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禁呪
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飛燕の間に戻ったロレンツィオを待っていたのは国王フィオランツだけではなく、王妃のエカチェリーナもであった。自主的に謹慎をするように王妃の間に籠っていたが弟が牢に入ったと聞き駆け付けたという。
「どうだった」
「禁呪の魔法で操られていた可能性は高いと思いますが、既に精神的崩壊しておりますので【人】であって【人】でないと思って対応した方が良いでしょう。後発的に身体強化の魔術をかけられておりましたので第一詰問室へ移しました。通常の牢であれば鉄格子を捻り、曲げて脱獄は十分可能と判断致しましたので」
「第一詰問室へ入れたのですね。致し方ないでしょう。中将が直々に?」
「そうですね。覚醒すれば拘束具は玩具同然ですから魔法拘束するには私が適任ですし、エカチェリーナ様の兄君でもありますので他に適任者がおりません」
「手間をかけさせますね。手加減は不要。存分に頼みましたよ」
「御意」
「ところでロレンツィオ。お前はどう思っている」
フィオランツは腕を組んで、訝し気にロレンツィオに問う。
「捕らえられたものがあまりにも小者過ぎる‥‥そう思わぬか」
「陛下。こちらの手の内だけを明かせと?それは少々我儘が過ぎると思いますが」
「食えんやつ。カルローディアがどれだけの位置にいたかにもよるが…ハンザで動きがある」
「ハンザで?2侯爵の暗殺に関わる事でしょうか」
「お前の手札を見せるのなら、こちらも手札を同じ数だけ明かすがな」
少し考えて、現時点ではまだ限りなく黒に近いグレーだと前置きをするロレンツィオ。
「陛下の弟君。メデレーエフ王弟殿下の関与を調査しております」
「メデレーエフ‥‥そうか‥‥なるほどな。こちらはこれだ」
国王フィオランツは1枚の紙をロレンツィオの前に出す。地図のようだが印が付いている部分はギスティール王国ではなく旧ハンザ王国だった。
「これで繋がる。本丸はジルクスマ公爵だ」
「ハンザに鉱石‥‥埋蔵量がこの数字はまことですか」
「間違いないだろう。エイレル侯爵が5日前に送ってきた。シーガル侯爵が調査をしたそうだ。だから口封じをしたのだろうと思っている」
「メデレーエフ王弟殿下はこの鉱脈が欲しいと言う事でしょうか」
「いや、メデレーエフはジルクスマに踊らされているだろう。鉱脈が欲しいのはジルクスマ。その鉱脈を手に入れて私財を蓄え、ハンザを再興しようと目論んでいるんだろう。流石にその鉱脈が手に入れば資金も武器弾薬を作る材料も手に入る。ギスティールに再度仕掛ければ結果は今と逆転するだろう。カルローディア侯爵を引き入れる事でエカチェリーナを幽閉させ、咎のある王妃だとして俺に離縁をしろと言ってくるはずだ。俺を罷免した時にメデレーエフが必要なのだろう。民はどうあっても王家の血を望むからな。傀儡になるのを承知でジルクスマに靡くとは呆れ果てたものだ」
「陛下。カルローディア侯爵を任せて頂けますか」
「吐かせてバラすだけでは事足りぬか」
「いえ、こちらの人形になって頂きます。既に人でありませんので」
「マリオネットか‥‥踊ってくれるか…」
「カルローディア侯爵が耐えられれば、十分に踊ってくれるでしょう」
「神経節を抜くか…まさに人形だな。いいのか?エカチェリーナ」
「ご自由に。腑抜けなどどうでもよい」
「では王命にて禁呪使用の許可をお願いいたします」
「食いつくと思うか?」
「腹が減れば小道の雑草も食うでしょう。味付けはお任せいただければ」
「本当に‥‥ロレンツィオ。お前が味方でよかったと思うぞ」
「いえ、今回は多少私怨も混じっております故」
フィオランツは暗殺されたエイレル侯爵を思い浮かべ、その娘をロレンツィオが欲したのだと思い出した。
「随分とご執心だな」
「妻を泣かせる者は例え陛下であろうと全力で潰しますよ」
従者が準備が出来たと声をかけると、一礼してロレンツィオは飛燕の間を出て詰問室へ向かう。
第一詰問室は、聞きたい事が聞けるまで死ぬことも許されず拷問が許可されている取調室である。
先に入ったのは第三詰問室。加担したとされるコジャイル伯爵が椅子に座らされている。
「これはこれは。中将閣下。早く釈放をしてくださいよ。こう見えて忙しいのです」
「知っている事を全て虚偽なく話せば解放してやろう」
