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第15話 夜の訪問は大迷惑
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徐々に物が片付いていくオルコット侯爵家。
領地には早速オルコット侯爵の従兄弟たちが散って組合を設立するために動き出し、王都でも商会に声を掛けて移住可能な者達を募り経歴などから選別も始まった。
アイリーンも可能な限りセルジュとの時間を作り、会いに行っているがどうしても執務は侯爵家で行なわねばならず、完全移住の日もまだ確定はしていない気忙しい日々を送っていた。
ディララを「送って行く」と言い残したベルガシュ。
どこまで送り届けたのか判らないが戻って来たのは2カ月後。
迷惑な事にその日からベルガシュは侯爵家で寝泊まりするようになった。
「掃除する部屋が1つ増えたわ」
「洗濯物もよ?なんかさ~下着とかクッサイの。最悪」
「食事もよ。食べ方汚いし…テーブルクロスの染み抜きなんて何年振り?」
かつては食事のマナーも覚えていたはずだが、10年近く放蕩生活をしていたベルガシュは安酒場で食事をする時のようにマナーも何もなく、がつがつと食べ物を食い散らかす。
ベルガシュは朝は寝ているので遅い朝食が、皆の昼食の時間と被る。
朝食と夕食の時間は静かに食材の味をゆっくりと噛み締める事が出来るが、時折夕食時にも帰って来ることがあるのでその日の夕食は食べた気になれない。
カチャカチャとカトラリーが皿を割りそうな勢いで音を立てるし、続いてクチャクチャとベルガシュの口から不快な音が漏れてくるかと思えば、口の中に食べ物がある状態で侯爵夫妻やアイリーンに話しかけてくる。
順番に運ばれてくる料理も嫌いなものなら「変えてくれ」「次を持ってこい」と乱暴に寄せて、大抵1人先に食事が終わるので部屋に戻るかと思いきや、手酌でワインを飲み始める。
酔っ払ってくると上機嫌で話を始めるのだが、呂律も回らないので聞き取りにくい。
ほとんどは無視して食事をするのだが先日は、望んだ返事をしないと怒り出して、他が食事中なのにテーブルに泥が付いたままのブーツをドンと載せて、椅子をぎっこぎっこと背中側に揺らし始めた。
侯爵夫人が手を洗う水の入ったグラスをベルガシュにぶっかけてしまい、怒ったベルガシュが侯爵夫人に飛び掛かろうとして使用人に抑え込まれた。
そんなある日の事。
「こんな夜更けまで何してんだ?」
夕食も終わり、各自が部屋に戻りアイリーンは部屋にある湯殿で体を洗った後、調べ物をする為に何冊かの本をテーブルに置いて読み耽っていた。
時間は22時になろうとしていたが、突然部屋に入ってきたのはベルガシュ。
例の如く夕食時にワインを飲んでいたので声と共に届く独特の香りを纏った息に鼻が曲がりそうだが、風呂も嫌いなようで汗がすえた香りも混ざって鼻がおかしくなりそうだが、本人は自分の臭いに気が付かない。
「調べ物をしておりますが、何か御用ですか?」
「用事ってほどのものじゃないが、1人は寂しいだろうと思ってさ」
「全く。寂しさなど感じた事も御座いません。それが用件でしたらお引き取りください」
「つれないね~。俺がディララばかり構うから拗ねてるのか?」
アイリーンは「耳がおかしくなったのか?」と人差し指を耳の穴に入れた。
ベルガシュは聞いてもいないのにペラペラと話し始めた。
「ディララの親父がさ、五月蠅いんだよな。娘を嫁がせるんだから領地経営も覚えろって。馬鹿じゃねぇかと思わね?そんなものは家令や執事にやらせて判をポーン!!それで終わりだってぇの!なっ?」
