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第06話 こんなはずじゃなかった!
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トンネルを抜けるとそこは雪国・・・ではないが目が覚めたら御伽噺の世界。
まさしく異世界なのだが、問題がある。
――こんなはずじゃなかった!――
あの時、不明点はこれでもか!ってくらい神様を質問攻めにすれば良かった。
後悔しても遅かったのだ。
公爵家が問題なのではない。問題は「誰に」の部分だった。
転生先となったのは、いるはず、いるであろう、なのに登場しないキャラクター。
「ifモブ」である。
本編や絵本には、登場はするけれどその登場すらほんのチョイ役。所謂「モブ」というキャラがいる。モブはまだ救われている。一言でも台詞があったり、主人公の周囲に挿絵で描かれる事がある。
「ifモブ」はその存在があるはずなのに登場もしなければ存在を匂わせもしないキャラ。
ゲームなどをクリアする際に一定条件を満たして出てくる隠れキャラとは全く違う。もしも!という別の話が無ければ登場する事もないキャラだ。
例えば、浦島太郎が竜宮城で飲めや歌えやの宴会をするが、その宴会で出される食事を盛りつける係や使った食器を洗ったりするキャラは出て来ない。間違いなく乙姫様はしてないはずだ。
例えば、白雪姫で「鏡よ、鏡よ、鏡さん」と鏡に問いかけるが、その鏡を清掃で磨くメイドは出て来ない。「鏡よ、鏡よ…」と問う前に、「ハァー」と息を掛けて磨いてから問うているとは思えない。
「ifモブ」には役目は有っても登場するチャンスはない。下手に主人公への絡みが出てしまうと本編そのものが変わってしまうのだ。つまり所謂「if」や「スピンオフ」という話が始まる。
どうやらその「ifモブ」は違う世界からやって来た人間によって動き始める。
人形に息、いや「生」を吹き込むので動きが出る。動きが出ればその周囲の設定も必要になる。
で、転生先は選んだ通りの「サンドリヨン」
シンデレラの世界なのでそこは間違いなかった。
しかし本編が終わっている世界だった。
面倒臭い事に転生してしまったばかりに本編も世に知られている内容と少しばかり異なる部分がある。そうしないと「私」というキャラが認知されないので若干の補足と書き直しがあった‥そんな感じなのでまさに「if」だ。
サンドリヨンとは何か?と言えばシャルル・ペローの【Cendrillon, ou La petite pantoufle de verre】の事。
養母、義姉に虐められているエラというのがシンデレラの本名とされているが‥‥シャルル・ペローの話の中にエラと言う名前は出て来ないとも言われている。
ただ、寝る場所もなかったので竈の隅っこにある小さなスペースで寝ていたので灰だらけ。
灰だらけの女の子である事と、シャルル・ペローの話から100年ほど後にグリム童話で「灰かぶり姫」という話が発表され、そこでエラと名があり、灰被りつまりシンダァーとエラを繋げてシンデレラ。
と、なるとシンデレラと言うのは非常に個人を卑しめた蔑称となり放送禁止な差別用語に当たりそうな気もするのだが、あまりにも高い知名度なので糾弾される事なくスルーされている。そこはこの際置いておこう。
シンデレラの話の元となった話は各国に沢山あってシャルル・ペローですらパクリ・・・いやお手本にしたという説もあるのだからとりとめが付かなくなる。
記憶にある限り、シンデレラの話に王子様の婚約者は出て来ない。
婚約者がいないからこそお妃選びのパーティが2夜連続で開催され、シンデレラがひょっこりやって来て「魔法が解けちゃう!」とガラスの靴が脱げたまま帰宅してしまうのだ。
養母、義姉に虐められていたシンデレラ。
「お前なんか夜会に行かなくていいんだよッ」っと置いて行かれる・・・のだが実はシンデレラって2夜連続で参加してる。
2晩も養母や義姉に見つからずに行けたの?
魔法使いって2夜連続で魔法かけたの?!
1日目王子様にスルーされての最終日リベンジなの?ガッついてなくない??
ドレスは魔法が解けると消えちゃうのにガラスの靴が残っちゃうの何故?!
