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第07話 爆弾発言
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「結婚式など必要あるか!」
今日もオルバンシェ伯爵は荒れていた。
ライネルから結婚式の日取りを話し合いたいという手紙と届けられた品は開封せず、ビオレッタに見せる事も無く全て送り返した。
すると「次の休みの日には街に出掛けないか?」と書かれた手紙が届く。
「まだ長時間の歩行が十分ではない」と断りの手紙をだした。
断わっても断っても届く手紙。
ビオレッタにも事情がある。
傷口の瘡蓋が取れてしまって、衣類で痕の残る傷を隠せても問題があった。
部分的に焼けてしまった髪の毛もようやく頭皮を隠す程度までになったが長さとしては結うような長さではなかった。
「恥をかけということかしら」
「全く・・・信じられません。観劇の後には商店街巡り?何処まで馬鹿にしてるんでしょうか」
「負傷した部下を見たことがあってもその後の生活を見たことが無い証拠だ!」
ニーナとレイスが呆れているが、ライネルは「日常生活に支障がない程度になった」という言葉をどう解釈したのか。観劇の他には遠乗りにどうだろうと誘ってきた。
遠乗りを断われば今度は茶会、そして夜会に誘ってきた。
ウィッグを装着すればいいと言う者もいるだろう。それはビオレッタの心を置き去りにした話で、他人が強要したり急かすものではない。
ビオレッタ自身が判ってはいるのだ。
ウィッグをつければ誰にも判らないように使用人は整えてくれる。しかしビオレッタを知る者が髪を褒めたとしよう。
それはビオレッタを褒めるのではなく、ウィッグの下がどうなっているのかを知っているので興味本位でしかなく、ビオレッタには嘲笑に聞こえてしまう。
家の中に閉じこもっているよりも外に連れ出したい気持ちが判らないでもないが、そんなものは今のビオレッタに取って親切の押し売りにしか思えなかった。
こうなる前まではライネルの手紙が待ち遠しくて堪らなかったが、こうも頻繁だと恐怖でしかない。
夜会にと誘いの手紙とカード。そして贈られてきたのは背中が大きく開いたドレス。
今の流行ではあるが、ビオレッタにはとても着る勇気がない。
背中には一生消えない大きな傷が肌を引き攣らせていてとても人に見せられるようなものではない。
「私を見世物にしたいのかしら」と口をついて言葉が出てしまうほどに愛情も消えてしまい、気持ちは嫌悪になってしまっていた。
ずっと断りばかりを続けていたある日。
使用人の間に緊張が走った。ライネルが花束を抱えてやって来たのだ。
両手で抱えた花を見て、女性の使用人は表情が凍り付いた。
ビオレッタも満面の笑みで「やっと会えた」の言葉と共に紫のクロッカスの花束を手渡してくるライネルには返す言葉も無かった。
(愛したことを後悔している・・・って花束にしなくても)
後悔をしつつも国王を巻き込み、王命まで出させて結婚をしたいと言うライネルの真意が全く判らない。
予想の斜め上だと言葉を返してこないビオレッタにライネルは(胸がいっぱいなのかな?)と、これまた次元の違う発想をしていた。
「ソフィアが君にはきっと――あ・・・」
部屋の空気が悪いことはライネルも感じた。うっかりソフィアの名を出してしまったけれど睨むのはニーナを始めとして使用人達。ビオレッタは特に表情も変えずにいた。
それがソフィアという名に対して反応するほどの事じゃないとライネルは解釈し、笑顔になって続けた。
「ソフィアが君に喜んでもらえると選んでくれたんだ。まだ紹介をしていなかったね。今、一緒に住んでいるんだがビオレッタが嫁いで来ればソフィアには別で家を構えるからそちらで住んでもらおうと考えているよ。お互い気を使うだろうからさ」
ビオレッタは許すかどうか。それ以前に早口の上、恥ずかしいのか鼻の頭を指で掻きながら話すものだから口元も見えない。何かを話しているのは判るのだが、全く聞き取れていなかった。
ニーナの体がブルブル震えて今にもライネルに飛び掛かりそうになっているのを他の使用人が前を塞ぐように盾になってニーナを押さえている。
この場にオルバンシェ伯爵がいたら間違いなくライネルの顔面に拳を叩きこんでいただろう。
