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火山灰にはベルジュ
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長い馬車旅も、国境を超えて3、4日やつと空が薄く曇ってきた。
「姫様、雨でも降るんでしょうか。向こうでは降りそうな時は遠雷などしましたのに」
侍女のドリスが不安げに馬車の小窓から遠くの空を見つめる。
「それに…変ですね。コンコンっ‥すみません…空気が乾燥して…コンコン‥かしら」
ドリスが言うように確かに喉の調子がおかしい。
風邪などは引かないように万全の態勢で臨んだ旅だというのに、疲れが出始めているのだろうかとシャルノーは咳き込むドリスの背をゆっくりと撫でた。
馬車がとまり、休憩地に到着したと馬車の外が騒がしくなった。
その様子を見ようと小窓に手が触れた時、ザラリとした感触が指先に触れた。
「なんでしょう?これは…」
「清掃はきちんとさせたはずなのですが…姫様、お手を。あっ!」
ドリスはハンカチを取り出そうとして己の手にもざらつきがあるのを知った。
「どうしたの?ドリス」
「姫様、申し訳ございません。私の手も…砂に触れた覚えはないのですが…」
話しをしていると、馬車の扉がノックされた。
「失礼を致します」と声が聞こえ、ゆっくりとドアノブが半回転するのが見える。扉が開くと燃えるような赤い髪の男性が、胸に手を当て、状態だけを少し曲げて礼をしていた。
「妃殿下。長い時間と道のりを遥々サウスノア王国へようこそ。私はジョイス伯爵家のホルストと申します。3年前までチェザーレ第三王子殿下の側近を任されておりました者で御座います」
そう言えば。
シャルノーはチェザーレについての釣り書きに付けられた報告書のような物は読んだ記憶があった。側妃の子であるのは自分と同じ。上の異母兄が王位を継ぐのも同じだった。
共に婚約に至る直前は婚約者がいなかった事も同じ。
ただ、チェザーレは有責で婚約破棄、シャルノーは尽く婚約まで辿り着かなかっただけだが。
シャルノーは王女だからか側近はおらず、乳母や侍女を始めとして女性の従者に囲まれることは多かった。兄のフェルナンドやリンドベルトのようにチェザーレにも側近が複数名いた。
名があったのはホルストだけだが、過去には何人かいたのだろう。なんせ「問題児の殿下」なのだから辞めていった者の代わりが早々に見つかるとも思えない。
だが、目の前のホルストは控えた従者から折りたたんだ布を受け取ると両手の手のひらに乗せて差し出してきた。
「王都に入る前の最後の休憩地に到着いたしました。ここではベルジュをご着用頂きます」
「ベルジュ?それはいったい…」
「サウスノアは毎日のように量にはばらつきが御座いますが火山灰が降ります。ここのところは小康状態ですが地鳴りの頻度からして数日のうちに小規模な爆発もあるでしょう。その時は灰がくるぶしくらいの高さまで積もります。どうしても巻き上がってしまいますので、体や目、鼻、口をこのベルジュを被り、保護するのです」
「もしかして!この砂…ざらつきは…」
ドリスが座席のひじ掛けを指でなぞり、人差し指の腹をホルストに見せた。
「あぁ、火山灰です。ドアの隙間などから僅かな量が少しづつ入ってくるのですよ。ですので喉に異変を感じたら絶対に目は擦らないでください」
「目?喉が変なのに目?でございますが」
「はい、僅かな量なので毒という事ではないのですが、目を擦ると目に傷が出来てしまいます。瞼などではなく目、そのものに。なので洗い流すのです。擦らずに流す」
「ではこの喉の痛みは、火山灰の前兆?」
「ハハハ。火山灰の前兆ではありませんが、火山灰が付着している、少し吸い込んだというのは間違いないですね。女性従者があちらの建物で待機しておりますので、このベルジュをご着用ください。この先は更に灰が舞い上がりますから」