ディララの実家であるハルテ伯爵家にはオルコット侯爵が出向き、未成年であるディララとベルガシュが関係を持った事を告げている。ハルテ伯爵も頭ごなしに怒鳴りつける事も出来ない。
ディララが既婚者であると知っていてベルガシュと関係を続け、未来を望んでいる事を聞かされている。未成年のうちに体を許したディララはもう家の駒としても使う事は出来ないし、何時までも家に留置く事も出来ない。
ベルガシュに責任を取ってもらうしかなく、ハルテ伯爵家側もベルガシュの離縁を待って2人を結婚させる事に同意をしていた。
高齢で授かったディララ。可愛いのかと思えばディララの下にも弟妹が生まれているので、醜聞付きのディララはハルテ伯爵としてもさっさと片付けたい案件になっていた。
「でさ、お前もだ。俺がディララにばかり愛を向けるのが気にくわないのはよぉぉ~く判るッ!判るぞ?でもな?ディララはお前より年下だろう?言い方ってモンがあると俺は思う訳よ。嫉妬する女ってのはホント、言い方を考えないからこうやって俺が直々に注意をしてやってんだよ」
ベルガシュの言葉が全く理解出ない。
アイリーンがディララと会ったのは、あの日が最初で最後。言い方があるも何も嫉妬もしていなければ会話をしてもいない。尤も、会話をしてその会話が成り立つとも思えないが。
「勘違いをされておられませんか?私、彼女とはあの日以来会った事もなければすれ違った事もありません」
「すっ呆けんなよ。俺が侯爵家に戻るようになってちょくちょくディララと茶会で会ってるだろ?その度に嫌味は言われるし、馬鹿にされるとディララが俺に泣いて訴えたんだ」
「それはわたくしではありません。茶会は夫人と共に全て欠席しております。会ったとすれば彼女の夢の中でしょうか?彼女の夢の中まで私がどうこう出来るわけでは無いので、夢見が悪いのであれば朝まで付き添って差し上げたら如何かと」
「ディララが嘘を吐いていると言いたいのか?」
「嘘とは申しておりません。彼女が何を言われたかも知れませんが、それは私ではない。それだけです」
「俺を騙せると思ったら大間違いだ。澄ました顔をしやがって!ディララが来たら追い払ってやるからな」
「ご心配には及びませんし、お手を煩わせる事も御座いません。お2人の事は心から応援しておりますので、邪魔をするなどとんでもない!」
「父上から聞いた。離縁しても領地経営をしなくてもいいようにしたとかなんとか。まぁ俺の為に働きたい・・・いや気を引きたいってのは判るが、教えてやるよ。それは無駄な努力だ。気を引きたいなら本なんか読まずに女磨きでもすればどうだ?体を慰めてやってもいいぞ?」
「応援の仕方はそれぞれ。体を慰める?そんな事は彼女とお願いいたします。何かと支障のある行為は必要御座いません。こんな時間までここにいる事が彼女の心を痛めることにもなりましょう。さぁ。お引き取りを」
「チッ」舌打ちをしたベルガシュにアイリーンは出口となる扉を手で示した。
アイリーンを上から下に舐めるように視線を這わせたベルガシュは「寂しくなったら何時でも」と言い残し部屋を出ていった。
翌日、事の次第を知ったジェシーが大工仕事のできる下男を連れて来て、内鍵を3カ所に取り付けたのは言うまでもない。
「金の無心だけして直ぐ出ていくんで抜かってました!!」
が、元々おっちょこちょいでもあるジェシー。
折角取り付けた部屋の鍵。怒りに任せて差し込んで回したのは1つ下に取り付けた錠の鍵。
「あっれぇ?入らないなぁ…ってぇい!!」
思い切り差し込んだのは良かったが、鍵が折れてしまった。
差し込まれて先だけ残った鍵を指で抓んで「てへぺろ♡」
「開かずの扉になっちゃいました~」
常にポジティブなジェシーには笑うしかなかった。
アイリーンの部屋に出入りできる扉は2カ所。
