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第五章 囚われの姫と紅の槍
23話 陽動と強敵の気配 ダート視点
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レースと分かれて行動をしているけど、思った以上にお城の人が少ない気がする。
様々な部屋でカエデちゃんが土属性の魔術を扉に向かって打つことで大きな音を鳴らしては私の空間跳躍を使って遠くへ逃げているけど、今の所姿を見たのは騎士と兵士が数人位だ。
「……強い人達の気配はするのに出てこないの」
「ランちゃんそれってどういう事ですか?」
「私はおにぃみたいに気配を探るのは上手く無いから詳しく分からないの……、けど確かにこの王城内の何処かに私よりも強い人が三人いるの、一人は雲のような魔力を持っていて……私より強いの、もう一人は雪のように白い魔力だけど私達でも充分に勝てるけどもう一人がやばいの」
ランが冷や汗をかきながら意識を集中する。
私とカエデちゃんはその間に誰かが近付いて来たら分かるように周囲を警戒しながら彼女を見守るが……
「ダメなの……、周囲の魔力から気配を探ろうとしてもまるで複数の人格が中にあるみたいな気持ち悪い感覚がして良く分からないの、でもこれだけは分かったの、どうあがいても私達じゃ勝てないの」
「雲のような魔力は、【商王 クラウズ・トレーディアス】で間違いないと思いますが雪のような魔力となると……」
「レースの事かな……」
「違うの、レースの方が強いの」
「……レースさん以外の雪の使い手ですか」
雪の魔術が使える人って結構珍しいかった筈だけど……、他にもいるって事なのかな。
偶然にしては偶然という割には何ていうか運命的な感じがする。
「それにランちゃんでも勝てない相手となると、間違いなくSランク冒険者となりますけどこの国にはミコト様以外にはいない筈……」
「確か近日ミント王女の婚約者になった【ストラフィリア】の【第二王子 ヴィーニ·トゥイスク·ヴォルフガング】がクラウズ王の元へ挨拶に来るっていう噂が首都内であったの……、来るにしても大分先だと思ってたんだけどまさか来ているのかもしれないの」
「そういえばあの国の王族は全員、雪の魔術を扱える事でも有名でしたね……、となると同行しているのは【覇王 ヴォルフガング・ストラフィリア】の妾の子であり、最年少のSランク冒険者【福音 ゴスペル】かもしれませんね」
お義母様やマスカレイドの戦いを以前見た事があるけど、あの二人の戦いは本気を出してはいなかったとはいえ異次元の戦いだった。
そんな戦いをする人達と同じランクの人と戦いになったら間違いなく全滅してしまう気がする。
「カエデちゃん、ゴスペルさんって人はどういう人なの?」
「えっとですね、ヴォルフガング王が攻め落とした小国の戦士との間に生まれた子供でして、属性は闇属性で剣を精製する事が出来るらしいですがそれだけなら良くある術ですが問題は特性です」
「……特性?」
「はい、二つ名にある通り【福音】という物らしくて、戦闘において自身を勝利に導く声が脳裏に響くらしいです」
「それって卑怯じゃない?」
そんな能力があったら負けなしじゃない。
どんな戦場に行っても必ず生き残る事が出来るだろうし、更にSランクという事は能力も高いという事だから勝ち目が見えない。
「それがそうじゃないんです、福音を持つ人は皆心に不調を来すと言われてましてゴスペル様も同様に心が複数に割れてしまっています」
「心が複数に割れてるって……、何か私が暗示の魔術を使い続けて人格が二つになって来た時と似てる?」
「……似ているかもしれませんね、ただ成り方は違うと思います」
