旦那様の純愛。全力で応援致します

cyaru

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番外編②  全力で歩きます!

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「セルジュ、お願い。ここにあるんだけど届かないの。とってぇ」

背伸びをして棚の上にあるボゥルを取ろうとするアイリーンにセルジュが急いでやって来てアイリーンを包むようにしてボゥルを手に取り、アイリーンに手渡す。

「高い所にあるものを取る時は俺を呼んでくれ。ひやひやするじゃないか」

離縁が成立しさらに2年経った。
アイリーンは妊娠8カ月のお腹にしては大きなお腹で産婆が言うには「双子」とのこと。
初めての出産が双子で、年老いた産婆ももう何年も子供を取り上げていない。

が、アイリーンは何も心配をしていない。
セルジュは帝国の貧民窟の出自。そこでは何でもしなければならない。

出産の経験はないが、湯を沸かしたり、汚れ物を洗ったりという雑用の手伝いはした事がある。一通りの手順を産婆と話をして「そこまで判っているなら大丈夫」とお墨付きをもらった。

あとは出産になるであろう季節が冬だと言う事が心配。
雪が降り、積もる高さはあまりないのだが、降るのは雪と言うよりも氷。
なので、寒さが半端なく生まれたての赤子の保温には注意が必要。王都にある産院ではカンガルーケアと言う生まれて直ぐの赤子を母親が抱っこする時間が設けられるが、この領地でそんな事をすれば一気に赤子の体温が下がってしまう。

「直ぐに抱っこしたいよな」
「私の分もセルジュが抱っこしてくれればいいわ。セルジュは体温高いもの」

――いや、いつも平熱だけど――

結婚をしてからもセルジュは毎日アイリーンに恋をしている。
だから目が合うたびに照れてしまって体温も高くなってしまう。

帝国を出た時、セルジュはまさか自分が結婚するとも、子供を授かるとも思わなかった。


侯爵夫妻は結局離縁となって、オルコット侯爵は1人で引退先にと考えていた領地に移住し、領民に所有権が移るまで執務を領地で行なう。
ハルテ伯爵がお手上げになればあの2人を呼び寄せ、峠を越える荷馬車を補助する仕事に従事させるという。

ブレドは捕縛されてオルコット侯爵家で唯一売る事の出来ない領地で服役する事も決まった。

夫人はもうすぐこの鉱山しかない領地にやって来るが「アライグマを飼いたい」と言っていたと聞いた領民が今年生まれた牛14頭、馬6頭、ヒツジ81匹に「アライグマ」と命名した。
これで夫人も満足だろう。

「本当に反省したと思ったら手紙を書きます」と夫人はオルコット侯爵に言ったそうだが、手紙を書く気があるかどうか・・・アイリーンは「ないな」と感じている。

――こっちの旦那様には全力でも足らなかったなぁ――

「ま、私の旦那様ではないし、仕方ないわ。世の中全て上手く行くなんて無理だし」

アイリーンが頑張ったところで侯爵夫妻がお互いで納得をしたのだ。
オルコット侯爵も許しの手紙が来る「かも」知れないのだから楽しみも出来たと思えばいいと、もう口出しも助言もすることはしないと決めたのだった。




★~★

離縁の成立を待ってセルジュはアイリーンに求婚。
その後7カ月の恋人期間を経て結婚をした。


祝福をしてくれたのは坑夫たちとその家族。そしてジェシーとヤギのセルジュ一家。
遠いモストク伯爵家からは父と兄ペルタスが来てくれた。

ペルタスはまだ未婚だが、賭け事からは足を洗い、真面目に働いている。
この領地からは宝飾品の石を洗浄する工場を作り、そこで監理者として働いている。

セルジュは呼ばなくていいと言ったが、アイリーンは旅費と共にセルジュの父であるニルスにも招待状を送った。しかし当日ニルスの姿は何処にもなく、セルジュは「帝国に行くことがあれば金を回収してくる」と言った。

領地の教会は廃墟と言っても過言ではない。
長く寂れていたので今更手を加えるよりはそれも歴史だとそのままにしてあった。
が、祝福の鐘を鳴らすのに鐘もなかった。

代わりになってくれたのがヤギのセルジュ一家。
領地に来て、狭い草原にヤギを放牧している一家が居て、セルジュはお婿さんを迎えた。
今では6頭の子供たちに囲まれているが、そのうち4頭は母ヤギのセルジュと大きさが変わらない。
ヤギは1年であっという間に大きくなってしまうからである。

