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第四章 師匠との邂逅と新たな出会い
14話 血縁が無くても家族
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夕食を作っている間、もう一人のダートから色んな事を聞いた。
例えば心器に込められた能力とかだけど今迄は呪術を使う時に詠唱を唱えないと行けなかったが、剣で相手を傷つける事で効果を発揮する様になったらしい。
それ以外にはこの武器を持っている限り誰でも空間魔術を使えるようになるらしいけど、心器って他の人が持つことが出来るのだろうかと疑問に思うけど、どうやら魔力の波長が繋がっているなら使う事が出来るみたいだ。
つまりぼくもダートの心器を扱う事が出来る訳で、使い続けている内に呪術や空間魔術を使う為の原理を頭に入れる事が出来れば補助が無くても使えるようになるのではないかと思ったけどどうなんだろう。
そんな事を思いながら出来た夕食を部屋で休んでいるダートの所に持って行くと、今日一日色々とあって疲労が限界だったのだろう、眼を閉じて安らかな寝息を立てている彼女がいた。
さすがに起こすのもかわいそうな気がしたから、夕食のポテトスコーンを邪魔にならないようにテーブルの上において部屋を出ると、ぼくも明日に備えて休む事にする。
……今日は流石に色んな事があり過ぎて疲れたから、明日は悪いけど休診とさせて貰おう、疲労を残した状態で患者を診る何て言う事はしたくない。
そう考えつつ、一階の診療所に降りると入り口に臨時休診日と書いた看板を下げた後に自室に戻り眠りに付くのだった……。
「レースさんっ!起きてくださいっ!」
誰かがぼくの身体を揺すっている。
今日は臨時休診だって札を下げたのにいったい誰だろう。
この声はダートじゃないしもしかしたら急患だろうか……、そう思って眼を開けて上体を起こすとと隣にチョコレートブラウンの髪の毛に、蜂蜜色の綺麗な瞳を持った可愛らしい見た目の少女のカエデが立っていた。
「えっと……、どうしたの?」
「どうしたのもこうもありませんっ!診療所の仕事についてお話しを聞きに来たらリビングにあるあの禍々しい剣はなんですかっ!?」
「何ですかって、ダートの心器だけど?」
「心器って……、練習もせずに一日もかからずに出来るわけないじゃないですかっ!」
「あぁ、それなら――」
カエデに昨日あった事を伝えられる範囲で説明するとどんどん険しい顔になって行く。
もしかして何か不味い事でもしてしまったのだろうか……。
「レースさん、まずは一ついいですか?」
「いいけどどうしたの?」
「普通の治癒術士は人の魔力の波長を合わせて心器を顕現させる事なんて出来ませんしその存在を固定する事なんて出来ません」
「でも現に出来たしさ……」
ぼくがそういうとカエデが頭を抱えるような仕草をする。
出来てしまったのは事実何だからしょうがないんじゃないかなって思うんだけどな……
「ほんっと!あなたと言い、カルディア様と言いあなた達親子は非常識ですねっ!」
「親子って、ぼくと師匠の間に血縁関係は……」
「血縁関係?それが何だというんですか、カルディア様が親だと思ったら心で繋がった家族でしょうっ!現にあなた達の仕草は親子そのものですし、やってる事の非常識さも充分そっくりですよ」
親子だって言ってくれるのは嬉しいけど、どうしてこんなに怒っているのか分からないから困惑してしまう。
カエデは本当に何をしたいのだろうか。
「カエデはいったい何をそんなに怒ってるの?」
「怒って何かないです、むしろこんな世話が焼ける人をどうやってお姉様と支えるか悩んでるんですよ」
「支えるって……」
「これから同じ職場になるんですから、一緒に居る時間が増えますよね?つまり私達は実質家族みたいなものなんですよ」
家族って一緒に働いたりするだけなのにいったいこの子は何を言ってるんだろうか。
この家で共に暮らすわけでもないし、ダートみたいに将来の事を考えるような関係でも無いからそういうのじゃないと思うんだけど……
「これは私基準の考え方なのですが、栄花騎士団の団員は皆命を預け合う家族なんですよ、特にこれから一緒に働いて治癒術を教えて頂く以上は命を預けると同じつまりレースさんは私のお兄様なんですよ」
