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第五章 囚われの姫と紅の槍
19話 会話の難しさ
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今の人は誰だったんだろうか、朝だから朝食を届けに来てくれた宿の従業員さんだと思っていたんだけど……、でも姫ちゃんって言ってたからカエデの事だと思うし、栄花騎士団の最高幹部の一人だろう。
「えっと、姫はカエデだとして……、おにぃって誰だろう?」
「多分だけどソラさんの妹さんじゃないかな」
「ソラって誰だよ、俺にも分かるように説明してくれねぇか?」
「えっと、ダリアちゃんちょっといい?」
「あ?何だよダ……、母さん!」
説明を求めるダリアに対してまるで今から怒りますと言いたげだ。
いったいダートに何があったんだろうか。
「私の事を母さんって呼んだり、レ、レースの事を父さ……んっていうのは別にいいの、でもね?」
「お、おぅ」
「私達の子を名乗るなら言葉遣いをしっかり治した方がいいと思うかな、ダリアちゃんはどう思う?小さい子の口が悪いって、しかもそれが診療所を運営している人の娘となったら周囲から見てどういう印象を受けるか分かる?」
「分かんねぇよ、俺は今迄冒険者として行動して来た以上なめられたら終わりだったろ?母さんに暗示の魔術で作られてからずっとこうして来たんだ、今更変えられるわけ……」
「大丈夫、あなたは変わる事が出来るよ?だってレースを見て?あなたと私が見て来た彼はたまに問題を起こすけど少しずつだけどちゃんと変わって来たでしょ?」
……何故二人してぼくの方を見るのだろうか。
ダートから改めて変わって来たと言われると嬉しいものがある。
とは言え確かに彼女が言うように言葉遣いを治すのは大事かもしれないけど、無理して変えさせる必要はあるのかと思う。
ダリアが変えたいと思うなら応援してあげるべきだと思うし、そうじゃないのならそのままでもいいんじゃないかな。
「……確かにな、それに良く考えたら俺もう冒険者じゃねぇからそんな事考えねぇでいいのか」
「うん、あなたは自分の人生を生きていいんだよ?もう私とは違うんだしゆっくり行こう?」
「おぅ……、まぁどうすればいいのか俺には分かんねぇけど出来る限りはやってみるわ」
「ダリアは良い子だね、でもレースみたいになっちゃダメだよ?ほら……この人はアレだから」
「あぁ……、アレだもんな」
アレって何だろう、さっきから話の邪魔をしちゃいけないと思って黙って聞いているけど何ていうか遠回しに馬鹿にされている気がする。
「あのさ……、アレってどういう意味?」
「んー、朴念仁で天然たらし」
「にしし、後は心の中ではお喋りな所だな、おめぇ……いや、父さんはもっと積極的に人と喋った方がいいぜ?母さんだから察してくれるけどよ、他の奴は無理だぜ?」
「……そうなの?」
「そうだよ?まぁ、私はもうレースがそういう人だって分かってるからいいけど、他の人からしたら『あんまり喋らないけど、感情が眼と顔に凄い出る人』だからね?、……もっと自分から会話に入ったり出来る用になってくれると嬉しいかな」
自分から会話に入るって言われても正直難しいものがある。
だって人が会話してる時は黙って聞くのも大事だと思うしその中で気になる事があったら聞けばいいとは今は思ってるけど、その逆の場合は自分から話題を出したりしなければ行けない。
これって凄く難しい気がするんだけど……?、とりあえずやってみようか
「じゃあ何だけどさ、コルクの件が一段落したらダートと一緒に行きたい場所があるんだけど行く?」
「行くっ!行くよっ!……、初めてレースから誘ってくれたねっ!ありがとうっ!でも何処へ行くの?」
そう言うとダートが嬉しそうな顔をする。
確かにぼくから誘うのは初めてだった気がするな……
「昨日この宿に行く道中で指輪専門店っていうのが見えたんだけど、そこでお揃いの指輪を買いたいなって……」
「指輪って……それってもしかして」
「おい、俺の前でいちゃつくなよっ!……見てるこっちが恥ずかしいだろうがっ!」
「え?だって自分から会話に入ったりしろって言ったの二人でしょ?」
「そうだけど、時と場所を考えろよ……、あそこで三人固まってんだろうが」
ダリアがドアの方を指差すとそこには、さっきの少女とカエデ、そしてヒジリがいた。
カエデとヒジリはこっちを見ながら『この人は何やってるのか』とでも言いたげな顔をしているけど、もう一人の方は良く分かってないようだ。
「姫ちゃんこれはなんなの?」
