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VOL:9 姉妹のお見舞い
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襲撃から5日目。
シンシアはウィンストンの病室を訪れた。
大きな山は越えているものの、ウィンストンの病床には常に治癒師が2、3人常駐し休憩を取りながら治癒魔法を展開していた。
パープスパイダーは全て取り除かれていて、ウィンストンの意識も戻っている。
「反応をしますので耳は聞こえています。会話をされるなら5分が限界です。YES、NOの2択を瞼を閉じる、そのまま、と言う形で判断ください。痙攣は続いていますので声は出せませんし、手足を動かす事もまだ…」
「そうですか…」
腫れは引かず、体は水風船のように3倍ほどに膨れ上がり、初日にウィンストンを見たブレキ伯爵はその場で嘔吐、ブレキ伯爵夫人は卒倒してしまったという。
5日目でも毒素が残り薄いカーテンを幾重にも通り越した先にある寝台。
部屋も隔離病棟だった。
初日であれば全身紫色で今より更に膨れ上がった体だったかも知れない。
シンシアはそっとウィンストンに語りかけた。
「返事はしなくていいの。早く良くなってね」
ゆっくりと瞼が閉じるとウィンストンの額にかかった一筋の髪をシンシアはそっと指で寄せた。
「患者さんに触れちゃダメですよ。色素があるうちは毒素を放出してますから」
看護師の注意が即座に入り、シンシアは「すみません」と声を返し、ウィンストンにまた囁いた。
「怒られちゃった。また来るわね」
ウィンストンの瞼が半分だけ閉じて、ほんの小さく首が横に振れた。
「もう少しいた方がいい?」
最初の問いかけの時より、若干早めに瞼が閉じる。
シンシアは「じゃぁ看護師さんに注意されるまでいるわね」と備え付けた椅子に腰を下ろした。
何も語りかけず、ただ側にいるだけだがウィンストンは瞼を閉じて寝入ったようにも見えた。
10分も経たないうちに「面会終了」が告げられ、今度こそ「また来るわね」と言ったシンシアはカーテンの向こうに消えていった。
それから、どれくらいだろうか。
ウィンストンは騒がしい声にしばしの眠りについていた事を自覚しつつ目が覚めた。
運ばれてきてから「寝た」という感覚が無かったウィンストンはシンシアの「癒し」を感じていた。動けず、何かを考える事も出来ずにいたから耳元で囁くシンシアの声と、髪を寄せてくれた時に触れた額に温かいものを感じた。
それが何なのかは判らない。だが、シンシアが来た事、そして側にいると思うと「眠れた」のは間違いなかった。その眠りを妨げた騒ぎの主が勢いよくカーテンを捲った。
「ウィン!聞いてよ!酷いの…え…なにこれ…」
顔を動かす事は出来ないがウィンストンの耳にははっきりとレティシアの声が聞こえた。
どすんと尻もちをつき、ビギャー!っとカーテンが引きちぎれる音がする。
立ち上がろうとしたレティシアがカーテンを思い切り引っ張ったのだ。
少し腰が浮いたのか、先程より小さめに「どすん」とまた尻もちの音が聞こえる。
そして続いて聞こえてきたのは…。
「ばっ!!化け物っ!!」
後に尻を擦りながら、先程引きちぎったカーテンの垂れさがった布を足に引っかけたのか盛大に転ぶ音と少し揺れる寝台。あっという間に静かになった部屋。
ウィンストンの目尻から一滴だけ涙が伝って流れて行った。
★~★
ウィンストンの元に見舞いに行った翌日、シンシアはブレキ伯爵家に呼ばれていた。
数日前からレティシアは友達の家に行くと言って女友達の家を泊り込みで転々としている。もう4日目になるだろうか。こんなにもレティシアに会わないまま過ごした日があっただろうかとも考えてみる。
「レティシアなりにショックだったのかしら」
レティシアがウィンストンの事を気に入っているのは知っていた。
