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第40話♡ 不用品再利用計画②
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「どうしたンすか?」
「養殖の魚の餌なのですが、ペレット状にするのですわよね?」
「あぁ、そうだが…」
「材料の1つにコーングルテンミールを利用されるのですが、他には?」
「あ~。売り物にならない魚?網には人間が食べられない魚も混じってるし」
「そこです!」
「え?そこ?」
「はい。パロンシン領に来た日、コッタンク様がアジの開きを製作中で御座いまして、桶に不要物を入れていたんです。カロルーナ様に聞いたら土に埋めるか、海に捨てているとの事でした。利用しましょう!」
「魚のアラを?」
「えぇ。水産加工業で出る不要物ですが、調べてみたところ、魚の餌は主に、小麦粉、魚、油などで作るそうです。そのツナギにコーングルテンミールを使って頂くのですが、実は小麦粉と油…ご用意できるのです」
「マジで?」
「他の領地が遠いのでどうしても海産物は加工品となる訳ですが、これで漁獲高がそれなりあっても、加工品を遠慮なく作れますし、量が増えれば価格を抑えることも出来ます。安くなれば購入者も増えますし、魚のアラも使い道があります。そのまま捨てればゴミですがペレットに加工することで、養殖している魚に計画的な給餌も出来ますので、海も汚れ難くなります。多く上げ過ぎると食べきれない分が海を汚してしまいますしね」
そう。ライオネル様主導で行っている廃棄油の処理に使えない小麦粉を混ぜて貰い、現在は焼却の燃料として使用しておりますが、現実問題としてこちらも使い切れず余っております。
餌を作るのに小麦粉と油が必要なのであれば、これも使えます。
各所で出た不要物。魚の餌とすることで無駄なく全てが使えるのです。
「小麦粉と油は混ぜたものが既に御座います。ライオネル様の街浄化計画で出るモノなので、当面は無料で手に入ります。10年計画ですのであと5年は無料。お得で御座いましょう?」
「助かるよ。何をしても輸送費がかかるのは仕方ねぇんだけど、それを考えると量が買えなくてさ。本当に助かる!ナティさん。もう、俺、ナティさん大好き!神に見えるぜ」
「まだ死んでないので神の御許に行く行列には参加しておりませんわ」
「行かせねぇって。そんなに早く神様の所に行かせる訳がねぇよ!」
愛の告白にも聞こえますが、アミナリンさんは純粋に喜んでくださっているだけで御座います。
こんな時にレアンドロ殿下と結婚をしているというのは自身の勘違いを起こしそうな気持ちを抑制するので、悪い事ではありませんわね。
「それでもう1点」
「まだあるのか?」
「えぇ。パロンシン領は平地より山が多いので、畑にするにもこうやって山を切ったのですよね?」
「そうなんだ。畑は斜めに作れねぇからさ」
「ではその斜面を利用し、柑橘類を育てましょう」
「柑橘類?オレンジとか?」
「はい。と言っても果実としての柑橘類は難しいのでカボスなど薬味として利用する物に致しましょう。搾り汁を売るのです」
「搾り汁?そのまま売ればいいのに、なんで?」
「皮は乾燥させて魚の餌に混ぜるのです。調べてみたところ柑橘系の皮などを混ぜた餌を与えると病気になり難いそうです。捌いた後の変色なども抑える効果があるようですわ」
幸いに集めたごみを燃やして出来た木灰も御座います。
領地の土と混ぜ込んで肥料焼けした土の濃度が薄まりったところに混ぜると木灰は土壌改善にも優れていますので、木が土に馴染む頃には実を付けるくらいになっているでしょう。
それまで肥料を与えなくて良いというのもポイントですわね。
パロンシン領の改編は本格的に動き出したのです。
「養殖の魚の餌なのですが、ペレット状にするのですわよね?」
「あぁ、そうだが…」
「材料の1つにコーングルテンミールを利用されるのですが、他には?」
「あ~。売り物にならない魚?網には人間が食べられない魚も混じってるし」
「そこです!」
「え?そこ?」
「はい。パロンシン領に来た日、コッタンク様がアジの開きを製作中で御座いまして、桶に不要物を入れていたんです。カロルーナ様に聞いたら土に埋めるか、海に捨てているとの事でした。利用しましょう!」
「魚のアラを?」
「えぇ。水産加工業で出る不要物ですが、調べてみたところ、魚の餌は主に、小麦粉、魚、油などで作るそうです。そのツナギにコーングルテンミールを使って頂くのですが、実は小麦粉と油…ご用意できるのです」
「マジで?」
「他の領地が遠いのでどうしても海産物は加工品となる訳ですが、これで漁獲高がそれなりあっても、加工品を遠慮なく作れますし、量が増えれば価格を抑えることも出来ます。安くなれば購入者も増えますし、魚のアラも使い道があります。そのまま捨てればゴミですがペレットに加工することで、養殖している魚に計画的な給餌も出来ますので、海も汚れ難くなります。多く上げ過ぎると食べきれない分が海を汚してしまいますしね」
そう。ライオネル様主導で行っている廃棄油の処理に使えない小麦粉を混ぜて貰い、現在は焼却の燃料として使用しておりますが、現実問題としてこちらも使い切れず余っております。
餌を作るのに小麦粉と油が必要なのであれば、これも使えます。
各所で出た不要物。魚の餌とすることで無駄なく全てが使えるのです。
「小麦粉と油は混ぜたものが既に御座います。ライオネル様の街浄化計画で出るモノなので、当面は無料で手に入ります。10年計画ですのであと5年は無料。お得で御座いましょう?」
「助かるよ。何をしても輸送費がかかるのは仕方ねぇんだけど、それを考えると量が買えなくてさ。本当に助かる!ナティさん。もう、俺、ナティさん大好き!神に見えるぜ」
「まだ死んでないので神の御許に行く行列には参加しておりませんわ」
「行かせねぇって。そんなに早く神様の所に行かせる訳がねぇよ!」
愛の告白にも聞こえますが、アミナリンさんは純粋に喜んでくださっているだけで御座います。
こんな時にレアンドロ殿下と結婚をしているというのは自身の勘違いを起こしそうな気持ちを抑制するので、悪い事ではありませんわね。
「それでもう1点」
「まだあるのか?」
「えぇ。パロンシン領は平地より山が多いので、畑にするにもこうやって山を切ったのですよね?」
「そうなんだ。畑は斜めに作れねぇからさ」
「ではその斜面を利用し、柑橘類を育てましょう」
「柑橘類?オレンジとか?」
「はい。と言っても果実としての柑橘類は難しいのでカボスなど薬味として利用する物に致しましょう。搾り汁を売るのです」
「搾り汁?そのまま売ればいいのに、なんで?」
「皮は乾燥させて魚の餌に混ぜるのです。調べてみたところ柑橘系の皮などを混ぜた餌を与えると病気になり難いそうです。捌いた後の変色なども抑える効果があるようですわ」
幸いに集めたごみを燃やして出来た木灰も御座います。
領地の土と混ぜ込んで肥料焼けした土の濃度が薄まりったところに混ぜると木灰は土壌改善にも優れていますので、木が土に馴染む頃には実を付けるくらいになっているでしょう。
それまで肥料を与えなくて良いというのもポイントですわね。
パロンシン領の改編は本格的に動き出したのです。
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