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第六章 明かされた出自と失われた時間
11話 綺麗事と現実
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ダート達がミュラッカの部屋へ入って来るけど、久しぶりに見る彼女の姿に見て嬉しい気持ちになる。
正直問題が解決するまで会う事は出来ないと思っていたから、変わらない姿に安堵感を覚えるけど今は大事な話をしなければいけないからダートと二人きりで話すのは後にしよう。
「お初にお目にかかります、栄花騎士団副団長のキリサキ・カエデと申します。先程は通信端末越しに正式なご招待を頂きありがとうございました」
「気にしないでください、こちらこそ周囲に漏れる可能性を教えて頂きましてお気遣いありがとうございます」
「流石に首都内の宿で話すような内容じゃ無いですからね……」
「確かにそうですね……、取り合えずカエデ様にダート義姉様、お茶などを出す事が出来ずに申し訳ないのですが空いてる椅子にお座りください」
促された二人が座るけど、ダートがここが私の居場所と言うように椅子をぼくの隣に持ってきて無言で座ると何故か手を握って来る。
……それを見て何故かミュラッカが面白い物を見たような顔をしているけど反応したら負けな気がするから、顔に出ないように気を付けよう。
「兄様……、顔に出さないように頑張るのは良いのですが、逆に面白い顔と言いますか残念な事になってるので無理しない方がいいかと」
「……そうだよ?久しぶりに私に会えて嬉しいのを隠さないでいいよ?私みたいに隠さない方がいいよ」
「ミュラッカ様、ダート姉様、今は優先すべき事をしっかりとしてください」
「……ごめんなさい、では通信端末で話そうとした事をこの場で言わせて頂くのですが」
ミュラッカがぼくに言った事と同じ内容を二人に伝える途中に、カエデが心器のガラスペンを顕現させるとメモ帳を取り出して内容を書いて行く。
「……ミュラッカ様、内容はとても素晴らしいのですけど綺麗事が過ぎます」
「綺麗事……?」
「はい、確かにその行いが形になり力のない人達が守られるようになったとしましょう、それを行なう為のお金は何処から出て来るのですか?それとも募金ですか?それとも財力がある人達から多額の税金を取りますか?」
「そこは私の財力で補います」
「ミュラッカ様の財力と言いましても、それは国民が払った税金等から来る物ですよね……、やり方が現実的ではありません」
カエデが真面目な顔でメモした内容をミュラッカに見せながら言うけど、年下なのにぼく達よりも見ている世界が違うのを感じる。
治癒術を教えている時もそうだったけど、一を教えたらそこから十を知る努力をしてくれるから教えるのが楽しかったけど接する立場が変わるとここまで変わるのか……
「……ならどうすればいいのでしょうか」
「簡単な事です、この国は力こそが全てですからミュラッカ様が覇王になった後に、能力を見せて現実味を持たせた後に専門の省を作りましょう、そうすれば現実味が出ます」
「そこから国内を変えていけば自然と力がある人に寄り添ってくれる人達が増えて来たりは……?」
「可能性としてはありますが、正直やってみないと分かりませんね」
「……なるほど、ありがとうございます。私がまだ未熟な所も会った事を自覚する事が出来ました」
ミュラッカは頭を下げて礼を言うと今度は何故かダートの方を見る。
まるで不思議な物を見るような仕草をしているけど……
「ところであなたがダート義姉様だと思うんですけど……、本当にダリアさんをお産みになられたのですか?」
「……え!?」
「不快に思われたら申し訳ないのですが、見た目の年齢が私と変わらない気がしたので……」
「わ、私はえっと、レースと同じ位の歳で……出会って直ぐに子供が出来てね?」
「……つまり八から十歳位で妊娠を……?、人によっては二次性徴が異様に速い人はいますが、ダート義姉様もそこから性に目覚めるのが早かったんですね」
ダートが顔を真っ赤にしてこっちを見るけど、ぼくも当時ミュラッカに言われたから彼女からしたらどうやって十歳位のダリアが産まれたのか興味があるのだろう。
とは言え十五歳なのに、さばを読まなくてもいい気がしたけど嘘を吐かなかったら四から五歳で妊娠したという事になるからとんでもない事になっていた気がする。
「そ、そうなのっ!ねっ!レース!」
「まぁ、うんそうだね」
「色々と思う所はありますけど……、子供が増えすぎないようにしてくださいね?兄様はこの国の第一王子なのですから、私がもし子宝に恵まれなかった場合、お二人の子供が継承権を得る可能性がある以上多すぎると大変ですよ?」
「それなら……、将来的に三人位までにしとくよ」
「まぁそれ位なら良いと思います」
ダートが何やら更に顔を真っ赤にしてぼくの背中を叩くけど、正直いつかは結婚したら子供は出来ると思うから予めそう言うのは決めておいた方がいいだろう。
そんな時だった、扉を勢いよく誰かが叩いて来る。
ミュラッカが椅子から立ち上がり扉の前に行きドアノブを回して開けると、メイド服を着た若い女性が入って来て……
「ミュラッカ様っ!ルミィ様とダリア様がっ!」
「落ち着きなさいサリッサ、何があったのですか?」
「お二人がお遊びになられてる最中にヴィーニ王子が部屋に押し入って来てお二人を強引に何処かへ連れて行ってしまってっ!」
「何ですって!?」
……サリッサと呼ばれた彼女が取り乱してそう言うと身体の力が抜けたかのようにその場に座り込んでしまう。