シンシアが知らなかったのは、2人が思いを通わせたと言う事、隠れて会っていたと言う事。2人が密会をする時間、シンシアは来訪するウィンストンに失礼が無いよう、執務をしていた。
せめてウィンストンが来ている時間は執務で呼び出され、中座する事が無いようにいつもより注意を払って細かく執務を行っていた。
だが、もうそれも終わり。
ウィンストンには心に思う女性がいて、父のエバブ伯爵に話す前にブレキ伯爵は念のためシンシアに意志の確認をするのだろう。
この状況になるとはウィンストンも思っていなかったのだろうが、負傷する前夜に両親にも話していたのだろう。可哀想なのはウィンストンに懐いていたレティシアだが、もう18歳。理解はしてくれる。
シンシアは知り得る事実を自分の中で完結させた。
昨夜、帰宅した時に父のエバブ伯爵はえらく機嫌が良かった。
酔っ払って大声で歌を歌う事はよくあったが、今朝は二日酔いもなく起きていたようで出掛ける際に食事室の前を通り過ぎようとした時、声を掛けられた。
記憶にある中で数回しかない。年に一度の夜会に行く時に「遅れないように来るんだ」の声、ウィンストンと婚約をする際に「黙って頷いていればいい」と言う声、そして今。
「ブレキ伯爵様に呼ばれておりますので行ってまいります」
「そうか、気をつけてな」
「はい‥‥ありがとうございます」
語尾に疑問符がつきそうなほどだった。父から気遣う言葉などかけて貰ったことはなく、ブレキ伯爵家に到着する前に季節外れの雪が降るのか?何度も空を小窓から見上げた事だった。
屋敷に到着すると豪奢な馬車が1台先に旋回をしていた。
誰の馬車なのか考えずとも判る。出入り口の扉の上には王太子フェリペの御紋があった。
フェリペを庇って毒液を被った事は知っていたので、褒賞が出るのだろうと思ったがもう関係のない事だ。シンシアの持参したカバンの中には「婚約解消届」が入っていた。
エバブ伯爵家の執務は殆どをシンシアが行っている。
父親が行う事も勿論あるが、決済割合で言えば50:50。下準備は100%がシンシアが行っている。そのためシンシアも決済に必要であるため家印は自由に使える。ただ今まで一度も「私用」で家印を使った事はなかった。
今回初めて父には何も言わず、婚約解消の届用書類を作成し、あとはブレキ伯爵に署名と家印を貰って提出すればウィンストンも心から思い慕う女性と添い遂げられる。
パープスパイダーの毒はまだ「医療」としての治療法は確立していない。
魔力を使えばそれも可能だが、シンシアが知る文献によれば、その「治癒」を受けたものは魔力のない平民だけだった。魔力持ちの記載はない。治験がないのか、それとも助かった者はいないのか。
ならば残りの命が何日なのか判らないが、ウィンストンを看取るのはシンシアではない。その役を譲る事が婚約者として最後にしてあげられる事だと家印を使った。
父のエバブ伯爵には叱られるだろうが、なんだかもう疲れたのだ。
ウィンストンとの関係が無くなる事でエバブ伯爵家を追い出されてもいい。そんな気持ちもあった。
「やぁ、エバブ伯爵令嬢」
部屋に入ると主のブレキ伯爵夫妻よりも先にフェリペが声を掛けてきた。その隣には40代いや50代だろうか。見るからに怪しいと言っては失礼になるだろうが、フードを降ろした魔術師が鎮座していた。
「シンシアちゃん。お願い。ウィンストンを助けてほしいの」
ブレキ伯爵夫人は目を真っ赤に腫らしてシンシアに縋った。
しかし、助けてほしいと言っても医師の真似事が出来る訳でもなく、目の前の窓を閉じるほどの魔力も無い。シンシアは何と自分は無力なのだろうと天を仰いだ。
だが、そんなシンシアにブレキ伯爵は立ち上がって目の前にやってくるとシンシアの手を握った。
「こんな時の為に君を婚約者にしたんだ。シンシア嬢、君でなければウィンストンを救えない。やってくれるね」
「あ、あの…何かできる‥‥とは思えないのですが」
