好きなのはあなただけじゃない

cyaru

文字の大きさ
上 下
34 / 34

危険な番外編   ★君の♡にジェネレーション★

しおりを挟む
 偶に来る残党を迎撃しながら包囲を続けていると、程なくして洞窟から、試験官が数名の男女を連れて出てくる。

「終わったぞ。怪我人はいないか?」

 試験官は受験者達の方を確認する。
 受験者達の周りには、返り討ちにした残党の死体は何体もあったが、傷を負っている人は一人もいなかった。

「上出来だ。今回の受験者は優秀だな。みんな、試験結果の方は期待すると良い」

 実質の合格宣言をされ、受験者達は表情を明るくさせる。
 試験官は迎撃の様子を見ていなかったが、無傷で撃退したという結果は、チームワークが取れている何よりの証拠であった。

「では、街へ帰ろう」

 突発の討伐を終えて帰ろうとしたその時、試験官の腹部から剣が飛び出した。

「うぐっ……。お前は……何故っ……」

 試験官を後ろから刺していたのは、最初に殺したはずの、マフィアのボスであった。

「これはお返しだよ。ひゃひゃひゃ」

 剣を引き抜くと、試験官は地面へと倒れる。

 直後、凛がマフィアのボスへと飛び掛かった。
 振り下ろしたハンマーを、マフィアのボスは紙一重で避ける。

「うおっと」

 マフィアのボスが飛び退いて距離が空いたところで、凛が他の受験者達に言う。

「試験官の治療を!」

 その声でハッとしたガーネットとラピスが、慌てて倒れた試験官の下へと駆け寄る。


「見ていたぞ。あの中では、お前が一番能力が高いな」
「ふざけんじゃないわよ! 試験官が死んじゃったら、せっかくやった試験がパーじゃないの!」

 凛はマフィアのボスの足元の地面を凹ませるが、その瞬間に勘付かれて飛び退かれる。

「はっはっはっ、油断はしねーぞ」

 最初は油断して試験官にやられたマフィアのボスだが、その後は死んだふりをして、敵の実力を見計らっていた。
 腕が立つ上に、警戒心も強い厄介な相手であった。


 ハンマーでは速度が足りないと判断した凛は、ハンマーを模っていた土を組み替えて、双剣に切り替える。
 そしてすぐさまマフィアのボスへと飛び掛かった。

 マフィアのボスも迎え撃ち、二人は打ち合いを始める。

「む」

 双剣の連撃による手数の多さから、マフィアのボスは腕や足をどんどん斬り付けられて行く。
 そして、傷に意識を取られた隙を突き、凛はその片目を剣で貫いた。
 剣は脳にまで届くほど、深く突き刺さる。

 だが、マフィアのボスは平然とした顔で言う。

「お前、思っていた以上にヤベーな。ひひっ。ヤバ過ぎて、笑いが込み上げてくるぜ」

 マフィアのボスは刺された目を庇いもせず、剣を振り下ろした。
 凛は咄嗟に、首に刺した剣から手を放して、飛び退く。

 マフィアのボスが目に刺さった剣を抜いて捨てると、傷口から血が滝のように流れ出すが、全く物ともしない様子だった。
 目だけでなく、試験官が刺した胸の傷からも、夥しい量の血が流れ出ている。

「何で、そんな状態で生きてるのよ」
「ひっひっひっ、秘密だよ」

 目の傷も胸の傷も、明らかに致命傷であるのに、マフィアのボスは一切倒れる様子がなかった。
 残った片目が血走っており、手足が若干痙攣しているが、それだけである。

(再生系のアーティファクト? それともモンスター化の薬? どれもちょっと違うわ……)

 凛は心当たりのあるアイテムを思い返してみるが、どの効果とも当てはまらなかった。
 しかし、何かしらのアイテムの効果によるものだろうと考えたところで、一つ別の危険性に気付く。

「みんな、気を付けて! さっき倒して奴ら、まだ死んでない可能性があるわ!」

 凛が他の人達に警笛を鳴らすと、マフィアのボスが笑って答える。

「心配するな。あれは貴重な物だから、使ってるのは俺だけだ。ひひゃひゃ」

 マフィアのボスはアイテムによるものであることを自白した。

(何のアイテムか分からないけど、何にしても不死身になることはあり得ない。なら……)