「……今一良く分からないけど、カエデのその考えは尊重するよ」
「はい、今はそれで問題ないですが……、最後にもう一つ質問していいですか?」
「答えられる範囲なら……?」
「もう一人のダートさんの名前はどうするんですか?」
確かにいつまでももう一人のダートじゃ呼び辛いと思うから考えてあげた方がいいかもしれない。
そんな事を考えて居るとドアの方から視線を感じた気がして顔を向けると、半開きになった扉から顔をのぞかせたダートの姿があった。
「あの……カエデさん、隣を見て欲しいんだけど」
「……隣ですか?、ひぃっ!?」
瞳の光が消えたように見える冷たい雰囲気の視線がぼく達を見ている。
ベッドから立ち上がりダートの元へ向かうとドアを開けて彼女を迎え入れる。
「ダート、そんなところで立ってないで部屋で話そうよ」
「……二人で何をしてたの?浮気?ベッドの近くであんなに接近してさ、浮気してたの?ねぇ、どうなの?」
「ん?昨日の話をしてただけで浮気とかしてないよ?、むしろダートはカエデに心器の使い方を教わるんでしょ?それなら色々と話して置いた方が良いと思うから情報を共有してたんだよ」
「……カエデちゃん、それってほんと?やましい事は無い?あったら分かるよね?」
「お、お姉様はレースさんの言う事が信じられないんですか?」
カエデが震えた声でそういうとダートがはっとした顔をしてぼくの事を見ると、今度はカエデの方を見て小さく頭を下げて口を開く。
「私が間違えてたみたい、好きな人を信じられない何て駄目だよね、ごめんね二人共」
「分かってくれたならいいんです」
「でも、年頃の男性の部屋に女の子がいるのは良くないと思うからリビングに行きましょ?」
「え、でもこれ位栄華騎士団の寮で団員の皆さんを起こす時普通に……」
「ここは私とレースの家だから、住んでる人の意見を聞かなきゃだめだよ?」
……そういうとダートはカエデの手を取ってリビングへと歩いて行く。
何かもう一人の方と分かれてから雰囲気が変わったような気がするけど、これが本来の彼女なのかもしれない。
そんな知らない彼女の一面を知れる事が嬉しく感じてぼくも二人のいるリビングへと向かうのだった。
例えば心器に込められた能力とかだけど今迄は呪術を使う時に詠唱を唱えないと行けなかったが、剣で相手を傷つける事で効果を発揮する様になったらしい。
それ以外にはこの武器を持っている限り誰でも空間魔術を使えるようになるらしいけど、心器って他の人が持つことが出来るのだろうかと疑問に思うけど、どうやら魔力の波長が繋がっているなら使う事が出来るみたいだ。
つまりぼくもダートの心器を扱う事が出来る訳で、使い続けている内に呪術や空間魔術を使う為の原理を頭に入れる事が出来れば補助が無くても使えるようになるのではないかと思ったけどどうなんだろう。
そんな事を思いながら出来た夕食を部屋で休んでいるダートの所に持って行くと、今日一日色々とあって疲労が限界だったのだろう、眼を閉じて安らかな寝息を立てている彼女がいた。
さすがに起こすのもかわいそうな気がしたから、夕食のポテトスコーンを邪魔にならないようにテーブルの上において部屋を出ると、ぼくも明日に備えて休む事にする。
……今日は流石に色んな事があり過ぎて疲れたから、明日は悪いけど休診とさせて貰おう、疲労を残した状態で患者を診る何て言う事はしたくない。
そう考えつつ、一階の診療所に降りると入り口に臨時休診日と書いた看板を下げた後に自室に戻り眠りに付くのだった……。
「レースさんっ!起きてくださいっ!」
誰かがぼくの身体を揺すっている。
今日は臨時休診だって札を下げたのにいったい誰だろう。
この声はダートじゃないしもしかしたら急患だろうか……、そう思って眼を開けて上体を起こすとと隣にチョコレートブラウンの髪の毛に、蜂蜜色の綺麗な瞳を持った可愛らしい見た目の少女のカエデが立っていた。
「えっと……、どうしたの?」
「どうしたのもこうもありませんっ!診療所の仕事についてお話しを聞きに来たらリビングにあるあの禍々しい剣はなんですかっ!?」
「何ですかって、ダートの心器だけど?」
「心器って……、練習もせずに一日もかからずに出来るわけないじゃないですかっ!」