「戦場にいると勝利に導く声が聞こえるという事は非人道的な事も求められるって事なの……、それに耐え続けている間に心が病んでしまって無意識の内に耐えられるもう一人の自分を作ってしまって、更にそのもう一人の自分も心が病んでって繰り返しちゃうらしいの」
「そのおかげでゴスペル様の主人各は正気を保つ事が出来るようになったらしいのですが……滅多に表に出てくる事はありません、作られた人格達は自分の意志を無くしてしまい戦場以外では誰かに命令されないと動けない人形みたいな人になってしまったとの事です」
それは最早福音じゃなくて呪いだ。
私が同じ立場だったらそうなる前に気が触れてしまって自ら死んでしまう気がするけど……、もしそういう事すら考えられない状況に追い込まれてしまったらどうなるんだろう。
「カエデちゃん、私何て言葉にすればいいのか分からない」
「お姉様、それが普通だと思いますよ?」
「姫ちゃん達、お喋りはこれ位にしとくの……、後ろの通路から足音が聞こえるからそこの部屋に直ぐ隠れるの」
「……わかりました、お姉様ドアの前に小さく空間の穴を空けて部屋の中から外が見えるようにしてください」
「うん、任せて」
私達は音を立てないように隠れようとすると銀色の髪の見覚えのある女性とプラチナブロンドの髪を持つ女の子が出てくる。
「待ってよみんな、あたしだよー」
「だからいきなり出て行くのは止めろって言ったろ!?仲間を驚かせてどうすんだよっ!」
「ダリアちゃん静かにしないとだめだよ?そんな大声出すと敵に見つかっちゃうよ」
「あ、やべ」
「……遅かったみたいですよ」
……通路の奥から『今の大声は何だっ!!』という声と共に複数人が駆けて来る音がする。
これは今から部屋に入っても怪しまれて直ぐに探されて見つかるだろうから、座標を指定せずに空間を切り開いて何処かの部屋へと繋ぐと皆で急いで飛び込んだ。
豪華な美術品や家具で飾り付けられた部屋に跳んでしまったけど人の気配が無いから何とかなったと思ったその時『……ダー!?何でここに!?』、という誰かの驚いた声がして反射的にふり返るとそこには、水色と白い色で作られた綺麗なドレスを着たコーちゃんの姿があった。
様々な部屋でカエデちゃんが土属性の魔術を扉に向かって打つことで大きな音を鳴らしては私の空間跳躍を使って遠くへ逃げているけど、今の所姿を見たのは騎士と兵士が数人位だ。
「……強い人達の気配はするのに出てこないの」
「ランちゃんそれってどういう事ですか?」
「私はおにぃみたいに気配を探るのは上手く無いから詳しく分からないの……、けど確かにこの王城内の何処かに私よりも強い人が三人いるの、一人は雲のような魔力を持っていて……私より強いの、もう一人は雪のように白い魔力だけど私達でも充分に勝てるけどもう一人がやばいの」
ランが冷や汗をかきながら意識を集中する。
私とカエデちゃんはその間に誰かが近付いて来たら分かるように周囲を警戒しながら彼女を見守るが……
「ダメなの……、周囲の魔力から気配を探ろうとしてもまるで複数の人格が中にあるみたいな気持ち悪い感覚がして良く分からないの、でもこれだけは分かったの、どうあがいても私達じゃ勝てないの」
「雲のような魔力は、【商王 クラウズ・トレーディアス】で間違いないと思いますが雪のような魔力となると……」
「レースの事かな……」
「違うの、レースの方が強いの」
「……レースさん以外の雪の使い手ですか」
雪の魔術が使える人って結構珍しいかった筈だけど……、他にもいるって事なのかな。
偶然にしては偶然という割には何ていうか運命的な感じがする。
「それにランちゃんでも勝てない相手となると、間違いなくSランク冒険者となりますけどこの国にはミコト様以外にはいない筈……」
「確か近日ミント王女の婚約者になった【ストラフィリア】の【第二王子 ヴィーニ·トゥイスク·ヴォルフガング】がクラウズ王の元へ挨拶に来るっていう噂が首都内であったの……、来るにしても大分先だと思ってたんだけどまさか来ているのかもしれないの」