 凛は飛び掛かり、凄まじい速度で連撃を行う。

「無駄だよ、無駄ぁー」

 マフィアのボスは一切効いていない様子だが、凛は構わずダメージを与えて行く。
 そうしているうちに、首が半分千切れ、内臓は飛び出し、人の形を保っていられるのが怪しくなってきた。


 喉が壊れて声も出さなくなっていたが、戦う手は止めず、狂ったように反撃を続けている。
 目の焦点は合っておらず、既に正気は失っていた。

「もう化け物じゃないの……」

 身体が崩壊しているのに死なないその姿に、凛は恐怖を抱いていた。
 周りで見ていた他の受験者達も、恐れ戦いている。

「こんなの生かしておいちゃいけないわ」

 凛は再度、マフィアのボスの足元を凹ませる。
 既に真面な意識がなかったマフィアのボスは、足を引っかけて、あっけなく地面に倒れた。

 すると、凛は即座に飛び退いて距離を開け、武器を再びハンマーに替える。
 それを振り上げると、一回り二回りと大きくなり、大きなハンマーとなった。
 そしてそのハンマーをマフィアのボスへと振り下ろす。

 ハンマーが地面とぶつかり、地響きが鳴る。
 凛はすぐにハンマーを持ち上げ、何度も打ち付けた。
 十分な回数を打ち付けてから退かせると、そこには血溜まりだけとなっていた。

「……死んだわよね?」

 凛は血溜まりの中に僅かに残っている潰れたミンチ肉を凝視する。
 もしかするとまだ動くかもしれないと考えていたが、動くことはなかった。


 決着が着いたところで、ラピスがヘルプを出す。

「凛さんっ、終わったなら手を貸してくださいっ。何とか命は繋いでますが、弱ってて私達だけじゃ……」
「オッケー、任せて」

 凛はハンマーを消して、治療に参加する。

 その後、凛の上級治癒魔法で試験官の人は無事回復し、みんなは街へと帰還した。



 ギルドに戻ると、すぐに全員に合格が渡され、受験者達はそれぞれ笑顔で解散した。
 凛達がギルドを出たところで、ガーネットが声を掛けてくる。

「貴方、本当に凄い人だったのね。悔しいけど、魔法使いとしても冒険者としても、今の貴方には勝てそうにないわ。でもね。いつか勝ってみせるから」

 ガーネットは一方的にそれだけ言って去って行った。

「認めてくれたってこと?」
「そうですね。ガーネちゃん素直じゃないから」

 凛達は微笑ましく去り行くガーネットの背を見送った。
しおりを挟む
感想 38

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(38件)

まち
2024.04.02 まち

完結おめでとうございます。
番外編までしっかり堪能しました。

タイトル、途中からどっちの意味かな~って思ってたけど、両方でした。
グーさん、いいですね~。
良き夫、良きパパで、ついでに良き娘婿(年上だけど)。
年の差カップルって、何だかいいなって思っちゃいました。
グーさんの包容力、半端ないですね。

楽しく最後まで読ませて頂きました。
次作も楽しみにしております。

cyaru
2024.04.03 cyaru

コメントありがとうございます。<(_ _)>

番外編まで!ありがとうございます(*´▽`*人)

タイトルはどっちかな~こっちかな?と思わせておいて両方だった!という(笑)
さらにもう1つ…もしファウスティーナがオズヴァルドの愛人になりつつグレイクともお付き合いをしていたのなら、「男はあなただけじゃないのよ」っていう悪女発言も飛び出したかも知れません(;^_^A

まぁ、そこまで男性とのお付き合いがあるファウスティーナじゃないのでベアトリスのようにちやほやしてくれる男性に囲まれて周囲の令嬢に見せつける事もないでしょうけども(;^_^A

グレイクは諜報員という仕事なので家族を持つならそれなりの覚悟も必要。その上で家族に嘘をついて「家庭」を築かなきゃいけないので、自分には無理って諦めてたかな。
1人で生きていくために家事スキルもかなり磨き上げております(笑)

娘ほどの年齢差はありますけども、最初は潜伏先に利用するだけだった気持ちが、下心も何もなくただ新設にしてくれる父子に対し段々と変わって来て心配までしちゃう(笑)

父親のように守ってあげなきゃと変わって1人の大事な女性として自分の気持ちの中に住み着いたファウスティーナを妻として守ろうとします。

オズヴァルドは自分が楽をするため、グレイクはファウスティーナに幸せになって欲しいからと真逆の気持ち。そりゃファウスティーナがどちらを選ぶか(そもそもオズヴァルドは終わった人だし)判り切っておりました(*^-^*)