困惑するシンシアに助け船を出したのは王太子フェリペだった。
シンシアはウィンストンの病室を訪れた。
大きな山は越えているものの、ウィンストンの病床には常に治癒師が2、3人常駐し休憩を取りながら治癒魔法を展開していた。
パープスパイダーは全て取り除かれていて、ウィンストンの意識も戻っている。
「反応をしますので耳は聞こえています。会話をされるなら5分が限界です。YES、NOの2択を瞼を閉じる、そのまま、と言う形で判断ください。痙攣は続いていますので声は出せませんし、手足を動かす事もまだ…」
「そうですか…」
腫れは引かず、体は水風船のように3倍ほどに膨れ上がり、初日にウィンストンを見たブレキ伯爵はその場で嘔吐、ブレキ伯爵夫人は卒倒してしまったという。
5日目でも毒素が残り薄いカーテンを幾重にも通り越した先にある寝台。
部屋も隔離病棟だった。
初日であれば全身紫色で今より更に膨れ上がった体だったかも知れない。
シンシアはそっとウィンストンに語りかけた。
「返事はしなくていいの。早く良くなってね」
ゆっくりと瞼が閉じるとウィンストンの額にかかった一筋の髪をシンシアはそっと指で寄せた。
「患者さんに触れちゃダメですよ。色素があるうちは毒素を放出してますから」
看護師の注意が即座に入り、シンシアは「すみません」と声を返し、ウィンストンにまた囁いた。
「怒られちゃった。また来るわね」
ウィンストンの瞼が半分だけ閉じて、ほんの小さく首が横に振れた。
「もう少しいた方がいい?」
最初の問いかけの時より、若干早めに瞼が閉じる。
シンシアは「じゃぁ看護師さんに注意されるまでいるわね」と備え付けた椅子に腰を下ろした。
何も語りかけず、ただ側にいるだけだがウィンストンは瞼を閉じて寝入ったようにも見えた。
10分も経たないうちに「面会終了」が告げられ、今度こそ「また来るわね」と言ったシンシアはカーテンの向こうに消えていった。
それから、どれくらいだろうか。
ウィンストンは騒がしい声にしばしの眠りについていた事を自覚しつつ目が覚めた。
運ばれてきてから「寝た」という感覚が無かったウィンストンはシンシアの「癒し」を感じていた。動けず、何かを考える事も出来ずにいたから耳元で囁くシンシアの声と、髪を寄せてくれた時に触れた額に温かいものを感じた。
それが何なのかは判らない。だが、シンシアが来た事、そして側にいると思うと「眠れた」のは間違いなかった。その眠りを妨げた騒ぎの主が勢いよくカーテンを捲った。
「ウィン!聞いてよ!酷いの…え…なにこれ…」
顔を動かす事は出来ないがウィンストンの耳にははっきりとレティシアの声が聞こえた。
どすんと尻もちをつき、ビギャー!っとカーテンが引きちぎれる音がする。
立ち上がろうとしたレティシアがカーテンを思い切り引っ張ったのだ。
少し腰が浮いたのか、先程より小さめに「どすん」とまた尻もちの音が聞こえる。
そして続いて聞こえてきたのは…。
「ばっ!!化け物っ!!」
後に尻を擦りながら、先程引きちぎったカーテンの垂れさがった布を足に引っかけたのか盛大に転ぶ音と少し揺れる寝台。あっという間に静かになった部屋。
ウィンストンの目尻から一滴だけ涙が伝って流れて行った。
★~★
ウィンストンの元に見舞いに行った翌日、シンシアはブレキ伯爵家に呼ばれていた。
数日前からレティシアは友達の家に行くと言って女友達の家を泊り込みで転々としている。もう4日目になるだろうか。こんなにもレティシアに会わないまま過ごした日があっただろうかとも考えてみる。
「レティシアなりにショックだったのかしら」
レティシアがウィンストンの事を気に入っているのは知っていた。
シンシアが知らなかったのは、2人が思いを通わせたと言う事、隠れて会っていたと言う事。2人が密会をする時間、シンシアは来訪するウィンストンに失礼が無いよう、執務をしていた。
