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ジルクスマ公爵家からの手紙
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ロレンツィオは結婚休暇が明けて、出仕をするようになった。
庭師のケイドラーとその弟子が庭木を剪定する合間に、サロンからよく見える場所に花壇を作ってもらったセレティアは侍女のジャスミンと小さなパンジーを植え、土いじりをしていた。
「奥様、そろそろ風が出てきますので中にお入りくださいませ」
使用人が呼びに来ると立ち上がり、ケイドラー達に会釈をして屋敷の中に戻っていく。
侍女たちがもう着なくなったお仕着せで良いと言ったが、土いじり用にとロレンツィオは10着以上の「土いじり用」の普段着を揃えてしまった。
手を洗い、屋敷に入ると昼のうちに窓へ虫は入らないが風は入ってくる細かい目の網を張っていたせいか初夏の風が部屋の中を通り抜けて心地よく感じる。
ロレンツィオの帰宅は今日はないと聞かされている。
本来なら2週間ほどの結婚休暇をそれまで休みもなく討伐などに出かけていたロレンツィオは昇格も重なったからと無理やり1か月取ったのだった。
その反動で山のようになった決裁書類は副官だけでは処理をしきれず、かといって定時で帰りたがるロレンツィオなので期日だけが迫っている物が多くなってしまった。
今朝がた、泣きそうな顔で「行きたくない」とごねたロレンツィオの顔は昔、孤児院にいた子供たちが「帰らないで」と懇願した顔よりも切羽詰まっていた。
出仕が始まって暫くはお仕着せもない事から土弄りも出来ず、菓子作りをしても時間が余ってしまっていたセレティアは暇つぶしにロレンツィオのハンカチ何枚かに刺繍を施した。
今朝はそのハンカチを数枚、執事が鼻先にぶら下げるようにするとやっとロレンツィオは腰を上げて出仕した。
数日は帰れそうにないというロレンツィオに使用人達は今までも遠征とか討伐はあったでしょう!と手厳しい。
しかし、その日の夕食は広いテーブルにセレティア1人。
大人数で大食漢が揃う使用人の分もあるので厨房の忙しさは変わらないが、セレティアは1人きりの食事の上、自分が頼んだとはいえ小さな皿が運ばれてくる食事は味気なかった。
湯あみが終わり、セレティアは迷った。どちらの部屋で眠ればよいのか判らなかった。
母は病に倒れてからは自分の部屋で寝ていたが、父が帰らない日はセレティアと寝たり夫婦の寝所で一人で寝ていた。
「病ではないから、やはりこちらかしら?」
と広い寝台を前に考える。潜り込むとリネンは取り換えられているがほんのりとロレンツィオの香りがした。
子供の様に行きたくないと言ったロレンツィオを思い出してくすっと笑ったが広い寝台はなかなか落ち着かないもので眠りに落ちるのに時間を要してしまった。
翌日も、その翌日もロレンツィオは王宮にいるとの事でセレティアは少々参ってしまった。
既に何食も1人だけで食べるのは何とも言えない気分になるのである。
食事は温かいし、美味しいし、無駄がないように盛られているが食後、侍女に声をかけられて湯殿に行くときに聞こえてくる使用人達の食事の声に魅かれてしまう。
食事は独りぼっちではない。食べている周りに使用人は控えているからである。
だが、食事をしているのは自分一人というのに参ってしまった。
ハンザでも義母や義妹は外に出てしまっていたし、終戦に近い頃は家で2人は食べていたけれどセレティアは2人の食事の後に通いのメイドと食べていた。
湯あみが終わり、寝間着を着せてくれるジャスミンにセレティアは思い切って頼んでみた。
「明日から、ツィオ様がいない時のお食事は皆さんとご一緒出来ないでしょうか」
「えぇぇっ?」
「あの…お食事を皆さんと…難しいでしょうか」
「どうしてです?えっと…毒とかないはずですけど‥」