休憩所になっている建物にエスコートされて向かうと、確かに5人の女性従者らしき人物が待っていた。「らしき」というのは頭からすっぽりとベルジュを被り、目元は出ているがその前には透けて見える布が下がっている。身の丈や体つきから女性ではないかと推測したに過ぎない。
「彼女たちは王宮で妃殿下となられるシャルノー王女殿下の身の回りの世話を致します。ベルジュで顔は見えませんが、これがサウスノア王国での日常なのです。ご理解を頂けると助かります。では女性の着替えですので私は席を外させて頂きます」
部屋からホルストが出て行くと、ベルジュを被った女性が額で止めた布の細いベルトを外し、フードのように背中側に布を垂らせて顔を見せた。
「遠路遥々サウスノア王国に輿入れ頂きます事、我ら心よりの忠誠を誓い、お世話をさせて頂きます。わたくしは妃殿下担当のキャシー。こちらがアリッサ、タチアナ。主に日々の執務の手伝いを致します」
アリッサとタチアナがシャルノーに頭を下げる。
「そしてこちらの2人。立場としてはアリッサとタチアナは侍女ですがこちらの2人はメイドとなります。お茶の時間や起床時の洗面、着替えや入浴など身の回りのお世話を致します。右がナージャ、左はアシュリー。ナージャは先ほどのホルストの妹になります」
ナージャとアシュリーがシャルノーに頭を下げた。
「ちょっと待って!」
「は、はい?…あの…妃殿下?」
シャルノーは立ち上がると真ん前の位置になったタチアナ、そして右のアリッサ、左のナージャ、そしてアシュリー、最後にキャシーと鼻の頭が触れるのではないかと思う距離まで顔を近づけた。
☆彡☆彡☆彡
異世界の創作話なので、リアルな火山灰とは似ている部分よりも異なる部分が多くあります。
現実の火山灰とは全く異なるものの設定です。
同じなのは火山が噴火する事で降って来る砂のようなもの。という事くらいです。
「姫様、雨でも降るんでしょうか。向こうでは降りそうな時は遠雷などしましたのに」
侍女のドリスが不安げに馬車の小窓から遠くの空を見つめる。
「それに…変ですね。コンコンっ‥すみません…空気が乾燥して…コンコン‥かしら」
ドリスが言うように確かに喉の調子がおかしい。
風邪などは引かないように万全の態勢で臨んだ旅だというのに、疲れが出始めているのだろうかとシャルノーは咳き込むドリスの背をゆっくりと撫でた。
馬車がとまり、休憩地に到着したと馬車の外が騒がしくなった。
その様子を見ようと小窓に手が触れた時、ザラリとした感触が指先に触れた。
「なんでしょう?これは…」
「清掃はきちんとさせたはずなのですが…姫様、お手を。あっ!」
ドリスはハンカチを取り出そうとして己の手にもざらつきがあるのを知った。
「どうしたの?ドリス」
「姫様、申し訳ございません。私の手も…砂に触れた覚えはないのですが…」
話しをしていると、馬車の扉がノックされた。
「失礼を致します」と声が聞こえ、ゆっくりとドアノブが半回転するのが見える。扉が開くと燃えるような赤い髪の男性が、胸に手を当て、状態だけを少し曲げて礼をしていた。
「妃殿下。長い時間と道のりを遥々サウスノア王国へようこそ。私はジョイス伯爵家のホルストと申します。3年前までチェザーレ第三王子殿下の側近を任されておりました者で御座います」
そう言えば。
シャルノーはチェザーレについての釣り書きに付けられた報告書のような物は読んだ記憶があった。側妃の子であるのは自分と同じ。上の異母兄が王位を継ぐのも同じだった。
共に婚約に至る直前は婚約者がいなかった事も同じ。
ただ、チェザーレは有責で婚約破棄、シャルノーは尽く婚約まで辿り着かなかっただけだが。