貴族の中には正妻の夫人の他に「真実の愛」だとか「運命の相手」だとかで外に女性を囲う男性は少なくはないが、
結婚前から堂々と愛人を「君が来るから彼女には別で家を用意した」など宣う者はほぼいない。
通常の結婚であれば、一発即退場となる不貞のカミングアウト。
まして部隊では厳しく禁じられている行為。
この結婚が王命によるものとなった今、断る事も出来ないからだろうと図に乗っている。少なくともライネル以外の見解は一致していた。
「だけど、良かったよ」
うんうんと1人で頷くライネルにニーナが本気で限界点を迎えそうになっていた。
「酷いケガだと聞いていたが、ぱっと見・・・以前と何も変わらない。隠せる怪我なんだから大したこと無くて良かったよ」
ライネルはビオレッタの耳がほとんど音を感知しないことと、少し引くように歩く事は静かに座っているビオレッタから何も感じていない。
どの程度歩けるようになるかは報告書を応急に出す時点ではリハビリ前で解っていなかったし、背中にこれほどの傷を追えば貴族令嬢としてはもう終わっているに等しく、ビオレッタの父、オルバンシェ伯爵は追い打ちをかけるような「耳」の事は報告書に記載はしなかった。
ライネルが知らないのも無理はないが、一言も言葉を返さないビオレッタに違和感も感じなかった。
使用人達に「大事な話があるから席を外してくれ」と告げると、使用人達は声は聞こえるけれど姿は見えない位置に下がった。
「安心していいよ。ソフィアには子供がいるんだけど大人しい子だし、別に住まうようになっても年齢も近いし、遊びにも来るだろうから直ぐに仲良くなれる。でも傷跡は見せない方がいいかな。何というか・・・女性にはショッキングだからね。だけど、背中なんて誰彼に見せるものじゃないし、さっきも言ったが見えない傷っていうか・・・普通にしてたら気が付かないような傷なんて傷のうちに入らない。その事を気にして外に出掛けないなんて勿体ないよ。歌劇も大好きだっただろう?またチケットを取っておくよ。一緒に行こう」
久しぶりに2人きりになったからか、さらに早口でまくし立てるライネル。
残念なことにライネルの言葉をビオレッタが全く聞き取れなかった事にライネルは最後まで気が付かず満面の笑みで帰って行った。
今日もオルバンシェ伯爵は荒れていた。
ライネルから結婚式の日取りを話し合いたいという手紙と届けられた品は開封せず、ビオレッタに見せる事も無く全て送り返した。
すると「次の休みの日には街に出掛けないか?」と書かれた手紙が届く。
「まだ長時間の歩行が十分ではない」と断りの手紙をだした。
断わっても断っても届く手紙。
ビオレッタにも事情がある。
傷口の瘡蓋が取れてしまって、衣類で痕の残る傷を隠せても問題があった。
部分的に焼けてしまった髪の毛もようやく頭皮を隠す程度までになったが長さとしては結うような長さではなかった。
「恥をかけということかしら」
「全く・・・信じられません。観劇の後には商店街巡り?何処まで馬鹿にしてるんでしょうか」
「負傷した部下を見たことがあってもその後の生活を見たことが無い証拠だ!」
ニーナとレイスが呆れているが、ライネルは「日常生活に支障がない程度になった」という言葉をどう解釈したのか。観劇の他には遠乗りにどうだろうと誘ってきた。
遠乗りを断われば今度は茶会、そして夜会に誘ってきた。
ウィッグを装着すればいいと言う者もいるだろう。それはビオレッタの心を置き去りにした話で、他人が強要したり急かすものではない。
ビオレッタ自身が判ってはいるのだ。
ウィッグをつければ誰にも判らないように使用人は整えてくれる。しかしビオレッタを知る者が髪を褒めたとしよう。
それはビオレッタを褒めるのではなく、ウィッグの下がどうなっているのかを知っているので興味本位でしかなく、ビオレッタには嘲笑に聞こえてしまう。
家の中に閉じこもっているよりも外に連れ出したい気持ちが判らないでもないが、そんなものは今のビオレッタに取って親切の押し売りにしか思えなかった。
こうなる前まではライネルの手紙が待ち遠しくて堪らなかったが、こうも頻繁だと恐怖でしかない。
夜会にと誘いの手紙とカード。そして贈られてきたのは背中が大きく開いたドレス。
今の流行ではあるが、ビオレッタにはとても着る勇気がない。