ヤギのセルジュ一家の首輪についた鈴の音が祝福の鐘となりセルジュとアイリーンは夫婦になった。




風に乗ってヤギたちの首についた鈴の音が小さな音となって聞こえてくる。

真新しい警護団の隊服を着た男性が遠くから幸せな2人の様子をじっと眺めていた。その男性はニルス。セルジュの父親である。

息子を追い出したのはニルスなりの親の務めだった。

セルジュはニルスがいる限り、ニルスの為に働いてしまう。
30年、いや生涯かかっても返せないだろうと言われた借金をセルジュが返し終わった時、ニルスは嬉しさよりも恥ずかしさと悔しさでいっぱいになった。

傭兵となってまでシルビアの作った借金を返したセルジュ。
ニルスにはそこまでの気概は無かった。第5騎士団でと制約は受けたが志願すれば戦地の傭兵にもなれただろう。そうしなかったのはニルスの臆病さ。死ぬのが怖かった。

それを「セルジュを育てないといけない」もっともらしい言い訳で逃げたのだ。

余りにも自分が不甲斐なくて、酒に走ってしまった。
アルコール中毒になったニルスを支えたのもセルジュ。

ニルスは自分が情けなかった。セルジュの重荷になっていると判っているのに甘えてしまう弱い自分が恥ずかしくて悔しかった。

ニルスがセルジュの年齢だった頃は遊びまわっていた。そして間違いを犯しクラリスと別れることになってシルビアと結婚し、落ちる所まで落ちた。
間違いさえ犯さなければ、子爵と言う爵位は持っていたのでセルジュにも苦労をさせることはなかった。
ただ、間違いがあったからセルジュが生まれた。ニルスは間違ったからこそ授かったセルジュの重荷にこれ以上なってはいけないと芝居をした。

日頃が日頃だっただけに芝居に見えなかった残念な男でもある。


「あんた、馬鹿だね。今ならまだその辺にいるよ。追いかけな!」

事情を話すと、「愉しむんじゃないから」と無償で役目を引き受けてくれた娼婦がセルジュと入れ違いに入って来て、項垂れるニルスに声を掛けた。

「いや、いいんだ。もう俺の手を握らせちゃいけないんだ」

セルジュが出て行ったあと、ニルスは酒場の掃除や川のどぶさらい、排水溝の中に素手で詰まりの原因を取り除く作業も進んで行なった。騎士もやめたニルスを雇ってくれるところはあまりなかったのだ。

銅貨数枚しかもらえない仕事も引き受けてこつこつと金を貯めた。
浴びるように飲んだワインとはキッパリと手を切り、拾ったからのワイン瓶に小銭を貯めていく。

人手不足で騎士の経験があると言う事で警護団に雇われた頃にはワイン瓶貯金が7本目になった。
そんなある日、ニルスに手紙が届いた。

「結婚するのか…良かったなぁ。おめでとう」

封筒に入っていた招待状の文字が涙で歪む。
が、封筒に入っていたのは招待状だけではなかった。

「金?・・・」

暫く考えたニルスは入ったばかりなのに訳を話し仕事をしばらく休んで旅に出た。
国境を越えた隣国にある小さな領地を目指して野宿をしながらニルスは歩いた。

何かお祝いを買えないか。そう思ったがワイン瓶の貯金は全てを足しても金貨3枚にしかならなかった。同封された金に手を付けることは出来ない。

考えた挙句、ワイン瓶の貯金を使ってセルジュの妻になるという女性の育った領地で生産されている絹糸で作った大きめのショールを買った。


「ンモゥ~ンモゥ~」
「兵士さん、何してんだい?あぁ結婚式か。婿さんを知ってるんだけどさ。いいやつなんだよ。育ちが良いってのはあぁいう子の事を言うんだろうねぇ」
「え…花嫁さんのほうじゃなく?」
「花嫁さんも勿論だが、婿さんだよ。うちの娘もあと30若かったら貰ってもらいたかったよ」
「そうですか…あ、申し訳ないんですが頼まれてくれませんか?」
「どうしたんだい?」
「祝いの品を渡そうと来たんですけど、帰らないといけなくなって。式が終わる頃まで居られそうになくて。これを渡して欲しいんです」

ショールを折り、その中に同封されていた金を包み、ワイン瓶の貯金の残り金貨2枚を包んだニルス。

引き受けてくれた領民と牛に頭を下げると泣きながら走り、木陰で襤褸の服に着替えた。
人手不足で雇ってくれた警護団。隊服は式典の時に着用するもので結婚式に行くと正直に話をすると隊長が貸してくれたのだ。

