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第06話 使用人とは仲が良い
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第06話は昨日ワシのミスで日付を間違って公開になっておりましたので部分的に話を流れを変えない程度に変更をしております。
昨日教えて頂いた方!本当にありがとうございます<(_ _)>
★~★
フレッドと仲良くなるとブリュエットの活動域が広がった。
オーストン公爵家に仮妻となって3か月となると慣れもあって庭で迷子になる事も無くなった。
手押し一輪車を貸して貰った事で夕食を貰うために本宅に行く時には翌日の火を使う調理のための薪を一度に沢山持って行けるようになったし、アイロンを使う時は中に入れる石を熱するために暖炉に火を入れる事もあるので轟轟と燃えなくてもいい程度で、なおかつ火の粉を弾けさせないように潰すようにして表皮を叩いた樹皮も持っていくと使用人達に喜ばれた。
オクタヴィアンと鉢合わせをしないようにフレッドも気を使ってくれる。
フレッドと庭を散策すると公爵家だからなのか。珍しい野草も自生している事が判った。
「まぁ!ヨモギがありますわ」
「あぁそいつか!抜いても抜いても出て来てしまうからなぁ」
ヨモギもセージやミントなどと同じハーブ類なので放っておくとあっという間にその辺で目を出してしまう。根っこも少し残るとそこから翌年また顔を出すのでフレッドとしては厄介者の植物だった。
「欲しいなら抜いた時に持って行ってやるよ」
「本当ですか!わぁ!ありがとぉ~フレッドさん大好き!」
「若い子にそんなこと言われると嬉しいもんだな。婆さんが嫉妬しちゃうよ」
と、言いながらもフレッドの奥さんは公爵家の侍女頭ミモザ。嫉妬は確かにしている。但し少し違った嫉妬である。
フレッドと色々と庭を散策するようになると、フレッドが飲んだお茶の事を聞きつけた使用人がやって来るようになった。浮腫みに悩んでいるミモザ。
10日ほど出勤をして勤務をする前にブリュエットの小屋にやって来て世間話のついでに茶を飲むと浮腫みが改善されて、それ以来ブリュエットのブレンドした茶葉を貰ってくれるのだ。
年齢としては祖母と孫ほどに差があるが、現役の侍女頭でもあり10代から60代までの女性使用人を束ねるミモザは年齢を感じさせない会話をする。
なのでフレッドがブリュエットを独り占めする事に嫉妬をしているのである。
「ところで奥様は薬草で薬は作れないのかい?」
「お薬ですか?自分が怪我をした時は応急に使う事もありますけど、合う合わないがあるので他に人にはあげていませんね」
「そうかぁ」
「どうかなさったんですか?」
「いやぁ。孫がね、背中が吹き出物だらけでね。体を洗うと白い膿が出て来ちゃって。そこから化膿しちゃったりするからさ。寝返りをするのも大変でさぁ。塗り薬でもないかなぁっと思ってさ」
――うーん。背中ニキビかなぁ――
基本的には清潔に保って、乾燥しすぎたりしない事に気を付ければいいのだが面倒なのは乾燥がダメだからと必要以上にクリームを塗り、保湿と言いながらクリームで覆ってしまう事である。
「お茶としてはドクダミ茶をブレンドして飲みやすくしたものをお渡ししますわね。あとは先ず手の甲とか腕の内側で少しの期間試して頂いて問題がなさそうならドクダミから作った化粧水をお渡しします。でも本当に少しの量をお試しからなのでいきなりはダメですよ?」
「ドクダミか。火で炙って切り傷にはつけるけど化粧水・・・なんだか効きそうだな」
「うーん。個人差もありますし皆に効くって訳でもないので…期待はしないでくださいね」
籠に目一杯野草を摘んで小屋に戻ると井戸の水で綺麗に洗う。
根っこや葉、茎、花などに分ける野草もあれば、そのまま洗って乾かしたままにしたり、鍋で炒ったりすることもある。フライパンが欲しいところだが贅沢は言えない。
侍女頭のミモザだけでなく、片頭痛や生理痛で悩まされたりする女性使用人も最初はコッソリ。次第に堂々とやって来るようになった。
「お・く・さ・まっ!今いいですか?」
メイドのカリナがひょこっと顔を出した。
「あら、カリナさん。もうお茶の葉っぱがなくなったんですの?」
「そうなんですぅ~。奥様に頂いたクロモジ茶。お義母さんの調子がかなりよくなりましたよ」
「まぁ!それは良かったわ」
「ホント。突然眩暈がするって倒れたり…味つけが異常に濃いのも気になってましたけど ”次期公爵夫人のお勧めです” って言ったら大人しく食べてくれて。クロモジ茶も飲み始めてから調子が良いんです」
クロモジは血圧を下げる効果があると言われていて、ドクダミよりは臭みもないし紅茶の茶葉と混ぜるとよりリラックス効果も高まるし飲みやすくなる。
「今朝、びっくりしたんです。夫がね、友人の結婚式に出席するんで正装するのに腹廻り大丈夫かなって思ってたら!!なんと拳1個分痩せてたんです!もうタックも解いてたんで広げられないと思ってたらタックを付けて絞らないといけないなんて!!こんな喜びありませんよ」
カリナはグッと拳を空に突き上げて「めざせ。つま先、我が夫!」と気合を入れる。
聞けばカリナは見合い結婚。夫は兎に角優しい。優しくてカリナを優先して考えてくれるので嫁姑関係は非常に良く、実の母娘に間違われるくらい仲が良いのだが、夫は良く言えばぽっちゃりさん。
「俯いた時にお腹でつま先が見えないんです。あと、お尻にも手が届かないし胡坐をかこうとしても太ももと脹脛の肉が鬩ぎあって組む事が出来ないんです」
という事だったが…。
おそらくはそれまでの食事が塩分の取り過ぎ、味付けの濃いもの、肉類メインだったので野菜を多くして、ジャスミン茶を飲み始めた効果が出てきたのだろう。
お茶を飲むための水を「湧き水が良い」と騙すようで申し訳なかったが少し遠くにある湧き水を指定した事で、歩くようになったのも良かったかも知れない。
ジャスミン茶とクロモジ茶の茶葉が入った袋を受け取るとカリナがブリュエットに現金の入った封筒を手渡してきた。
「こんなの受け取れないわ。材料費だってタダだもの」
「でも受け取ってって。お義母さんからの心遣いなんです」
生業と出来ればいいな。とは思った。
しかし公爵家の使用人にはなんだかんだで世話になっているし、彼らを相手に商売をするつもりもなかったので、困惑をしてしまったがカリナが頑なに「渡さずに持って帰ると叱られる」というのでブリュエットは仕方なく封筒を受け取ったのだった。
昨日教えて頂いた方!本当にありがとうございます<(_ _)>
★~★
フレッドと仲良くなるとブリュエットの活動域が広がった。
オーストン公爵家に仮妻となって3か月となると慣れもあって庭で迷子になる事も無くなった。
手押し一輪車を貸して貰った事で夕食を貰うために本宅に行く時には翌日の火を使う調理のための薪を一度に沢山持って行けるようになったし、アイロンを使う時は中に入れる石を熱するために暖炉に火を入れる事もあるので轟轟と燃えなくてもいい程度で、なおかつ火の粉を弾けさせないように潰すようにして表皮を叩いた樹皮も持っていくと使用人達に喜ばれた。
オクタヴィアンと鉢合わせをしないようにフレッドも気を使ってくれる。
フレッドと庭を散策すると公爵家だからなのか。珍しい野草も自生している事が判った。
「まぁ!ヨモギがありますわ」
「あぁそいつか!抜いても抜いても出て来てしまうからなぁ」
ヨモギもセージやミントなどと同じハーブ類なので放っておくとあっという間にその辺で目を出してしまう。根っこも少し残るとそこから翌年また顔を出すのでフレッドとしては厄介者の植物だった。
「欲しいなら抜いた時に持って行ってやるよ」
「本当ですか!わぁ!ありがとぉ~フレッドさん大好き!」
「若い子にそんなこと言われると嬉しいもんだな。婆さんが嫉妬しちゃうよ」
と、言いながらもフレッドの奥さんは公爵家の侍女頭ミモザ。嫉妬は確かにしている。但し少し違った嫉妬である。
フレッドと色々と庭を散策するようになると、フレッドが飲んだお茶の事を聞きつけた使用人がやって来るようになった。浮腫みに悩んでいるミモザ。
10日ほど出勤をして勤務をする前にブリュエットの小屋にやって来て世間話のついでに茶を飲むと浮腫みが改善されて、それ以来ブリュエットのブレンドした茶葉を貰ってくれるのだ。
年齢としては祖母と孫ほどに差があるが、現役の侍女頭でもあり10代から60代までの女性使用人を束ねるミモザは年齢を感じさせない会話をする。