「あぁ、それなら――」
カエデに昨日あった事を伝えられる範囲で説明するとどんどん険しい顔になって行く。
もしかして何か不味い事でもしてしまったのだろうか……。
「レースさん、まずは一ついいですか?」
「いいけどどうしたの?」
「普通の治癒術士は人の魔力の波長を合わせて心器を顕現させる事なんて出来ませんしその存在を固定する事なんて出来ません」
「でも現に出来たしさ……」
ぼくがそういうとカエデが頭を抱えるような仕草をする。
出来てしまったのは事実何だからしょうがないんじゃないかなって思うんだけどな……
「ほんっと!あなたと言い、カルディア様と言いあなた達親子は非常識ですねっ!」
「親子って、ぼくと師匠の間に血縁関係は……」
「血縁関係?それが何だというんですか、カルディア様が親だと思ったら心で繋がった家族でしょうっ!現にあなた達の仕草は親子そのものですし、やってる事の非常識さも充分そっくりですよ」
親子だって言ってくれるのは嬉しいけど、どうしてこんなに怒っているのか分からないから困惑してしまう。
カエデは本当に何をしたいのだろうか。
「カエデはいったい何をそんなに怒ってるの?」
「怒って何かないです、むしろこんな世話が焼ける人をどうやってお姉様と支えるか悩んでるんですよ」
「支えるって……」
「これから同じ職場になるんですから、一緒に居る時間が増えますよね?つまり私達は実質家族みたいなものなんですよ」
家族って一緒に働いたりするだけなのにいったいこの子は何を言ってるんだろうか。
この家で共に暮らすわけでもないし、ダートみたいに将来の事を考えるような関係でも無いからそういうのじゃないと思うんだけど……
「これは私基準の考え方なのですが、栄花騎士団の団員は皆命を預け合う家族なんですよ、特にこれから一緒に働いて治癒術を教えて頂く以上は命を預けると同じつまりレースさんは私のお兄様なんですよ」
「……今一良く分からないけど、カエデのその考えは尊重するよ」
「はい、今はそれで問題ないですが……、最後にもう一つ質問していいですか?」
「答えられる範囲なら……?」
「もう一人のダートさんの名前はどうするんですか?」
確かにいつまでももう一人のダートじゃ呼び辛いと思うから考えてあげた方がいいかもしれない。
そんな事を考えて居るとドアの方から視線を感じた気がして顔を向けると、半開きになった扉から顔をのぞかせたダートの姿があった。
「あの……カエデさん、隣を見て欲しいんだけど」
「……隣ですか?、ひぃっ!?」
瞳の光が消えたように見える冷たい雰囲気の視線がぼく達を見ている。
ベッドから立ち上がりダートの元へ向かうとドアを開けて彼女を迎え入れる。
「ダート、そんなところで立ってないで部屋で話そうよ」
「……二人で何をしてたの?浮気?ベッドの近くであんなに接近してさ、浮気してたの?ねぇ、どうなの?」
「ん?昨日の話をしてただけで浮気とかしてないよ?、むしろダートはカエデに心器の使い方を教わるんでしょ?それなら色々と話して置いた方が良いと思うから情報を共有してたんだよ」
「……カエデちゃん、それってほんと?やましい事は無い?あったら分かるよね?」
「お、お姉様はレースさんの言う事が信じられないんですか?」
カエデが震えた声でそういうとダートがはっとした顔をしてぼくの事を見ると、今度はカエデの方を見て小さく頭を下げて口を開く。
「私が間違えてたみたい、好きな人を信じられない何て駄目だよね、ごめんね二人共」
「分かってくれたならいいんです」
「でも、年頃の男性の部屋に女の子がいるのは良くないと思うからリビングに行きましょ?」
「え、でもこれ位栄華騎士団の寮で団員の皆さんを起こす時普通に……」
「ここは私とレースの家だから、住んでる人の意見を聞かなきゃだめだよ?」
……そういうとダートはカエデの手を取ってリビングへと歩いて行く。
何かもう一人の方と分かれてから雰囲気が変わったような気がするけど、これが本来の彼女なのかもしれない。
そんな知らない彼女の一面を知れる事が嬉しく感じてぼくも二人のいるリビングへと向かうのだった。
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