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皇帝陛下は漫画が大好き
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ドタドタドタ!!ドンドン!
誰かが執務室の扉を激しくノックしていますね。
一体誰でしょう?廊下は走ってはいけないと知らないのでしょうか?
「どなたですか?」
執事が、低音ボイスで問いかけます。イイ声ですね。
声だけで失神する女性がいそうですよ
「私だ!陛下に急ぎ取次を!!」
「おまちください」
皇帝陛下は机の上に長い両足をドカンと乗せて読書中です。
「陛下、宰相が取り急ぎの用件で参っております」
「はぁ?俺の読書タイムを邪魔するつもりか」
「ですが、廊下を走ってまで来られたようです」
「なんだと?よし・・通せ」
ゆっくりと扉のほうに歩いて、宰相を招き入れる執事。
「陛下は、あちらです」
「おぉ!陛下!読書中申し訳ございません」
「どうした?そんなに急ぎの案件なのか?」
「陛下!お喜びくださいませ!!」
その言葉に、皇帝陛下は足を下ろして、体を乗り出します
「まさか!」
「そう!そのまさかです!」
「っというか・・心当たりがないな。なんだ?」
「うわっ!陛下テンション低っ」
「急いで片づけねばならん事に心当たりがない」
「フッフッフ。。これを見たら驚きますよ?」
宰相は、大事に抱えてきた紙袋をゴソゴソと開きます
「ほら!みてください!ドングリコーヒーがなんと3缶!」
「なんだと!良く見せろ!どこぞの国のパチモンじゃないだろうな!」
「いえいえ。このパッケージ。間違いはありませんぞ!」
「おぉぉ~そうだな。リスがジャグリングをしてるパッケージだ」
「でしょう?今日入荷いたしましたよ!」
1つを手に取って、まじまじと眺める皇帝陛下
「と、いう事はティナは上手くやっているという事だな」
「え?キャンティ様が??何故にそこでキャンティ様?」
「このパッケージは俺がデザインしたものだ。作っているのはティナだ」
「あぁ・・だからドングリコーヒーを好まれるのですね?」
「いや?そこまで好きではない」
「あれ?でもよく飲まれてますし・・」
「そりゃ、売れないと俺にもマージンが入らないからな。自爆営業だ」
そういうと、皇帝陛下は手にした缶を開封します。
「おや?紙切れが入っているな」
「何でしょう?5枚集めて2分話が出来るという握手券でしょうか?」
「馬鹿か。そんな安いアイドルなんぞ興味はないわ!」
「でっですが、地下アイドルのライブには・・」
「言うな!(ギロリ)」
皇帝陛下の有無を言わさぬ圧のある視線に宰相は焼かれそうですよ。
鼻歌を歌いながら、陛下が紙きれをみていますね。
そして陛下は紙切れを見て、ふふっ っと小さく笑います。
「どうされました?」
「宰相、今月の予定はどうなっておるのだ?」
「今月の予定でございますか?結構みっちりと入っておりますが・・」
「数日・・そうだな3,4日ほど空けられんか?」
「3,4日は難しいかと思います。隣国からの使節団が今月は多いので」
パタンと読んでいた本を閉じる陛下。目も閉じていますね。
おっ!さすが流行に敏感な陛下。
発売日に完売し入手困難と言われる最新刊ではないですか!
宰相がじぃぃっと見てますね。宰相も好きなんでしょう。
「何日なら連続で空けられる?」
「来週の14、15日ならなんとか・・ですがそれでも15日の夜には
帰って頂かないと困ります」
「なら13日の夜から出ても構わないな」
「そうですね・・アルコールをガバガバ飲まなければ大丈夫でしょう」
「あぁ、13日は夜会だったな。その日はノンアルコールにしろ」
「かしこまりました・・・で?どちらにお出かけで?」
「い・い・と・こ・ろ♡」
そういうと陛下は紙切れと一緒に単行本も引き出しにしまい
カチリと鍵をしていますね。
宰相をちらりと見て。
「俺が読み終わったら貸してやるよ」
「はうっ!本当ですかっ!ありがたき幸せ!!」
「だが、表紙とか帯をちゃんと扱えよ??お前は扱いが雑だ!」
「いえいえ、陛下の人使いのほうが何倍も雑ですよぉ~」
「死にたいか?」
うーん。陛下はどこに行こうとしてるんでしょうかね。
誰かが執務室の扉を激しくノックしていますね。
一体誰でしょう?廊下は走ってはいけないと知らないのでしょうか?
「どなたですか?」
執事が、低音ボイスで問いかけます。イイ声ですね。
声だけで失神する女性がいそうですよ
「私だ!陛下に急ぎ取次を!!」
「おまちください」
皇帝陛下は机の上に長い両足をドカンと乗せて読書中です。
「陛下、宰相が取り急ぎの用件で参っております」
「はぁ?俺の読書タイムを邪魔するつもりか」
「ですが、廊下を走ってまで来られたようです」
「なんだと?よし・・通せ」
ゆっくりと扉のほうに歩いて、宰相を招き入れる執事。
「陛下は、あちらです」
「おぉ!陛下!読書中申し訳ございません」
「どうした?そんなに急ぎの案件なのか?」
「陛下!お喜びくださいませ!!」
その言葉に、皇帝陛下は足を下ろして、体を乗り出します
「まさか!」
「そう!そのまさかです!」
「っというか・・心当たりがないな。なんだ?」
「うわっ!陛下テンション低っ」
「急いで片づけねばならん事に心当たりがない」
「フッフッフ。。これを見たら驚きますよ?」
宰相は、大事に抱えてきた紙袋をゴソゴソと開きます
「ほら!みてください!ドングリコーヒーがなんと3缶!」
「なんだと!良く見せろ!どこぞの国のパチモンじゃないだろうな!」
「いえいえ。このパッケージ。間違いはありませんぞ!」
「おぉぉ~そうだな。リスがジャグリングをしてるパッケージだ」
「でしょう?今日入荷いたしましたよ!」
1つを手に取って、まじまじと眺める皇帝陛下
「と、いう事はティナは上手くやっているという事だな」
「え?キャンティ様が??何故にそこでキャンティ様?」
「このパッケージは俺がデザインしたものだ。作っているのはティナだ」
「あぁ・・だからドングリコーヒーを好まれるのですね?」
「いや?そこまで好きではない」
「あれ?でもよく飲まれてますし・・」
「そりゃ、売れないと俺にもマージンが入らないからな。自爆営業だ」
そういうと、皇帝陛下は手にした缶を開封します。
「おや?紙切れが入っているな」
「何でしょう?5枚集めて2分話が出来るという握手券でしょうか?」
「馬鹿か。そんな安いアイドルなんぞ興味はないわ!」
「でっですが、地下アイドルのライブには・・」
「言うな!(ギロリ)」
皇帝陛下の有無を言わさぬ圧のある視線に宰相は焼かれそうですよ。
鼻歌を歌いながら、陛下が紙きれをみていますね。
そして陛下は紙切れを見て、ふふっ っと小さく笑います。
「どうされました?」
「宰相、今月の予定はどうなっておるのだ?」
「今月の予定でございますか?結構みっちりと入っておりますが・・」
「数日・・そうだな3,4日ほど空けられんか?」
「3,4日は難しいかと思います。隣国からの使節団が今月は多いので」
パタンと読んでいた本を閉じる陛下。目も閉じていますね。
おっ!さすが流行に敏感な陛下。
発売日に完売し入手困難と言われる最新刊ではないですか!
宰相がじぃぃっと見てますね。宰相も好きなんでしょう。
「何日なら連続で空けられる?」
「来週の14、15日ならなんとか・・ですがそれでも15日の夜には
帰って頂かないと困ります」
「なら13日の夜から出ても構わないな」
「そうですね・・アルコールをガバガバ飲まなければ大丈夫でしょう」
「あぁ、13日は夜会だったな。その日はノンアルコールにしろ」
「かしこまりました・・・で?どちらにお出かけで?」
「い・い・と・こ・ろ♡」
そういうと陛下は紙切れと一緒に単行本も引き出しにしまい
カチリと鍵をしていますね。
宰相をちらりと見て。
「俺が読み終わったら貸してやるよ」
「はうっ!本当ですかっ!ありがたき幸せ!!」
「だが、表紙とか帯をちゃんと扱えよ??お前は扱いが雑だ!」
「いえいえ、陛下の人使いのほうが何倍も雑ですよぉ~」
「死にたいか?」
うーん。陛下はどこに行こうとしてるんでしょうかね。
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