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第24話 この子誰の子
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「どうしてこう・・・”マ” が付くと苛つくんだろうな」
「知りませんよ。そんなこと」
マーシャル子爵家にマダーシ侯爵家。オクタヴィアンはやっとブリュエットとも気安く話が出来るようになり、未来像が見えてきた!!と思ったのに引き戻されるのかと思うと憂鬱にもなった。
応接室に向かう途中、執事の話ではマダーシ侯爵夫妻は「オクタヴィアンの子」だと譲らないのだという。そしてジョゼフィーヌに至っては「この子はオーストン公爵家を継ぐ資格がある。私は当主の母となるのだ」とこれまた捲し立てているのだという。
「オクタヴィアンです。入ります」
部屋の中に声を掛けたが、返事がない。応接室に一歩を踏み入れると何とも重苦しい空気が立ち込めていたが、そんな中、オクタヴィアンの姿を見るなりジョゼフィーヌが立ち上がった。
「オクト!あぁ…会いたかった!会えない間は辛かったわ」
――僕は全然?――
すっかりジョゼフィーヌへの想いが消えているオクタヴィアンは上目使いで艶っぽく見つめてくるジョゼフィーヌの事を「まるで娼婦だな」と冷たく一瞥した。
「オクタヴィアン。その子がお前の子だというが覚えはあるか?」
「ありませんよ」
「そんなっ!酷い!!酷いわぁ!!うわぁーん」
即答するオクタヴィアンに対しジョゼフィーヌは叫ぶと同時に泣きだした。
何故だろう。1年前のオクタヴィアンならジョゼフィーヌの涙を止めるために「何でも買ってあげるから泣き止んで」と泣く原因から気を逸らすために物を買い与える約束をするのが常だったが、今回の涙は気持ち悪くて仕方が無いし、煩わしいとすら思ってしまった。
「よく見てください!髪の色も瞳の色もオクトと同じよ!貴方の子じゃなかったら誰の子だと言うの!」
「そうだ、よく見てみろ!」
マダーシ侯爵もジョゼフィーヌを援護するが子供が出来る行為をした事が無いオクタヴィアンには動揺する必要もない。違うものは違う。それだけだ。
だが、オクタヴィアンと同じ色を持つ子供をみてオーストン公爵夫妻の顔色は悪かった。違うと言っても父親の色をここまで持って生まれて来て跳ね付ける材料がない。
オクタヴィアンは全く慌てる様子もなく、子供をじぃぃっと観察すると告げた。
「同じ色は確かに持ってるね」
「でしょう!?だってオクトの子供だもの!」
「でも、同じ色を持っているなら弟もそうだ。僕には覚えがないんだから弟もここに呼んで聞いてみるのが良いんじゃないかな。あとは父上だって可能性はあるよね」
良くも悪くも素直なのだ。あっさりと「未経験」である事認める事は潔いのかどうかは別にして、同じ色を持つ子が生まれる可能性であれば弟も父親も持っている。
「馬鹿な!何故私まで疑われねばならないんだ!」
「そうよ。馬鹿な事を言わないで。夫は無実です」
夫であるオーストン公爵が無実である事はオーストン公爵夫人が良く知っていた。あとは扉の前で控えるオーストン公爵家の執事も。
「何故そう言い切れる。子息に疑われるのは心外とでもいうのか?こちらは恥を忍んで来ているというのに」
強気に出るマダーシ侯爵だったが、顔色を赤くしたり青くしたり忙しいオーストン公爵に代わり、オーストン公爵夫人がさらりと言いのけた。
「ないの。夫は4年前に愛人に切り取られてしまったから、自由に動く息子は2人いるけれど、自分自身なのに制御が出来ない息子はもういないのよ」
「くっ!!」
悔しいのか恥ずかしいのか。オーストン公爵は顔を逸らした。どうやら事実らしい。そうなると残るのはオクタヴィアンとオクタヴィアンの弟である。
