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第38話♠ 全てが嘘で出来ている
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何かがおかしい。
ちらりとルシェルを見て、目を逸らす。
やっぱり何かがおかしい。
執務を手伝って欲しいと言えばルシェルは何故か二つ返事でOKを出した。
「これをやって欲しいんだ。ここに書き方の見本がある。この見本は名前が「クロロ」解るか?」
「そんなの言われなくても解りますよ、姓がベンゼンでしょう?」
「そう。で、こっちは申請書なんだが、名前が違うんだ」
「当たり前じゃないですか。私は姓の所には姓、名前の所には名前が書かれているかとか見ればいいんでしょう?こんなの説明され無くたって解りますよ。解らない人がいたら会ってみたいわ」
それがいるんだ。
お前の父親だよ。
で、任せたのだが、1枚の書類を見て何かを考えこみ、数分すると席を立ち「お花積んできまぁす」と言い残し3時間ほどすると戻って来てまた書類を見て、「小腹が空いたのでオヤツ食べまぁす」と菓子を食い、また書類を見て「もう17時だから終わっていいですよね?」と部屋に戻って行く。
2枚目以降はまだ一切目を通してくれていない。
字が読めない訳ではないのだ。
説明をする時に【姓がベンゼン】と言っている。
何処か解らない所があったんだろうか?と思うのだが1枚目だ。
1枚目でチェックするのは日付、氏名。この2つだけ。
何をそんなに考える事があり、時間がかかっているんだろう。
この状態が3日続き、4日目は「妊婦なので体調が悪い」と仕事をしない。
このままずっと仕事をしないつもりかと思えば翌日は出てきてまた書類を見るだけ。
流石に1週間となると書類のチェックを待っている文官からも「まだですか」と急かされる。
いつもの文官は様子を見て無理そうと思えば引き上げてくれたのだが、今日の文官は新入りなのだろうか。初めて見る顔だった。
あからさまに嫌そうな顔をこちらに向けて来る。
不敬だと怒鳴ってやろうかと思ったが、30分で出来る仕事を1週間待ってもらっている弱みと、これでまた揉め事を起こすと全てを兄上に回されて私の仕事はゼロになってしまうのでなにも言えない。
「ちゃんと執務をしてくれないか?」
「うーん殿下。ギブアンドテイクって知ってます?」
「なんだ。何か欲しいのか」
「欲しいっていうか。そういうの。女性から言うものじゃなくないかなーって」
私は苛ついた。
今まで何もせずに散々好き勝手して何も私に返していないのにまだ欲しがるのか。
ならこの執務のレベルにあったものならくれてやろうと考えた。
しかし、ルシェルに言おうとしたとき「もう待てません。ライオネル様の元に行きますので」文官が言い出した。
私はつい…嘘を吐いてしまった。
「すまない。妃に手伝ってもらっているんだが、まだなんだ」
「ハァーッ。困るんですよね。商会からまだか、まだかって突き上げられるのは窓口にいる自分たちなんですよ。難しい書類でもあるまいし。妃殿下が出来ないなら殿下がすればいいんじゃないですか?殿下の執務机。天板の木目がよく見えるじゃないですか」
この文官はさらに「何もしてないでしょ?机の上にも何もないし」と私を揶揄った。
殴り倒してやろうかとも思ったが騒ぎは起こせない。
視界の端にルシェルが見えて、つい、さらに嘘を上塗りしてしまった。
「妊娠中で気分の乱高下もあるんだ。明日まで待ってくれないか」
「え?そこにいるの妃殿下?妊娠って…そうだったんですか…すみません。新卒で配属されたばかりで。先輩たちからは妃殿下は留守にされているとしか聞いてなかったので」
文官の視線はルシェルに向けられていた。