「いえっ、そういうのではなくて。…一人で食べるのが…寂しくて…」
「あぁ…そう言う…うーん…一存では返事するのが無理なので‥聞いてみますね」
「はい、出来るだけご迷惑にならないように末席でいいですので…」
「何を仰ってるんです?ご一緒するなら奥様がド真ん中に決まっておりますよ」
「いえ、そんな…本当に隅っこで…」
「いえいえ、そういう事ならテーブルに上がって頂いてですね‥」
「テっテーブルに??無理です。無理無理…」
笑いながらジャスミンは着替えが終わると、礼をして退室してしまう。
無理なお願いだったかも知れないと言った後で後悔をしてしまう。
思い返せば以前に言われていたのである。公爵家と並ぶほどの地位にあるロレンツィオの妻と言う立場。
使用人と食事を伴にしているという事が外に漏れればどうなるか。
ジャスミンに聞かなかった事にしてくれと言うには遅すぎる。
翌朝、着替えを手伝ってくれた侍女と伴に食堂に向かうが、
「奥様、こっちですよ」
と食事室を通り過ぎる。案内された先は使用人達の食事室だった。
ロレンツィオが出仕を始めて、弁当は作っているものの朝食後である。何事だろうかと考えたが思わず嬉しくなって笑顔になってしまう。
「ありがとうございます!!」
聞けば夜半に執事がロレンツィオの許可を取って来たという。
「奥様が閣下がいないと寂しいと水すら飲まないのです」
とそこまでには至っていないのだが?と首を傾げたが、ロレンツィオは「なんて事だ!」と慌てて戻るまでにちゃんと食事をさせるように、食事をするのであれば使用人とでも構わないと言ったという。
30人ほどで囲う食卓は食事室のテーブルよりは簡素なテーブルだったが久しぶりにさらに食事が美味しく感じられ、いつもはパンも1つだが2個目まで手が伸びてしまった。
「もしかして閣下との食事も苦痛だったりします?」
と言われてしまうほどに量も多く食べてしまったセレティア。
慌てて「そんな事はない」と言ったが、以降ロレンツィオが戻る日でも昼食は使用人達と食べられると聞いて嬉しくなってしまったのも事実である。
その日からロレンツィオの弁当がさらに彩りよくなり、量も多くなった。
使用人達との距離もより近くなった。
昼食を取っている最中にぽつぽつと降り始めた雨は午後になると激しく打ち付けるほどに振り始める。
これでは雨合羽を着ても土いじりは無理そうですねとジャスミンに言うと、お願いだからやめてくれと言われ大人しく刺繍をしているセレティアの元に執事が声をかけた。
「奥様、お手紙が来ております」
「手紙?わたくしに?」
未だギスティール王国に来てからは、この屋敷の者以外と接触のないセレティアに手紙が来ることはあまり考えられないが、もしかするとクラウドの母からでは?と封筒を裏返すと見た事もない名前があった。
「ジルクスマ公爵様?」
聞いた事もない家名に首を傾げると、執事がロレンツィオの実家であるハルクシュルツ公爵家よりは同じ公爵家でも少しランクの落ちる公爵家だと言われる。
最もセレティアにしてみれば何もしなくていいと言われ、ギスティール王国の貴族名鑑もロレンツィオは見せてはくれないので知らなくても仕方のない事である。
ギスティール王国には3つの公爵家があり、ハルクシュルツ公爵家が筆頭で次がルーゼンガイ公爵家。その次がこのジルクスマ公爵家なのだという。
封を切ってみると茶会への誘いだった。
夜会であればロレンツィオの予定を聞いて一緒に行かねばならないが、茶会は夫人だけである。
エスコートするものは必要はなく、セレティアとせいぜい侍女を1人連れて行けばいいのでロレンツィオの仕事をどうにかせねばならない事はない。
「如何いたしましょう」
「お返事は急がれておりますの?」
「はい。使者の方が返事を待っております」