「セルジュ、父ちゃん、真面目に働くからな」

涙を拭ったニルスは王都に向け、来た時と同じく前を向き、しっかりとした足取りで歩き始めた。




「預かったんだけど」
「誰から?」
「この辺じゃ見ない顔だったな。兵士さんだったよ」

誰だろうとセルジュとアイリーンは受け取ったショールを広げた。

「あ、封筒?・・・セルジュ・・・お金が入ってる」

まさかニルスに送った金だとは思わないアイリーンは首を傾げたがセルジュは2枚の金貨を見て、それが誰からなのかを知った。

金貨は国によってデザインが違う。
2枚の金貨に描かれていたのは昨年退位した「皇帝ジューダス」の肖像。

「このショール、うちの領で取れた絹糸よ。ほら、刺繍したハンカチあげたでしょう?同じ絹糸だわ」

「うん‥‥うん…」

セルジュの涙がショールにポトポトと落ちる。
アイリーンはセルジュの頭に手をおいて「良かったね。セルジュ」そう言って何度も撫でた。




♡~♡

「落ち着いたら帝国に旅行でも行ってみましょう」
「帝国に?でも遠いからなぁ」
「でも歩いて来たんでしょう?今度は子供も背負ってって経験も出来るわね」
「いや、セルジヤギュは留守番だから馬車で行くけどな」
「あら残念。じゃぁ私は馬車から全力で応援するわ」
「だから!家族みんな馬車旅だってば!」

アイリーンとセルジュの家は笑い声が絶えない。
そしていつも愛情がたっぷり入った食事が食卓に並ぶ。

くーるくる。
セルジュに取って貰ったボゥルで作るのはセルジヤギュのお裾分けミルクで作るヤギチーズ。今日の夕食当番はアイリーンだ。

チーズをつくるアイリーンがゆっくりとボゥルの中を混ぜていく。
仄かに香るチーズ。セルジュはニルスの事を思い出した。

――そう言えばワイン飲みながらチーズを齧るって言ってたな――

どんなに貧乏でどんなに毒親でもセルジュが一番に思い出すのはまだ10歳にもなっていない頃の思い出。ニルスと2人、具のない夕食のシチューを笑いながら食べた記憶だ。その次はと考えて表情が曇りかけたセルジュの鼻をアイリーンが抓んだ。

「今日の夕食はクリームシチューにチーズ入れてみる?」
「ほんと・・・敵わないな」
「何か言った?チーズ多め?」
「なんでもない(ちゅっ)」



ニルスが初孫を見る日も近い‥‥かも知れない。
頑張れニルス!まだくたばるな!・・・・・ってセルジヤギュが言ってます。


Fin

★~★
本編完結後、番外編までお付き合いいただきありがとうございました。

今回も沢山コメント頂いてまして、まだお返事出来てないですね…申し訳ないっ<(_ _)>
承認不要以外は返信を致しますが、これまた亀さんの昼寝スピード(ウサギの昼寝じゃないですよ?)

気長に待って頂けるとありがたいです\(^0^)/
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感想 78

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みんなの感想(78件)

BLACK無糖
2023.10.06 BLACK無糖

主人公の経営関係とヤギ達とラブコメは凄く良かった、面白かった!
苦労はしても腐らず頑張る人が、新たな環境で得た知識と知恵でメキメキと頭角を表していき、心根は真っ直ぐのまま・・・理想の生き様だ……(遠い目)

クズ息子とクズ父親がどうしようもなさすぎて、なんだかなぁ〜
クズ父親、実は妻を愛しているっていう前提が霞むほど登場人物の中で飛び抜けてトップドクズなんだよなぁ。
妻が嫁ぐまでどれだけ苦労させられたかとか、やっと嫁いだのに不貞の証拠を押し付けられた絶望感とか、クズ親を諌めもせず物分りの良い男のつもりの離婚しても良い発言の、男である既得益権から来る畜生っぷりとか、ぜ〜んぜん理解してなかったし、主人公がやって来て妻と真に向き合う事もなく、やらかしをちゃんと理解して後悔と反省するエピソードもなく、その場その場でのらりくらりと・・・そびえ立つクソすぎる。
クズ息子はクズなんだけど、クズ父の無関心のせいでお先真っ暗なのは、ちょっとなぁ〜と思ってしまう。
クズ父は妻以外は安泰なんだから、妻関連はざぁざまぁだったらまだ良かったな、希望持ってるのが嫌すぎる。

2023.10.08 cyaru

コメントありがとうございます。<(_ _)>

そうですねぇ‥‥おそらくもたれたモヤモヤは侯爵夫人が亡くなるまでを投稿していたら解消されたかもしれません(*^-^*)

アイリーンは元侯爵夫人を見て、侯爵に手紙を書く事は無いなと言うくだりがあります。
元侯爵夫人はもう侯爵の方を向いていないんです。

好意も無ければ憎しみも無い、ベルガシュは元侯爵夫人の子供ではないので、気遣う必要もない(笑)
貰うものをもらったら年齢も年齢ですしあとは好きな事をして過ごすかな。
散々に良い時期を食い物にされているので関わり合いになる事もなく無関心。

