15 / 37
第14話 セルジュ、キャベツを食む
しおりを挟む
「お食べ~おいしい??」
「モッサモッサ・・・モッサモッサ」
「美味しいよね。キャベツ大好きだもんね」
「シャクシャク・・・シャクシャク」
キャベツの柔らかい葉をペリペリと剝いて1枚ごと手ずからセルジュに食べさせるアイリーン。隣には先程までジェシーがいたのだが、お使いを頼んで今は神父さんの元に行ってもらっている。
教会は困った人を助けてはくれるが、ずっと住む場や食事を与えてくれるわけでは無い。
昨日の今日で、しかも明け方近くまで話し合い。
寝不足のアイリーンは、あと2週間だけセルジュを教会に置いてもらえないかと、教会に来る途中でドレスを古着屋に売った金を寄付する事にした。
好きにしていいと言われたドレスはクローゼットの中に沢山ある。
ドレスを売って良いと許可は得たのだが…。
侯爵夫人にセルジュの事を話したが、侯爵家にセルジュを迎え入れるのは難しいと言われてしまった。
厩舎に馬車を引くための馬はいるのだが基本的に貴族は動物を飼わない。
臭い等が問題ではなく、貴族は「世話をされる側」であり「世話をする」事があり得ないと考えられている。仮に犬でも猫でも貴族が世話をすると人間である使用人はペット以下の扱いだと周りに知らしめるようなものなので、どんなに可愛くても飼う事が出来ないのである。
侯爵夫人も子供の頃に迷い込んだ「アライグマ」を捕獲し両親に飼ってくれと懇願した経験があるが、無理だった。「貴族はラスカルとは縁がないのよ」窓の外に視線を移し、在りし日を思い浮かべた侯爵夫人。
「懐いてくれたと思ったのに、野に放ったら一目散だったわ」
そっと涙を拭った。
――確かに。脱兎の如く走って行かれたら泣くわ――
「屋敷では無理だけど、郊外にウサギ狩りの時に使う家があるから使っていいわ」
と、鍵を預かったのだがブレドの話によると実はオルコット侯爵が大のウサギ好き。
ウサギ狩りに行くのは貴族の嗜みなので建てたものの「ウサタンを狩るなんて出来ない!!」っと…立派な道具が飾られているが使わないまま道具も家も放置されている。
かれこれ築30年となる家は人が手を入れないので雨漏りはしているし、扉も付け替えないと丁番が腐って開ける=壊すとなってしまうので、急いで改修工事をしてくれるのだが工事に1週間、雨が降った時も考えて工事には10日を見て欲しいと言われて、その上清掃に2日は必要。
その後も直ぐに移り住めるのではなく暫くは通いになってしまうが、セルジュの住処だけは用意出来た。
ガッカリしたのは「庭の草はそのままでいい」と言ったのだが、貴族は体面を気にする生き物。セルジュのご飯となる伸び放題の草も刈らねばならないと言われてしまった。
更に問題もある。
侯爵夫妻も2年を目途に拠点を領地に移すのでもうすぐ調度品なども片付け始める。
当面通いでも離縁までアイリーンはセルジュと「ウサギ狩り小屋」の家で住む予定であるが、なんせウサギ狩り用と言っても侯爵様が利用する建物なので、アイリーンの考える「家」よりもはるかに大きく部屋数もある。
「連れて行ってくださいよ~。置いて行ったらジェシー泣いちゃいますよ?」
「でも、ほら、その家は仮住まいだし、数年したら領地に――」
「領地でもどこでも行きますよぅ~ジェシーはどこでも行きますぅ~」
ジェシーの家は貧乏で侯爵家には住み込み。
未来に向かって動き始めたオルコット侯爵家。屋敷に残るのはベルガシュ。そしてディララもやって来る事だろう。使用人の間では屋敷に居残る事はババを引くと同じなので、侯爵夫妻について領地に行くものが多数。
アイリーンの家にも家族がいるので王都から3,4年は離れる事が出来ない40人が「働かせてくれ」と直訴して、今朝は屋敷を出るまでに時間もかかってしまった。