セレティアとしては予定はあってないようなものである。土いじりと刺繍と本を読むことくらいなので行こうと思えば行けるのであるが、どう返事をすべきか。封筒と手紙を何度も見返し執事に告げた。
庭師のケイドラーとその弟子が庭木を剪定する合間に、サロンからよく見える場所に花壇を作ってもらったセレティアは侍女のジャスミンと小さなパンジーを植え、土いじりをしていた。
「奥様、そろそろ風が出てきますので中にお入りくださいませ」
使用人が呼びに来ると立ち上がり、ケイドラー達に会釈をして屋敷の中に戻っていく。
侍女たちがもう着なくなったお仕着せで良いと言ったが、土いじり用にとロレンツィオは10着以上の「土いじり用」の普段着を揃えてしまった。
手を洗い、屋敷に入ると昼のうちに窓へ虫は入らないが風は入ってくる細かい目の網を張っていたせいか初夏の風が部屋の中を通り抜けて心地よく感じる。
ロレンツィオの帰宅は今日はないと聞かされている。
本来なら2週間ほどの結婚休暇をそれまで休みもなく討伐などに出かけていたロレンツィオは昇格も重なったからと無理やり1か月取ったのだった。
その反動で山のようになった決裁書類は副官だけでは処理をしきれず、かといって定時で帰りたがるロレンツィオなので期日だけが迫っている物が多くなってしまった。
今朝がた、泣きそうな顔で「行きたくない」とごねたロレンツィオの顔は昔、孤児院にいた子供たちが「帰らないで」と懇願した顔よりも切羽詰まっていた。
出仕が始まって暫くはお仕着せもない事から土弄りも出来ず、菓子作りをしても時間が余ってしまっていたセレティアは暇つぶしにロレンツィオのハンカチ何枚かに刺繍を施した。
今朝はそのハンカチを数枚、執事が鼻先にぶら下げるようにするとやっとロレンツィオは腰を上げて出仕した。
数日は帰れそうにないというロレンツィオに使用人達は今までも遠征とか討伐はあったでしょう!と手厳しい。
しかし、その日の夕食は広いテーブルにセレティア1人。
大人数で大食漢が揃う使用人の分もあるので厨房の忙しさは変わらないが、セレティアは1人きりの食事の上、自分が頼んだとはいえ小さな皿が運ばれてくる食事は味気なかった。
湯あみが終わり、セレティアは迷った。どちらの部屋で眠ればよいのか判らなかった。
母は病に倒れてからは自分の部屋で寝ていたが、父が帰らない日はセレティアと寝たり夫婦の寝所で一人で寝ていた。
「病ではないから、やはりこちらかしら?」
と広い寝台を前に考える。潜り込むとリネンは取り換えられているがほんのりとロレンツィオの香りがした。
子供の様に行きたくないと言ったロレンツィオを思い出してくすっと笑ったが広い寝台はなかなか落ち着かないもので眠りに落ちるのに時間を要してしまった。
翌日も、その翌日もロレンツィオは王宮にいるとの事でセレティアは少々参ってしまった。
既に何食も1人だけで食べるのは何とも言えない気分になるのである。
食事は温かいし、美味しいし、無駄がないように盛られているが食後、侍女に声をかけられて湯殿に行くときに聞こえてくる使用人達の食事の声に魅かれてしまう。
食事は独りぼっちではない。食べている周りに使用人は控えているからである。
だが、食事をしているのは自分一人というのに参ってしまった。
ハンザでも義母や義妹は外に出てしまっていたし、終戦に近い頃は家で2人は食べていたけれどセレティアは2人の食事の後に通いのメイドと食べていた。
湯あみが終わり、寝間着を着せてくれるジャスミンにセレティアは思い切って頼んでみた。
「明日から、ツィオ様がいない時のお食事は皆さんとご一緒出来ないでしょうか」
「えぇぇっ?」
「あの…お食事を皆さんと…難しいでしょうか」
「どうしてです?えっと…毒とかないはずですけど‥」
「いえっ、そういうのではなくて。…一人で食べるのが…寂しくて…」
「あぁ…そう言う…うーん…一存では返事するのが無理なので‥聞いてみますね」
「はい、出来るだけご迷惑にならないように末席でいいですので…」