届く事のない手紙を待ちわびて、息を引き取った事も関心を寄せてくれないかも知れないっていう恐怖とか、元侯爵夫人の方が先に亡くなっても、亡くなった事すら知らせてもらえないってのは侯爵には希望がある分、絶望よりも深いかなと思いまして(;^ω^)

時に届くアイリーンとセルジュの知らせは明るいものばかりなので捨てられた侯爵の元に残るのは負債な夫妻のベルガシュとディララ。老いてなお苦しめられるでしょうねぇ。

せめて、もう過去を振り切ったニルスのようになれればいいんですけども、幻想を追い求めている間は無理かな。(*^-^*)

面白かったと言って頂けてとても嬉しいです\(^▽^)/ヤッター

ラストまでお付き合い頂き、ありがとうございました。<(_ _)>

解除
2023.09.19 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2023.09.20 cyaru

コメントありがとうございます<(_ _)>

ワシはまだ外道見習いなので先生は・・・まだまだ頂すら見えていないんですよ~(*ノωノ)ハズカシ
なので、適当な呼び名で呼んで頂いた方がワシとしては‥いいかな(*^▽^*)

作品の数としては割と読んでいるほうかな~と(;^_^A
本業でワシらは「待ち時間」と呼んでいるシステムを仮で走らせる時間とかメッチャクチャ暇なんですよ。

エラー起こさないかをチェックするんですけど、そんな時間に読み耽っておりますよ(*^-^*)
感動で外道泣きしちゃうこともありますし、画面に向かって「何じゃコイツ!!」とゲスインとかに吠える事もあります(*´σー`)エヘヘ

あ、読んだのはポンコツ女神だけではなくて別の作品も美味しく、はい、それもう・・・美味しく♡
読んだあとは画面に向かって口頭で感動を熱弁させて頂いておりますよ(´艸`*)


侯爵夫人のような立場の人って意外とね…多いかなと。
未だに結婚した後の女性の地位って家庭内では低かったりしますし、今は自由恋愛の結婚が当たり前ですけども、ワシの親世代とか「家と結婚したんか?」ってくらい下僕のように扱われた人も多かったですしね。
そんな中でも自分を失わずに自由を手に入れるのもいいんじゃないかなと(*^-^*)

ヤギのセルジュは・・・脳内でワシ、家猫様と話をよくするので「こんな感じに思ってる」と擬人化してしまいました(;^_^A

ワシもね、危険なハウス(また勝手に名前を!!<(_ _)>)の更新を楽しみにしております。
あ、急かすのではなくですね、新着のお知らせがあれば食いつきますし、待て!は得意ですよ!!

涼しくなってきましたが日中はまだまだ暑いです。
時節柄、何卒ご自愛くださいませヽ(^o^)丿

解除
2023.09.19 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2023.09.19 cyaru

コメントありがとうございます<(_ _)>

何処かでお見かけしたお名前だなと思ったら・・・ポンコツ女神のΣ( ̄□ ̄|||)
いやいや…違うかも?とお名前をクリックして確認してしまいましたっ<(_ _)>

本物で御座いましたぁ~(っ_ _)っ

あ、すみません。タイトルをね…ワシが覚えやすいように勝手に呼んでいるだけなので(;^_^A

時間がある時にもう一回読もうと思ったのはお気に入りって所に今、16作品を入れてるんですけども、フォォォーっ!!先生からコメントを頂けるなんて…。

どうしよう。明日はワシの家の周りだけ雪なのかな…いや。まだ見てないけどロト7が当たってるのかな…ワシ、死ぬのかな…死ぬ前に痩せたいんだけど間に合う??どうしよう…ドキドキしてきた・・・((*゚д゚*))ドキドキ

曖昧にだなんてそんな~。
ワシはがっつりと食いついて読み耽りました(≧▽≦)
世界観が入り込みやすいし、途中で休憩と言いますかインターバル取るのが勿体ないと最後まで読んでしまいましたよぅ♡
えぇ…こっそりとね、食いついておりますよぅ

実はね…しっかり考えて・・・いないんですぅ~ |д・) ヒミツヨ
創作の世界なのでワシ的には何でもありやろ!が基本なんですけども、一応‥馬車が基本なら新幹線とか戦闘機は登場させないとかその程度ですけども、時々ね…キィィー!!っと弾けた時は「遊んでます」と断りを入れて昭和とか入れたりしてます(大抵入り込んでますけど。汗)

脳内でエヘエヘ&アフアフしながら妄想をアナログなのでノートに書いてたりなので、話がものすごく断片的に出来ちゃうものだから3連単を当てるよりも難しいパズルみたいなものを組み立てる感じ??時々話があっちこっちに飛んじゃうんですよ。いつも反省ばかりで_| ̄|○
色んな作者様の世界観を拝見させて頂いて、勉強させて頂いております~(´▽`*人)

読んで頂いて感謝感激で御座います(*^-^*)

ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>

解除

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