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第13話 つ・い・で
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王都では色々な劇団が大なり小なりの劇場で公演を行っている。
あの茶会から3日目。
前々から予定されていた観劇にヘリンとスカッドはやってきた。
公演の時間は少し遅くて14時。劇場を出るのは17時近くになる事からレストランで夕食も一緒に取る。
劇場の前に到着した馬車から降りたヘリンとスカッドが入場口に向かって歩き出すと声を掛けてきた者がいた。さっと侍女が数歩後ろに引く。
「カディ。どうしたの?こんなところで」
声を掛けてきたのはスナーチェだった。スナーチェの後ろには幾つも荷物を抱えた従者と護衛がいる。護衛にまで荷物を持たせてしまったら、万が一の時対応に遅れてしまうのに。
何より侯爵令嬢であるスナーチェが街に出向いて買い物。
ヘリンはスナーチェの行動が理解出来なかった。
「お前こそどうしたんだ?忙しいんじゃなかったのか?」
忙しいから宝飾品の受け取りが出来ず、このあとレストランで代わりに受け取る事になっているスカッドも首を傾げた。
「予定が無くなったの。お茶会はまた今度になったのよ。で?この劇を観るの?」
「あぁ、そうだよ。前からリンが観たいと言ってたから」
「ふーん。こんな劇を?」
じろじろとヘリンを舐めるようにみたスナーチェは【パン!】一つ手を叩いた。
「この前観たのよ。見どころをレクチャーしてあげる」
「いいよ。ネタバレになったら面白くないだろう?」
「ネタバレなんかしないわよ。見どころを教えてあげるだけよ?違いが判らないかしら」
そして何が起きたかと言えば、スナーチェはチケットを従者に買わせに走らせて「一緒に観る」と言い出してしまった。
スカッドは公爵子息なので一般席ではなく特別席だと言えば、走らせた従者を呼び戻し、「さ、行きましょう!」とスカッドの腕に手を絡ませるとヘリンを置いて歩き出した。
特別席は劇の見える椅子は手摺に添って3脚。
堂々と真ん中に陣取ったスナーチェは両脇にスカッドとヘリンを呼ぶ。
そして劇が始まればスカッドにベッタリと寄り添い、見せ場になる少し前には「この後、裏切者と思っていたジョゼフが剣を突き上げて進軍を始めるの」と有難迷惑な説明を始める。
何一つ楽しめない観劇が終わると、スカッドとヘリンの向かうレストランに付いて行くと言い出した。
「ナチェの席は無いよ。予約は2人なんだ」
「判ってるって。そこまでお邪魔虫じゃないわ。届くの今日だったでしょう?」
――何が届くというのかしら――
何も聞かされていないヘリンは腕を組んで前を歩く2人の会話を聞きながら後ろをついていく。
誰と誰のデートなのか。
周囲には明らかに侍女には見えないヘリンがお邪魔虫に見えている事だろう。
レストランに入ると個室に通され、スナーチェは給仕に言った。
「直ぐに帰るけど立っているのは辛いの。椅子を持って来てくれない?」
そしてスカッドと予約席に向かい合わせに腰を下ろしたヘリンに椅子を待つスナーチェは肩を叩いた。
「この前の茶会。不満そ~な顔をしてたけど向かい合わせに座るのが当たり前。これで判ったでしょう?」
――この事を言うためにここまで付いてきたの?――
ヘリンはウンザリしてしまったが表情には出さなかった。
そこに宝石店からの使いが頼まれていた品を持ってきた。
ケースが開かれて、真っ赤なルビーの付いたネックレスがヘリンの前に提示される。
「ご依頼頂いておりましたネックレスです」
「ネックレス?」
部屋に入ると従者は壁に張り付き、椅子に座っている男女と立っている女性が1人。
宝飾品の店の使いがヘリンにネックレスを差し出すのは当然の事だ。
ヘリンはスカッドを顔を見たが、サッとケースごとスナーチェが奪い取った。
「これはわたくしのネックレスなの。ねっ!カディ」
「はいはい。もう帰れよ」
「やぁん。折角だからカディつけて。カディが買ってくれたんだし名誉ある権利を授けようぞぅ~」
「面倒だな。あぁ請求は頼んだ通りに。ほら、後ろ向けよ!」
ふざけ気味のスナーチェ。
ヘリンは冷めた目を向けてしまい、気付かれる前に逸らした。
スカッドは宝飾品店の使いに声を掛けるとケースからネックレスを取り出し、髪をあげて項単語を見せたスナーチェにネックレスをつけた。
――私、何を見せられているのかしら――
それよりも気になる事がある。
――スカッドが買ったって…どういうことなの?――
ヘリンの表情にスナーチェは子供が困ったような顔を近づけて来た。
胸元でネックレスが揺れる。ヘリンは吐きそうになった。
スナーチェの指先が少し屈んだ胸元で揺れる石を抓む。