「何を仰ってるんです?ご一緒するなら奥様がド真ん中に決まっておりますよ」
「いえ、そんな…本当に隅っこで…」
「いえいえ、そういう事ならテーブルに上がって頂いてですね‥」
「テっテーブルに??無理です。無理無理…」
笑いながらジャスミンは着替えが終わると、礼をして退室してしまう。
無理なお願いだったかも知れないと言った後で後悔をしてしまう。
思い返せば以前に言われていたのである。公爵家と並ぶほどの地位にあるロレンツィオの妻と言う立場。
使用人と食事を伴にしているという事が外に漏れればどうなるか。
ジャスミンに聞かなかった事にしてくれと言うには遅すぎる。
翌朝、着替えを手伝ってくれた侍女と伴に食堂に向かうが、
「奥様、こっちですよ」
と食事室を通り過ぎる。案内された先は使用人達の食事室だった。
ロレンツィオが出仕を始めて、弁当は作っているものの朝食後である。何事だろうかと考えたが思わず嬉しくなって笑顔になってしまう。
「ありがとうございます!!」
聞けば夜半に執事がロレンツィオの許可を取って来たという。
「奥様が閣下がいないと寂しいと水すら飲まないのです」
とそこまでには至っていないのだが?と首を傾げたが、ロレンツィオは「なんて事だ!」と慌てて戻るまでにちゃんと食事をさせるように、食事をするのであれば使用人とでも構わないと言ったという。
30人ほどで囲う食卓は食事室のテーブルよりは簡素なテーブルだったが久しぶりにさらに食事が美味しく感じられ、いつもはパンも1つだが2個目まで手が伸びてしまった。
「もしかして閣下との食事も苦痛だったりします?」
と言われてしまうほどに量も多く食べてしまったセレティア。
慌てて「そんな事はない」と言ったが、以降ロレンツィオが戻る日でも昼食は使用人達と食べられると聞いて嬉しくなってしまったのも事実である。
その日からロレンツィオの弁当がさらに彩りよくなり、量も多くなった。
使用人達との距離もより近くなった。
昼食を取っている最中にぽつぽつと降り始めた雨は午後になると激しく打ち付けるほどに振り始める。
これでは雨合羽を着ても土いじりは無理そうですねとジャスミンに言うと、お願いだからやめてくれと言われ大人しく刺繍をしているセレティアの元に執事が声をかけた。
「奥様、お手紙が来ております」
「手紙?わたくしに?」
未だギスティール王国に来てからは、この屋敷の者以外と接触のないセレティアに手紙が来ることはあまり考えられないが、もしかするとクラウドの母からでは?と封筒を裏返すと見た事もない名前があった。
「ジルクスマ公爵様?」
聞いた事もない家名に首を傾げると、執事がロレンツィオの実家であるハルクシュルツ公爵家よりは同じ公爵家でも少しランクの落ちる公爵家だと言われる。
最もセレティアにしてみれば何もしなくていいと言われ、ギスティール王国の貴族名鑑もロレンツィオは見せてはくれないので知らなくても仕方のない事である。
ギスティール王国には3つの公爵家があり、ハルクシュルツ公爵家が筆頭で次がルーゼンガイ公爵家。その次がこのジルクスマ公爵家なのだという。
封を切ってみると茶会への誘いだった。
夜会であればロレンツィオの予定を聞いて一緒に行かねばならないが、茶会は夫人だけである。
エスコートするものは必要はなく、セレティアとせいぜい侍女を1人連れて行けばいいのでロレンツィオの仕事をどうにかせねばならない事はない。
「如何いたしましょう」
「お返事は急がれておりますの?」
「はい。使者の方が返事を待っております」
セレティアとしては予定はあってないようなものである。土いじりと刺繍と本を読むことくらいなので行こうと思えば行けるのであるが、どう返事をすべきか。封筒と手紙を何度も見返し執事に告げた。
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