「ブレドさんは定年だし…私、行くところないんですよ」
「そうなの?」
「私、こう見えて馬のブラッシングも手伝ったことあるんですよ?使える侍女ジェシー!如何です?」
「セ、セルジュはしなくていいわよ??」
セルジュと1人1匹の夢のメェメェ生活。
邪魔だとは言えないアイリーンは渋々ジェシーの同居を認めることにした。他にも常駐は無理だが通いで良ければ使用人も引き受けることも。
が‥‥行き場がない者がもう一人いた。人間のセルジュである。
アイリーンとしてはヤギのセルジュがいればいいのだが、おそらく食肉にされる寸前で逃げたセルジュを保護してくれたのは人間のセルジュ。
子ヤギはそこそこ良い値で売れるのでボッチで居る所を見つかればまた商会に売られただろう。手慣れた者ならヤギを捕まえるのは比較的簡単。人間のセルジュといたから手を出されずに済んだのだ。
「下男として雇えばいいんじゃないですか?聞けば戦地で傭兵もしてたみたいですし、夜中にヤギを盗みに来る奴からも守って貰えますよ?」
住む家は今の侯爵家のように堀と高い塀に囲まれているわけでは無い。
貴族の家で、女一人となれば襲いやすいと考える野盗もいるだろう。
シスターに頼まれて穴の開いた壁を補修した帰りのセルジュをジェシーが呼び止めた。
「どうしたんです?」
「セルジュさん、教会を出たらどうするんです?もし働き口を探しているならアイリーンさんの護衛しませんか?」
「護衛?まぁ…出来なくはないけど。剣とか持ってないんだが」
「モップで代用出来ないんですか?」
無茶振りをするジェシー。
アイリーンも防犯についてはどうしようかと思っていた事もあり、雇ってもいいかと考えるが人間のセルジュがどんな人間かも判らないので踏ん切りがつかなかった。
「雇ってくれるなら俺は馬小屋でもいいけど、護衛だけで金は貰えないから大工仕事も引き受けるよ」
「ですって!アイリーンさんっ!」
一人二役・・・便利そうなのだが…と思っている所に。
「にゃぉ~にゃぉ」
「おっ?来たかぁ。よしよし。朝飯取っておいたぞ」
――猫さんにパンはダメ!!――
ポケットに手を入れたセルジュに声を掛けようとしたアイリーンだが、セルジュのポケットから出てきたのは紙に包んだ調理する前の肉片だった。
筋になる部分でじっくりと煮込めば食べる事も出来るが、流石の教会でも調理では削いで捨ててしまう。味付けも何もせずに削いで捨てるという肉をもらったセルジュ。
「こいつね、昨日馬小屋で寝てたら子供咥えてやって来たんだよ。なぁ‥ほら、もってけ」
シスターから部屋を用意したと言われたが、寝台で寝た記憶も何時の事やら。「ここは草があるから」と教会の庭で寝ようとして、問答になり落ち着いたのが馬小屋だったという。
そこに馬の餌の残りにありつこうとやってきた野良ネコの親子に約束したというご飯。
――動物に好かれる人に悪い人はいないって言うし――
「お給金は望むほどは出せないかも知れませんよ?」
「金?いや、住むところがあるだけで儲けモンだ。金なんか要らないよ」
「雇うんですからタダと言う訳には!」
「いいって。いいって。寝る場所も庭で良いからさ」
「庭っ?!ダメです!庭はセルジュの食卓なんです!!」
「俺、草はあまり食わな――」
「貴方ではなく!セルジュです!」
「メェェ~メェェ~」
「あ、ごめんね。キャベツまだあるよ~お食べ~」
「俺もセルジュなんだが?」と言おうとしたが、アイリーンは「メェェ」とキャベツを催促するヤギのセルジュに耽るような笑顔を向けてキャベツの葉を千切る。
人間のセルジュはまたもや敗北した事に「ぁい・・・」小さく返事をした。
