中将閣下は御下賜品となった令嬢を溺愛する

cyaru

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彼らの最後(ざまぁ回なので読み飛ばし推奨)

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※この回は、所謂【ざまぁ】回ですので読まなくても問題はないです。

あ、やべぇ…
うわ。あかんやん…

そう思う可能性かなり高いので今のうちに閉じるクリック(タップ)をするか、他の作者さんの作品を読みに走った方が賢明です。

ロレンツィオは【私】の時は冷たい人なので情も何もあったものではないです。
是非、読み飛ばす事をお勧めします

(なら投稿すんな!ってのは無しで‥‥<(_ _)>)














「中将。ご苦労だったな」
「いえ、ですがどうされますか。どうこう言っても魔力持ちでメデレーエフ王弟殿下の娘です」
「やめてくれ。アレが姪だと思うとゾワゾワする」
「では予定通りでよろしいですか」
「構わんが…お前のほうは大丈夫だったのか?」
「何がですが?」

「いや、意に添わぬと言ってもアレを抱いたのであろう」
「抱いて欲しいという要望を聞いただけです。聞くのだけは出来ますので」
「まぁ、確かにな。実行するとは一言も言ってないしな」
「えぇ、私は全てを妻に捧げていますので」
「こんな黒い事してるのにか‥‥知ったらマズイだろう」
「その点は既に伝えてはあります。かなりぼかしてますが」

淡々と処刑の決裁書類にサインをさせたロレンツィオは先ずはジルクスマ元公爵の元に向かう。
大人しく抵抗する事もないジルクスマ公爵は入ってきたロレンツィオを見て薄っすらと笑った。

「最初から無理だったんですよ。メデレーエフは器じゃなかった」
「そうか」
「ただ、あの娘は良かった。妻と違って若い娘は締りが良い」
「そうか」
「試したんでしょう?後ろから突いてやるとヒィヒィ悦ぶんですよ」
「私は股の臭い女は嫌いなんだ。これはお前の処刑執行書だ。言いたい事は終わったな」

まだ何か言いたそうなジルクスマ元公爵だったが、ロレンツィオは手を翳す。
手を下ろした後もなにも変わりがない事にジルクスマ元公爵は高笑いを始める。

「なんだかんだ言っても魔法なんて所詮は…アグッ…グゥゥッ…」
「面倒だな。穴も全部塞いでおいてやるよ」
「グォブッ‥‥」

口も鼻も耳も目も全ての穴をふさがれこみ上げてくる吐瀉物の吐き出し口がないジルクスマ元公爵は苦しさの言葉も涙すらも出す事は出来ない。

扉を開けて振り返りもせずに衛兵に告げる。

「30分もしたら自分の汚物で溺死してるから火口にでも投げ入れておけ」
「承知いたしました」
「508番は何処だ」
「この先の第二聴取室です」






衛兵の肩をポンと叩くと言われた部屋に向かう。手元にはあと2枚の執行書がある。
また何の感情もなく扉を開けるとそこにはメデレーエフ元王弟殿下がいた。
ジルクスマ元公爵と違ってこちらはかなり暴れたようでテーブルも椅子も投げつけられている。

「ロレンツィオ。俺をここから出せ。何でも望みを叶えてやる」
「座れ」
「座れだと?誰に向かって口をきいているんだ」
「座れ」
「貴様‥‥処刑してやるッ。お前だろう兄上を唆したのは!」
「これはお前の処刑執行書だ。滞りなく執行する」
「ま、待て‥‥間違いなんだ。俺は騙されただけだ」
「お前の場合は騙されるからこうなると言う事だ。言い訳は地獄でほざいていろ」

コンコンと扉を叩くと衛兵が2人入ってくる。何も言わずにメデレーエフの衣類を脱がせる。
何も身に纏わない体になったメデレーエフに手を翳す。

何だと周りを見回し、自分の体を見ているが、「ギャァッ」と言う声をあげると手足がだらりとなり立っている事が出来ずにその場に顔から倒れてしまう。手を前に出そうという事は肩までは反応するがその先は動かない。

