17 / 27
本編
10・憤るジップル
しおりを挟む
11歳となったある日。
ティグリスは自分で庭園に幾つか置いた鳥の巣ではなく「誰かの為」に初めて鳥の巣を作った。
『わたくしにも鳥は観察出来ますでしょうか?』
『出来るんじゃね?作ってやろうか?』
『卵を?』
『たっ卵なんて俺が作れるわけねぇだろ!巣だよ!巣!』
『いいんですの?』
『構わねぇよ。その代わり小さいやつな!』
『やった!可愛いのをお願いしますわ』
パスティーナの『やった!』の声とその表情にティグリスは胸がツキンと痛くなった。いつもは売り言葉に買い言葉のような言い合いになる事も多く、王宮内でも「犬猿の仲」と噂される事もある。
目が合えば「何見てんだ」「そっちこそ!」と破落戸のようにケンカをしてしまう。
だから素直に、そして11歳という年齢の少女そのままの笑顔で喜んだパスティーナを見たティグリスは「そんな表情も出来るんだ」と感じると同時に嬉しくなったのだ。
出来上がった巣を枝に取り付ける時にもパスティーナは侍女の制止を振り切ってティグリスと共に木に登って、汗だくになりながら麻縄で巣を枝に固定した。
『出来ましたわぁ!これでいいんですの?』
満面の笑みでティグリスに声を掛けるパスティーナを俯いていたティグリスが顔を上げて瞳に映した時、青々と茂った若葉の間から降り注ぐ太陽の光を纏ったパスティーナが眩しく見えた。
――なんだ?この気持ち。なんでドキドキするんだ?――
その気持ちが何なのか。
その時は判らなかったが、数日後パスティーナが王宮の講義を休んだ。カリスの宮に戻る途中、伯爵家に寄ったティグリスは目を赤く腫らしたパスティーナに面会した。
『どうしたんだ?腐った物でも食べたのか?下痢は辛いよな』
『違います‥‥ごめんなさい』
『何?何?何でいきなり謝る?俺、何かしたか?』
『卵が…うぅぅっ』
思いだしたのか、パスティーナがブワっと目に涙を溢れさせて泣き出してしまった。慌てたティグリスだが、パスティーナに代わって侍女が説明する言葉に納得をする。
『昨日の朝方。庭が騒がしいので何事かと思いましたら、お嬢様の鳥の巣が大きな鳥に襲われておりまして、急ぎ駆け付けたのですが巣が落ちてしまい卵が割れてしまったのです』
――あぁ、よくあるよなぁ――
ティグリスも経験がある。卵を狙うのは鳥だけではない。蛇にも狙われる。伯爵家の庭はよく手入れをされているので上空を舞うトンビにもカラスにも狙いをつけられやすい。
『折角…作ってくださった…のにっ…わたくしの不注意…ひっく…』
気にするなと慰めようとしたティグリスだったが、壊れた鳥の巣もパスティーナが修復を試みたと侍女が出してきた。非常に不格好だったが何とかしようとしたのだろう。パスティーナの指先は整備されているために見つけられない小枝の代わりに無理に大きめの枝を折ろうとしたであろう擦り傷が沢山ついていた。
『泣くなよ。また作ってやるから』
『これは…直せませんの?折角作って頂いた…ぐすっ』
『直してやるよ。だから泣くなって』
『ホントに?!』
嬉しそうに声を出すパスティーナとティグリスは目が合った。
パスティーナの髪が揺れてふわりと香る甘い匂いにティグリスの胸は更に拍動を高めた。
巣を直す約束をしたティグリスは宮に戻るとまた「誰かのために」巣を直した。
☆~☆
母親であり側妃のカリスは毎晩ティグリスの帰りを待つ。
元々が散財好きなカリスは限られた予算でしか生活が出来ない事は判っているものの、贅沢を辞める事は出来なかったため宮の運営は火の車状態だった。
アレコスから貰った宝飾品などには一切手を付けず、予算が配分された日から数日は夜通し商人や「友人」と酒を飲みながら騒ぐ。1週間と金はもたずに宮には誰も来なくなる。
名ばかりの国王となったアレコスは数年の間はカリスの宮には帰ってきていた。しかしそれも長くは続かない。とうに愛も覚めた関係となり、時折処理的に寝所を共にするだけの両親に「何をしているか」理解が出来るようになったティグリスは嫌悪を抱いていた。