「知ってること?私が何を知っているというのです?冗談はやめてください」
「温情は不要と言う事か。面倒だな。書類はあるか?」
後ろに控えている文官に声をかけると、すぐさま証拠となった書類を持ってくる。
違法薬物の取引や庶民への売買に対しての書類をみたコジャイル伯爵はゴクリを喉を鳴らす。
「私に命乞いをしても無駄だ。楽に逝きたければ早めに全てを話す事をお勧めしておく」
「い、命乞いだと?そんなものするはずが‥‥」
「シーガル侯爵」
「ヒッ‥‥し、知らん…そ、そんな奴は知らん」
「ハンザ第二街道」
「な、なんだと言うんだ…い、行った事もないわぃ」
「パンセの酒場。合言葉は、外套のフードを被るな」
「何故‥‥それを‥‥いや、俺じゃない。俺じゃないんだ。ヤムソ男爵が集めただけだ。お、俺じゃない」
「報酬は前金で50万ネラ。成功報酬は100万ネラ」
「わかった。言う。全部言う。た、助けてくれ…俺が喋ったと誰にも…頼むッ」
書記を呼び入れ、調書を取っていく。ジルクスマ公爵家と期待通りの言葉が出てくる。
おそらくは家族の誰かを人質にされているのか、それとも本当に知らないのかとロレンツィオは更に問うと
「頭からすっぽり被ってるんだ。だ、だが場所はジルクスマ公爵家で間違いない。あ、あと‥‥1人は女だ。間違いない。乗馬用の服は着ていたがあの体つきは…女だ。一人は女だ」
「書記官、書いたか」
「はい。終わりました」
「た、助けてくれるんだろう?知ってる事は全部話した…頼む。助けてくれ」
「コジャイル伯爵。最初に言ったはずだが?私に命乞いはしても無駄だと」
「話が違うっ!」
「何も違わんぞ?私は助けるなど一言も言っていない」
「お、俺を…殺したらもう情報は手に入らないだろう…ハハッ…ざまぁだな」
「まだ判っていないようだな。これも先に言ったはずだ。楽に逝きたければ早めに全てを話す事をお勧めしておくと‥‥。ゆっくりと喋りたくなるようになるから安心をしろ。ずっと命が尽きるまで辛いだけだ。私は有言実行なのが自慢なんだ」
ロレンツィオは凍り付きそうなほどの視線をコジャイル伯爵に向け、言葉を発する事も表情を変える事もなく破壊魔法を展開し、申し訳ないがと前置きする。
「2時間くらい色々喋るだろうから聞いてやってくれ」
と言うと、部屋を出て第一詰問室に向かった。
第一詰問室にはカルローディア侯爵が鋼製の寝台に拘束されて寝かされている。
フィオランツから許可をもらった禁呪の呪縛魔法で神経を抜いていく。キラキラと光る細い糸は束になり海中で揺れるイソギンチャクの触手のように蠢く。
数本を残し全てを火魔法で焼き切ると、拘束具を外してもピクリとも動かないカルローディア侯爵。
ロレンツィオは残した糸をクイと引くと、カルローディア侯爵は満面の笑みになる。
また別の糸を引くと、目じりも口元も下がり、複数の糸を操ると声も出るようになった。
自発的に出しているのではなく、全てロレンツィオが操る。
詠唱をはじめ、光に包まれると手にしていた光る糸はもう見えなかったが、ロレンツィオの指の動きだけでカルローディア侯爵は【違和感なく】動き始めた。
パチンと指を鳴らすと、1人でワルツを踊り始める。まるでパートナーがいるかのように軽やかに舞うカルローディア侯爵を見て書記官は背筋がブルリと震えた。
「どうだった」
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「第一詰問室へ入れたのですね。致し方ないでしょう。中将が直々に?」
「そうですね。覚醒すれば拘束具は玩具同然ですから魔法拘束するには私が適任ですし、エカチェリーナ様の兄君でもありますので他に適任者がおりません」
「手間をかけさせますね。手加減は不要。存分に頼みましたよ」
「御意」
「ところでロレンツィオ。お前はどう思っている」
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「捕らえられたものがあまりにも小者過ぎる‥‥そう思わぬか」
「陛下。こちらの手の内だけを明かせと?それは少々我儘が過ぎると思いますが」
「食えんやつ。カルローディアがどれだけの位置にいたかにもよるが…ハンザで動きがある」
「ハンザで?2侯爵の暗殺に関わる事でしょうか」
「お前の手札を見せるのなら、こちらも手札を同じ数だけ明かすがな」
少し考えて、現時点ではまだ限りなく黒に近いグレーだと前置きをするロレンツィオ。
