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第27話 種は種
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ケネル子爵は窮地に陥っていた。
いよいよ借金で首が回らなくなっていたのである。
今、引き受けている仕事は箸にも棒にも掛からぬ公爵家であっても公爵家というブランド名は強く、事業の看板に「公爵家」と書くだけで何も知らない民衆は「へぇ、凄いんだ」と思ってくれる。
民衆もネブルグ公爵家絡みとなれば見向きもしないが必要なのは家名ではなく爵位。
看板も「家名を書き忘れただけ」とすれば公爵家に縁のあるケネル子爵に依頼しているのは間違いないので嘘ではない。
マリアが離縁されたとなれば細々とした取引先も手を引く。
借金の支払いも話し合いに応じてくれたから支払期間は伸びたものの毎月の返済額は半額になっている。それ以上の無理は言えないし、子爵という立場は貴族の中で一番いい位置でもある。
税率は安いし、稼ぎが一定額を下回れば免税措置が受けられる。
男爵家よりも上に位置するので民衆への受けもよく、功績があげられなくて爵位が下がっても男爵。まだ貴族だ。貴族法で守られているので軽微な犯罪なら顔見知りの警備兵が担当すれば見逃して貰える。
ケネル子爵は息子やマリアは自分たちで何とかしてもらえばいいので、自分の代だけは貴族で居たかった。
「悠長なことは言ってられんな」
「お父様、どうすると言うの?」
「五月蠅い!!そもそもでお前がアロンツォの子供を産んでいれば良かったんだ!みっともなく飛び掛かったり!それにこの荷物はなんだ!ゴミばかりじゃないか!」
大声で怒鳴り、マリアの荷物だという麻袋の1つを蹴り飛ばしたケネル子爵にマリアはビクっと肩をすくませた。マリアとしては父のケネル子爵が怒り狂っているのは離縁される事で公爵家との縁が切れるからだと思っていた。
マリアとしては、後半は別としてアロンツォの妻となった事が全てで、そこで完結していた。
離縁されるなど考えたこともなかったのだ。
流産の回数はもう数えきれないが間違いなくアロンツォとの子供。
もともと月のものは不順で、10歳で初潮を迎えたが2,3カ月やって来ないのも普通だった。
行為をしなければ子供は出来ない。
つまり行為をすれば子供が出来るものだと思っていたので、行為の翌月に月のものがくれば「何故だろう?」と思っていた。
翌月になければ妊娠の可能性大。翌々月も無ければ妊娠したのだと報告していた。そこに食べる物は売れ残りであったりしたので食あたりする事も多く、嘔吐を伴う事もあった。
処置としては受けたことがないので実際の流産の回数はないに等しい。
しかしマリアの脳内では「妊娠」である。
それは振り回される周囲にとっては迷惑な話でもマリアの真実なのだから他人がとやかく言う事ではない。
碌に教育も受けず、アロンツォと出会った12歳の時からアロンツォだけを見て、アロンツォだけを思い続けてきた「純愛」なので、ファティーナとの婚約破棄もファティーナが大事な夜会で顔を見せないという失態を追及して座を降りてくれればそれで良かった。
――アーロンの心を取り戻せるなら何でもするわ――
マリアは意を決し、父親のケネル子爵にある考えを告げた。
「子供の事は私だけのせいじゃないわ!お父様、ネブルグ公爵家の種だったらいいのよね?」
「は?どういう意味だ」
「弟がいるじゃない。30を超えたアーロンより10代の弟の種の方が活きがいいはずよ」
「お前、まさか弟に手を出すつもりか!」
「背に腹は代えられないわ。15、16歳なんて女にしか興味のない年頃よ。アーロンの種に問題があるんだもの。弟に責任取ってもらえばいいわ。子供が生まれたってネブルグ公爵家の種に変わりはないもの」
ケネル子爵もマリアの言葉には一瞬頭が真っ白になったが、直ぐに「それもそうだ」と思い直した。子供が出来ればネブルグ公爵家もケネル子爵家を切り捨てることは出来ない。
仮に離縁が審議期間を終えて認められたとしてもその時にマリアがシルヴェリオの子供を妊娠していれば「アロンツォの子だ」として養育費を貰えばいい。
托卵にはなるが種が兄か弟の違いでネブルグ公爵家の種である事には変わらず、子供だって見た目で「他の男の子供」とは言えない見た目になる筈。
「よし、早速弟を捕まえることにしよう」
ケネル子爵はさっきまでの怒りは何処へ。
軽い足取りで屋敷を出て行った。
★アロンツォの気持ち・始★
アロンツォも同じで会うたびにマリアへの想いは強くなり、誰にもマリアを渡したくなかった。