年齢差があるので色々と感覚も違ってジェネレーションギャップもある2人ですけども、新しい家族が増える喜びとお互いを思い合う気持ちにはギャップなんて存在しないので、これからも仲良くやってくかな。

楽しんで頂けて良かったです♡
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>

★~★欄を拝借★~★

今回も39件(非承認1件。k様誤字報告ありがとうです♡)もコメントを頂きありがとうございます。

辛抱が出来ない外道なワシなので危険な香りのする閑話を放り込んでしまいましたが、面白かったといって頂ける声も多くとても嬉しかったです(*^-^*)

次回への励みになりました♡

読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>

解除
みゃん
2024.04.01 みゃん

番外編発見。
うちの娘。特に上の子。
紙オムツが肌にあわなくて布オムツでした。
出てすぐ替えたと思われるのに肌が赤くなる。
時代に逆行していましたね。
おちびの時はオムツが進化したのか肌が丈夫なのか紙オムツ一択でした。
今は超便利で濡れたら線が出てくるからめくらなくてもわかる。

おちびはあんパンとわんわんがお気に入りでした。

cyaru
2024.04.03 cyaru

コメントありがとうございます。<(_ _)>

高分子ポリマーとか不織布に肌が負けちゃうのかも知れないですな。
少し前のコロロンが吹き荒れていた時にマスクをしちゃうと肌が荒れるとかカブレるって方がいたんですけども、同じような感じかも。

女の子だとお年頃になってのケア用品は気を付けてあげないとお月様の時は要注意ですよ。
成長と共に肌も耐性ができる??かも知れないけれど体調が悪い時とか、あとはこの先更年期とかの年代になってくると「そう言えば赤ちゃんの時に‥」って同じ状態になっちゃうかも。

世の中、多様化、多様化と言いますが、かつて昭和、平成の時代にアトピーとか花粉症が贅沢病とか根も葉もない根拠で叩かれたりしましたけども、大多数には問題なくてもトラブルが出ちゃう場合もあるので、少数とは言え紙おむつでもカブレる(長時間交換しないとか、ギャザーの部分がきついとかは別ですが)のもあり得る話、そう言う事もあるとみんなが知ってくれるといいかも(*^-^*)

しかし、今の紙おむつは進化してますよねぇ。
交換するのが触らなくても目視で判る!「しちゃった?」って臭いも軽減されてますし科学と化学は凄いなと思います。

布おむつは濡れたって感じが解るのでオムツ離れが早いといいますけども、洗濯が追いつかない(笑)
大量のバ●ビ絵柄のオムツ。ワシも使用はしましたが布おむつ1本のママさん。尊敬です。
もうね、体力が追いつかない(笑)

出産は交通事故に匹敵するダメージと言いますけども、自分の体より子供の世話が最優先なので全く休めない24時間戦えますかの世界ですからねぇ‥。ホントに凄いなぁと尊敬。
だからと言って紙おむつが楽かと言えばNO!育児は大変なのですニャ♡

あんぱんとワンワン!不動の人気ですよね。テレビの影響もあるんでしょうけども、特にわんわんは放送時間になると子供が食いつく、食い付く!
あんぱんもワシはもう…どこかの坂道の女の子達も覚えられませんが、子供はほぼALLでキャラを知ってましたよ(笑)●ールパンナちゃんの事をメ●ンパンナちゃんのお姉ちゃんだからと「メロール●ンナちゃん」と間違った時は子供にジト目を向けられました(笑)

楽しんで頂けて良かったです♡
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>

解除
蘭丸
2024.04.01 蘭丸

今朝、番外編まで読ませて頂き
ました♪

今作も「何!?コイツ!!」
「胸糞悪い!!」と思いながらも
楽しく読ませて頂きました💕

年の差婚でも幸せそうで何より✨

cyaru
2024.04.03 cyaru

コメントありがとうございます。<(_ _)>

番外編まで!ありがとうございます~ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

あと22分…と2時22分を狙っておりましたけども、お風呂にしよう!と思いまして22分じゃ間に合わないかも??と真夜中の2時に公開!!

