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第七章 変わりすぎた日常
16話 騒がしさと不安
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師匠から受けていた魔術の指導はお昼には終わって、今は診療所の寮に向かって森の中を一人で歩いている。
結果的に色んな雪の魔術が使えるようになったし、心器の扱い方についても教わったおかげで新しい戦い方も出来るようになった。
「それにしてもこの教えて貰ったスノーボールって便利だなぁ、攻撃にもなるし敵の足元に投げれば罠にもなるし、これと色んな魔術を組み合わせれば面白い事が出来そう」
新しい戦い方と言っても心器の大剣と長杖を二本顕現出来るようになった位けど、正直魔力の消費が激しいから奥の手のような物で普段使うのは長杖の方になるだろう。
何でかと言うと未だに何の能力も使えない大剣の方は、短剣以外の武器の扱いを知らないぼくからしたら、壊れない程に頑丈な魔力の塊としか使いようが無かったりする。
ただ肉体強化を使えば片腕でも振る事は出来るから、使い方は分からなくても振って相手に刃を当てる事が出来れば素人採寸のぼくでも充分な威力のある武器としては使える筈だ。スイはどちらかというと落ち着いた雰囲気レース
特に長杖の方の能力である【怪力】を上手く使えるようになれば武器の威力も上がるだろうし、その為にまずは寮の自室にいるだろう、スイを訪ねて魔力の糸を使った遠隔での治癒術の使い方を教えて貰ったりして色んな方面から試した方がいい。
「……あれ?何か寮の方が騒がしい?」
寮のある方角から大きな声が聞こえてくる。
アキラさん達が何かやっているのだろうかと一瞬思ったけど、あの人達は栄花騎士団の仕事で今は冒険者ギルドに付きっきりで忙しい筈だから帰って来てないだろうし、それならカエデがもしかして大声を出してるのかもって思ったけど、あの子は大人しい子だからそれはないと信じたい……。
「スイも大声を出す人じゃないと思うし……」
スイはどちらかというと落ち着いた雰囲気のある大人の女性だと思うから、彼女が騒ぐ事は無いだろうし……、その中で考えるともしかしたらマスカレイドかシャルネの仲間のどちらかが襲撃に来ているのかもしれない。
とは言えマスカレイドの場合、自分から会いに来いと言っていたから彼等が来る事はないだろうし、そうなると消去法でシャルネに仕えているらしい【グロウフェレス】かもしかして【ケイスニル・レイフ】が来ているのかも?、それとも考えたくはないけどぼくの姉である【ガイスト】だったらどうすればいいのだろう。
もし彼等が来ていた場合、ぼく一人でどこまで戦う事が出来るのだろうか……、グロウフェレスだったら幻術に抗う術がないし、ケイスニルだったとしたらあの時はダートがまだ呪術を使う事が出来たから何とかなったけど、一人で戦うとなったら間違いなくあの圧倒的な戦闘力の前に為す術がなく倒されてしまう筈だ。
「不安だけど……、ぼくが今ここで戦わなければダートやダリアも連れて行かれてしまうかもしれない」
もしぼく達がシャルネに捕えられたら世界が崩壊するとか【マリステラ】が言ってた気がするけど、ぼくの存在は彼女に感知されているし、ダートの心器の能力【次元断】にダリアの魔力属性である【時空間】もシャルネに知られてしまったら危険だ。
特にダートの方はグロウフェレスの件で素手に知られてしまっているのは、彼の反応から見て分かっている、だからぼくの身を犠牲にしてでも彼女だけは絶対に守らなければいけないし、ダリアの属性も何があっても隠し通さないといけない。
それにストラフィリアにいる時に、ミュラッカから大事な話があると言われて聞いたけど、ルミィはギフトと呼ばれる程に希少な魔力特性の【次元断】というダートと同じ能力を特性として持っているらしいから、末の妹が来週から留学に来るという事はあの子の事も守らなければ……、あれ?もしかしてこれってぼくの負担が多すぎる気がする。
……今度時間を見つけてアキラさんとジラルドに言える範囲で相談してみよう、そうしないとその内肉体的、精神的にも限界が来て潰れてしまう。
「悩んでいてもしょうがないか……、今は結果はどうであれ出来る事をやろう」
あれこれ考えている間に森を抜けて診療所の寮に着いてしまう。
……どうやらあの大きな声は建物の中から聞こえて来ているようで、開けられた窓からカエデの声ともう一人聞いた事のない女の子の声がする。
もしかしてぼくが考え過ぎていたのかもしれない、カエデの友達が遊びに来ていて盛り上がっているのかも、でももしかしたらの可能性があるから念の為彼女の部屋に行って様子を見た方がいいか、そう思って玄関の扉を開けて中に入ると一階のリビングで不機嫌そうな顔をしたスイがいて……
「いつ帰って来たの?」
「昨日かな……、色々と師匠が迷惑に振り回されたみたいでごめんなさい」
「このうるさい中でいきなり謝らないでくれる?それにカルディア様に教わったのは私の意志だから気にしないでいいわよ……、それよりもさっさと上に行ってこの騒ぎを止めて欲しいのだけど?、会話をする前にまず優先するべきはこっちでしょ?」
「あ、うん」
……確かに彼女の言う通りだと感じて急いで二階へ上がるとそこには、ターコイズブルーの髪に透き通った水色の瞳を持った女の子が懐中時計とか様々な機会をコートに付けその下にドレスを来た女の子がいて、カエデを見ながら『だからなんで、私がこんな小さな部屋で暮らさなきゃいけないのよ!?、マーシェンスの王であるこの私が態々こんな所まで来たのにおかしいと思わなくて!?』と涙目で叫んでいるのだった。