「陛下の弟君。メデレーエフ王弟殿下の関与を調査しております」
「メデレーエフ‥‥そうか‥‥なるほどな。こちらはこれだ」
国王フィオランツは1枚の紙をロレンツィオの前に出す。地図のようだが印が付いている部分はギスティール王国ではなく旧ハンザ王国だった。
「これで繋がる。本丸はジルクスマ公爵だ」
「ハンザに鉱石‥‥埋蔵量がこの数字はまことですか」
「間違いないだろう。エイレル侯爵が5日前に送ってきた。シーガル侯爵が調査をしたそうだ。だから口封じをしたのだろうと思っている」
「メデレーエフ王弟殿下はこの鉱脈が欲しいと言う事でしょうか」
「いや、メデレーエフはジルクスマに踊らされているだろう。鉱脈が欲しいのはジルクスマ。その鉱脈を手に入れて私財を蓄え、ハンザを再興しようと目論んでいるんだろう。流石にその鉱脈が手に入れば資金も武器弾薬を作る材料も手に入る。ギスティールに再度仕掛ければ結果は今と逆転するだろう。カルローディア侯爵を引き入れる事でエカチェリーナを幽閉させ、咎のある王妃だとして俺に離縁をしろと言ってくるはずだ。俺を罷免した時にメデレーエフが必要なのだろう。民はどうあっても王家の血を望むからな。傀儡になるのを承知でジルクスマに靡くとは呆れ果てたものだ」
「陛下。カルローディア侯爵を任せて頂けますか」
「吐かせてバラすだけでは事足りぬか」
「いえ、こちらの人形になって頂きます。既に人でありませんので」
「マリオネットか‥‥踊ってくれるか…」
「カルローディア侯爵が耐えられれば、十分に踊ってくれるでしょう」
「神経節を抜くか…まさに人形だな。いいのか?エカチェリーナ」
「ご自由に。腑抜けなどどうでもよい」
「では王命にて禁呪使用の許可をお願いいたします」
「食いつくと思うか?」
「腹が減れば小道の雑草も食うでしょう。味付けはお任せいただければ」
「本当に‥‥ロレンツィオ。お前が味方でよかったと思うぞ」
「いえ、今回は多少私怨も混じっております故」
フィオランツは暗殺されたエイレル侯爵を思い浮かべ、その娘をロレンツィオが欲したのだと思い出した。
「随分とご執心だな」
「妻を泣かせる者は例え陛下であろうと全力で潰しますよ」
従者が準備が出来たと声をかけると、一礼してロレンツィオは飛燕の間を出て詰問室へ向かう。
第一詰問室は、聞きたい事が聞けるまで死ぬことも許されず拷問が許可されている取調室である。
先に入ったのは第三詰問室。加担したとされるコジャイル伯爵が椅子に座らされている。
「これはこれは。中将閣下。早く釈放をしてくださいよ。こう見えて忙しいのです」
「知っている事を全て虚偽なく話せば解放してやろう」
「知ってること?私が何を知っているというのです?冗談はやめてください」
「温情は不要と言う事か。面倒だな。書類はあるか?」
後ろに控えている文官に声をかけると、すぐさま証拠となった書類を持ってくる。
違法薬物の取引や庶民への売買に対しての書類をみたコジャイル伯爵はゴクリを喉を鳴らす。
「私に命乞いをしても無駄だ。楽に逝きたければ早めに全てを話す事をお勧めしておく」
「い、命乞いだと?そんなものするはずが‥‥」
「シーガル侯爵」
「ヒッ‥‥し、知らん…そ、そんな奴は知らん」
「ハンザ第二街道」
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「2時間くらい色々喋るだろうから聞いてやってくれ」
と言うと、部屋を出て第一詰問室に向かった。
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フィオランツから許可をもらった禁呪の呪縛魔法で神経を抜いていく。キラキラと光る細い糸は束になり海中で揺れるイソギンチャクの触手のように蠢く。
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自発的に出しているのではなく、全てロレンツィオが操る。
詠唱をはじめ、光に包まれると手にしていた光る糸はもう見えなかったが、ロレンツィオの指の動きだけでカルローディア侯爵は【違和感なく】動き始めた。
パチンと指を鳴らすと、1人でワルツを踊り始める。まるでパートナーがいるかのように軽やかに舞うカルローディア侯爵を見て書記官は背筋がブルリと震えた。
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