そんなアレコスも次第に週に1,2度が2、3度になり、今では週に戻ってくるのが月に1、2度になった。王宮の執務室に併設されている仮眠室で寝泊まりをしていたのである。
建前は「五月蠅くて眠れない」だったが、カリスを避けているのが本音だ。
だからだろうか。カリスは11歳となったティグリスの寝台に明け方潜りこんでくるようになった。幼さはあるものの、出会った頃のアレコスは16、17歳。当時を思わせる容貌のティグリスにカリスは執着をし始めたのである。
朝方、体を撫でまわす嫌な感触に目覚めたティグリスは飛び起きた。
『何してんだよ!』
『いいじゃない。色気づいちゃって。王宮で何を教わってるんだか』
そこには淫靡な笑いを浮かべる母親のカリスがいた。
あられもない恰好にティグリスは寝台から出ると着替え始める。
カリスはそれを咎めた。
『予行練習よ。何も最後までってわけじゃないわ。いずれヤるんだし』
『何を考えてるんだ!気持ち悪いんだよ!』
『そんな事をいうのは今だけよ?黙ってれば誰にも判らないわ。それにね?私だって寂しいのよ?』
『冗談じゃない!出てけ!出て行けよ!』
『無駄飯食らいの分際で偉そうな口をきくんじゃないわよ!婚約者、嫁いで来たらどうなるか。よ~く考える事ね』
宮には安全な場所はない。ティグリスの部屋には内鍵はなかった。
その日からティグリスは空いている使用人の部屋で眠るようになる。
住み込みの使用人の部屋なら内鍵があるからである。
『殿下、使用人の部屋で!ちゃんと自分の部屋にお戻りください』
『無理』
従者ジップルは呆れたようにティグリスに部屋に戻るように言うが、理由を聞いて愕然とした。ジップルにも妻はいる。勿論子供もいる。
妻にはそう言う感情を持つことはあっても、子供にはない。
子供の事は確かに愛しているが、妻に対して愛情とは違う愛情である。
憤った従者ジップルは先ず国王であるアレコスに苦言を呈した。
『それが何だと言うんだ。あの女の子供だ。そんなものだろう』
『何を仰るのです?陛下である前に父親であり夫でしょう!?』
『あぁそうだ。だから妃として迎えた責任でこの宮に住まわせて食わせているじゃないか。全く…ティグリスが生まれた事で良くなるかと思えば、こんな詰まらない報告を受ける事になるとはな!』
『詰まらない報告?重要な事です!』
『取るに足らん。次期国王はニキフォロスだ。あんな女の血が入った子供の話など聞きたくもない。時間の無駄だ。私がどれだけ不利益を被っているか。従者ならそのくらいは頭に入れておけ』
カリスを側妃に迎えて以来、娼館に行くにも金がない。貴族の通う紳士サロンにもお忍びで息抜きにすら行くことも出来ない。ただ馬車馬のように働かされてエカテリニの機嫌を損ねないように気を使い、疲弊しているとアレコスはジップルに当たり散らした。
『全てはご自分の蒔いた種ではありませんか!』
『貴様ァ!誰に向かって物を言ってる?』
『アレコス国王陛下、貴方ですっ!――うあっ!』
激昂したアレコスは花瓶を手に取りジップルを殴り飛ばした。
鉄製の花瓶から花と水が床に散っていく中、ジップルはその中に倒れ込んだ。
名ばかりとは言え相手は国王。ジップルは殴り返す事は出来ず制止に入った兵士に宥められるアレコスを折れた歯を吐き出し、睨みつけた。
ジップルは投獄をされたが、その日のうちに騒ぎを聞きつけたエカテリニによって釈放をされた。ただアレコスも戻ってくるカリスの宮にはもう戻る事は出来ない。
ティグリスに何も伝えられないまま、ジップルは王宮の元居た部署に戻されてしまった。
♡~♡
次は8時10分公開です (*^-^*)
ティグリスは自分で庭園に幾つか置いた鳥の巣ではなく「誰かの為」に初めて鳥の巣を作った。
『わたくしにも鳥は観察出来ますでしょうか?』
『出来るんじゃね?作ってやろうか?』
『卵を?』
『たっ卵なんて俺が作れるわけねぇだろ!巣だよ!巣!』
『いいんですの?』
『構わねぇよ。その代わり小さいやつな!』