結婚出来るのは15歳から。ファティーナが追放された時マリアはまだ14歳。
それでも結婚出来る年齢に達していたファティーナを何とかしなければ「真実の愛」が歪められてしまう。
恋に恋して溺れた2人は計画をしたのだ。何事においても抜かりなく行ってしまって可愛げもないファティーナはなかなか失態を犯さなかった。
王族も招いた夜会での失態は貴族にとっては命取りに成り兼ねない。アロンツォとマリアは「顔出しをしない」「ホストとして失格」を理由に婚約が解消になれば良かっただけで暗殺未遂事件は青天の霹靂だった。
全てが上手く行き、結婚も出来た。
アロンツォは当時当主だったネブルグ公爵に「こうなった以上ケネル子爵家に責任を取らせてはどうか」とマリアとの結婚を遠回しに促した。
ただ、運命は非情だ。
愛していても、子宝に恵まれないのは他者の人生を犠牲にして結ばれた愛だからか。
アロンツォは子供は好きではないがステイタスとして子供が欲しかった。
マリアは流産を繰り返し、ついに医師に無理だと言われた。
それが2年前で父親が弟のシルヴェリオに退団して結婚し子供を作れと言った時。アロンツォは父親と弟の約束はしらなかったが、真実の愛を超える運命の出会いをした。
それがファルソ男爵令嬢だ。
関係を続けていく位置に「妊娠したようだ」と聞かされて天にも昇る気持ち。
すっかり忘れていた贅沢もファルソ男爵家に行けば味わえる。辛い肉体労働をしなくても「好きに使いなさい」と男が渡してくる小遣いは懸命に働いた給料以上の額。ファルソ男爵家に行くたびに貰えるのだから働くのが馬鹿馬鹿しくなる。
上げ膳下げ膳の至れり尽くせりに、甘えてくるのに芯のあるファルソ男爵令嬢に身も心も虜になった。屋敷に戻り、酒場の給仕をしているマリアを見る度に心が萎える。
――こんな安い女の何処が良かったんだろう――
化粧らしい化粧もしないし、痩せて皮が弛み、見た目は老婆。
声を聞くだけでうんざりしていた。結婚生活を続けていたのは仕方なく…だった。
ファルソ男爵家に呼ばれ、医師と産婆に「懐妊に間違いない」と告げられてマリアを捨てることに背を押された気分になった。
ケネル子爵と共に怒鳴り込んできたマリアは憐れで滑稽だった。
――女の執着って怖っ――
飛び掛かって来る途中で従者に取り押さえられてみっともなく喚くマリアを見下ろして離縁できる喜びに浸ったのだった。
★アロンツォの気持ち・終★
いよいよ借金で首が回らなくなっていたのである。
今、引き受けている仕事は箸にも棒にも掛からぬ公爵家であっても公爵家というブランド名は強く、事業の看板に「公爵家」と書くだけで何も知らない民衆は「へぇ、凄いんだ」と思ってくれる。
民衆もネブルグ公爵家絡みとなれば見向きもしないが必要なのは家名ではなく爵位。
看板も「家名を書き忘れただけ」とすれば公爵家に縁のあるケネル子爵に依頼しているのは間違いないので嘘ではない。
マリアが離縁されたとなれば細々とした取引先も手を引く。
借金の支払いも話し合いに応じてくれたから支払期間は伸びたものの毎月の返済額は半額になっている。それ以上の無理は言えないし、子爵という立場は貴族の中で一番いい位置でもある。
税率は安いし、稼ぎが一定額を下回れば免税措置が受けられる。
男爵家よりも上に位置するので民衆への受けもよく、功績があげられなくて爵位が下がっても男爵。まだ貴族だ。貴族法で守られているので軽微な犯罪なら顔見知りの警備兵が担当すれば見逃して貰える。
ケネル子爵は息子やマリアは自分たちで何とかしてもらえばいいので、自分の代だけは貴族で居たかった。
「悠長なことは言ってられんな」
「お父様、どうすると言うの?」
「五月蠅い!!そもそもでお前がアロンツォの子供を産んでいれば良かったんだ!みっともなく飛び掛かったり!それにこの荷物はなんだ!ゴミばかりじゃないか!」
大声で怒鳴り、マリアの荷物だという麻袋の1つを蹴り飛ばしたケネル子爵にマリアはビクっと肩をすくませた。マリアとしては父のケネル子爵が怒り狂っているのは離縁される事で公爵家との縁が切れるからだと思っていた。
マリアとしては、後半は別としてアロンツォの妻となった事が全てで、そこで完結していた。
離縁されるなど考えたこともなかったのだ。
流産の回数はもう数えきれないが間違いなくアロンツォとの子供。
もともと月のものは不順で、10歳で初潮を迎えたが2,3カ月やって来ないのも普通だった。
行為をしなければ子供は出来ない。
つまり行為をすれば子供が出来るものだと思っていたので、行為の翌月に月のものがくれば「何故だろう?」と思っていた。