「場所を取るなと言われているのでな。贅沢が過ぎたようで体も固いだろう。そのうち解れる」

ミシッミシっと音がすると断末魔のような叫び声をあげるが、衛兵は両足を首の後ろに回し縄で固定をする。
手は何もしなくても既に動かせないのでそのままである。

「喉も乾くだろう。自給自足だがせいぜい喉を潤せるといいな」

己の股間に顔をつけられ、背骨が外れ、潰された痛みで叫ぶが、自身の象徴を咥えさせられて外れないように縄で結ばれると、そのまま王家の墓場という秘匿された場所に納められる。
メデレーエフは王族である事は知られているため、処刑されてもその骨や灰、遺髪を信仰する者が出るとも限らない。心臓が鼓動を止めるまで叫び続けねばならないがその後はそこがそのまま埋葬の地となる。
本来ならば塔に幽閉するのだったが、幼い弟妹が死亡する原因となった棘の鎖をメデレーエフの娘が使った事はフィオランツにしてみれば許せるものではなかった。そして娘と姦淫をしていた事が許せる許せない以前の問題だった。








最後にロレンツィオはジョゼリーヌの元に向かう。
ロレンツィオの拘束魔法は解かれ、そのまま第一詰問室で物理的に拘束をされている。
鋼製の寝台でロレンツィオを睨みつけるジョゼリーヌだったが、ロレンツィオはそれを見ても無表情で執行書を目の前にひらりとぶら下げた。

「お前の執行書だ」
「この嘘つきっ!お前なんか地獄に墜ちればいいッ」
「嘘は吐いていない。お前の要望は聞くだけは聞いた」
「そんなのっ!違うでしょう!今からでも抱いてよッ!挿れてよッ」
「お前は今から魔獣と交尾をしてもらう」
「えっ‥‥なにそれ‥‥魔獣って…」
「お前の禁呪はもう解呪も先刻の魔法陣で特定をされた。価値がない」
「嘘っ‥‥ほ、他にも知ってるわ…火魔法も、水魔法も使えるしっ…」
「魔獣との子が出来ればまた利用価値は出来るが、食われるほうが先かも知れんな」

拘束具を解こうとしても魔力はもう魔水晶に吸い取られてしまっていて生命維持に必要な分しか残されておらず、暴れれば暴れるほどにジョゼリーヌは眩暈を起こす。

「連れて行け」
「閣下も見られますか?」
「まぁ初回で食われる可能性はあるが人型だからな。発情期なら人間でも馬や犬を相手にする者もいるから、もしもがある可能性も否定は出来んな」

鋼製の寝台に拘束をされたままガラガラと連れて行かれる最中もジョゼリーヌは叫ぶ。
しかしロレンツィオはまるでそんな声は聞こえないとばかりに並んで歩く書記官と3人以外の執行報告書について論議を交わしている。

ギぃっと扉が開くと獣が唸るような声が低く聞こえている。
先ほどまで叫んでいたジョゼリーヌはいきなり変わったこの状況とその声に声を出せなくなり失禁してしまった。

「た、助けて…お願い…」
「そうやって命乞いをする者は信用はしてない」

そう言うと鋼製の寝台に拘束されたままのジョゼリーヌを置いてロレンツィオも衛兵も部屋から出て行く。
バタンと扉が閉まり、施錠する音が消えるとゴゴゴと重たい鉄製の門扉が横に引かれるような音がする。

「本当よ、ちゃんといい子にする。あなたの為だけに魔法も使う。色んな人で実験して遊んだりしない。貧民の子供も殺さないから!約束するっ…いや、いやぁ!!」

フーフーと何かが息をする音が近くなってくる。

「きましたね」
「人間相手に発情すると思うか?」
「魔獣も選ぶんじゃないですかね。俺は人間だけどアレはお断りですし。閣下もでしょ?」
「あ、食われた。やはり交配は無理か」
「仕方ないっすね。ま、当分餌をやらなくていいんで経費削減です」
「幾らだ?」
「パン一斤よりちょっと安いくらいですね」

さて、と衛兵にちゃんと定時で交代して真っすぐ家に帰る様にいうとロレンツィオは屋敷に向かって帰るべく厩舎に向かった。
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