廊下からの扉は鍵をどうにかせねば押しても引いても開かないが、ジェシーの部屋を経由すれば外に出られる。
何の問題も無かった。
領地には早速オルコット侯爵の従兄弟たちが散って組合を設立するために動き出し、王都でも商会に声を掛けて移住可能な者達を募り経歴などから選別も始まった。
アイリーンも可能な限りセルジュとの時間を作り、会いに行っているがどうしても執務は侯爵家で行なわねばならず、完全移住の日もまだ確定はしていない気忙しい日々を送っていた。
ディララを「送って行く」と言い残したベルガシュ。
どこまで送り届けたのか判らないが戻って来たのは2カ月後。
迷惑な事にその日からベルガシュは侯爵家で寝泊まりするようになった。
「掃除する部屋が1つ増えたわ」
「洗濯物もよ?なんかさ~下着とかクッサイの。最悪」
「食事もよ。食べ方汚いし…テーブルクロスの染み抜きなんて何年振り?」
かつては食事のマナーも覚えていたはずだが、10年近く放蕩生活をしていたベルガシュは安酒場で食事をする時のようにマナーも何もなく、がつがつと食べ物を食い散らかす。
ベルガシュは朝は寝ているので遅い朝食が、皆の昼食の時間と被る。
朝食と夕食の時間は静かに食材の味をゆっくりと噛み締める事が出来るが、時折夕食時にも帰って来ることがあるのでその日の夕食は食べた気になれない。
カチャカチャとカトラリーが皿を割りそうな勢いで音を立てるし、続いてクチャクチャとベルガシュの口から不快な音が漏れてくるかと思えば、口の中に食べ物がある状態で侯爵夫妻やアイリーンに話しかけてくる。
順番に運ばれてくる料理も嫌いなものなら「変えてくれ」「次を持ってこい」と乱暴に寄せて、大抵1人先に食事が終わるので部屋に戻るかと思いきや、手酌でワインを飲み始める。
酔っ払ってくると上機嫌で話を始めるのだが、呂律も回らないので聞き取りにくい。
ほとんどは無視して食事をするのだが先日は、望んだ返事をしないと怒り出して、他が食事中なのにテーブルに泥が付いたままのブーツをドンと載せて、椅子をぎっこぎっこと背中側に揺らし始めた。
侯爵夫人が手を洗う水の入ったグラスをベルガシュにぶっかけてしまい、怒ったベルガシュが侯爵夫人に飛び掛かろうとして使用人に抑え込まれた。
そんなある日の事。
「こんな夜更けまで何してんだ?」
夕食も終わり、各自が部屋に戻りアイリーンは部屋にある湯殿で体を洗った後、調べ物をする為に何冊かの本をテーブルに置いて読み耽っていた。
時間は22時になろうとしていたが、突然部屋に入ってきたのはベルガシュ。
例の如く夕食時にワインを飲んでいたので声と共に届く独特の香りを纏った息に鼻が曲がりそうだが、風呂も嫌いなようで汗がすえた香りも混ざって鼻がおかしくなりそうだが、本人は自分の臭いに気が付かない。
「調べ物をしておりますが、何か御用ですか?」
「用事ってほどのものじゃないが、1人は寂しいだろうと思ってさ」
「全く。寂しさなど感じた事も御座いません。それが用件でしたらお引き取りください」
「つれないね~。俺がディララばかり構うから拗ねてるのか?」
アイリーンは「耳がおかしくなったのか?」と人差し指を耳の穴に入れた。
ベルガシュは聞いてもいないのにペラペラと話し始めた。
「ディララの親父がさ、五月蠅いんだよな。娘を嫁がせるんだから領地経営も覚えろって。馬鹿じゃねぇかと思わね?そんなものは家令や執事にやらせて判をポーン!!それで終わりだってぇの!なっ?」
ディララの実家であるハルテ伯爵家にはオルコット侯爵が出向き、未成年であるディララとベルガシュが関係を持った事を告げている。ハルテ伯爵も頭ごなしに怒鳴りつける事も出来ない。