「……いつもの夫婦漫才だと思うので気にしない方が良いですよ?」
「そうなの?この二人は番いだったの……、という事はこの大きい子は二人の子供?道理で匂いが同じ筈なの」
「匂いが同じ……、あぁ分かりました、この子がダリアさんなんですね?」
「レースくんに、ダートちゃんいつの間に子供作ったのー?しかもこんなにかわいい子っていうのは冗談で、昨日のうちに姫ちゃんから話を聞いてるから知ってるんだけど……、本当にかわいいねっ!」
ヒジリがソファに座っているダリアに勢いよく飛びついて押し倒すと、頬を触ったり腰回りをくすぐったりしだす。
……何を見せられているんだ。
「やめ、こらっ!てめぇやめろぉっ!」
「可愛い見た目にこの口の悪さ……、ギャップが凄いねっ!あたし気に行っちゃった!って……あれ?ダリアちゃんあなた下着は?」
「あ?、この身体に合うもん無かったから後で父さんに金貰って買おうと思って付けてねぇぞ?」
「……はぁ!?」
ヒジリの雰囲気が徐々に変わって行くと怒りに満ちた顔でぼくの方を見て手をこちらへ向けて来る。
「……ちょっと金出せや、てめぇの娘が下着を付けてねぇんだぞ?」
「あぁ、うん」
「いいか?あたいが今から言う事を良く聞けよ?下着もそうだし服もそう、お洒落は女の心の栄養なんだよ、可愛い服や綺麗な服を着て着飾って、お化粧もして綺麗で可愛くなんだ、それを良くもまぁこんな状態で放置しやがったな?この子がどんな気持ちだったのか考えてあんのかよてめぇよぉ!」
「……ヒジリちゃん、心のお化粧が剥がれてますよ」
「あっ!?やっば……レースくん今の無し忘れて?、とりあえず私この子に合う下着を買いたいからお金ちょーだい?レースくん」
……心のお化粧とは良く言った物だと思いながらぼくは意識を集中させて空間収納を開くと中からお金が入った袋を取り出して彼女に渡す……、幾ら必要か分からないけどきっと大丈夫だろう。
受け取ったヒジリは満面の笑みで受け取り『じゃああたしはダリアちゃんと服屋を回るから姫ちゃん説明宜しくねー、この子にはちゃんとこっちで説明しとくからー』 と言いながら『ちょっ!おまっ!俺の意見を聞けよっ!やめろぉっ!』と悲鳴をあげるダリアを抱き上げ凄い勢いで部屋を出て行ってしまった。
嵐みたいな人だなと思って彼女達が出て行った扉を眺めていると、カエデが疲れたような顔で『人数が減って丁度いいですし、ここでお話しを致しましょうか……』と言って猫耳の女の子と一緒にソファに座るのだった。
「えっと、姫はカエデだとして……、おにぃって誰だろう?」
「多分だけどソラさんの妹さんじゃないかな」
「ソラって誰だよ、俺にも分かるように説明してくれねぇか?」
「えっと、ダリアちゃんちょっといい?」
「あ?何だよダ……、母さん!」
説明を求めるダリアに対してまるで今から怒りますと言いたげだ。
いったいダートに何があったんだろうか。
「私の事を母さんって呼んだり、レ、レースの事を父さ……んっていうのは別にいいの、でもね?」
「お、おぅ」
「私達の子を名乗るなら言葉遣いをしっかり治した方がいいと思うかな、ダリアちゃんはどう思う?小さい子の口が悪いって、しかもそれが診療所を運営している人の娘となったら周囲から見てどういう印象を受けるか分かる?」
「分かんねぇよ、俺は今迄冒険者として行動して来た以上なめられたら終わりだったろ?母さんに暗示の魔術で作られてからずっとこうして来たんだ、今更変えられるわけ……」
「大丈夫、あなたは変わる事が出来るよ?だってレースを見て?あなたと私が見て来た彼はたまに問題を起こすけど少しずつだけどちゃんと変わって来たでしょ?」
……何故二人してぼくの方を見るのだろうか。
ダートから改めて変わって来たと言われると嬉しいものがある。
とは言え確かに彼女が言うように言葉遣いを治すのは大事かもしれないけど、無理して変えさせる必要はあるのかと思う。
ダリアが変えたいと思うなら応援してあげるべきだと思うし、そうじゃないのならそのままでもいいんじゃないかな。
「……確かにな、それに良く考えたら俺もう冒険者じゃねぇからそんな事考えねぇでいいのか」
「うん、あなたは自分の人生を生きていいんだよ?もう私とは違うんだしゆっくり行こう?」
「おぅ……、まぁどうすればいいのか俺には分かんねぇけど出来る限りはやってみるわ」
「ダリアは良い子だね、でもレースみたいになっちゃダメだよ?ほら……この人はアレだから」
「あぁ……、アレだもんな」
アレって何だろう、さっきから話の邪魔をしちゃいけないと思って黙って聞いているけど何ていうか遠回しに馬鹿にされている気がする。