『やった!可愛いのをお願いしますわ』
パスティーナの『やった!』の声とその表情にティグリスは胸がツキンと痛くなった。いつもは売り言葉に買い言葉のような言い合いになる事も多く、王宮内でも「犬猿の仲」と噂される事もある。
目が合えば「何見てんだ」「そっちこそ!」と破落戸のようにケンカをしてしまう。
だから素直に、そして11歳という年齢の少女そのままの笑顔で喜んだパスティーナを見たティグリスは「そんな表情も出来るんだ」と感じると同時に嬉しくなったのだ。
出来上がった巣を枝に取り付ける時にもパスティーナは侍女の制止を振り切ってティグリスと共に木に登って、汗だくになりながら麻縄で巣を枝に固定した。
『出来ましたわぁ!これでいいんですの?』
満面の笑みでティグリスに声を掛けるパスティーナを俯いていたティグリスが顔を上げて瞳に映した時、青々と茂った若葉の間から降り注ぐ太陽の光を纏ったパスティーナが眩しく見えた。
――なんだ?この気持ち。なんでドキドキするんだ?――
その気持ちが何なのか。
その時は判らなかったが、数日後パスティーナが王宮の講義を休んだ。カリスの宮に戻る途中、伯爵家に寄ったティグリスは目を赤く腫らしたパスティーナに面会した。
『どうしたんだ?腐った物でも食べたのか?下痢は辛いよな』
『違います‥‥ごめんなさい』
『何?何?何でいきなり謝る?俺、何かしたか?』
『卵が…うぅぅっ』
思いだしたのか、パスティーナがブワっと目に涙を溢れさせて泣き出してしまった。慌てたティグリスだが、パスティーナに代わって侍女が説明する言葉に納得をする。
『昨日の朝方。庭が騒がしいので何事かと思いましたら、お嬢様の鳥の巣が大きな鳥に襲われておりまして、急ぎ駆け付けたのですが巣が落ちてしまい卵が割れてしまったのです』
――あぁ、よくあるよなぁ――
ティグリスも経験がある。卵を狙うのは鳥だけではない。蛇にも狙われる。伯爵家の庭はよく手入れをされているので上空を舞うトンビにもカラスにも狙いをつけられやすい。
『折角…作ってくださった…のにっ…わたくしの不注意…ひっく…』
気にするなと慰めようとしたティグリスだったが、壊れた鳥の巣もパスティーナが修復を試みたと侍女が出してきた。非常に不格好だったが何とかしようとしたのだろう。パスティーナの指先は整備されているために見つけられない小枝の代わりに無理に大きめの枝を折ろうとしたであろう擦り傷が沢山ついていた。
『泣くなよ。また作ってやるから』
『これは…直せませんの?折角作って頂いた…ぐすっ』
『直してやるよ。だから泣くなって』
『ホントに?!』
嬉しそうに声を出すパスティーナとティグリスは目が合った。
パスティーナの髪が揺れてふわりと香る甘い匂いにティグリスの胸は更に拍動を高めた。
巣を直す約束をしたティグリスは宮に戻るとまた「誰かのために」巣を直した。
☆~☆
母親であり側妃のカリスは毎晩ティグリスの帰りを待つ。
元々が散財好きなカリスは限られた予算でしか生活が出来ない事は判っているものの、贅沢を辞める事は出来なかったため宮の運営は火の車状態だった。
アレコスから貰った宝飾品などには一切手を付けず、予算が配分された日から数日は夜通し商人や「友人」と酒を飲みながら騒ぐ。1週間と金はもたずに宮には誰も来なくなる。
名ばかりの国王となったアレコスは数年の間はカリスの宮には帰ってきていた。しかしそれも長くは続かない。とうに愛も覚めた関係となり、時折処理的に寝所を共にするだけの両親に「何をしているか」理解が出来るようになったティグリスは嫌悪を抱いていた。
そんなアレコスも次第に週に1,2度が2、3度になり、今では週に戻ってくるのが月に1、2度になった。王宮の執務室に併設されている仮眠室で寝泊まりをしていたのである。
建前は「五月蠅くて眠れない」だったが、カリスを避けているのが本音だ。
だからだろうか。カリスは11歳となったティグリスの寝台に明け方潜りこんでくるようになった。幼さはあるものの、出会った頃のアレコスは16、17歳。当時を思わせる容貌のティグリスにカリスは執着をし始めたのである。
