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VOL:6の2 あっさりと婚約破棄②の②
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予定よりも2時間遅れて午後の茶の時間も終わった頃にやっと祖父、パウゼン侯爵が戻って来た。
「お帰りなさいませ。如何でしたか?」
「おぉレイニー。どうしたんだ?出迎えとは珍しい」
「いつも呼び出されてばかりでしたし。時間が出来ましたの」
「ほぅ。時間が出来たと?面白い話が聞けそうだな」
「面白い話なら数日出掛けていたお爺様の土産話では?」
決して楽しい話ではなく橋が落ちた領地の実情を聴き取り、今後の対策をするだけの土産話。フェリッツを婿に迎えたとしても祖父が動けるうちは代替わりもない。
フェリッツの出来の悪さは祖父も織り込み済みで、当主となるには実績も必要なのでレイニーに執務もさせていた。フェリッツは本当に婿に来れば左団扇で暮らせる好条件での婚約だったのだ。
「ところで、お爺様」
「なんだ?改まって」
「ヘゼル伯爵家との婚約。破棄させて頂きたく存じます」
「破棄?婚約を?出来なくはないが何かあったのか」
祖父のパウゼン侯爵もフェリッツの散財癖が酷い事は知っていた。
しかし、どんなに散財をしようとも王都にある財産だけで国の全てが買い取れるパウゼン家。1日で動く金額は国家予算の数倍。
欲しいのは「婿」であり「後取り」なので金遣いが荒い程度なら問題にすら感じていなかった。
「ヘゼル伯爵子息を婿に迎えると面倒事しか起こりません」
「金遣いの荒さだろう。気にするな」
「お金ではありません。彼には深い関係にある女性がいます。つまり・・・婿に迎え入れる事で畑違いの彼の子供が出来る可能性が、いえ既に出来ている可能性も捨てきれません。パウゼン家の名を名乗るのであれば・・・」
「待て。その先は言うな」
パウゼン侯爵はレイニーの言葉を遮り、意味を直ぐに理解した。
フェリッツの不貞行為もハッキリ言えば「知っていた」のだが、悪しき貴族の慣習で「隠し通すのなら」当然避妊もしているだろうし目を光らせているうちは見つかるようなヘマもしないと思っていた。
バレた時に全てを失い針の筵で生きて行かねばならないのが不貞行為。
アンブレッラ王国は少し変わっていて、相手がその事実を知っているか、知らないかで扱いが変わる。
知らない間に出来た子には例え「親」として認知をしても、「親ではない」方の財産は相続できない。が、知っていたとなれば「黙認」とされて全くのアカの他人なのに「実子同様」に相続権が発生する。
救いは腹にいるうちはまだいいが、オギャーと生まれてからとされている事。
パウゼン侯爵が知っていてもレイニーが知らなければフェリッツは生きながらえたという事でもある。
が、レイニーは知ってしまった。
不貞行為については認めないという婚約時の取り決めがある。
それを許すなら他人でも良いので養子を迎えれば済む話だからだ。
他人では困るから「恥」だと言われても「入り婿」を迎える事にしたのだが、前提が崩れればフェリッツは除外される。既に何処かに子供を作っている可能性もないとは言えない。
金持ちとは予測される不測の事態を避けようとする生き物でもある。
執事がパウゼン侯爵に冷たい茶を差し出す。
「ヘゼル伯爵子息。ハズレで御座いましたね。旦那様」
「頭が悪いのは学業だけなら何とかなると思ったが・・・そっちの頭が悪いとはな」
フェリッツの実家であるヘゼル伯爵家には「監視料」も込みで融資を行っている。13年という期間になればそれも「なぁなぁ」になってしまうものなのか。
「10歳だったから、きちんと言い含めると思ったのだがな」
「あら?私はちゃんと教えは守っております。そう言うのは言い含めるのではなく挨拶と同様に身につく考えだと思いますわ」
レイニーも執事から冷たい茶を貰い、口の中を潤す。
ヘゼル伯爵家は婚約当時からすれば長兄に代替わりをしているので、フェリッツも遅かれ早かれ家を出るのだから行き場所を失う事の怖さくらいは理解しているものだとパウゼン侯爵は考えていた。