「そういえばあの国の王族は全員、雪の魔術を扱える事でも有名でしたね……、となると同行しているのは【覇王 ヴォルフガング・ストラフィリア】の妾の子であり、最年少のSランク冒険者【福音 ゴスペル】かもしれませんね」
お義母様やマスカレイドの戦いを以前見た事があるけど、あの二人の戦いは本気を出してはいなかったとはいえ異次元の戦いだった。
そんな戦いをする人達と同じランクの人と戦いになったら間違いなく全滅してしまう気がする。
「カエデちゃん、ゴスペルさんって人はどういう人なの?」
「えっとですね、ヴォルフガング王が攻め落とした小国の戦士との間に生まれた子供でして、属性は闇属性で剣を精製する事が出来るらしいですがそれだけなら良くある術ですが問題は特性です」
「……特性?」
「はい、二つ名にある通り【福音】という物らしくて、戦闘において自身を勝利に導く声が脳裏に響くらしいです」
「それって卑怯じゃない?」
そんな能力があったら負けなしじゃない。
どんな戦場に行っても必ず生き残る事が出来るだろうし、更にSランクという事は能力も高いという事だから勝ち目が見えない。
「それがそうじゃないんです、福音を持つ人は皆心に不調を来すと言われてましてゴスペル様も同様に心が複数に割れてしまっています」
「心が複数に割れてるって……、何か私が暗示の魔術を使い続けて人格が二つになって来た時と似てる?」
「……似ているかもしれませんね、ただ成り方は違うと思います」
「戦場にいると勝利に導く声が聞こえるという事は非人道的な事も求められるって事なの……、それに耐え続けている間に心が病んでしまって無意識の内に耐えられるもう一人の自分を作ってしまって、更にそのもう一人の自分も心が病んでって繰り返しちゃうらしいの」
「そのおかげでゴスペル様の主人各は正気を保つ事が出来るようになったらしいのですが……滅多に表に出てくる事はありません、作られた人格達は自分の意志を無くしてしまい戦場以外では誰かに命令されないと動けない人形みたいな人になってしまったとの事です」
それは最早福音じゃなくて呪いだ。
私が同じ立場だったらそうなる前に気が触れてしまって自ら死んでしまう気がするけど……、もしそういう事すら考えられない状況に追い込まれてしまったらどうなるんだろう。
「カエデちゃん、私何て言葉にすればいいのか分からない」
「お姉様、それが普通だと思いますよ?」
「姫ちゃん達、お喋りはこれ位にしとくの……、後ろの通路から足音が聞こえるからそこの部屋に直ぐ隠れるの」
「……わかりました、お姉様ドアの前に小さく空間の穴を空けて部屋の中から外が見えるようにしてください」
「うん、任せて」
私達は音を立てないように隠れようとすると銀色の髪の見覚えのある女性とプラチナブロンドの髪を持つ女の子が出てくる。
「待ってよみんな、あたしだよー」
「だからいきなり出て行くのは止めろって言ったろ!?仲間を驚かせてどうすんだよっ!」
「ダリアちゃん静かにしないとだめだよ?そんな大声出すと敵に見つかっちゃうよ」
「あ、やべ」
「……遅かったみたいですよ」
……通路の奥から『今の大声は何だっ!!』という声と共に複数人が駆けて来る音がする。
これは今から部屋に入っても怪しまれて直ぐに探されて見つかるだろうから、座標を指定せずに空間を切り開いて何処かの部屋へと繋ぐと皆で急いで飛び込んだ。
豪華な美術品や家具で飾り付けられた部屋に跳んでしまったけど人の気配が無いから何とかなったと思ったその時『……ダー!?何でここに!?』、という誰かの驚いた声がして反射的にふり返るとそこには、水色と白い色で作られた綺麗なドレスを着たコーちゃんの姿があった。
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