朝方、体を撫でまわす嫌な感触に目覚めたティグリスは飛び起きた。
『何してんだよ!』
『いいじゃない。色気づいちゃって。王宮で何を教わってるんだか』
そこには淫靡な笑いを浮かべる母親のカリスがいた。
あられもない恰好にティグリスは寝台から出ると着替え始める。
カリスはそれを咎めた。
『予行練習よ。何も最後までってわけじゃないわ。いずれヤるんだし』
『何を考えてるんだ!気持ち悪いんだよ!』
『そんな事をいうのは今だけよ?黙ってれば誰にも判らないわ。それにね?私だって寂しいのよ?』
『冗談じゃない!出てけ!出て行けよ!』
『無駄飯食らいの分際で偉そうな口をきくんじゃないわよ!婚約者、嫁いで来たらどうなるか。よ~く考える事ね』
宮には安全な場所はない。ティグリスの部屋には内鍵はなかった。
その日からティグリスは空いている使用人の部屋で眠るようになる。
住み込みの使用人の部屋なら内鍵があるからである。
『殿下、使用人の部屋で!ちゃんと自分の部屋にお戻りください』
『無理』
従者ジップルは呆れたようにティグリスに部屋に戻るように言うが、理由を聞いて愕然とした。ジップルにも妻はいる。勿論子供もいる。
妻にはそう言う感情を持つことはあっても、子供にはない。
子供の事は確かに愛しているが、妻に対して愛情とは違う愛情である。
憤った従者ジップルは先ず国王であるアレコスに苦言を呈した。
『それが何だと言うんだ。あの女の子供だ。そんなものだろう』
『何を仰るのです?陛下である前に父親であり夫でしょう!?』
『あぁそうだ。だから妃として迎えた責任でこの宮に住まわせて食わせているじゃないか。全く…ティグリスが生まれた事で良くなるかと思えば、こんな詰まらない報告を受ける事になるとはな!』
『詰まらない報告?重要な事です!』
『取るに足らん。次期国王はニキフォロスだ。あんな女の血が入った子供の話など聞きたくもない。時間の無駄だ。私がどれだけ不利益を被っているか。従者ならそのくらいは頭に入れておけ』
カリスを側妃に迎えて以来、娼館に行くにも金がない。貴族の通う紳士サロンにもお忍びで息抜きにすら行くことも出来ない。ただ馬車馬のように働かされてエカテリニの機嫌を損ねないように気を使い、疲弊しているとアレコスはジップルに当たり散らした。
『全てはご自分の蒔いた種ではありませんか!』
『貴様ァ!誰に向かって物を言ってる?』
『アレコス国王陛下、貴方ですっ!――うあっ!』
激昂したアレコスは花瓶を手に取りジップルを殴り飛ばした。
鉄製の花瓶から花と水が床に散っていく中、ジップルはその中に倒れ込んだ。
名ばかりとは言え相手は国王。ジップルは殴り返す事は出来ず制止に入った兵士に宥められるアレコスを折れた歯を吐き出し、睨みつけた。
ジップルは投獄をされたが、その日のうちに騒ぎを聞きつけたエカテリニによって釈放をされた。ただアレコスも戻ってくるカリスの宮にはもう戻る事は出来ない。
ティグリスに何も伝えられないまま、ジップルは王宮の元居た部署に戻されてしまった。
♡~♡
次は8時10分公開です (*^-^*)
19
お気に入りに追加
944
あなたにおすすめの小説
【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」
「恩? 私と君は初対面だったはず」
「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」
「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」
奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。
彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね
江崎美彩
恋愛