平民から貴族になっても生きていけるが、その逆は言わずもがな。
だから貴族は「見てみぬふり」をするのだが、それを「容認」「上手く立ち回れている」と勘違いをすればあっという間に奈落の底に転がり落ちる。
秘密を隠し通すのは、己を貫き通すのと同じくらいに難しい。
学業が芳しくなくても大成する者はいる。
それが出来るなら大したものだと思っていたが、買い被っていたようだ。
「判った。直ぐに手続きをする。が、レイニー・・・何というか人が変わったようだな」
「そうですか?だとしたら余計なものを捨てたので余裕が出来たんだと思います」
「本当に破棄でいいんだな?」
「えぇ。何故問われるのです?」
「いや、それなりにレイニーも奴を気に入っていたと思っていた」
「だってお爺様が決めた婚約ですもの。破談にするとお爺様に悪いなと思いましたし、ヘゼル伯爵家も融資額を一括返済となれば全てを売り払っても雀の涙。あちらもお子様が生まれたばかりですし気の毒かなと」
空気を読む事は大事だし、お互いが助け合う事も大事だが昨夜一晩レイニーは考えた。
今まで上手く行っていたのはレイニー自身が「我慢」をしてきたからで、その我慢は結局・・・周りには「依存」する事が当たり前となって良し悪しすら判断する必要を感じさせなかったのではないかという結論に行きついた。
そんな事を考えられたのも、それまで問われた時に困ると取って置いた品を全て片付けた事で余裕が出来たから。
(私って結構いっぱいいっぱいだったのかも)
レイニーの言葉に驚きの表情を浮かべたパウゼン侯爵は直ぐに祖父の笑みを浮かべた。
婚約破棄は簡単。
パウゼン侯爵はフェリッツの不貞を知っているのだから当然証拠も握っている。
出る所に出て決着を付ければ自分で自分の首を絞める事になるだけだという事もヘゼル伯爵家も判っているだろう。
13年分の融資額は国家予算とまでは行かずとも、一族郎党が路頭に迷う額。
フェリッツの教育も込みの額で何事も無ければ返済の必要もないのだから、リスクヘッジは怠るべきではなかっただけだ。
急ぎの書簡を持たせた従者が屋敷を飛び出していく姿をパウゼン侯爵は見送りながら「さてどうするかな」と早速次の縁談を纏めに入った。
「お帰りなさいませ。如何でしたか?」
「おぉレイニー。どうしたんだ?出迎えとは珍しい」
「いつも呼び出されてばかりでしたし。時間が出来ましたの」
「ほぅ。時間が出来たと?面白い話が聞けそうだな」
「面白い話なら数日出掛けていたお爺様の土産話では?」
決して楽しい話ではなく橋が落ちた領地の実情を聴き取り、今後の対策をするだけの土産話。フェリッツを婿に迎えたとしても祖父が動けるうちは代替わりもない。
フェリッツの出来の悪さは祖父も織り込み済みで、当主となるには実績も必要なのでレイニーに執務もさせていた。フェリッツは本当に婿に来れば左団扇で暮らせる好条件での婚約だったのだ。
「ところで、お爺様」
「なんだ?改まって」
「ヘゼル伯爵家との婚約。破棄させて頂きたく存じます」
「破棄?婚約を?出来なくはないが何かあったのか」
祖父のパウゼン侯爵もフェリッツの散財癖が酷い事は知っていた。
しかし、どんなに散財をしようとも王都にある財産だけで国の全てが買い取れるパウゼン家。1日で動く金額は国家予算の数倍。
欲しいのは「婿」であり「後取り」なので金遣いが荒い程度なら問題にすら感じていなかった。
「ヘゼル伯爵子息を婿に迎えると面倒事しか起こりません」
「金遣いの荒さだろう。気にするな」
「お金ではありません。彼には深い関係にある女性がいます。つまり・・・婿に迎え入れる事で畑違いの彼の子供が出来る可能性が、いえ既に出来ている可能性も捨てきれません。パウゼン家の名を名乗るのであれば・・・」
「待て。その先は言うな」
パウゼン侯爵はレイニーの言葉を遮り、意味を直ぐに理解した。
フェリッツの不貞行為もハッキリ言えば「知っていた」のだが、悪しき貴族の慣習で「隠し通すのなら」当然避妊もしているだろうし目を光らせているうちは見つかるようなヘマもしないと思っていた。
バレた時に全てを失い針の筵で生きて行かねばならないのが不貞行為。