結果的に色んな雪の魔術が使えるようになったし、心器の扱い方についても教わったおかげで新しい戦い方も出来るようになった。
「それにしてもこの教えて貰ったスノーボールって便利だなぁ、攻撃にもなるし敵の足元に投げれば罠にもなるし、これと色んな魔術を組み合わせれば面白い事が出来そう」
新しい戦い方と言っても心器の大剣と長杖を二本顕現出来るようになった位けど、正直魔力の消費が激しいから奥の手のような物で普段使うのは長杖の方になるだろう。
何でかと言うと未だに何の能力も使えない大剣の方は、短剣以外の武器の扱いを知らないぼくからしたら、壊れない程に頑丈な魔力の塊としか使いようが無かったりする。
ただ肉体強化を使えば片腕でも振る事は出来るから、使い方は分からなくても振って相手に刃を当てる事が出来れば素人採寸のぼくでも充分な威力のある武器としては使える筈だ。スイはどちらかというと落ち着いた雰囲気レース
特に長杖の方の能力である【怪力】を上手く使えるようになれば武器の威力も上がるだろうし、その為にまずは寮の自室にいるだろう、スイを訪ねて魔力の糸を使った遠隔での治癒術の使い方を教えて貰ったりして色んな方面から試した方がいい。
「……あれ?何か寮の方が騒がしい?」
寮のある方角から大きな声が聞こえてくる。
アキラさん達が何かやっているのだろうかと一瞬思ったけど、あの人達は栄花騎士団の仕事で今は冒険者ギルドに付きっきりで忙しい筈だから帰って来てないだろうし、それならカエデがもしかして大声を出してるのかもって思ったけど、あの子は大人しい子だからそれはないと信じたい……。
「スイも大声を出す人じゃないと思うし……」
スイはどちらかというと落ち着いた雰囲気のある大人の女性だと思うから、彼女が騒ぐ事は無いだろうし……、その中で考えるともしかしたらマスカレイドかシャルネの仲間のどちらかが襲撃に来ているのかもしれない。
とは言えマスカレイドの場合、自分から会いに来いと言っていたから彼等が来る事はないだろうし、そうなると消去法でシャルネに仕えているらしい【グロウフェレス】かもしかして【ケイスニル・レイフ】が来ているのかも?、それとも考えたくはないけどぼくの姉である【ガイスト】だったらどうすればいいのだろう。
もし彼等が来ていた場合、ぼく一人でどこまで戦う事が出来るのだろうか……、グロウフェレスだったら幻術に抗う術がないし、ケイスニルだったとしたらあの時はダートがまだ呪術を使う事が出来たから何とかなったけど、一人で戦うとなったら間違いなくあの圧倒的な戦闘力の前に為す術がなく倒されてしまう筈だ。
「不安だけど……、ぼくが今ここで戦わなければダートやダリアも連れて行かれてしまうかもしれない」
もしぼく達がシャルネに捕えられたら世界が崩壊するとか【マリステラ】が言ってた気がするけど、ぼくの存在は彼女に感知されているし、ダートの心器の能力【次元断】にダリアの魔力属性である【時空間】もシャルネに知られてしまったら危険だ。
特にダートの方はグロウフェレスの件で素手に知られてしまっているのは、彼の反応から見て分かっている、だからぼくの身を犠牲にしてでも彼女だけは絶対に守らなければいけないし、ダリアの属性も何があっても隠し通さないといけない。
それにストラフィリアにいる時に、ミュラッカから大事な話があると言われて聞いたけど、ルミィはギフトと呼ばれる程に希少な魔力特性の【次元断】というダートと同じ能力を特性として持っているらしいから、末の妹が来週から留学に来るという事はあの子の事も守らなければ……、あれ?もしかしてこれってぼくの負担が多すぎる気がする。
……今度時間を見つけてアキラさんとジラルドに言える範囲で相談してみよう、そうしないとその内肉体的、精神的にも限界が来て潰れてしまう。
「悩んでいてもしょうがないか……、今は結果はどうであれ出来る事をやろう」
あれこれ考えている間に森を抜けて診療所の寮に着いてしまう。
……どうやらあの大きな声は建物の中から聞こえて来ているようで、開けられた窓からカエデの声ともう一人聞いた事のない女の子の声がする。
もしかしてぼくが考え過ぎていたのかもしれない、カエデの友達が遊びに来ていて盛り上がっているのかも、でももしかしたらの可能性があるから念の為彼女の部屋に行って様子を見た方がいいか、そう思って玄関の扉を開けて中に入ると一階のリビングで不機嫌そうな顔をしたスイがいて……
「いつ帰って来たの?」
「昨日かな……、色々と師匠が迷惑に振り回されたみたいでごめんなさい」
「このうるさい中でいきなり謝らないでくれる?それにカルディア様に教わったのは私の意志だから気にしないでいいわよ……、それよりもさっさと上に行ってこの騒ぎを止めて欲しいのだけど?、会話をする前にまず優先するべきはこっちでしょ?」
「あ、うん」
……確かに彼女の言う通りだと感じて急いで二階へ上がるとそこには、ターコイズブルーの髪に透き通った水色の瞳を持った女の子が懐中時計とか様々な機会をコートに付けその下にドレスを来た女の子がいて、カエデを見ながら『だからなんで、私がこんな小さな部屋で暮らさなきゃいけないのよ!?、マーシェンスの王であるこの私が態々こんな所まで来たのにおかしいと思わなくて!?』と涙目で叫んでいるのだった。
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