翌月になければ妊娠の可能性大。翌々月も無ければ妊娠したのだと報告していた。そこに食べる物は売れ残りであったりしたので食あたりする事も多く、嘔吐を伴う事もあった。
処置としては受けたことがないので実際の流産の回数はないに等しい。
しかしマリアの脳内では「妊娠」である。
それは振り回される周囲にとっては迷惑な話でもマリアの真実なのだから他人がとやかく言う事ではない。
碌に教育も受けず、アロンツォと出会った12歳の時からアロンツォだけを見て、アロンツォだけを思い続けてきた「純愛」なので、ファティーナとの婚約破棄もファティーナが大事な夜会で顔を見せないという失態を追及して座を降りてくれればそれで良かった。
――アーロンの心を取り戻せるなら何でもするわ――
マリアは意を決し、父親のケネル子爵にある考えを告げた。
「子供の事は私だけのせいじゃないわ!お父様、ネブルグ公爵家の種だったらいいのよね?」
「は?どういう意味だ」
「弟がいるじゃない。30を超えたアーロンより10代の弟の種の方が活きがいいはずよ」
「お前、まさか弟に手を出すつもりか!」
「背に腹は代えられないわ。15、16歳なんて女にしか興味のない年頃よ。アーロンの種に問題があるんだもの。弟に責任取ってもらえばいいわ。子供が生まれたってネブルグ公爵家の種に変わりはないもの」
ケネル子爵もマリアの言葉には一瞬頭が真っ白になったが、直ぐに「それもそうだ」と思い直した。子供が出来ればネブルグ公爵家もケネル子爵家を切り捨てることは出来ない。
仮に離縁が審議期間を終えて認められたとしてもその時にマリアがシルヴェリオの子供を妊娠していれば「アロンツォの子だ」として養育費を貰えばいい。
托卵にはなるが種が兄か弟の違いでネブルグ公爵家の種である事には変わらず、子供だって見た目で「他の男の子供」とは言えない見た目になる筈。
「よし、早速弟を捕まえることにしよう」
ケネル子爵はさっきまでの怒りは何処へ。
軽い足取りで屋敷を出て行った。
★アロンツォの気持ち・始★
アロンツォも同じで会うたびにマリアへの想いは強くなり、誰にもマリアを渡したくなかった。
結婚出来るのは15歳から。ファティーナが追放された時マリアはまだ14歳。
それでも結婚出来る年齢に達していたファティーナを何とかしなければ「真実の愛」が歪められてしまう。
恋に恋して溺れた2人は計画をしたのだ。何事においても抜かりなく行ってしまって可愛げもないファティーナはなかなか失態を犯さなかった。
王族も招いた夜会での失態は貴族にとっては命取りに成り兼ねない。アロンツォとマリアは「顔出しをしない」「ホストとして失格」を理由に婚約が解消になれば良かっただけで暗殺未遂事件は青天の霹靂だった。
全てが上手く行き、結婚も出来た。
アロンツォは当時当主だったネブルグ公爵に「こうなった以上ケネル子爵家に責任を取らせてはどうか」とマリアとの結婚を遠回しに促した。
ただ、運命は非情だ。
愛していても、子宝に恵まれないのは他者の人生を犠牲にして結ばれた愛だからか。
アロンツォは子供は好きではないがステイタスとして子供が欲しかった。
マリアは流産を繰り返し、ついに医師に無理だと言われた。
それが2年前で父親が弟のシルヴェリオに退団して結婚し子供を作れと言った時。アロンツォは父親と弟の約束はしらなかったが、真実の愛を超える運命の出会いをした。
それがファルソ男爵令嬢だ。
関係を続けていく位置に「妊娠したようだ」と聞かされて天にも昇る気持ち。
すっかり忘れていた贅沢もファルソ男爵家に行けば味わえる。辛い肉体労働をしなくても「好きに使いなさい」と男が渡してくる小遣いは懸命に働いた給料以上の額。ファルソ男爵家に行くたびに貰えるのだから働くのが馬鹿馬鹿しくなる。
上げ膳下げ膳の至れり尽くせりに、甘えてくるのに芯のあるファルソ男爵令嬢に身も心も虜になった。屋敷に戻り、酒場の給仕をしているマリアを見る度に心が萎える。
――こんな安い女の何処が良かったんだろう――
化粧らしい化粧もしないし、痩せて皮が弛み、見た目は老婆。
声を聞くだけでうんざりしていた。結婚生活を続けていたのは仕方なく…だった。
ファルソ男爵家に呼ばれ、医師と産婆に「懐妊に間違いない」と告げられてマリアを捨てることに背を押された気分になった。
ケネル子爵と共に怒鳴り込んできたマリアは憐れで滑稽だった。
――女の執着って怖っ――
飛び掛かって来る途中で従者に取り押さえられてみっともなく喚くマリアを見下ろして離縁できる喜びに浸ったのだった。
★アロンツォの気持ち・終★
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