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第十章 魔導国学園騒動
5話 向かう道中で
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とりあえず診療所関連の話についてはこれ位でいいとして、今一番個人的に気になるのはやはり母さん、カルディアの髪色が変わっていて見た目も少しだけダートに似ているように感じる事だ。
これについて色々と聞きたい事があるけど……、いざ勇気を出して口を開いて聞こうとした時だった。
「あ、そういえばレースちゃん、帰って来てそうそうで悪いんだけど……ソフィちゃんの所に行ってくれない?」
「……え?」
「あなたが帰って来たら直ぐに呼んで欲しいって言われてるのよ」
「呼んで欲しいってどうして?」
「んー、それに関しては私は事情を知ってるけど、本人から直接聞いた方がいいわね」
帰って来て直ぐ来いと言われても……、もう時間的にお昼頃で一般的には昼食を食べたりしている時間だ。
そんなタイミングで訪れたりしたら失礼では無いだろうか、そう思いつつ母さんの方を見ると……
「あ、勿論ダートちゃんはここにおいて行ってね?お腹の中に子供がいるのにあちこち連れまわす訳にはいかないでしょ?」
「あのお母様、私はメイディで妊娠時の症状を抑える事が出来るお薬を貰ってるので……」
「ダートちゃん、薬って言うのはね?便利だけど万能じゃないの、幾ら症状が抑えられて行動に支障を来たさないからって、あなたが活発に動いたらお腹の中の子はどうなるの?あなたはもう一人の身体じゃないんだから自覚しないとダメよ?」
「なら俺が父さんと一緒に領主の館に行ってくるわ、母さんもそれなら安心だろ?何かあっても俺がちゃんと面倒みっからさ」
面倒を見るって……まるでぼくが一人だとやらかすかもしれないと言われてるみたいで、多少複雑な気持ちになる。
けど……家を出る前に他にも確認したいことがあるから、それだけでも聞いて家を出ようかな。
「そういえばマチザワから、ルミィが上にいるって聞いたけど何処に行ったの?」
「ルミィ様なら外に遊びに行かれましたよ?何でも辺境都市クイストに引っ越してきた、ルミィ様と近い年齢の方達と仲良くなられたとかで……」
「……あの我が儘王女に友達ねぇ、もしかして自分の言う事を聞いてとかそんな事してそうだな」
ダリアの言葉を聞いて、何かありそうだなぁ……って思う。
メイディにいる間、メイメイと話していて分かった事だけれど、国を問わず王族や貴族という存在は外見がとにかく良い傾向にあるらしい。
長い年月を掛けて容姿が良い人物を掛け合わせて行った結果らしいけど、平民の人達がルミィの事をストラフィリアの王族だと知らずに見た場合、人を見た目で判断してしまう年頃の人達からしたら、凄い魅力的に見える筈だ。
「まぁ……それでも危険な事に巻き込まれてなければいいんじゃないかな」
「えぇ、最近ではルミィちゃん防衛隊とかって言う子供達だけの集まりがあるみたいで……」
「えぇ……」
ルミィちゃん防衛隊って……一応ぼくの妹は心器を使う為の技術を持っているから魔力の操作面等において、一般人と比べたら遥かに能力が高いから守られる必要解かないと思うけど、どうしてそんな事になっているのだろうか。
もし外で会う事があったら様子を見てみようかな……
「だそうだから早くソフィアのとこ行こうぜ?」
「……うん、サリッサ、母さんダートの事宜しくね」
「もう、そういうの良いからさっさと行きなさい、向かってある間に魔術でソフィちゃんに連絡しとくから」
「ダート様の事は私がしっかりと面倒を見させて頂きますのでご安心ください」
「うん、じゃあ行ってきます」
二人にダートの事をお願いして、玄関へと向かい外に出るとそこには……たった一ヵ月と少しくらいしか経っていないのに大分発展したように見える都市の風景だった。
地面も土が見えない位にしっかりとレンガで舗装されていて、凄い綺麗に見える。
そして領民が通る場所以外は、白い何かが塗られておりその上を馬車を引いた馬が通っている辺り……あそこは馬車用の通路なのだろう。
つい最近まではそんな物無かったのに、少しの間に凄い変わり過ぎな気がする。
診療所の前も、凄い綺麗に清掃されてるし……帰って来た時は懐かしく感じたのに、外から見るとまるで別の都市に来てしまったようで不安になりそうだ。
「……何かすげぇな」
「うん、どう反応すればいいのか分からないよ」
「だよなぁ、それに領主の館の方見てみろよ、あんな建物あったか?」
「……え?あぁ、何か首都にある学園と感じが似てるものがあるね」
「学園だぁ?どうしてこんな辺境の都市に学園があんだよ」
……確かにダリアの言うように、どうしてこんな所にあるのかって言う気持ちになるけど……もしかしたら、魔王が治める領地だから首都と同じ環境にしようとしているのかもしれない。
そう思いながらソフィアのいる館へと向かうと、大きな庭から煙のような物が上がっているのが見える。