なのでフレッドがブリュエットを独り占めする事に嫉妬をしているのである。
「ところで奥様は薬草で薬は作れないのかい?」
「お薬ですか?自分が怪我をした時は応急に使う事もありますけど、合う合わないがあるので他に人にはあげていませんね」
「そうかぁ」
「どうかなさったんですか?」
「いやぁ。孫がね、背中が吹き出物だらけでね。体を洗うと白い膿が出て来ちゃって。そこから化膿しちゃったりするからさ。寝返りをするのも大変でさぁ。塗り薬でもないかなぁっと思ってさ」
――うーん。背中ニキビかなぁ――
基本的には清潔に保って、乾燥しすぎたりしない事に気を付ければいいのだが面倒なのは乾燥がダメだからと必要以上にクリームを塗り、保湿と言いながらクリームで覆ってしまう事である。
「お茶としてはドクダミ茶をブレンドして飲みやすくしたものをお渡ししますわね。あとは先ず手の甲とか腕の内側で少しの期間試して頂いて問題がなさそうならドクダミから作った化粧水をお渡しします。でも本当に少しの量をお試しからなのでいきなりはダメですよ?」
「ドクダミか。火で炙って切り傷にはつけるけど化粧水・・・なんだか効きそうだな」
「うーん。個人差もありますし皆に効くって訳でもないので…期待はしないでくださいね」
籠に目一杯野草を摘んで小屋に戻ると井戸の水で綺麗に洗う。
根っこや葉、茎、花などに分ける野草もあれば、そのまま洗って乾かしたままにしたり、鍋で炒ったりすることもある。フライパンが欲しいところだが贅沢は言えない。
侍女頭のミモザだけでなく、片頭痛や生理痛で悩まされたりする女性使用人も最初はコッソリ。次第に堂々とやって来るようになった。
「お・く・さ・まっ!今いいですか?」
メイドのカリナがひょこっと顔を出した。
「あら、カリナさん。もうお茶の葉っぱがなくなったんですの?」
「そうなんですぅ~。奥様に頂いたクロモジ茶。お義母さんの調子がかなりよくなりましたよ」
「まぁ!それは良かったわ」
「ホント。突然眩暈がするって倒れたり…味つけが異常に濃いのも気になってましたけど ”次期公爵夫人のお勧めです” って言ったら大人しく食べてくれて。クロモジ茶も飲み始めてから調子が良いんです」
クロモジは血圧を下げる効果があると言われていて、ドクダミよりは臭みもないし紅茶の茶葉と混ぜるとよりリラックス効果も高まるし飲みやすくなる。
「今朝、びっくりしたんです。夫がね、友人の結婚式に出席するんで正装するのに腹廻り大丈夫かなって思ってたら!!なんと拳1個分痩せてたんです!もうタックも解いてたんで広げられないと思ってたらタックを付けて絞らないといけないなんて!!こんな喜びありませんよ」
カリナはグッと拳を空に突き上げて「めざせ。つま先、我が夫!」と気合を入れる。
聞けばカリナは見合い結婚。夫は兎に角優しい。優しくてカリナを優先して考えてくれるので嫁姑関係は非常に良く、実の母娘に間違われるくらい仲が良いのだが、夫は良く言えばぽっちゃりさん。
「俯いた時にお腹でつま先が見えないんです。あと、お尻にも手が届かないし胡坐をかこうとしても太ももと脹脛の肉が鬩ぎあって組む事が出来ないんです」
という事だったが…。
おそらくはそれまでの食事が塩分の取り過ぎ、味付けの濃いもの、肉類メインだったので野菜を多くして、ジャスミン茶を飲み始めた効果が出てきたのだろう。
お茶を飲むための水を「湧き水が良い」と騙すようで申し訳なかったが少し遠くにある湧き水を指定した事で、歩くようになったのも良かったかも知れない。
ジャスミン茶とクロモジ茶の茶葉が入った袋を受け取るとカリナがブリュエットに現金の入った封筒を手渡してきた。
「こんなの受け取れないわ。材料費だってタダだもの」
「でも受け取ってって。お義母さんからの心遣いなんです」
生業と出来ればいいな。とは思った。
しかし公爵家の使用人にはなんだかんだで世話になっているし、彼らを相手に商売をするつもりもなかったので、困惑をしてしまったがカリナが頑なに「渡さずに持って帰ると叱られる」というのでブリュエットは仕方なく封筒を受け取ったのだった。
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