シャルノーは王女だからか側近はおらず、乳母や侍女を始めとして女性の従者に囲まれることは多かった。兄のフェルナンドやリンドベルトのようにチェザーレにも側近が複数名いた。
名があったのはホルストだけだが、過去には何人かいたのだろう。なんせ「問題児の殿下」なのだから辞めていった者の代わりが早々に見つかるとも思えない。
だが、目の前のホルストは控えた従者から折りたたんだ布を受け取ると両手の手のひらに乗せて差し出してきた。
「王都に入る前の最後の休憩地に到着いたしました。ここではベルジュをご着用頂きます」
「ベルジュ?それはいったい…」
「サウスノアは毎日のように量にはばらつきが御座いますが火山灰が降ります。ここのところは小康状態ですが地鳴りの頻度からして数日のうちに小規模な爆発もあるでしょう。その時は灰がくるぶしくらいの高さまで積もります。どうしても巻き上がってしまいますので、体や目、鼻、口をこのベルジュを被り、保護するのです」
「もしかして!この砂…ざらつきは…」
ドリスが座席のひじ掛けを指でなぞり、人差し指の腹をホルストに見せた。
「あぁ、火山灰です。ドアの隙間などから僅かな量が少しづつ入ってくるのですよ。ですので喉に異変を感じたら絶対に目は擦らないでください」
「目?喉が変なのに目?でございますが」
「はい、僅かな量なので毒という事ではないのですが、目を擦ると目に傷が出来てしまいます。瞼などではなく目、そのものに。なので洗い流すのです。擦らずに流す」
「ではこの喉の痛みは、火山灰の前兆?」
「ハハハ。火山灰の前兆ではありませんが、火山灰が付着している、少し吸い込んだというのは間違いないですね。女性従者があちらの建物で待機しておりますので、このベルジュをご着用ください。この先は更に灰が舞い上がりますから」
休憩所になっている建物にエスコートされて向かうと、確かに5人の女性従者らしき人物が待っていた。「らしき」というのは頭からすっぽりとベルジュを被り、目元は出ているがその前には透けて見える布が下がっている。身の丈や体つきから女性ではないかと推測したに過ぎない。
「彼女たちは王宮で妃殿下となられるシャルノー王女殿下の身の回りの世話を致します。ベルジュで顔は見えませんが、これがサウスノア王国での日常なのです。ご理解を頂けると助かります。では女性の着替えですので私は席を外させて頂きます」
部屋からホルストが出て行くと、ベルジュを被った女性が額で止めた布の細いベルトを外し、フードのように背中側に布を垂らせて顔を見せた。
「遠路遥々サウスノア王国に輿入れ頂きます事、我ら心よりの忠誠を誓い、お世話をさせて頂きます。わたくしは妃殿下担当のキャシー。こちらがアリッサ、タチアナ。主に日々の執務の手伝いを致します」
アリッサとタチアナがシャルノーに頭を下げる。
「そしてこちらの2人。立場としてはアリッサとタチアナは侍女ですがこちらの2人はメイドとなります。お茶の時間や起床時の洗面、着替えや入浴など身の回りのお世話を致します。右がナージャ、左はアシュリー。ナージャは先ほどのホルストの妹になります」
ナージャとアシュリーがシャルノーに頭を下げた。
「ちょっと待って!」
「は、はい?…あの…妃殿下?」
シャルノーは立ち上がると真ん前の位置になったタチアナ、そして右のアリッサ、左のナージャ、そしてアシュリー、最後にキャシーと鼻の頭が触れるのではないかと思う距離まで顔を近づけた。
☆彡☆彡☆彡
異世界の創作話なので、リアルな火山灰とは似ている部分よりも異なる部分が多くあります。
現実の火山灰とは全く異なるものの設定です。
同じなのは火山が噴火する事で降って来る砂のようなもの。という事くらいです。
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