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野菜箱は進化して劣化する
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今日は庭の東側から少し北よりに来ておりますわ。
そろそろこの地に来て、お一人様生活ももうすぐ3か月。
今まで4回もってきて頂きましたが、あの野菜が店頭に並んだら・・。
お客様は来ないでしょうねぇ。お金を払うレベルではありませんもの。
ですが、散策を続けるうちに少し遠くまで来ても
大丈夫だという事に気が付いたわたくしは、片道4時間ですが
歩きました。
そろそろ引き返さねばなりませんが、兎に角広大な敷地ですわ。
冬が厳しいところですが、何かこの土地で育てることはできないでしょうかね。
まぁ、出来た所で許しが出るとも思えませんが。
片道4時間も歩くとかなり遠くに来た感じがしますわ。
といっても、人間の足ですから植物の生息が変わると言うほどでもないですね。
今日の収穫は自生しているエンドウを見つけましたわ。
それから、オクラに春菊。多分ですが大豆(えだまめ)も見つけました。
あら?これは・・マクワウリかしら?白いメロンですわ。
食べごろの実と・・少し根っこも引き抜いて持ち帰りましょう。
デザートの種類が豊富になりそうですわね。
で・・・足を延ばしたのには訳があります。
牛かヤギが放牧されてないかなぁと思ったのですがいないようですね。
鹿はいたのですが、欲しいのはミルクなのです。
魔獣なら、クライゴウトですわね。鳴き声はキィキィという声ですが
鳴き声以外はヤギと同じです。
ちょこっと来ただけでは見つけられませんね。
そもそも、この地に生息しているかも不明ですし、引き揚げましょうかね。
帰る途中でデスラビットを3匹仕留めて冷凍収納魔法で格納します。
暫くは肉にも困りませんわね。
ですが・・ミルクがない・・のですよ。
熱帯気候なのであればココヤシなども利用できますが
そういう気候ではないのでココヤシはまずないでしょうね。
植物性でも動物性でもいいのですが、ミルク系が欲しいわね。
帰り道でもまだ採取していない植物があれば採っていきます。
今日の一番の収穫はマクワウリかなぁ・・・っと思っていると!
お静かに!あそこにいるのは、まさに!クライゴウトの赤ちゃんでは??
ですが、様子が変ですね。親が近くにいません。
近寄ってみると、 クィィ~クィィ~ っとか細く鳴いています。
これは・・酷い。
おそらく屋敷の近くに行って、仕掛け罠にかかったのでしょう。
金属製だと足はなかったでしょうが、幸いな事に釣りで使うテグス糸のような
ものが前足と後ろ足を縛るように絡まっています。
解こうと暴れたのでしょうね。
「暴れないで、大丈夫。それを取ってあげるだけだから」
通じるかどうかはわかりませんが、わたくしは念語で語り掛けます。
そうするとおとなしくなったので、糸を取っていきます。
糸が食い込んだところが切れて血が出ていますわね。
「これで終わりだから、もうちょっと我慢してね」
クライゴウトの赤ちゃんの耳を指先で摘まむように撫でてあげます。
「ヒーリング♪」
ぽわっと光に包まれた患部は、光が収まると元通りになりましたわ。
クライゴウトの赤ちゃんは起き上がると走り去ります。
お礼が欲しいわけじゃないわよ?
近くに親がいたらミルク絞らせてくれたらなぁ・・とは思いましたけど。
気性が荒いのでおとなしく絞らせてくれるとは思いませんけどね。
鼻歌を歌いながら帰り着くと、早速取った野草などを洗います。
大豆と思われる実は鞘から取って一晩水につけておきます。
夕食用に畑に行き、ホウレンソウと人参を収穫。
玄関のほうを見ると。
「あら?野菜を届けてくれたんだわ」
留守の間に野菜箱が届いていますが・・おそらく5回目の野菜箱。
これは今まででワースト1ですわね。
傷んでいるレベルを超えて、腐ってアオカビで覆われた、多分ミカン。
虫が湧いているカボチャだったと思われるもの
小麦らしき粉の入った袋・・覗いてみるとダニが繁殖してて
ゾワゾワ細かく動いてるのが判る。思わず閉じましたわ。
薬学の知識があればアオカビからペニシリンなど作るのですが
ここには寒天も石灰もありませんしね・・。
今回の野菜箱は全て肥料として使わせてもらいましょう。
日当たりのよい畝を少し鋤いて、野菜箱の中身をそこに広げます。
腐葉土にするために集めておいた枯葉や落ち葉をかぶせます。
その上に、もうお役御免になったシーツをかけて、
魔法で水分が蒸発しないよう薄く覆います。
2週間もすれば肥料になるでしょう。
しかし・・回を追うごとに野菜箱の中身が酷いものになっていますわ。
伯爵様の雇われている料理人はよくもまぁ・・ここまで
野菜を放置して。今までは捨てていたのでしょうねぇ。
食材の管理も出来ない人が調理をするのは怖いですけれども
わたくしは食べることがないので放っておきましょう。
次とか、次の次は液体になった野菜とか入ってたらどうしましょう。
それよりそのまま「初めての肉だ!食え!」って