オーストン公爵の実弟の元に養子に入って10年以上会った事もないが、同じ色を持っているとなれば確認は必要になるだろう。
「呼びに走らせる。なぁにそんなに距離がある訳じゃない。30分もすればやって来る。誰か、行ってくれるか?」
オクタヴィアンが従者に声を掛けると何故かジョゼフィーヌの顔色が悪くなる。
「どうしたんだ?ジョゼ」
マダーシ侯爵がジョゼフィーヌの顔を覗き込みながら話しかけるが突然ジョゼフィーヌが「帰る」と言い出した。その態度に部屋にいる者全員が子供の父親が誰なのかを悟った。
オクタヴィアンの弟が養子に入った家。オーストン公爵の実弟が婿入りをしたのだが子宝には恵まれなかった。当然理由がある。
オーストン公爵の実弟もオクタヴィアンの弟も子供は大好きなのだ。
だが、大きな障害があった。代で言えば現在オーストン公爵の実弟が当主だがその先代夫婦は息子夫婦と寝所を共にしていた。
大きな寝台が2台並んでいる。流石に親の前で行為をすることは出来なかった。
その上、日中も四六時中親が離れない。短時間のお出掛けすら親同伴。夫婦2人になるには親が儚くなるのを待つしかなかった。
オクタヴィアンの弟が養子に来ると寝所には2台の寝台に2人と3人になって5人が並んで寝た。
オクタヴィアンの弟が結婚をすると祖父母と若い夫婦が同じ寝室。
ただ、若さもあったのと当主を退いた事で数時間なら自由になる時間もあり、その時間を活用して子供は腹に宿ったのだが、祖父母世代の干渉に若い妻は気を病んで妊娠したまま実家に戻ってしまった。
「子供の父親が誰なのか。言わずともハッキリしたな」
復活したオーストン公爵が言葉を発するとジョゼフィーヌは更に大声で泣きだした。ジョゼフィーヌの声に合わせて赤子まで泣き出し大合唱。
「だって!オクトは何時まで経っても手を出してくれない!結婚前に純潔じゃない事が解ったら追い出されると思ったの!ずっとバレなかったのに結婚式の前に妊娠した事が解って気が気がじゃなかったの!」
――は?ってことは弟とは1回の過ちじゃないってことか――
「いつからだ」オーストン公爵の問いに観念したのかジョゼフィーヌは素直に答えた。
「初めて関係を持ったのは6年前。その後もズルズル続いてたの。時々しか会えないし…オクトだと思えば・・・抱かれる事も嫌じゃなかった」
息巻いていたマダーシ侯爵夫妻はもう真っ青になり生気がない。
どんどんとオクタヴィアンの体温が下がっていく。一度だけあわやはあった。きっとその頃にはジョゼフィーヌは弟と関係があったのだ。事を終えた後も急いで後始末をせねばならない時を狙ってオクタヴィアンを誘ったのだ。
そしてその後も弟とは関係を持っていた。妊娠は当然確率が上がっただろう。
夜会で気分が悪いと言ってたのはやはり妊娠による悪阻だったのだ。
結婚式の日となればもう4カ月目になっていて早産だとしても計算が合わなくなる。
だから逃げ出したのだ。
それだけ逢瀬を重ねていれば家族に知られずに屋敷を抜け出すのも簡単だっただろう。
探しても見つからないはずだ。ジョゼフィーヌは郊外にあるオーストン公爵の実弟が所有する別荘に隠れ、出産したのだ。
身内だからこそ捜索をしても情報が筒抜けで見つける事が出来なかったのだ。
「オーストン公爵家とは関係ない。奴がきたら一緒にアチラの家でじっくりと話を詰めるが好かろう」
ジョゼフィーヌはの自白もあり、マダーシ侯爵はダンマリとなった。
ぐすぐすと泣きながらも帰り際ジョゼフィーヌはオクタヴィアンに抱き着いた。
「愛しているのはあの時も今もオクトだけなの!」
ベリベリとジョゼフィーヌを引き剥がし、オクタヴィアンは冷たい声で言い放った。
「なのに別の男に抱かれる。僕だと思って抱かれた?ハッ。虫唾が走るよ」
「そんな・・・オクト!お願いオクト!本当に愛しているの」