そんな大人の疑問を持ってはいけない。
だって御伽噺はご都合主義、ここに極まれり!そういうものだ。
で、私だ。
何に転生して息を吹き込んでしまったか?と言えばシンデレラに求婚する王子様の婚約者である。
正確には本編は終わっているので元婚約者候補と言えばいいだろうか。
それはそうだろう。
シンデレラのお相手となる王子様に婚約者がいなかった事の方がびっくり案件なので、転生したこの世界にはやはりいたのだ。
現代では幼い頃から王族、皇族と言えど婚約者などは決めないが中世の欧州の世界は国内の安定や国家間の取り決めをするにあたって政略結婚しかなかったと言っていいだろうし、実際カスティーリャ王妃なんかは10歳でアルフォンソ10世に嫁いでいる。マリア・テレジアも生まれて直ぐに婚約だ。
婚約者がいない方がおかしいのだ。
ただそこは御伽噺の「if」であり「モブ」なので婚約者候補。
本編を大きく破壊しない既に「元」のついた婚約者候補の立ち位置で転生をしてしまった。
立場は凄く微妙なキャラとなったが、つくづく選択を間違わなくて良かったと思う。
あの時出された2つの靴。
よく考えてみればどちらを選んでも「シンデレラ」の世界である事には変わりない。
ガラスの靴はシャルル・ペローの話。金の靴はグリム童話だっただけ。
金の斧の話ではなかったのだ。
前者は「苦労の末には幸せがあるよ」ってな話で主人公はシンデレラ。
後者は「やった事は回り回って倍になり返ってくる」という因果応報の話で主人公はシンデレラと言うよりもキッツイ罰を受ける養母や義姉とも言える。
グリム童話だったら‥‥ぶるる!!考えただけでも恐ろしい。
シンデレラの義姉は靴を履くために自分の足の指を切り落とすという暴挙に出るし、ラストのシンデレラは落ちぶれて行く義母や義姉を見てほくそ笑んで終わる。とても純情なヒロインとは思えない!!
しかし注意を怠ってはならない。
グリム童話でないにしても、王子様の元婚約者候補なんだから恨みを買ってると大変!!色恋沙汰の嫉妬は謂れもない事をした事になっちゃったり、「アンタ、嫌い」それだけで憎悪の対象になるから大人しくしておくに越した事はない。
どうこう言ってもこの世界で生きていく以上、王家に逆らったら処刑される道しかない。
折角転生して天寿を全うできるって言うのに、元婚約者候補だったってだけで嫉妬され処刑なんかされては堪ったものじゃない。
魔女狩りの時代じゃなくて良かった。
そんな話じゃなくて良かった。
今できることはヒロインのシンデレラが「ヒドイン」や「クロイン」ではない事を祈るのみだ。
まさしく異世界なのだが、問題がある。
――こんなはずじゃなかった!――
あの時、不明点はこれでもか!ってくらい神様を質問攻めにすれば良かった。
後悔しても遅かったのだ。
公爵家が問題なのではない。問題は「誰に」の部分だった。
転生先となったのは、いるはず、いるであろう、なのに登場しないキャラクター。
「ifモブ」である。
本編や絵本には、登場はするけれどその登場すらほんのチョイ役。所謂「モブ」というキャラがいる。モブはまだ救われている。一言でも台詞があったり、主人公の周囲に挿絵で描かれる事がある。
「ifモブ」はその存在があるはずなのに登場もしなければ存在を匂わせもしないキャラ。
ゲームなどをクリアする際に一定条件を満たして出てくる隠れキャラとは全く違う。もしも!という別の話が無ければ登場する事もないキャラだ。
例えば、浦島太郎が竜宮城で飲めや歌えやの宴会をするが、その宴会で出される食事を盛りつける係や使った食器を洗ったりするキャラは出て来ない。間違いなく乙姫様はしてないはずだ。
例えば、白雪姫で「鏡よ、鏡よ、鏡さん」と鏡に問いかけるが、その鏡を清掃で磨くメイドは出て来ない。「鏡よ、鏡よ…」と問う前に、「ハァー」と息を掛けて磨いてから問うているとは思えない。
「ifモブ」には役目は有っても登場するチャンスはない。下手に主人公への絡みが出てしまうと本編そのものが変わってしまうのだ。つまり所謂「if」や「スピンオフ」という話が始まる。
どうやらその「ifモブ」は違う世界からやって来た人間によって動き始める。
人形に息、いや「生」を吹き込むので動きが出る。動きが出ればその周囲の設定も必要になる。
で、転生先は選んだ通りの「サンドリヨン」
シンデレラの世界なのでそこは間違いなかった。
しかし本編が終わっている世界だった。