「モッサモッサ・・・モッサモッサ」
「美味しいよね。キャベツ大好きだもんね」
「シャクシャク・・・シャクシャク」
キャベツの柔らかい葉をペリペリと剝いて1枚ごと手ずからセルジュに食べさせるアイリーン。隣には先程までジェシーがいたのだが、お使いを頼んで今は神父さんの元に行ってもらっている。
教会は困った人を助けてはくれるが、ずっと住む場や食事を与えてくれるわけでは無い。
昨日の今日で、しかも明け方近くまで話し合い。
寝不足のアイリーンは、あと2週間だけセルジュを教会に置いてもらえないかと、教会に来る途中でドレスを古着屋に売った金を寄付する事にした。
好きにしていいと言われたドレスはクローゼットの中に沢山ある。
ドレスを売って良いと許可は得たのだが…。
侯爵夫人にセルジュの事を話したが、侯爵家にセルジュを迎え入れるのは難しいと言われてしまった。
厩舎に馬車を引くための馬はいるのだが基本的に貴族は動物を飼わない。
臭い等が問題ではなく、貴族は「世話をされる側」であり「世話をする」事があり得ないと考えられている。仮に犬でも猫でも貴族が世話をすると人間である使用人はペット以下の扱いだと周りに知らしめるようなものなので、どんなに可愛くても飼う事が出来ないのである。
侯爵夫人も子供の頃に迷い込んだ「アライグマ」を捕獲し両親に飼ってくれと懇願した経験があるが、無理だった。「貴族はラスカルとは縁がないのよ」窓の外に視線を移し、在りし日を思い浮かべた侯爵夫人。
「懐いてくれたと思ったのに、野に放ったら一目散だったわ」
そっと涙を拭った。
――確かに。脱兎の如く走って行かれたら泣くわ――
「屋敷では無理だけど、郊外にウサギ狩りの時に使う家があるから使っていいわ」
と、鍵を預かったのだがブレドの話によると実はオルコット侯爵が大のウサギ好き。
ウサギ狩りに行くのは貴族の嗜みなので建てたものの「ウサタンを狩るなんて出来ない!!」っと…立派な道具が飾られているが使わないまま道具も家も放置されている。
かれこれ築30年となる家は人が手を入れないので雨漏りはしているし、扉も付け替えないと丁番が腐って開ける=壊すとなってしまうので、急いで改修工事をしてくれるのだが工事に1週間、雨が降った時も考えて工事には10日を見て欲しいと言われて、その上清掃に2日は必要。
その後も直ぐに移り住めるのではなく暫くは通いになってしまうが、セルジュの住処だけは用意出来た。
ガッカリしたのは「庭の草はそのままでいい」と言ったのだが、貴族は体面を気にする生き物。セルジュのご飯となる伸び放題の草も刈らねばならないと言われてしまった。
更に問題もある。
侯爵夫妻も2年を目途に拠点を領地に移すのでもうすぐ調度品なども片付け始める。
当面通いでも離縁までアイリーンはセルジュと「ウサギ狩り小屋」の家で住む予定であるが、なんせウサギ狩り用と言っても侯爵様が利用する建物なので、アイリーンの考える「家」よりもはるかに大きく部屋数もある。
「連れて行ってくださいよ~。置いて行ったらジェシー泣いちゃいますよ?」
「でも、ほら、その家は仮住まいだし、数年したら領地に――」
「領地でもどこでも行きますよぅ~ジェシーはどこでも行きますぅ~」
ジェシーの家は貧乏で侯爵家には住み込み。
未来に向かって動き始めたオルコット侯爵家。屋敷に残るのはベルガシュ。そしてディララもやって来る事だろう。使用人の間では屋敷に居残る事はババを引くと同じなので、侯爵夫妻について領地に行くものが多数。
アイリーンの家にも家族がいるので王都から3,4年は離れる事が出来ない40人が「働かせてくれ」と直訴して、今朝は屋敷を出るまでに時間もかかってしまった。