「この忙しいのにくだらない事で呼ばないでくれ」
オクタヴィアンは何度も名を叫んで呼ぶジョゼフィーヌに振り返る事もなく応接室を出て行った。
「知りませんよ。そんなこと」
マーシャル子爵家にマダーシ侯爵家。オクタヴィアンはやっとブリュエットとも気安く話が出来るようになり、未来像が見えてきた!!と思ったのに引き戻されるのかと思うと憂鬱にもなった。
応接室に向かう途中、執事の話ではマダーシ侯爵夫妻は「オクタヴィアンの子」だと譲らないのだという。そしてジョゼフィーヌに至っては「この子はオーストン公爵家を継ぐ資格がある。私は当主の母となるのだ」とこれまた捲し立てているのだという。
「オクタヴィアンです。入ります」
部屋の中に声を掛けたが、返事がない。応接室に一歩を踏み入れると何とも重苦しい空気が立ち込めていたが、そんな中、オクタヴィアンの姿を見るなりジョゼフィーヌが立ち上がった。
「オクト!あぁ…会いたかった!会えない間は辛かったわ」
――僕は全然?――
すっかりジョゼフィーヌへの想いが消えているオクタヴィアンは上目使いで艶っぽく見つめてくるジョゼフィーヌの事を「まるで娼婦だな」と冷たく一瞥した。
「オクタヴィアン。その子がお前の子だというが覚えはあるか?」
「ありませんよ」
「そんなっ!酷い!!酷いわぁ!!うわぁーん」
即答するオクタヴィアンに対しジョゼフィーヌは叫ぶと同時に泣きだした。
何故だろう。1年前のオクタヴィアンならジョゼフィーヌの涙を止めるために「何でも買ってあげるから泣き止んで」と泣く原因から気を逸らすために物を買い与える約束をするのが常だったが、今回の涙は気持ち悪くて仕方が無いし、煩わしいとすら思ってしまった。
「よく見てください!髪の色も瞳の色もオクトと同じよ!貴方の子じゃなかったら誰の子だと言うの!」
「そうだ、よく見てみろ!」
マダーシ侯爵もジョゼフィーヌを援護するが子供が出来る行為をした事が無いオクタヴィアンには動揺する必要もない。違うものは違う。それだけだ。
だが、オクタヴィアンと同じ色を持つ子供をみてオーストン公爵夫妻の顔色は悪かった。違うと言っても父親の色をここまで持って生まれて来て跳ね付ける材料がない。
オクタヴィアンは全く慌てる様子もなく、子供をじぃぃっと観察すると告げた。
「同じ色は確かに持ってるね」
「でしょう!?だってオクトの子供だもの!」
「でも、同じ色を持っているなら弟もそうだ。僕には覚えがないんだから弟もここに呼んで聞いてみるのが良いんじゃないかな。あとは父上だって可能性はあるよね」
良くも悪くも素直なのだ。あっさりと「未経験」である事認める事は潔いのかどうかは別にして、同じ色を持つ子が生まれる可能性であれば弟も父親も持っている。
「馬鹿な!何故私まで疑われねばならないんだ!」
「そうよ。馬鹿な事を言わないで。夫は無実です」
夫であるオーストン公爵が無実である事はオーストン公爵夫人が良く知っていた。あとは扉の前で控えるオーストン公爵家の執事も。
「何故そう言い切れる。子息に疑われるのは心外とでもいうのか?こちらは恥を忍んで来ているというのに」
強気に出るマダーシ侯爵だったが、顔色を赤くしたり青くしたり忙しいオーストン公爵に代わり、オーストン公爵夫人がさらりと言いのけた。
「ないの。夫は4年前に愛人に切り取られてしまったから、自由に動く息子は2人いるけれど、自分自身なのに制御が出来ない息子はもういないのよ」
「くっ!!」
悔しいのか恥ずかしいのか。オーストン公爵は顔を逸らした。どうやら事実らしい。そうなると残るのはオクタヴィアンとオクタヴィアンの弟である。
オーストン公爵の実弟の元に養子に入って10年以上会った事もないが、同じ色を持っているとなれば確認は必要になるだろう。