何事かと思い、二人で走って向かうとそこには……見た事の無い機械が白い煙をあげながらガタガタと変な音をあげている物が見え、その前に立つミオラームが勢いよく飛び蹴りをいれる光景が見えたのだった。
これについて色々と聞きたい事があるけど……、いざ勇気を出して口を開いて聞こうとした時だった。
「あ、そういえばレースちゃん、帰って来てそうそうで悪いんだけど……ソフィちゃんの所に行ってくれない?」
「……え?」
「あなたが帰って来たら直ぐに呼んで欲しいって言われてるのよ」
「呼んで欲しいってどうして?」
「んー、それに関しては私は事情を知ってるけど、本人から直接聞いた方がいいわね」
帰って来て直ぐ来いと言われても……、もう時間的にお昼頃で一般的には昼食を食べたりしている時間だ。
そんなタイミングで訪れたりしたら失礼では無いだろうか、そう思いつつ母さんの方を見ると……
「あ、勿論ダートちゃんはここにおいて行ってね?お腹の中に子供がいるのにあちこち連れまわす訳にはいかないでしょ?」
「あのお母様、私はメイディで妊娠時の症状を抑える事が出来るお薬を貰ってるので……」
「ダートちゃん、薬って言うのはね?便利だけど万能じゃないの、幾ら症状が抑えられて行動に支障を来たさないからって、あなたが活発に動いたらお腹の中の子はどうなるの?あなたはもう一人の身体じゃないんだから自覚しないとダメよ?」
「なら俺が父さんと一緒に領主の館に行ってくるわ、母さんもそれなら安心だろ?何かあっても俺がちゃんと面倒みっからさ」
面倒を見るって……まるでぼくが一人だとやらかすかもしれないと言われてるみたいで、多少複雑な気持ちになる。
けど……家を出る前に他にも確認したいことがあるから、それだけでも聞いて家を出ようかな。
「そういえばマチザワから、ルミィが上にいるって聞いたけど何処に行ったの?」
「ルミィ様なら外に遊びに行かれましたよ?何でも辺境都市クイストに引っ越してきた、ルミィ様と近い年齢の方達と仲良くなられたとかで……」
「……あの我が儘王女に友達ねぇ、もしかして自分の言う事を聞いてとかそんな事してそうだな」
ダリアの言葉を聞いて、何かありそうだなぁ……って思う。
メイディにいる間、メイメイと話していて分かった事だけれど、国を問わず王族や貴族という存在は外見がとにかく良い傾向にあるらしい。
長い年月を掛けて容姿が良い人物を掛け合わせて行った結果らしいけど、平民の人達がルミィの事をストラフィリアの王族だと知らずに見た場合、人を見た目で判断してしまう年頃の人達からしたら、凄い魅力的に見える筈だ。
「まぁ……それでも危険な事に巻き込まれてなければいいんじゃないかな」
「えぇ、最近ではルミィちゃん防衛隊とかって言う子供達だけの集まりがあるみたいで……」
「えぇ……」
ルミィちゃん防衛隊って……一応ぼくの妹は心器を使う為の技術を持っているから魔力の操作面等において、一般人と比べたら遥かに能力が高いから守られる必要解かないと思うけど、どうしてそんな事になっているのだろうか。
もし外で会う事があったら様子を見てみようかな……
「だそうだから早くソフィアのとこ行こうぜ?」
「……うん、サリッサ、母さんダートの事宜しくね」
「もう、そういうの良いからさっさと行きなさい、向かってある間に魔術でソフィちゃんに連絡しとくから」
「ダート様の事は私がしっかりと面倒を見させて頂きますのでご安心ください」
「うん、じゃあ行ってきます」
二人にダートの事をお願いして、玄関へと向かい外に出るとそこには……たった一ヵ月と少しくらいしか経っていないのに大分発展したように見える都市の風景だった。
地面も土が見えない位にしっかりとレンガで舗装されていて、凄い綺麗に見える。
そして領民が通る場所以外は、白い何かが塗られておりその上を馬車を引いた馬が通っている辺り……あそこは馬車用の通路なのだろう。
つい最近まではそんな物無かったのに、少しの間に凄い変わり過ぎな気がする。
診療所の前も、凄い綺麗に清掃されてるし……帰って来た時は懐かしく感じたのに、外から見るとまるで別の都市に来てしまったようで不安になりそうだ。
「……何かすげぇな」
「うん、どう反応すればいいのか分からないよ」
「だよなぁ、それに領主の館の方見てみろよ、あんな建物あったか?」
「……え?あぁ、何か首都にある学園と感じが似てるものがあるね」
「学園だぁ?どうしてこんな辺境の都市に学園があんだよ」
……確かにダリアの言うように、どうしてこんな所にあるのかって言う気持ちになるけど……もしかしたら、魔王が治める領地だから首都と同じ環境にしようとしているのかもしれない。
そう思いながらソフィアのいる館へと向かうと、大きな庭から煙のような物が上がっているのが見える。
何事かと思い、二人で走って向かうとそこには……見た事の無い機械が白い煙をあげながらガタガタと変な音をあげている物が見え、その前に立つミオラームが勢いよく飛び蹴りをいれる光景が見えたのだった。
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