おそらく人類の3%の方は「ミ●」の丸くて瓶の色は茶色、緑のパッケージと何の変哲もないのに微妙に開け閉めするのにコツの必要な瓶を知っているだろう思いましてね(笑)

「ミ●!おぉ懐かしい!そう言えば暫く飲んでなかった~」と翌日売り場に行き「マジか…ホントにジッパートップやんけ」と時代を感じられるかな~っとか(爆)

思えば瓶を栓抜きで開けていた時代に缶ジュースが登場した時、プルタブは取り外し式で御座いました。飲んでいる間もそこらへんに捨てる事も出来ず、指に引っかけて飲み終わった缶にIN。
今は缶についたままなので便利になったし、開封する時にカシュっと開けた後に回転させると中央部だけに穴が開くんですよ。ストロー用らしいですけどね。

回す手間すら惜しいワシ(単に早く飲ませろ状態なだけ)


きっとオズヴァルドやラーベ子爵、ベアトリスが失敗をしたのはそのひと手間を惜しんだから…いやアップデート出来ないまま今の状態を温存しようとしたからでしょうかね。

27歳差の夫婦ですけども約30年も違うと知ってるものも全く違う!!
今の10歳に「栓抜き、缶切り、ダイヤル電話」は認知度ないでしょうしね…。使える子こそ全人類の3%かも知れません(笑)

2人の子供はまた新しい世代ですからファウスティーナもグレイクのような「え?知らないの?」状態になっちゃうでしょう(笑)

身分でもなく年齢差でもなく、お互いの思いを汲み取る2人なのでこれからも「え?なにこれ?」なグッズでひと悶着ありそうですが仲良くやっていくでしょう(*^-^*)

閑話や番外編も楽しんで頂けて良かったです♡
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>

解除

あなたにおすすめの小説

嘘をありがとう

七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」 おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。 「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」 妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。 「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」

【完結】婚約者様、王女様を優先するならお好きにどうぞ

曽根原ツタ
恋愛
オーガスタの婚約者が王女のことを優先するようになったのは――彼女の近衛騎士になってからだった。 婚約者はオーガスタとの約束を、王女の護衛を口実に何度も破った。 美しい王女に付きっきりな彼への不信感が募っていく中、とある夜会で逢瀬を交わすふたりを目撃したことで、遂に婚約解消を決意する。 そして、その夜会でたまたま王子に会った瞬間、前世の記憶を思い出し……? ――病弱な王女を優先したいなら、好きにすればいいですよ。私も好きにしますので。

王太子の愚行

よーこ
恋愛
学園に入学してきたばかりの男爵令嬢がいる。 彼女は何人もの高位貴族子息たちを誑かし、手玉にとっているという。 婚約者を男爵令嬢に奪われた伯爵令嬢から相談を受けた公爵令嬢アリアンヌは、このまま放ってはおけないと自分の婚約者である王太子に男爵令嬢のことを相談することにした。 さて、男爵令嬢をどうするか。 王太子の判断は?

【完結】ある公爵の後悔

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
王女に嵌められて冤罪をかけられた婚約者に会うため、公爵令息のチェーザレは北の修道院に向かう。 そこで知った真実とは・・・ 主人公はクズです。

10年前の婚約破棄を取り消すことはできますか?

岡暁舟
恋愛
「フラン。私はあれから大人になった。あの時はまだ若かったから……君のことを一番に考えていなかった。もう一度やり直さないか?」 10年前、婚約破棄を突きつけて辺境送りにさせた張本人が訪ねてきました。私の答えは……そんなの初めから決まっていますね。

もう、愛はいりませんから

さくたろう
恋愛
 ローザリア王国公爵令嬢ルクレティア・フォルセティに、ある日突然、未来の記憶が蘇った。  王子リーヴァイの愛する人を殺害しようとした罪により投獄され、兄に差し出された毒を煽り死んだ記憶だ。それが未来の出来事だと確信したルクレティアは、そんな未来に怯えるが、その記憶のおかしさに気がつき、謎を探ることにする。そうしてやがて、ある人のひたむきな愛を知ることになる。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。

鶯埜 餡
恋愛
 ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。  しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

貴方もヒロインのところに行くのね? [完]

風龍佳乃
恋愛
元気で活発だったマデリーンは アカデミーに入学すると生活が一変し てしまった 友人となったサブリナはマデリーンと 仲良くなった男性を次々と奪っていき そしてマデリーンに愛を告白した バーレンまでもがサブリナと一緒に居た マデリーンは過去に決別して 隣国へと旅立ち新しい生活を送る。 そして帰国したマデリーンは 目を引く美しい蝶になっていた

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。