「可愛いでしょ。スカッドが買ってくれたの」
「そ、そうなんですね…」
「ナチェ。誤解を生むような事を言うな。ついでだろうが!」
「ふふっ。そうなの。つ・い・で」
「つ・い・で」の言葉に合わせるようにスナーチェは空いた手の指でヘリンの鼻の頭をチョンチョンと3回押した。
何の「ついで」なんだろうかとヘリンは考える。
宝飾品店の男はもう部屋から出て行ったので自分には何もないのだと判る。
自分にもあるのだろうかと欲しかった訳では無いが胸がチクリと痛んだ。
ネックレスは購入する際に単品で買う事はほとんどない。
髪飾り、ネックレス、イヤリング(ピアス)、指輪と男性用のカフスでセットになっている事が多い。
愛し合うもの同士、または夫婦が揃いで身に着けるもの。
値の張るネックレスが「ついで」なのだからスナーチェは他に本命の品をスカッドに買ってもらったのだろう。ヘリンはそう考えると、さらに胸の痛みが強くなった。
ネックレスを手にすると、用はないとばかりに個室から出たスナーチェ。出た所で椅子を持って来てくれた給仕に会ったのか「椅子はもう要らないわ」と言葉を残した。
へリンにはその言葉がスカッドに「君はもう要らない」と代弁している様にも聞こえた。
「食べないのか?今日の子羊のソテーは柔らかいぞ?」
向かいで肉をフォークで切り、ソースをたっぷりつけて頬張るスカッド。
ヘリンは羊肉が嫌いなわけでは無い。羊も領では飼われているしこうやって肉になる事も知っている。だからこそ感謝をしながら残すことなく食べるのは当たり前。
しかし、完食をしてもへリンには何を食べたのか。
味も出された品も頭では判っているのに判らなくなった。
「スカッド・・・何を買ってあげたの?」
「何をってどういう事だ?」
「さっきのスナーチェさんに、何を買ってあげたの?」
「リン、妬きモチか?あはっ・・・嬉しいな」
スカッドは新しい婚約指輪など作らなくていいとヘリンが言うのは判っていたので、注文しようとしている事も言い出せなかった。ヘリンに贈りたいのはスカッドの本心。
ヘリンが高価なものを欲しがらない性格である事も判っているので、その日までは黙っていようと言葉を濁した。
そして少しだけ・・・スナーチェに対してヘリンが嫉妬している事に気がつき、胸が高鳴った。
2人で居る時は甘えて来る事もあるヘリンだが、スカッドが他の女性に傾倒する事がないので嫉妬をしていると思ったことがなかったからである。
言葉を濁された事でヘリンの心にさらにモヤモヤが増した。
あの茶会から3日目。
前々から予定されていた観劇にヘリンとスカッドはやってきた。
公演の時間は少し遅くて14時。劇場を出るのは17時近くになる事からレストランで夕食も一緒に取る。
劇場の前に到着した馬車から降りたヘリンとスカッドが入場口に向かって歩き出すと声を掛けてきた者がいた。さっと侍女が数歩後ろに引く。
「カディ。どうしたの?こんなところで」
声を掛けてきたのはスナーチェだった。スナーチェの後ろには幾つも荷物を抱えた従者と護衛がいる。護衛にまで荷物を持たせてしまったら、万が一の時対応に遅れてしまうのに。
何より侯爵令嬢であるスナーチェが街に出向いて買い物。
ヘリンはスナーチェの行動が理解出来なかった。
「お前こそどうしたんだ?忙しいんじゃなかったのか?」
忙しいから宝飾品の受け取りが出来ず、このあとレストランで代わりに受け取る事になっているスカッドも首を傾げた。
「予定が無くなったの。お茶会はまた今度になったのよ。で?この劇を観るの?」
「あぁ、そうだよ。前からリンが観たいと言ってたから」
「ふーん。こんな劇を?」
じろじろとヘリンを舐めるようにみたスナーチェは【パン!】一つ手を叩いた。
「この前観たのよ。見どころをレクチャーしてあげる」
「いいよ。ネタバレになったら面白くないだろう?」
「ネタバレなんかしないわよ。見どころを教えてあげるだけよ?違いが判らないかしら」
そして何が起きたかと言えば、スナーチェはチケットを従者に買わせに走らせて「一緒に観る」と言い出してしまった。
スカッドは公爵子息なので一般席ではなく特別席だと言えば、走らせた従者を呼び戻し、「さ、行きましょう!」とスカッドの腕に手を絡ませるとヘリンを置いて歩き出した。
特別席は劇の見える椅子は手摺に添って3脚。
堂々と真ん中に陣取ったスナーチェは両脇にスカッドとヘリンを呼ぶ。
そして劇が始まればスカッドにベッタリと寄り添い、見せ場になる少し前には「この後、裏切者と思っていたジョゼフが剣を突き上げて進軍を始めるの」と有難迷惑な説明を始める。
何一つ楽しめない観劇が終わると、スカッドとヘリンの向かうレストランに付いて行くと言い出した。
「ナチェの席は無いよ。予約は2人なんだ」
「判ってるって。そこまでお邪魔虫じゃないわ。届くの今日だったでしょう?」