アンブレッラ王国は少し変わっていて、相手がその事実を知っているか、知らないかで扱いが変わる。
知らない間に出来た子には例え「親」として認知をしても、「親ではない」方の財産は相続できない。が、知っていたとなれば「黙認」とされて全くのアカの他人なのに「実子同様」に相続権が発生する。
救いは腹にいるうちはまだいいが、オギャーと生まれてからとされている事。
パウゼン侯爵が知っていてもレイニーが知らなければフェリッツは生きながらえたという事でもある。
が、レイニーは知ってしまった。
不貞行為については認めないという婚約時の取り決めがある。
それを許すなら他人でも良いので養子を迎えれば済む話だからだ。
他人では困るから「恥」だと言われても「入り婿」を迎える事にしたのだが、前提が崩れればフェリッツは除外される。既に何処かに子供を作っている可能性もないとは言えない。
金持ちとは予測される不測の事態を避けようとする生き物でもある。
執事がパウゼン侯爵に冷たい茶を差し出す。
「ヘゼル伯爵子息。ハズレで御座いましたね。旦那様」
「頭が悪いのは学業だけなら何とかなると思ったが・・・そっちの頭が悪いとはな」
フェリッツの実家であるヘゼル伯爵家には「監視料」も込みで融資を行っている。13年という期間になればそれも「なぁなぁ」になってしまうものなのか。
「10歳だったから、きちんと言い含めると思ったのだがな」
「あら?私はちゃんと教えは守っております。そう言うのは言い含めるのではなく挨拶と同様に身につく考えだと思いますわ」
レイニーも執事から冷たい茶を貰い、口の中を潤す。
ヘゼル伯爵家は婚約当時からすれば長兄に代替わりをしているので、フェリッツも遅かれ早かれ家を出るのだから行き場所を失う事の怖さくらいは理解しているものだとパウゼン侯爵は考えていた。
平民から貴族になっても生きていけるが、その逆は言わずもがな。
だから貴族は「見てみぬふり」をするのだが、それを「容認」「上手く立ち回れている」と勘違いをすればあっという間に奈落の底に転がり落ちる。
秘密を隠し通すのは、己を貫き通すのと同じくらいに難しい。
学業が芳しくなくても大成する者はいる。
それが出来るなら大したものだと思っていたが、買い被っていたようだ。
「判った。直ぐに手続きをする。が、レイニー・・・何というか人が変わったようだな」
「そうですか?だとしたら余計なものを捨てたので余裕が出来たんだと思います」
「本当に破棄でいいんだな?」
「えぇ。何故問われるのです?」
「いや、それなりにレイニーも奴を気に入っていたと思っていた」
「だってお爺様が決めた婚約ですもの。破談にするとお爺様に悪いなと思いましたし、ヘゼル伯爵家も融資額を一括返済となれば全てを売り払っても雀の涙。あちらもお子様が生まれたばかりですし気の毒かなと」
空気を読む事は大事だし、お互いが助け合う事も大事だが昨夜一晩レイニーは考えた。
今まで上手く行っていたのはレイニー自身が「我慢」をしてきたからで、その我慢は結局・・・周りには「依存」する事が当たり前となって良し悪しすら判断する必要を感じさせなかったのではないかという結論に行きついた。
そんな事を考えられたのも、それまで問われた時に困ると取って置いた品を全て片付けた事で余裕が出来たから。
(私って結構いっぱいいっぱいだったのかも)
レイニーの言葉に驚きの表情を浮かべたパウゼン侯爵は直ぐに祖父の笑みを浮かべた。
婚約破棄は簡単。
パウゼン侯爵はフェリッツの不貞を知っているのだから当然証拠も握っている。
出る所に出て決着を付ければ自分で自分の首を絞める事になるだけだという事もヘゼル伯爵家も判っているだろう。
13年分の融資額は国家予算とまでは行かずとも、一族郎党が路頭に迷う額。
フェリッツの教育も込みの額で何事も無ければ返済の必要もないのだから、リスクヘッジは怠るべきではなかっただけだ。
急ぎの書簡を持たせた従者が屋敷を飛び出していく姿をパウゼン侯爵は見送りながら「さてどうするかな」と早速次の縁談を纏めに入った。
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