あまりにもルシェルを凝視するので、私の胸がドクンと跳ねた。
不味い。
ルシェルは罪人だ。
腹の中にいる子が私の子なのでこの宮にいるだけ。
もし腹の子の父親が私ではなかったら牢の中で出産の日を待つ囚人に過ぎない。
この文官がルシェルだと気が付いたら、いや、ファリティではないと気が付いたら。
耳の奥が五月蝿くなりズキズキと頭が痛くなる。冷や汗が流れた。
「あ~。申し訳ないです。妃殿下には初めて会うので。成婚の儀も殿下は第2王子だからバルコニーとかから手を振るやつなかったですもんね。お大事にと言いたいんですけど‥書類、明日までにお願いします」
「あ、あぁ解った…すまないな」
文官はまたルシェルを見たあと、ぺこりと頭を下げて帰っていった。
ようやく息が出来る。
慣れない嘘など吐くものじゃないと思ったらいつの間にかルシェルが私の腕にぶら下がっていた。
「殿下、私、お妃様になったんですか?」
「あ、いや。違うんだ」
「違いませんよね?さっき文官に妃って、妊娠してるって言ったじゃないですか。もう!捕縛とかされたし意味わからないと思ったんですけど…あれってパパとか追い出すお芝居だったってことですね?」
芝居ではない。全て現実でイサミアとエマリアはとっくに処刑されてこの世から追い出されている。
お前が妊婦だから処刑後を見せるのは酷だとされただけだ。
「そうですよね。敵を騙すには味方からっていうし、私、嘘って苦手じゃないですかぁ」
お前の全てが嘘で出来ているじゃないか!
いいか?言わせてもらうぞ?そもそもでイサミアから嘘なんだ。嘘の種から出来たお前だ。
もう存在が嘘でいいだろ。
「もし、知ってたら絶対顔に出てたと思うから仕方ないってことで。ドレス2着!迷ってるのあるから買ってくれたら殿下の事、許しちゃおっかなぁ」
許さなくていい。
一生恨んでも憎んでも笑ってもいいから許さなくていいぞ?
だが、文官に咄嗟についた嘘。
私は夜になっても妙に気になり、朝になっても眠れなかった。
ちらりとルシェルを見て、目を逸らす。
やっぱり何かがおかしい。
執務を手伝って欲しいと言えばルシェルは何故か二つ返事でOKを出した。
「これをやって欲しいんだ。ここに書き方の見本がある。この見本は名前が「クロロ」解るか?」
「そんなの言われなくても解りますよ、姓がベンゼンでしょう?」
「そう。で、こっちは申請書なんだが、名前が違うんだ」
「当たり前じゃないですか。私は姓の所には姓、名前の所には名前が書かれているかとか見ればいいんでしょう?こんなの説明され無くたって解りますよ。解らない人がいたら会ってみたいわ」
それがいるんだ。
お前の父親だよ。
で、任せたのだが、1枚の書類を見て何かを考えこみ、数分すると席を立ち「お花積んできまぁす」と言い残し3時間ほどすると戻って来てまた書類を見て、「小腹が空いたのでオヤツ食べまぁす」と菓子を食い、また書類を見て「もう17時だから終わっていいですよね?」と部屋に戻って行く。
2枚目以降はまだ一切目を通してくれていない。
字が読めない訳ではないのだ。
説明をする時に【姓がベンゼン】と言っている。
何処か解らない所があったんだろうか?と思うのだが1枚目だ。
1枚目でチェックするのは日付、氏名。この2つだけ。
何をそんなに考える事があり、時間がかかっているんだろう。
この状態が3日続き、4日目は「妊婦なので体調が悪い」と仕事をしない。
このままずっと仕事をしないつもりかと思えば翌日は出てきてまた書類を見るだけ。
流石に1週間となると書類のチェックを待っている文官からも「まだですか」と急かされる。
いつもの文官は様子を見て無理そうと思えば引き上げてくれたのだが、今日の文官は新入りなのだろうか。初めて見る顔だった。
あからさまに嫌そうな顔をこちらに向けて来る。