ルミィはまだ幼いから抵抗出来なかったのは分かるけど、ダリアが一緒に居たのにどうして連れて行かれる何て事が?と疑問に思うけど、もしかしたらヴィーニがゴスペルに命令したのかもしれないし、例の指名手配されている元Aランク冒険者の二人の手によって抵抗する前に倒されてしまったのかもしれない。
そんな事を思いながら、サリッサが落ち着くのを待つのだった。
正直問題が解決するまで会う事は出来ないと思っていたから、変わらない姿に安堵感を覚えるけど今は大事な話をしなければいけないからダートと二人きりで話すのは後にしよう。
「お初にお目にかかります、栄花騎士団副団長のキリサキ・カエデと申します。先程は通信端末越しに正式なご招待を頂きありがとうございました」
「気にしないでください、こちらこそ周囲に漏れる可能性を教えて頂きましてお気遣いありがとうございます」
「流石に首都内の宿で話すような内容じゃ無いですからね……」
「確かにそうですね……、取り合えずカエデ様にダート義姉様、お茶などを出す事が出来ずに申し訳ないのですが空いてる椅子にお座りください」
促された二人が座るけど、ダートがここが私の居場所と言うように椅子をぼくの隣に持ってきて無言で座ると何故か手を握って来る。
……それを見て何故かミュラッカが面白い物を見たような顔をしているけど反応したら負けな気がするから、顔に出ないように気を付けよう。
「兄様……、顔に出さないように頑張るのは良いのですが、逆に面白い顔と言いますか残念な事になってるので無理しない方がいいかと」
「……そうだよ?久しぶりに私に会えて嬉しいのを隠さないでいいよ?私みたいに隠さない方がいいよ」
「ミュラッカ様、ダート姉様、今は優先すべき事をしっかりとしてください」
「……ごめんなさい、では通信端末で話そうとした事をこの場で言わせて頂くのですが」
ミュラッカがぼくに言った事と同じ内容を二人に伝える途中に、カエデが心器のガラスペンを顕現させるとメモ帳を取り出して内容を書いて行く。
「……ミュラッカ様、内容はとても素晴らしいのですけど綺麗事が過ぎます」
「綺麗事……?」
「はい、確かにその行いが形になり力のない人達が守られるようになったとしましょう、それを行なう為のお金は何処から出て来るのですか?それとも募金ですか?それとも財力がある人達から多額の税金を取りますか?」
「そこは私の財力で補います」
「ミュラッカ様の財力と言いましても、それは国民が払った税金等から来る物ですよね……、やり方が現実的ではありません」
カエデが真面目な顔でメモした内容をミュラッカに見せながら言うけど、年下なのにぼく達よりも見ている世界が違うのを感じる。
治癒術を教えている時もそうだったけど、一を教えたらそこから十を知る努力をしてくれるから教えるのが楽しかったけど接する立場が変わるとここまで変わるのか……
「……ならどうすればいいのでしょうか」
「簡単な事です、この国は力こそが全てですからミュラッカ様が覇王になった後に、能力を見せて現実味を持たせた後に専門の省を作りましょう、そうすれば現実味が出ます」
「そこから国内を変えていけば自然と力がある人に寄り添ってくれる人達が増えて来たりは……?」
「可能性としてはありますが、正直やってみないと分かりませんね」
「……なるほど、ありがとうございます。私がまだ未熟な所も会った事を自覚する事が出来ました」
ミュラッカは頭を下げて礼を言うと今度は何故かダートの方を見る。
まるで不思議な物を見るような仕草をしているけど……
「ところであなたがダート義姉様だと思うんですけど……、本当にダリアさんをお産みになられたのですか?」
「……え!?」
「不快に思われたら申し訳ないのですが、見た目の年齢が私と変わらない気がしたので……」
「わ、私はえっと、レースと同じ位の歳で……出会って直ぐに子供が出来てね?」
「……つまり八から十歳位で妊娠を……?、人によっては二次性徴が異様に速い人はいますが、ダート義姉様もそこから性に目覚めるのが早かったんですね」
ダートが顔を真っ赤にしてこっちを見るけど、ぼくも当時ミュラッカに言われたから彼女からしたらどうやって十歳位のダリアが産まれたのか興味があるのだろう。
とは言え十五歳なのに、さばを読まなくてもいい気がしたけど嘘を吐かなかったら四から五歳で妊娠したという事になるからとんでもない事になっていた気がする。
「そ、そうなのっ!ねっ!レース!」
「まぁ、うんそうだね」
「色々と思う所はありますけど……、子供が増えすぎないようにしてくださいね?兄様はこの国の第一王子なのですから、私がもし子宝に恵まれなかった場合、お二人の子供が継承権を得る可能性がある以上多すぎると大変ですよ?」
「それなら……、将来的に三人位までにしとくよ」
「まぁそれ位なら良いと思います」
ダートが何やら更に顔を真っ赤にしてぼくの背中を叩くけど、正直いつかは結婚したら子供は出来ると思うから予めそう言うのは決めておいた方がいいだろう。
そんな時だった、扉を勢いよく誰かが叩いて来る。
ミュラッカが椅子から立ち上がり扉の前に行きドアノブを回して開けると、メイド服を着た若い女性が入って来て……
「ミュラッカ様っ!ルミィ様とダリア様がっ!」
「落ち着きなさいサリッサ、何があったのですか?」
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「何ですって!?」
……サリッサと呼ばれた彼女が取り乱してそう言うと身体の力が抜けたかのようにその場に座り込んでしまう。
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