「呼びに走らせる。なぁにそんなに距離がある訳じゃない。30分もすればやって来る。誰か、行ってくれるか?」
オクタヴィアンが従者に声を掛けると何故かジョゼフィーヌの顔色が悪くなる。
「どうしたんだ?ジョゼ」
マダーシ侯爵がジョゼフィーヌの顔を覗き込みながら話しかけるが突然ジョゼフィーヌが「帰る」と言い出した。その態度に部屋にいる者全員が子供の父親が誰なのかを悟った。
オクタヴィアンの弟が養子に入った家。オーストン公爵の実弟が婿入りをしたのだが子宝には恵まれなかった。当然理由がある。
オーストン公爵の実弟もオクタヴィアンの弟も子供は大好きなのだ。
だが、大きな障害があった。代で言えば現在オーストン公爵の実弟が当主だがその先代夫婦は息子夫婦と寝所を共にしていた。
大きな寝台が2台並んでいる。流石に親の前で行為をすることは出来なかった。
その上、日中も四六時中親が離れない。短時間のお出掛けすら親同伴。夫婦2人になるには親が儚くなるのを待つしかなかった。
オクタヴィアンの弟が養子に来ると寝所には2台の寝台に2人と3人になって5人が並んで寝た。
オクタヴィアンの弟が結婚をすると祖父母と若い夫婦が同じ寝室。
ただ、若さもあったのと当主を退いた事で数時間なら自由になる時間もあり、その時間を活用して子供は腹に宿ったのだが、祖父母世代の干渉に若い妻は気を病んで妊娠したまま実家に戻ってしまった。
「子供の父親が誰なのか。言わずともハッキリしたな」
復活したオーストン公爵が言葉を発するとジョゼフィーヌは更に大声で泣きだした。ジョゼフィーヌの声に合わせて赤子まで泣き出し大合唱。
「だって!オクトは何時まで経っても手を出してくれない!結婚前に純潔じゃない事が解ったら追い出されると思ったの!ずっとバレなかったのに結婚式の前に妊娠した事が解って気が気がじゃなかったの!」
――は?ってことは弟とは1回の過ちじゃないってことか――
「いつからだ」オーストン公爵の問いに観念したのかジョゼフィーヌは素直に答えた。
「初めて関係を持ったのは6年前。その後もズルズル続いてたの。時々しか会えないし…オクトだと思えば・・・抱かれる事も嫌じゃなかった」
息巻いていたマダーシ侯爵夫妻はもう真っ青になり生気がない。
どんどんとオクタヴィアンの体温が下がっていく。一度だけあわやはあった。きっとその頃にはジョゼフィーヌは弟と関係があったのだ。事を終えた後も急いで後始末をせねばならない時を狙ってオクタヴィアンを誘ったのだ。
そしてその後も弟とは関係を持っていた。妊娠は当然確率が上がっただろう。
夜会で気分が悪いと言ってたのはやはり妊娠による悪阻だったのだ。
結婚式の日となればもう4カ月目になっていて早産だとしても計算が合わなくなる。
だから逃げ出したのだ。
それだけ逢瀬を重ねていれば家族に知られずに屋敷を抜け出すのも簡単だっただろう。
探しても見つからないはずだ。ジョゼフィーヌは郊外にあるオーストン公爵の実弟が所有する別荘に隠れ、出産したのだ。
身内だからこそ捜索をしても情報が筒抜けで見つける事が出来なかったのだ。
「オーストン公爵家とは関係ない。奴がきたら一緒にアチラの家でじっくりと話を詰めるが好かろう」
ジョゼフィーヌはの自白もあり、マダーシ侯爵はダンマリとなった。
ぐすぐすと泣きながらも帰り際ジョゼフィーヌはオクタヴィアンに抱き着いた。
「愛しているのはあの時も今もオクトだけなの!」
ベリベリとジョゼフィーヌを引き剥がし、オクタヴィアンは冷たい声で言い放った。
「なのに別の男に抱かれる。僕だと思って抱かれた?ハッ。虫唾が走るよ」
「そんな・・・オクト!お願いオクト!本当に愛しているの」
「この忙しいのにくだらない事で呼ばないでくれ」
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