不敬だと怒鳴ってやろうかと思ったが、30分で出来る仕事を1週間待ってもらっている弱みと、これでまた揉め事を起こすと全てを兄上に回されて私の仕事はゼロになってしまうのでなにも言えない。
「ちゃんと執務をしてくれないか?」
「うーん殿下。ギブアンドテイクって知ってます?」
「なんだ。何か欲しいのか」
「欲しいっていうか。そういうの。女性から言うものじゃなくないかなーって」
私は苛ついた。
今まで何もせずに散々好き勝手して何も私に返していないのにまだ欲しがるのか。
ならこの執務のレベルにあったものならくれてやろうと考えた。
しかし、ルシェルに言おうとしたとき「もう待てません。ライオネル様の元に行きますので」文官が言い出した。
私はつい…嘘を吐いてしまった。
「すまない。妃に手伝ってもらっているんだが、まだなんだ」
「ハァーッ。困るんですよね。商会からまだか、まだかって突き上げられるのは窓口にいる自分たちなんですよ。難しい書類でもあるまいし。妃殿下が出来ないなら殿下がすればいいんじゃないですか?殿下の執務机。天板の木目がよく見えるじゃないですか」
この文官はさらに「何もしてないでしょ?机の上にも何もないし」と私を揶揄った。
殴り倒してやろうかとも思ったが騒ぎは起こせない。
視界の端にルシェルが見えて、つい、さらに嘘を上塗りしてしまった。
「妊娠中で気分の乱高下もあるんだ。明日まで待ってくれないか」
「え?そこにいるの妃殿下?妊娠って…そうだったんですか…すみません。新卒で配属されたばかりで。先輩たちからは妃殿下は留守にされているとしか聞いてなかったので」
文官の視線はルシェルに向けられていた。
あまりにもルシェルを凝視するので、私の胸がドクンと跳ねた。
不味い。
ルシェルは罪人だ。
腹の中にいる子が私の子なのでこの宮にいるだけ。
もし腹の子の父親が私ではなかったら牢の中で出産の日を待つ囚人に過ぎない。
この文官がルシェルだと気が付いたら、いや、ファリティではないと気が付いたら。
耳の奥が五月蝿くなりズキズキと頭が痛くなる。冷や汗が流れた。
「あ~。申し訳ないです。妃殿下には初めて会うので。成婚の儀も殿下は第2王子だからバルコニーとかから手を振るやつなかったですもんね。お大事にと言いたいんですけど‥書類、明日までにお願いします」
「あ、あぁ解った…すまないな」
文官はまたルシェルを見たあと、ぺこりと頭を下げて帰っていった。
ようやく息が出来る。
慣れない嘘など吐くものじゃないと思ったらいつの間にかルシェルが私の腕にぶら下がっていた。
「殿下、私、お妃様になったんですか?」
「あ、いや。違うんだ」
「違いませんよね?さっき文官に妃って、妊娠してるって言ったじゃないですか。もう!捕縛とかされたし意味わからないと思ったんですけど…あれってパパとか追い出すお芝居だったってことですね?」
芝居ではない。全て現実でイサミアとエマリアはとっくに処刑されてこの世から追い出されている。
お前が妊婦だから処刑後を見せるのは酷だとされただけだ。
「そうですよね。敵を騙すには味方からっていうし、私、嘘って苦手じゃないですかぁ」
お前の全てが嘘で出来ているじゃないか!
いいか?言わせてもらうぞ?そもそもでイサミアから嘘なんだ。嘘の種から出来たお前だ。
もう存在が嘘でいいだろ。
「もし、知ってたら絶対顔に出てたと思うから仕方ないってことで。ドレス2着!迷ってるのあるから買ってくれたら殿下の事、許しちゃおっかなぁ」
許さなくていい。
一生恨んでも憎んでも笑ってもいいから許さなくていいぞ?
だが、文官に咄嗟についた嘘。
私は夜になっても妙に気になり、朝になっても眠れなかった。
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