面倒臭い事に転生してしまったばかりに本編も世に知られている内容と少しばかり異なる部分がある。そうしないと「私」というキャラが認知されないので若干の補足と書き直しがあった‥そんな感じなのでまさに「if」だ。
サンドリヨンとは何か?と言えばシャルル・ペローの【Cendrillon, ou La petite pantoufle de verre】の事。
養母、義姉に虐められているエラというのがシンデレラの本名とされているが‥‥シャルル・ペローの話の中にエラと言う名前は出て来ないとも言われている。
ただ、寝る場所もなかったので竈の隅っこにある小さなスペースで寝ていたので灰だらけ。
灰だらけの女の子である事と、シャルル・ペローの話から100年ほど後にグリム童話で「灰かぶり姫」という話が発表され、そこでエラと名があり、灰被りつまりシンダァーとエラを繋げてシンデレラ。
と、なるとシンデレラと言うのは非常に個人を卑しめた蔑称となり放送禁止な差別用語に当たりそうな気もするのだが、あまりにも高い知名度なので糾弾される事なくスルーされている。そこはこの際置いておこう。
シンデレラの話の元となった話は各国に沢山あってシャルル・ペローですらパクリ・・・いやお手本にしたという説もあるのだからとりとめが付かなくなる。
記憶にある限り、シンデレラの話に王子様の婚約者は出て来ない。
婚約者がいないからこそお妃選びのパーティが2夜連続で開催され、シンデレラがひょっこりやって来て「魔法が解けちゃう!」とガラスの靴が脱げたまま帰宅してしまうのだ。
養母、義姉に虐められていたシンデレラ。
「お前なんか夜会に行かなくていいんだよッ」っと置いて行かれる・・・のだが実はシンデレラって2夜連続で参加してる。
2晩も養母や義姉に見つからずに行けたの?
魔法使いって2夜連続で魔法かけたの?!
1日目王子様にスルーされての最終日リベンジなの?ガッついてなくない??
ドレスは魔法が解けると消えちゃうのにガラスの靴が残っちゃうの何故?!
そんな大人の疑問を持ってはいけない。
だって御伽噺はご都合主義、ここに極まれり!そういうものだ。
で、私だ。
何に転生して息を吹き込んでしまったか?と言えばシンデレラに求婚する王子様の婚約者である。
正確には本編は終わっているので元婚約者候補と言えばいいだろうか。
それはそうだろう。
シンデレラのお相手となる王子様に婚約者がいなかった事の方がびっくり案件なので、転生したこの世界にはやはりいたのだ。
現代では幼い頃から王族、皇族と言えど婚約者などは決めないが中世の欧州の世界は国内の安定や国家間の取り決めをするにあたって政略結婚しかなかったと言っていいだろうし、実際カスティーリャ王妃なんかは10歳でアルフォンソ10世に嫁いでいる。マリア・テレジアも生まれて直ぐに婚約だ。
婚約者がいない方がおかしいのだ。
ただそこは御伽噺の「if」であり「モブ」なので婚約者候補。
本編を大きく破壊しない既に「元」のついた婚約者候補の立ち位置で転生をしてしまった。
立場は凄く微妙なキャラとなったが、つくづく選択を間違わなくて良かったと思う。
あの時出された2つの靴。
よく考えてみればどちらを選んでも「シンデレラ」の世界である事には変わりない。
ガラスの靴はシャルル・ペローの話。金の靴はグリム童話だっただけ。
金の斧の話ではなかったのだ。
前者は「苦労の末には幸せがあるよ」ってな話で主人公はシンデレラ。
後者は「やった事は回り回って倍になり返ってくる」という因果応報の話で主人公はシンデレラと言うよりもキッツイ罰を受ける養母や義姉とも言える。
グリム童話だったら‥‥ぶるる!!考えただけでも恐ろしい。
シンデレラの義姉は靴を履くために自分の足の指を切り落とすという暴挙に出るし、ラストのシンデレラは落ちぶれて行く義母や義姉を見てほくそ笑んで終わる。とても純情なヒロインとは思えない!!
しかし注意を怠ってはならない。
グリム童話でないにしても、王子様の元婚約者候補なんだから恨みを買ってると大変!!色恋沙汰の嫉妬は謂れもない事をした事になっちゃったり、「アンタ、嫌い」それだけで憎悪の対象になるから大人しくしておくに越した事はない。
どうこう言ってもこの世界で生きていく以上、王家に逆らったら処刑される道しかない。
折角転生して天寿を全うできるって言うのに、元婚約者候補だったってだけで嫉妬され処刑なんかされては堪ったものじゃない。
魔女狩りの時代じゃなくて良かった。
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