「あのさ……、アレってどういう意味?」
「んー、朴念仁で天然たらし」
「にしし、後は心の中ではお喋りな所だな、おめぇ……いや、父さんはもっと積極的に人と喋った方がいいぜ?母さんだから察してくれるけどよ、他の奴は無理だぜ?」
「……そうなの?」
「そうだよ?まぁ、私はもうレースがそういう人だって分かってるからいいけど、他の人からしたら『あんまり喋らないけど、感情が眼と顔に凄い出る人』だからね?、……もっと自分から会話に入ったり出来る用になってくれると嬉しいかな」
自分から会話に入るって言われても正直難しいものがある。
だって人が会話してる時は黙って聞くのも大事だと思うしその中で気になる事があったら聞けばいいとは今は思ってるけど、その逆の場合は自分から話題を出したりしなければ行けない。
これって凄く難しい気がするんだけど……?、とりあえずやってみようか
「じゃあ何だけどさ、コルクの件が一段落したらダートと一緒に行きたい場所があるんだけど行く?」
「行くっ!行くよっ!……、初めてレースから誘ってくれたねっ!ありがとうっ!でも何処へ行くの?」
そう言うとダートが嬉しそうな顔をする。
確かにぼくから誘うのは初めてだった気がするな……
「昨日この宿に行く道中で指輪専門店っていうのが見えたんだけど、そこでお揃いの指輪を買いたいなって……」
「指輪って……それってもしかして」
「おい、俺の前でいちゃつくなよっ!……見てるこっちが恥ずかしいだろうがっ!」
「え?だって自分から会話に入ったりしろって言ったの二人でしょ?」
「そうだけど、時と場所を考えろよ……、あそこで三人固まってんだろうが」
ダリアがドアの方を指差すとそこには、さっきの少女とカエデ、そしてヒジリがいた。
カエデとヒジリはこっちを見ながら『この人は何やってるのか』とでも言いたげな顔をしているけど、もう一人の方は良く分かってないようだ。
「姫ちゃんこれはなんなの?」
「……いつもの夫婦漫才だと思うので気にしない方が良いですよ?」
「そうなの?この二人は番いだったの……、という事はこの大きい子は二人の子供?道理で匂いが同じ筈なの」
「匂いが同じ……、あぁ分かりました、この子がダリアさんなんですね?」
「レースくんに、ダートちゃんいつの間に子供作ったのー?しかもこんなにかわいい子っていうのは冗談で、昨日のうちに姫ちゃんから話を聞いてるから知ってるんだけど……、本当にかわいいねっ!」
ヒジリがソファに座っているダリアに勢いよく飛びついて押し倒すと、頬を触ったり腰回りをくすぐったりしだす。
……何を見せられているんだ。
「やめ、こらっ!てめぇやめろぉっ!」
「可愛い見た目にこの口の悪さ……、ギャップが凄いねっ!あたし気に行っちゃった!って……あれ?ダリアちゃんあなた下着は?」
「あ?、この身体に合うもん無かったから後で父さんに金貰って買おうと思って付けてねぇぞ?」
「……はぁ!?」
ヒジリの雰囲気が徐々に変わって行くと怒りに満ちた顔でぼくの方を見て手をこちらへ向けて来る。
「……ちょっと金出せや、てめぇの娘が下着を付けてねぇんだぞ?」
「あぁ、うん」
「いいか?あたいが今から言う事を良く聞けよ?下着もそうだし服もそう、お洒落は女の心の栄養なんだよ、可愛い服や綺麗な服を着て着飾って、お化粧もして綺麗で可愛くなんだ、それを良くもまぁこんな状態で放置しやがったな?この子がどんな気持ちだったのか考えてあんのかよてめぇよぉ!」
「……ヒジリちゃん、心のお化粧が剥がれてますよ」
「あっ!?やっば……レースくん今の無し忘れて?、とりあえず私この子に合う下着を買いたいからお金ちょーだい?レースくん」
……心のお化粧とは良く言った物だと思いながらぼくは意識を集中させて空間収納を開くと中からお金が入った袋を取り出して彼女に渡す……、幾ら必要か分からないけどきっと大丈夫だろう。
受け取ったヒジリは満面の笑みで受け取り『じゃああたしはダリアちゃんと服屋を回るから姫ちゃん説明宜しくねー、この子にはちゃんとこっちで説明しとくからー』 と言いながら『ちょっ!おまっ!俺の意見を聞けよっ!やめろぉっ!』と悲鳴をあげるダリアを抱き上げ凄い勢いで部屋を出て行ってしまった。
嵐みたいな人だなと思って彼女達が出て行った扉を眺めていると、カエデが疲れたような顔で『人数が減って丁度いいですし、ここでお話しを致しましょうか……』と言って猫耳の女の子と一緒にソファに座るのだった。
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