せめてウィンストンが来ている時間は執務で呼び出され、中座する事が無いようにいつもより注意を払って細かく執務を行っていた。
だが、もうそれも終わり。
ウィンストンには心に思う女性がいて、父のエバブ伯爵に話す前にブレキ伯爵は念のためシンシアに意志の確認をするのだろう。
この状況になるとはウィンストンも思っていなかったのだろうが、負傷する前夜に両親にも話していたのだろう。可哀想なのはウィンストンに懐いていたレティシアだが、もう18歳。理解はしてくれる。
シンシアは知り得る事実を自分の中で完結させた。
昨夜、帰宅した時に父のエバブ伯爵はえらく機嫌が良かった。
酔っ払って大声で歌を歌う事はよくあったが、今朝は二日酔いもなく起きていたようで出掛ける際に食事室の前を通り過ぎようとした時、声を掛けられた。
記憶にある中で数回しかない。年に一度の夜会に行く時に「遅れないように来るんだ」の声、ウィンストンと婚約をする際に「黙って頷いていればいい」と言う声、そして今。
「ブレキ伯爵様に呼ばれておりますので行ってまいります」
「そうか、気をつけてな」
「はい‥‥ありがとうございます」
語尾に疑問符がつきそうなほどだった。父から気遣う言葉などかけて貰ったことはなく、ブレキ伯爵家に到着する前に季節外れの雪が降るのか?何度も空を小窓から見上げた事だった。
屋敷に到着すると豪奢な馬車が1台先に旋回をしていた。
誰の馬車なのか考えずとも判る。出入り口の扉の上には王太子フェリペの御紋があった。
フェリペを庇って毒液を被った事は知っていたので、褒賞が出るのだろうと思ったがもう関係のない事だ。シンシアの持参したカバンの中には「婚約解消届」が入っていた。
エバブ伯爵家の執務は殆どをシンシアが行っている。
父親が行う事も勿論あるが、決済割合で言えば50:50。下準備は100%がシンシアが行っている。そのためシンシアも決済に必要であるため家印は自由に使える。ただ今まで一度も「私用」で家印を使った事はなかった。
今回初めて父には何も言わず、婚約解消の届用書類を作成し、あとはブレキ伯爵に署名と家印を貰って提出すればウィンストンも心から思い慕う女性と添い遂げられる。
パープスパイダーの毒はまだ「医療」としての治療法は確立していない。
魔力を使えばそれも可能だが、シンシアが知る文献によれば、その「治癒」を受けたものは魔力のない平民だけだった。魔力持ちの記載はない。治験がないのか、それとも助かった者はいないのか。
ならば残りの命が何日なのか判らないが、ウィンストンを看取るのはシンシアではない。その役を譲る事が婚約者として最後にしてあげられる事だと家印を使った。
父のエバブ伯爵には叱られるだろうが、なんだかもう疲れたのだ。
ウィンストンとの関係が無くなる事でエバブ伯爵家を追い出されてもいい。そんな気持ちもあった。
「やぁ、エバブ伯爵令嬢」
部屋に入ると主のブレキ伯爵夫妻よりも先にフェリペが声を掛けてきた。その隣には40代いや50代だろうか。見るからに怪しいと言っては失礼になるだろうが、フードを降ろした魔術師が鎮座していた。
「シンシアちゃん。お願い。ウィンストンを助けてほしいの」
ブレキ伯爵夫人は目を真っ赤に腫らしてシンシアに縋った。
しかし、助けてほしいと言っても医師の真似事が出来る訳でもなく、目の前の窓を閉じるほどの魔力も無い。シンシアは何と自分は無力なのだろうと天を仰いだ。
だが、そんなシンシアにブレキ伯爵は立ち上がって目の前にやってくるとシンシアの手を握った。
「こんな時の為に君を婚約者にしたんだ。シンシア嬢、君でなければウィンストンを救えない。やってくれるね」
「あ、あの…何かできる‥‥とは思えないのですが」
困惑するシンシアに助け船を出したのは王太子フェリペだった。
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