ディララが既婚者であると知っていてベルガシュと関係を続け、未来を望んでいる事を聞かされている。未成年のうちに体を許したディララはもう家の駒としても使う事は出来ないし、何時までも家に留置く事も出来ない。
ベルガシュに責任を取ってもらうしかなく、ハルテ伯爵家側もベルガシュの離縁を待って2人を結婚させる事に同意をしていた。
高齢で授かったディララ。可愛いのかと思えばディララの下にも弟妹が生まれているので、醜聞付きのディララはハルテ伯爵としてもさっさと片付けたい案件になっていた。
「でさ、お前もだ。俺がディララにばかり愛を向けるのが気にくわないのはよぉぉ~く判るッ!判るぞ?でもな?ディララはお前より年下だろう?言い方ってモンがあると俺は思う訳よ。嫉妬する女ってのはホント、言い方を考えないからこうやって俺が直々に注意をしてやってんだよ」
ベルガシュの言葉が全く理解出ない。
アイリーンがディララと会ったのは、あの日が最初で最後。言い方があるも何も嫉妬もしていなければ会話をしてもいない。尤も、会話をしてその会話が成り立つとも思えないが。
「勘違いをされておられませんか?私、彼女とはあの日以来会った事もなければすれ違った事もありません」
「すっ呆けんなよ。俺が侯爵家に戻るようになってちょくちょくディララと茶会で会ってるだろ?その度に嫌味は言われるし、馬鹿にされるとディララが俺に泣いて訴えたんだ」
「それはわたくしではありません。茶会は夫人と共に全て欠席しております。会ったとすれば彼女の夢の中でしょうか?彼女の夢の中まで私がどうこう出来るわけでは無いので、夢見が悪いのであれば朝まで付き添って差し上げたら如何かと」
「ディララが嘘を吐いていると言いたいのか?」
「嘘とは申しておりません。彼女が何を言われたかも知れませんが、それは私ではない。それだけです」
「俺を騙せると思ったら大間違いだ。澄ました顔をしやがって!ディララが来たら追い払ってやるからな」
「ご心配には及びませんし、お手を煩わせる事も御座いません。お2人の事は心から応援しておりますので、邪魔をするなどとんでもない!」
「父上から聞いた。離縁しても領地経営をしなくてもいいようにしたとかなんとか。まぁ俺の為に働きたい・・・いや気を引きたいってのは判るが、教えてやるよ。それは無駄な努力だ。気を引きたいなら本なんか読まずに女磨きでもすればどうだ?体を慰めてやってもいいぞ?」
「応援の仕方はそれぞれ。体を慰める?そんな事は彼女とお願いいたします。何かと支障のある行為は必要御座いません。こんな時間までここにいる事が彼女の心を痛めることにもなりましょう。さぁ。お引き取りを」
「チッ」舌打ちをしたベルガシュにアイリーンは出口となる扉を手で示した。
アイリーンを上から下に舐めるように視線を這わせたベルガシュは「寂しくなったら何時でも」と言い残し部屋を出ていった。
翌日、事の次第を知ったジェシーが大工仕事のできる下男を連れて来て、内鍵を3カ所に取り付けたのは言うまでもない。
「金の無心だけして直ぐ出ていくんで抜かってました!!」
が、元々おっちょこちょいでもあるジェシー。
折角取り付けた部屋の鍵。怒りに任せて差し込んで回したのは1つ下に取り付けた錠の鍵。
「あっれぇ?入らないなぁ…ってぇい!!」
思い切り差し込んだのは良かったが、鍵が折れてしまった。
差し込まれて先だけ残った鍵を指で抓んで「てへぺろ♡」
「開かずの扉になっちゃいました~」
常にポジティブなジェシーには笑うしかなかった。
アイリーンの部屋に出入りできる扉は2カ所。
廊下からの扉は鍵をどうにかせねば押しても引いても開かないが、ジェシーの部屋を経由すれば外に出られる。
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