――何が届くというのかしら――
何も聞かされていないヘリンは腕を組んで前を歩く2人の会話を聞きながら後ろをついていく。
誰と誰のデートなのか。
周囲には明らかに侍女には見えないヘリンがお邪魔虫に見えている事だろう。
レストランに入ると個室に通され、スナーチェは給仕に言った。
「直ぐに帰るけど立っているのは辛いの。椅子を持って来てくれない?」
そしてスカッドと予約席に向かい合わせに腰を下ろしたヘリンに椅子を待つスナーチェは肩を叩いた。
「この前の茶会。不満そ~な顔をしてたけど向かい合わせに座るのが当たり前。これで判ったでしょう?」
――この事を言うためにここまで付いてきたの?――
ヘリンはウンザリしてしまったが表情には出さなかった。
そこに宝石店からの使いが頼まれていた品を持ってきた。
ケースが開かれて、真っ赤なルビーの付いたネックレスがヘリンの前に提示される。
「ご依頼頂いておりましたネックレスです」
「ネックレス?」
部屋に入ると従者は壁に張り付き、椅子に座っている男女と立っている女性が1人。
宝飾品の店の使いがヘリンにネックレスを差し出すのは当然の事だ。
ヘリンはスカッドを顔を見たが、サッとケースごとスナーチェが奪い取った。
「これはわたくしのネックレスなの。ねっ!カディ」
「はいはい。もう帰れよ」
「やぁん。折角だからカディつけて。カディが買ってくれたんだし名誉ある権利を授けようぞぅ~」
「面倒だな。あぁ請求は頼んだ通りに。ほら、後ろ向けよ!」
ふざけ気味のスナーチェ。
ヘリンは冷めた目を向けてしまい、気付かれる前に逸らした。
スカッドは宝飾品店の使いに声を掛けるとケースからネックレスを取り出し、髪をあげて項単語を見せたスナーチェにネックレスをつけた。
――私、何を見せられているのかしら――
それよりも気になる事がある。
――スカッドが買ったって…どういうことなの?――
ヘリンの表情にスナーチェは子供が困ったような顔を近づけて来た。
胸元でネックレスが揺れる。ヘリンは吐きそうになった。
スナーチェの指先が少し屈んだ胸元で揺れる石を抓む。
「可愛いでしょ。スカッドが買ってくれたの」
「そ、そうなんですね…」
「ナチェ。誤解を生むような事を言うな。ついでだろうが!」
「ふふっ。そうなの。つ・い・で」
「つ・い・で」の言葉に合わせるようにスナーチェは空いた手の指でヘリンの鼻の頭をチョンチョンと3回押した。
何の「ついで」なんだろうかとヘリンは考える。
宝飾品店の男はもう部屋から出て行ったので自分には何もないのだと判る。
自分にもあるのだろうかと欲しかった訳では無いが胸がチクリと痛んだ。
ネックレスは購入する際に単品で買う事はほとんどない。
髪飾り、ネックレス、イヤリング(ピアス)、指輪と男性用のカフスでセットになっている事が多い。
愛し合うもの同士、または夫婦が揃いで身に着けるもの。
値の張るネックレスが「ついで」なのだからスナーチェは他に本命の品をスカッドに買ってもらったのだろう。ヘリンはそう考えると、さらに胸の痛みが強くなった。
ネックレスを手にすると、用はないとばかりに個室から出たスナーチェ。出た所で椅子を持って来てくれた給仕に会ったのか「椅子はもう要らないわ」と言葉を残した。
へリンにはその言葉がスカッドに「君はもう要らない」と代弁している様にも聞こえた。
「食べないのか?今日の子羊のソテーは柔らかいぞ?」
向かいで肉をフォークで切り、ソースをたっぷりつけて頬張るスカッド。
ヘリンは羊肉が嫌いなわけでは無い。羊も領では飼われているしこうやって肉になる事も知っている。だからこそ感謝をしながら残すことなく食べるのは当たり前。
しかし、完食をしてもへリンには何を食べたのか。
味も出された品も頭では判っているのに判らなくなった。
「スカッド・・・何を買ってあげたの?」
「何をってどういう事だ?」
「さっきのスナーチェさんに、何を買ってあげたの?」
「リン、妬きモチか?あはっ・・・嬉しいな」
スカッドは新しい婚約指輪など作らなくていいとヘリンが言うのは判っていたので、注文しようとしている事も言い出せなかった。ヘリンに贈りたいのはスカッドの本心。
ヘリンが高価なものを欲しがらない性格である事も判っているので、その日までは黙っていようと言葉を濁した。
そして少しだけ・・・スナーチェに対してヘリンが嫉妬している事に気がつき、胸が高鳴った。
2人で居る時は甘えて来る事もあるヘリンだが、スカッドが他の女性に傾倒する事がないので嫉妬をしていると思ったことがなかったからである。
言葉を濁された事でヘリンの心にさらにモヤモヤが増した。
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