肉箱になったりしたら・・・・ブルル・・・想像はやめましょう。怖い怖い。
手を洗って夕食つくりの再会ですわ。
そろそろこの地に来て、お一人様生活ももうすぐ3か月。
今まで4回もってきて頂きましたが、あの野菜が店頭に並んだら・・。
お客様は来ないでしょうねぇ。お金を払うレベルではありませんもの。
ですが、散策を続けるうちに少し遠くまで来ても
大丈夫だという事に気が付いたわたくしは、片道4時間ですが
歩きました。
そろそろ引き返さねばなりませんが、兎に角広大な敷地ですわ。
冬が厳しいところですが、何かこの土地で育てることはできないでしょうかね。
まぁ、出来た所で許しが出るとも思えませんが。
片道4時間も歩くとかなり遠くに来た感じがしますわ。
といっても、人間の足ですから植物の生息が変わると言うほどでもないですね。
今日の収穫は自生しているエンドウを見つけましたわ。
それから、オクラに春菊。多分ですが大豆(えだまめ)も見つけました。
あら?これは・・マクワウリかしら?白いメロンですわ。
食べごろの実と・・少し根っこも引き抜いて持ち帰りましょう。
デザートの種類が豊富になりそうですわね。
で・・・足を延ばしたのには訳があります。
牛かヤギが放牧されてないかなぁと思ったのですがいないようですね。
鹿はいたのですが、欲しいのはミルクなのです。
魔獣なら、クライゴウトですわね。鳴き声はキィキィという声ですが
鳴き声以外はヤギと同じです。
ちょこっと来ただけでは見つけられませんね。
そもそも、この地に生息しているかも不明ですし、引き揚げましょうかね。
帰る途中でデスラビットを3匹仕留めて冷凍収納魔法で格納します。
暫くは肉にも困りませんわね。
ですが・・ミルクがない・・のですよ。
熱帯気候なのであればココヤシなども利用できますが
そういう気候ではないのでココヤシはまずないでしょうね。
植物性でも動物性でもいいのですが、ミルク系が欲しいわね。
帰り道でもまだ採取していない植物があれば採っていきます。
今日の一番の収穫はマクワウリかなぁ・・・っと思っていると!
お静かに!あそこにいるのは、まさに!クライゴウトの赤ちゃんでは??
ですが、様子が変ですね。親が近くにいません。
近寄ってみると、 クィィ~クィィ~ っとか細く鳴いています。
これは・・酷い。
おそらく屋敷の近くに行って、仕掛け罠にかかったのでしょう。
金属製だと足はなかったでしょうが、幸いな事に釣りで使うテグス糸のような
ものが前足と後ろ足を縛るように絡まっています。
解こうと暴れたのでしょうね。
「暴れないで、大丈夫。それを取ってあげるだけだから」
通じるかどうかはわかりませんが、わたくしは念語で語り掛けます。
そうするとおとなしくなったので、糸を取っていきます。
糸が食い込んだところが切れて血が出ていますわね。
「これで終わりだから、もうちょっと我慢してね」
クライゴウトの赤ちゃんの耳を指先で摘まむように撫でてあげます。
「ヒーリング♪」
ぽわっと光に包まれた患部は、光が収まると元通りになりましたわ。
クライゴウトの赤ちゃんは起き上がると走り去ります。
お礼が欲しいわけじゃないわよ?
近くに親がいたらミルク絞らせてくれたらなぁ・・とは思いましたけど。
気性が荒いのでおとなしく絞らせてくれるとは思いませんけどね。
鼻歌を歌いながら帰り着くと、早速取った野草などを洗います。
大豆と思われる実は鞘から取って一晩水につけておきます。
夕食用に畑に行き、ホウレンソウと人参を収穫。
玄関のほうを見ると。
「あら?野菜を届けてくれたんだわ」
留守の間に野菜箱が届いていますが・・おそらく5回目の野菜箱。
これは今まででワースト1ですわね。
傷んでいるレベルを超えて、腐ってアオカビで覆われた、多分ミカン。
虫が湧いているカボチャだったと思われるもの
小麦らしき粉の入った袋・・覗いてみるとダニが繁殖してて
ゾワゾワ細かく動いてるのが判る。思わず閉じましたわ。
薬学の知識があればアオカビからペニシリンなど作るのですが
ここには寒天も石灰もありませんしね・・。
今回の野菜箱は全て肥料として使わせてもらいましょう。
日当たりのよい畝を少し鋤いて、野菜箱の中身をそこに広げます。
腐葉土にするために集めておいた枯葉や落ち葉をかぶせます。
その上に、もうお役御免になったシーツをかけて、
魔法で水分が蒸発しないよう薄く覆います。
2週間もすれば肥料になるでしょう。
しかし・・回を追うごとに野菜箱の中身が酷いものになっていますわ。
伯爵様の雇われている料理人はよくもまぁ・・ここまで
野菜を放置して。今までは捨てていたのでしょうねぇ。
食材の管理も出来ない人が調理をするのは怖いですけれども
わたくしは食べることがないので放っておきましょう。
次とか、次の次は液体になった野菜とか入ってたらどうしましょう。
それよりそのまま「初めての肉だ!食え!」って
肉箱になったりしたら・・・・ブルル・・・想像はやめましょう。怖い怖い。
手を洗って夕食つくりの再会ですわ。
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