王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。
幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。
「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」
ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう……
〜登場人物〜
ミンディ・ハーミング
元気が取り柄の伯爵令嬢。
幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。
ブライアン・ケイリー
ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。
天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。
ベリンダ・ケイリー
ブライアンの年子の妹。
ミンディとブライアンの良き理解者。
王太子殿下
婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。
『小説家になろう』にも投稿しています
【完結】私の望み通り婚約を解消しようと言うけど、そもそも半年間も嫌だと言い続けたのは貴方でしょう?〜初恋は終わりました。
るんた
恋愛
「君の望み通り、君との婚約解消を受け入れるよ」
色とりどりの春の花が咲き誇る我が伯爵家の庭園で、沈痛な面持ちで目の前に座る男の言葉を、私は内心冷ややかに受け止める。
……ほんとに屑だわ。
結果はうまくいかないけど、初恋と学園生活をそれなりに真面目にがんばる主人公のお話です。
彼はイケメンだけど、あれ?何か残念だな……。という感じを目指してます。そう思っていただけたら嬉しいです。
彼女視点(side A)と彼視点(side J)を交互にあげていきます。
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
妹の身代わり人生です。愛してくれた辺境伯の腕の中さえ妹のものになるようです。
桗梛葉 (たなは)
恋愛
タイトルを変更しました。
※※※※※※※※※※※※※
双子として生まれたエレナとエレン。
かつては忌み子とされていた双子も何代か前の王によって、そういった扱いは禁止されたはずだった。
だけどいつの時代でも古い因習に囚われてしまう人達がいる。
エレナにとって不幸だったのはそれが実の両親だったということだった。
両親は妹のエレンだけを我が子(長女)として溺愛し、エレナは家族とさえ認められない日々を過ごしていた。
そんな中でエレンのミスによって辺境伯カナトス卿の令息リオネルがケガを負ってしまう。
療養期間の1年間、娘を差し出すよう求めてくるカナトス卿へ両親が差し出したのは、エレンではなくエレナだった。
エレンのフリをして初恋の相手のリオネルの元に向かうエレナは、そんな中でリオネルから優しさをむけてもらえる。
だが、その優しささえも本当はエレンへ向けられたものなのだ。
自分がニセモノだと知っている。
だから、この1年限りの恋をしよう。
そう心に決めてエレナは1年を過ごし始める。
※※※※※※※※※※※※※
異世界として、その世界特有の法や産物、鉱物、身分制度がある前提で書いています。
現実と違うな、という場面も多いと思います(すみません💦)
ファンタジーという事でゆるくとらえて頂けると助かります💦
婚約者が私にだけ冷たい理由を、実は私は知っている
黎
恋愛
一見クールな公爵令息ユリアンは、婚約者のシャルロッテにも大変クールで素っ気ない。しかし最初からそうだったわけではなく、貴族学院に入学してある親しい友人ができて以来、シャルロッテへの態度が豹変した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる