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家令がムービング!
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スチュワートは小走りになって本邸に戻ります。
何か変だ。何かおかしい、何かを大きく見落としている!
焦燥感に全身が包まれそうになりながらも、足を止めずに走ります。
本邸に戻ると、急いで自分の部屋に戻りファイルを開きます。
ファイルは全てキャンティに関するファイル。
生い立ちからここに来るまでの間・・パラパラとページをめくります。
幼少期に第三王子の婚約者になるまでは
ほぼ領地に引きこもって祖父母が親代わりになって養育。
(よくある事だ。
両親は帝都で生活して必ずしも一緒でないといけない決まりはない)
第三王子の婚約者になり、王子妃教育でほぼ毎日皇宮で
専門の教師が付き、勉学、マナーなどに勤しむ。
(なんの不思議もない。専門の教師も名が通った者ばかりだ。
成績も飛びぬけて良いという事ではないが悪くはない。
上の上、もしくは上の中)
12歳で帝都の教育機関最高峰であるリミネート学園中等部に入る。
(12歳から15歳までは中等部。侯爵家令嬢なのだから不思議ではない
入学試験の順位も244人のうちで7番目。優秀すぎるだろう)
14歳5か月の時点で第三王子に婚約破棄され、
翌月、皇帝陛下の命でポロネーゼ伯爵に嫁ぐことが決定。
(これは私も書簡で確認をしている。不備のない書類だった)
14歳6か月でポロネーゼ伯爵に嫁ぎ、同領で生活を始める。
(ここからは知っている。書かれてはいないが不遇な状況でも
ちゃんと自分で立っていると感じる)
ふぅー。書類をどんなに見てもおかしい点がない。
しかし、あまりにも綺麗すぎる。
別邸に行ってから不便を伝えてこない事がおかしいと思ったが
それと同じくらいの気持ち悪さを感じる経歴の美しさ。
ふとスチュワートはまたページをペラペラとめくります。
「何故、婚約破棄になったんだ?」
学園での成績は申し分ないのに、婚約破棄で退学処分にもなっている。
そして、それを侯爵家が異議を申し立てた形跡がない。
王子妃教育中なのだから素行が悪かったわけでもないだろう。
いや・・まて。思い出せ・・。
スチュワートはキャンティとの会話を思い出します。
「帝都には戻れと言われても戻りたくない」
即答だった。考える間もなく即答をした奥様。
「孤児院に行くのに華美なドレスは不要、本を読むのに宝石は不要」
確かにそうなんだが・・・あの年齢の女の子ではかなり異質だ。
ん?待てよ・・・奥様はまだ15歳になっていない。
確か婚約破棄をされたのは夜会での席。
お茶会も姉は行っていたが、奥様は行かれていない様子。
そして学園も2年間は中等部にいたはずなのに学友も・・いない??
王子妃教育で時間が取れないと言っても一人も学友がいないものか?
そして何より・・
「実家でも、王子妃教育中でも侍女もいませんでしたから
一人のほうが何かと動きやすいですし、予定も立てやすいのです」
これは・・・実家での扱いも酷いものだったのではないか?
仮にも第三王子の婚約者に侍女の一人も付けないなどあり得ない。
スチュワートが導き出した答え。正解かどうかは推測するしかないが
おそらくは幼少期に両親と離れて暮らした侯爵領で何かあったはずだ!
もう深夜だと言うのに、スチュワートは監視役を呼びます。
24時間4交代で配備しているので、そろそろ交代する班がやってきます。
「スチュワート様、お呼びですか」
「あぁ、突然で申し訳ないが、スティル家の領地に行ってもらいたい」
「スティル家の領地ですか?」
「そうだ、14年前から奥様が帝都に戻られるまでの約10年を
大至急調べてほしい」
「ですが・・・それは難しいかと思われます」
「何故だ?」
「奥様が幼少期を過ごしたスティル家の領地はカテンウォルです。
現在は皇帝陛下の直轄になり、出入りは厳しく制限されております」
「皇帝陛下の直轄地・・いつからだ?」
「我が領が戦に負けて統轄をされだした頃からです。
スティル家は貢献度が高かったのですが、戦況が明るくなるに比例して
資金難となり、領地経営を次期侯爵が継ぐまで陛下の預かりになったと」
「だが・・・情報が欲しい。潜り込めないか」
「わかりました。早速人員を手配します」
「頼んだ」
奥様の事はこれでいい。報告を待ってもう一度考えよう。
今は情報が少なすぎる。
ポヤポヤした女性かと思っていたが、藪をつついて何が出るか。
何かが出てくるのは間違いないが、一般的なご令嬢なら問題ない。
いや、旦那様に改心していただく必要はあるが、大ごとにはならないだろう。
問題は・・大蛇いや、グレイトアナコンダ級が出た時、今のままではダメだ。
「すまん。もう1点頼みたい」
「なんでございましょうか」
「あの子爵令嬢だ」
「調べるのですか?ハッキリ言ってあの娘も、親もですが
叩けば叩くほど埃しか出ませんよ?」
「わかっている。だが、旦那様の目を覚まさせる特大級のネタが欲しい」
「わかりました。しかし・・・両極端ですね」
「何がだ?」
監視役はちょっと呆れた表情でスチュワートに言います。
「埃を出すために叩きまくらないといけない奥様の調査と、
そこにいるだけで埃が舞い上がる子爵令嬢。
少なすぎる情報をかき集めるのと、多すぎる情報を精査するのと
あまりにも対極な話だと思いましたので」
監視役はそういうと静かに部屋から出て調査に向かいましたね。
何か変だ。何かおかしい、何かを大きく見落としている!
焦燥感に全身が包まれそうになりながらも、足を止めずに走ります。
本邸に戻ると、急いで自分の部屋に戻りファイルを開きます。
ファイルは全てキャンティに関するファイル。
生い立ちからここに来るまでの間・・パラパラとページをめくります。
幼少期に第三王子の婚約者になるまでは
ほぼ領地に引きこもって祖父母が親代わりになって養育。
(よくある事だ。
両親は帝都で生活して必ずしも一緒でないといけない決まりはない)
第三王子の婚約者になり、王子妃教育でほぼ毎日皇宮で
専門の教師が付き、勉学、マナーなどに勤しむ。
(なんの不思議もない。専門の教師も名が通った者ばかりだ。
成績も飛びぬけて良いという事ではないが悪くはない。
上の上、もしくは上の中)
12歳で帝都の教育機関最高峰であるリミネート学園中等部に入る。
(12歳から15歳までは中等部。侯爵家令嬢なのだから不思議ではない
入学試験の順位も244人のうちで7番目。優秀すぎるだろう)
14歳5か月の時点で第三王子に婚約破棄され、
翌月、皇帝陛下の命でポロネーゼ伯爵に嫁ぐことが決定。
(これは私も書簡で確認をしている。不備のない書類だった)
14歳6か月でポロネーゼ伯爵に嫁ぎ、同領で生活を始める。
(ここからは知っている。書かれてはいないが不遇な状況でも
ちゃんと自分で立っていると感じる)
ふぅー。書類をどんなに見てもおかしい点がない。
しかし、あまりにも綺麗すぎる。
別邸に行ってから不便を伝えてこない事がおかしいと思ったが
それと同じくらいの気持ち悪さを感じる経歴の美しさ。
ふとスチュワートはまたページをペラペラとめくります。
「何故、婚約破棄になったんだ?」
学園での成績は申し分ないのに、婚約破棄で退学処分にもなっている。
そして、それを侯爵家が異議を申し立てた形跡がない。
王子妃教育中なのだから素行が悪かったわけでもないだろう。
いや・・まて。思い出せ・・。
スチュワートはキャンティとの会話を思い出します。
「帝都には戻れと言われても戻りたくない」
即答だった。考える間もなく即答をした奥様。
「孤児院に行くのに華美なドレスは不要、本を読むのに宝石は不要」
確かにそうなんだが・・・あの年齢の女の子ではかなり異質だ。
ん?待てよ・・・奥様はまだ15歳になっていない。
確か婚約破棄をされたのは夜会での席。
お茶会も姉は行っていたが、奥様は行かれていない様子。
そして学園も2年間は中等部にいたはずなのに学友も・・いない??
王子妃教育で時間が取れないと言っても一人も学友がいないものか?
そして何より・・
「実家でも、王子妃教育中でも侍女もいませんでしたから
一人のほうが何かと動きやすいですし、予定も立てやすいのです」
これは・・・実家での扱いも酷いものだったのではないか?
仮にも第三王子の婚約者に侍女の一人も付けないなどあり得ない。
スチュワートが導き出した答え。正解かどうかは推測するしかないが
おそらくは幼少期に両親と離れて暮らした侯爵領で何かあったはずだ!
もう深夜だと言うのに、スチュワートは監視役を呼びます。
24時間4交代で配備しているので、そろそろ交代する班がやってきます。
「スチュワート様、お呼びですか」
「あぁ、突然で申し訳ないが、スティル家の領地に行ってもらいたい」
「スティル家の領地ですか?」
「そうだ、14年前から奥様が帝都に戻られるまでの約10年を
大至急調べてほしい」
「ですが・・・それは難しいかと思われます」
「何故だ?」
「奥様が幼少期を過ごしたスティル家の領地はカテンウォルです。
現在は皇帝陛下の直轄になり、出入りは厳しく制限されております」
「皇帝陛下の直轄地・・いつからだ?」
「我が領が戦に負けて統轄をされだした頃からです。
スティル家は貢献度が高かったのですが、戦況が明るくなるに比例して
資金難となり、領地経営を次期侯爵が継ぐまで陛下の預かりになったと」
「だが・・・情報が欲しい。潜り込めないか」
「わかりました。早速人員を手配します」
「頼んだ」
奥様の事はこれでいい。報告を待ってもう一度考えよう。
今は情報が少なすぎる。
ポヤポヤした女性かと思っていたが、藪をつついて何が出るか。
何かが出てくるのは間違いないが、一般的なご令嬢なら問題ない。
いや、旦那様に改心していただく必要はあるが、大ごとにはならないだろう。
問題は・・大蛇いや、グレイトアナコンダ級が出た時、今のままではダメだ。
「すまん。もう1点頼みたい」
「なんでございましょうか」
「あの子爵令嬢だ」
「調べるのですか?ハッキリ言ってあの娘も、親もですが
叩けば叩くほど埃しか出ませんよ?」
「わかっている。だが、旦那様の目を覚まさせる特大級のネタが欲しい」
「わかりました。しかし・・・両極端ですね」
「何がだ?」
監視役はちょっと呆れた表情でスチュワートに言います。
「埃を出すために叩きまくらないといけない奥様の調査と、
そこにいるだけで埃が舞い上がる子爵令嬢。
少なすぎる情報をかき集めるのと、多すぎる情報を精査するのと
あまりにも対極な話だと思いましたので」
監視役はそういうと静かに部屋から出て調査に向かいましたね。
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