背中には一生消えない大きな傷が肌を引き攣らせていてとても人に見せられるようなものではない。
「私を見世物にしたいのかしら」と口をついて言葉が出てしまうほどに愛情も消えてしまい、気持ちは嫌悪になってしまっていた。
ずっと断りばかりを続けていたある日。
使用人の間に緊張が走った。ライネルが花束を抱えてやって来たのだ。
両手で抱えた花を見て、女性の使用人は表情が凍り付いた。
ビオレッタも満面の笑みで「やっと会えた」の言葉と共に紫のクロッカスの花束を手渡してくるライネルには返す言葉も無かった。
(愛したことを後悔している・・・って花束にしなくても)
後悔をしつつも国王を巻き込み、王命まで出させて結婚をしたいと言うライネルの真意が全く判らない。
予想の斜め上だと言葉を返してこないビオレッタにライネルは(胸がいっぱいなのかな?)と、これまた次元の違う発想をしていた。
「ソフィアが君にはきっと――あ・・・」
部屋の空気が悪いことはライネルも感じた。うっかりソフィアの名を出してしまったけれど睨むのはニーナを始めとして使用人達。ビオレッタは特に表情も変えずにいた。
それがソフィアという名に対して反応するほどの事じゃないとライネルは解釈し、笑顔になって続けた。
「ソフィアが君に喜んでもらえると選んでくれたんだ。まだ紹介をしていなかったね。今、一緒に住んでいるんだがビオレッタが嫁いで来ればソフィアには別で家を構えるからそちらで住んでもらおうと考えているよ。お互い気を使うだろうからさ」
ビオレッタは許すかどうか。それ以前に早口の上、恥ずかしいのか鼻の頭を指で掻きながら話すものだから口元も見えない。何かを話しているのは判るのだが、全く聞き取れていなかった。
ニーナの体がブルブル震えて今にもライネルに飛び掛かりそうになっているのを他の使用人が前を塞ぐように盾になってニーナを押さえている。
この場にオルバンシェ伯爵がいたら間違いなくライネルの顔面に拳を叩きこんでいただろう。
貴族の中には正妻の夫人の他に「真実の愛」だとか「運命の相手」だとかで外に女性を囲う男性は少なくはないが、
結婚前から堂々と愛人を「君が来るから彼女には別で家を用意した」など宣う者はほぼいない。
通常の結婚であれば、一発即退場となる不貞のカミングアウト。
まして部隊では厳しく禁じられている行為。
この結婚が王命によるものとなった今、断る事も出来ないからだろうと図に乗っている。少なくともライネル以外の見解は一致していた。
「だけど、良かったよ」
うんうんと1人で頷くライネルにニーナが本気で限界点を迎えそうになっていた。
「酷いケガだと聞いていたが、ぱっと見・・・以前と何も変わらない。隠せる怪我なんだから大したこと無くて良かったよ」
ライネルはビオレッタの耳がほとんど音を感知しないことと、少し引くように歩く事は静かに座っているビオレッタから何も感じていない。
どの程度歩けるようになるかは報告書を応急に出す時点ではリハビリ前で解っていなかったし、背中にこれほどの傷を追えば貴族令嬢としてはもう終わっているに等しく、ビオレッタの父、オルバンシェ伯爵は追い打ちをかけるような「耳」の事は報告書に記載はしなかった。
ライネルが知らないのも無理はないが、一言も言葉を返さないビオレッタに違和感も感じなかった。
使用人達に「大事な話があるから席を外してくれ」と告げると、使用人達は声は聞こえるけれど姿は見えない位置に下がった。
「安心していいよ。ソフィアには子供がいるんだけど大人しい子だし、別に住まうようになっても年齢も近いし、遊びにも来るだろうから直ぐに仲良くなれる。でも傷跡は見せない方がいいかな。何というか・・・女性にはショッキングだからね。だけど、背中なんて誰彼に見せるものじゃないし、さっきも言ったが見えない傷っていうか・・・普通にしてたら気が付かないような傷なんて傷のうちに入らない。その事を気にして外に出掛けないなんて勿体ないよ。歌劇も大好きだっただろう?またチケットを取っておくよ。一緒に行こう」
久しぶりに2人きりになったからか、さらに早口でまくし立てるライネル。
残念なことにライネルの言葉をビオレッタが全く聞き取れなかった事にライネルは最後まで気が付かず満面の笑みで帰って行った。
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