「ブレドさんは定年だし…私、行くところないんですよ」
「そうなの?」
「私、こう見えて馬のブラッシングも手伝ったことあるんですよ?使える侍女ジェシー!如何です?」
「セ、セルジュはしなくていいわよ??」
セルジュと1人1匹の夢のメェメェ生活。
邪魔だとは言えないアイリーンは渋々ジェシーの同居を認めることにした。他にも常駐は無理だが通いで良ければ使用人も引き受けることも。
が‥‥行き場がない者がもう一人いた。人間のセルジュである。
アイリーンとしてはヤギのセルジュがいればいいのだが、おそらく食肉にされる寸前で逃げたセルジュを保護してくれたのは人間のセルジュ。
子ヤギはそこそこ良い値で売れるのでボッチで居る所を見つかればまた商会に売られただろう。手慣れた者ならヤギを捕まえるのは比較的簡単。人間のセルジュといたから手を出されずに済んだのだ。
「下男として雇えばいいんじゃないですか?聞けば戦地で傭兵もしてたみたいですし、夜中にヤギを盗みに来る奴からも守って貰えますよ?」
住む家は今の侯爵家のように堀と高い塀に囲まれているわけでは無い。
貴族の家で、女一人となれば襲いやすいと考える野盗もいるだろう。
シスターに頼まれて穴の開いた壁を補修した帰りのセルジュをジェシーが呼び止めた。
「どうしたんです?」
「セルジュさん、教会を出たらどうするんです?もし働き口を探しているならアイリーンさんの護衛しませんか?」
「護衛?まぁ…出来なくはないけど。剣とか持ってないんだが」
「モップで代用出来ないんですか?」
無茶振りをするジェシー。
アイリーンも防犯についてはどうしようかと思っていた事もあり、雇ってもいいかと考えるが人間のセルジュがどんな人間かも判らないので踏ん切りがつかなかった。
「雇ってくれるなら俺は馬小屋でもいいけど、護衛だけで金は貰えないから大工仕事も引き受けるよ」
「ですって!アイリーンさんっ!」
一人二役・・・便利そうなのだが…と思っている所に。
「にゃぉ~にゃぉ」
「おっ?来たかぁ。よしよし。朝飯取っておいたぞ」
――猫さんにパンはダメ!!――
ポケットに手を入れたセルジュに声を掛けようとしたアイリーンだが、セルジュのポケットから出てきたのは紙に包んだ調理する前の肉片だった。
筋になる部分でじっくりと煮込めば食べる事も出来るが、流石の教会でも調理では削いで捨ててしまう。味付けも何もせずに削いで捨てるという肉をもらったセルジュ。
「こいつね、昨日馬小屋で寝てたら子供咥えてやって来たんだよ。なぁ‥ほら、もってけ」
シスターから部屋を用意したと言われたが、寝台で寝た記憶も何時の事やら。「ここは草があるから」と教会の庭で寝ようとして、問答になり落ち着いたのが馬小屋だったという。
そこに馬の餌の残りにありつこうとやってきた野良ネコの親子に約束したというご飯。
――動物に好かれる人に悪い人はいないって言うし――
「お給金は望むほどは出せないかも知れませんよ?」
「金?いや、住むところがあるだけで儲けモンだ。金なんか要らないよ」
「雇うんですからタダと言う訳には!」
「いいって。いいって。寝る場所も庭で良いからさ」
「庭っ?!ダメです!庭はセルジュの食卓なんです!!」
「俺、草はあまり食わな――」
「貴方ではなく!セルジュです!」
「メェェ~メェェ~」
「あ、ごめんね。キャベツまだあるよ~お食べ~」
「俺もセルジュなんだが?」と言おうとしたが、アイリーンは「メェェ」とキャベツを催促するヤギのセルジュに耽るような笑顔を向けてキャベツの葉を千切る。
人間のセルジュはまたもや敗北した事に「ぁい・・・」小さく返事をした。
27
お気に入りに追加
2,053
あなたにおすすめの小説
分厚いメガネを外した令嬢は美人?
しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。
学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。
そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。
しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。
会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった?
この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。
一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。
誤解されて1年間妻と会うことを禁止された。
しゃーりん
恋愛
3か月前、ようやく愛する人アイリーンと結婚できたジョルジュ。
幸せ真っただ中だったが、ある理由により友人に唆されて高級娼館に行くことになる。
その現場を妻アイリーンに見られていることを知らずに。
実家に帰ったまま戻ってこない妻を迎えに行くと、会わせてもらえない。
やがて、娼館に行ったことがアイリーンにバレていることを知った。
妻の家族には娼館に行った経緯と理由を纏めてこいと言われ、それを見てアイリーンがどう判断するかは1年後に決まると言われた。つまり1年間会えないということ。
絶望しながらも思い出しながら経緯を書き記すと疑問点が浮かぶ。
なんでこんなことになったのかと原因を調べていくうちに自分たち夫婦に対する嫌がらせと離婚させることが目的だったとわかるお話です。
侍女から第2夫人、そして……
しゃーりん
恋愛
公爵家の2歳のお嬢様の侍女をしているルイーズは、酔って夢だと思い込んでお嬢様の父親であるガレントと関係を持ってしまう。
翌朝、現実だったと知った2人は親たちの話し合いの結果、ガレントの第2夫人になることに決まった。
ガレントの正妻セルフィが病弱でもう子供を望めないからだった。
一日で侍女から第2夫人になってしまったルイーズ。
正妻セルフィからは、娘を義母として可愛がり、夫を好きになってほしいと頼まれる。
セルフィの残り時間は少なく、ルイーズがやがて正妻になるというお話です。
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
振られたから諦めるつもりだったのに…
しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ヴィッテは公爵令息ディートに告白して振られた。
自分の意に沿わない婚約を結ぶ前のダメ元での告白だった。
その後、相手しか得のない婚約を結ぶことになった。
一方、ディートは告白からヴィッテを目で追うようになって…
婚約を解消したいヴィッテとヴィッテが気になりだしたディートのお話です。
【完結】妹に全部奪われたので、公爵令息は私がもらってもいいですよね。
曽根原ツタ
恋愛
ルサレテには完璧な妹ペトロニラがいた。彼女は勉強ができて刺繍も上手。美しくて、優しい、皆からの人気者だった。
ある日、ルサレテが公爵令息と話しただけで彼女の嫉妬を買い、階段から突き落とされる。咄嗟にペトロニラの腕を掴んだため、ふたり一緒に転落した。
その後ペトロニラは、階段から突き落とそうとしたのはルサレテだと嘘をつき、婚約者と家族を奪い、意地悪な姉に仕立てた。
ルサレテは、妹に全てを奪われたが、妹が慕う公爵令息を味方にすることを決意して……?
リアンの白い雪
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
その日の朝、リアンは婚約者のフィンリーと言い合いをした。
いつもの日常の、些細な出来事。
仲直りしていつもの二人に戻れるはずだった。
だがその後、二人の関係は一変してしまう。
辺境の地の砦に立ち魔物の棲む森を見張り、魔物から人を守る兵士リアン。
記憶を失くし一人でいたところをリアンに助けられたフィンリー。
二人の未来は?
※全15話
※本作は私の頭のストレッチ第二弾のため感想欄は開けておりません。
(全話投稿完了後、開ける予定です)
※1/29 完結しました。
感想欄を開けさせていただきます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
いただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる