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第三章 戦う意志と覚悟
13話 再戦
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ダートの帰りを待っていると外から何やら賑やかな声が聞こえてくる。
最近は2カ月前と違って彼女目当てで来る人も減り穏やかな日々が続いていたから珍しいく感じてしまう。
珍しいなと思いつつ様子見を見る為に家から出て見るとそこにはダートとコルクがいてそれ以外には見覚えのある二人がいた。
確か……あの赤い髪の人はジラルドで獣人族の方はクロウだった筈、過去に治療したから覚えているけど正直名前と見た目以外は深く関わった記憶が無いからどうでも良くて覚えてない。
取り合えず皆を迎えに行ってあげた方がいいかな……。
「でね?私のレースが最近一緒に町に行ってくれる事になってね?楽しい事が増えて来たの」
「ほんとダーは、あれの話になるとほんと元気やなぁ……そう思わん?レース」
「……いつぼくがダートの物になったのかはわからないけど確かにぼくと一緒に町に行くようになってから今迄以上に明るくなった気がするね」
「え?レースっ!?……あのね、さっきのは違うの何ていうかねえっと……、コーちゃん!いるなら教えてよ!」
「ごめんって!余りに良い顔して自慢するもんだからついつい弄りたくなってもうたんよ!」
ダートがどうしたのか顔を真っ赤にして慌ててコルクの事を両手で叩いているけど微笑ましいから見守る事にする。
そんなぼくの事を見て苦笑いをしているクロウと、一部始終を見て何かを悟ったような顔をしているジラルドがぼくに向かって手を振りながら近づいて来た
「レース、久しぶりだなっ!それにしても何ていうか……愛されてんなぁ」
「愛されてるってぼくとダートはそんな関係じゃないよ?」
「照れるなって!いやぁ羨ましいねぇ!」
「……何が羨ましいの?」
「え?お前……それマジで言ってんの?」
まるで信じられない者を見たかのような顔をして距離を取るジラルドを見てこっちも何とも言えない気持ちになる。
一緒に暮らしていたら距離感が近くなるのは当然だしそれが若い男女となれば確かにそんな風に思われてもしょうがないとは思う。
それにぼくは確かにダートに好意を抱いているけどこの気持ちを彼女に伝える気はない、何れ元の世界に帰ってしまい居なくなってしまうかもしれない人に伝えても空しい結果になるだけだ。
「何ていうか、久しぶりに会って思うけどレースって他人に興味無さ過ぎるよなぁ……」
「ぼくにとって大事な人なら覚える努力はするけど、そうでも無い人の事まで一々覚えてるのは正直疲れるだけだよ」
「言いたい事は分かるけどよ……ん?待てよ……俺とクロウの事を覚えてるって事は俺達の事は大事な人って事かいやぁっ!嬉しいなぁ」
「君からそんな風に思われているとは思わなかったな……これは悪くない」
明確には大事な患者だった人って意味で覚えているのだけれど、それを言ってしまうと彼等の機嫌が悪くなってしまうだろうから黙っていよう。
それにしてもぼくの肩に腕を乗せ嬉しそうに肩を組んでいるジラルドや、僅かに口元をほころばせている二人の気持ちを受け取った方がいい気がする。
でも隣ではじゃれあっているダートとコルクに、こっちでは男同士で肩を組み合って騒いでいるという何とも言えない現状に何なんだろうなこれっていう疑問が浮かんで来るけど、それよりも気になる事としたらどうして彼等がここに来たのだろうか……、取り合えず疑問に思ったら聞いてみた方がいいか。
「そういえば聞きたいんですけど、ジラルドやクロウはどうしてぼくの家に来たの?」
「やっべ忘れてたわ、俺達さアキラって言う栄花騎士団の奴に会いに来たんだけど、今っているか?」
「それならあっちの氷で出来たかまくらの中にいるよ?」
「おっ!まじかぁ、それなら早速行かせて貰うわ……用件終わったら俺達は帰るからまた今度な!」
ジラルドはそういうとアキラさんの建てたかまくらの中に入って行く。
あの人に用事があるっていったい何なんだろうかと思っているとぼくの疑問に答えるようにクロウが教えてくれる。
「その人物と以前Aランク昇格試験時に戦う機会があってな、当時は負けてしまったが今回この町にいる事が分かってリベンジをしに来たという事だな」
「それにうちも付き合おう思ってな?ほらうちらって元3人組やろ?本来の力を出すならうちもいた方がええと思ってな?って事でちょい家の前の敷地借りるでー」
ダートとじゃれあっていた筈のコルクがぼくの前に現れると笑顔でそう言うと二人でアキラさんの元へ歩いて行く。
そう言えば三人で組んでいたのは知っていたけど、実際に戦ったりしているところは見た事無かったな……参考になるかもしれないから見させて貰おう。
「レース、そう言う事らしいから私達は戦いを観させて貰おう?」
「そうだね。ぼくもちょうどその方が良いと思ってたところだよ」
暫くしてかまくらの中から4人が出て来てそれぞれが武器を構え始める。
アキラさんの方は最初から本気なのか心器の刀を手にしており、ジラルドの方は何処から取り出したのか見た事の無い形をした槍を構えていつでも前に飛び出せるように準備していてぼくから見ると隙が無い。
クロウは拳を構えてじりじりと距離を詰めていて、コルクに関しては短剣を片手に持ってその場に立っているだけで構えてるのかと言われたら微妙だ。
ぼく達はと言うと診療所の待合室から簡易的な椅子を持ってきて座って観戦する準備をしていた。
「リベンジは理解したが私に勝てたら心器の使い方を教えろというのは面白い冗談だな、貴様らでは勝つ事は無理だ」
「そんなのやってみないと分かんないぞっと!」
ジラルドがそういうと槍の先端が高速で回転を始めて火属性の魔力を通しているのか全体を炎が覆っていき【紅の魔槍】となった。
そして態勢を低くしたと思うと一筋の紅い閃光を残して消えた……、それと同時にコルクの姿も消えたと思うと魔術で作り上げた幻影と共にアキラさんの背後から切りかかる。
「成程、一瞬にして三方向から攻められたら並みの戦士なら避ける事は出来ないだろうが……」
……アキラさんは刀を地面に突き差すと周囲に氷柱を出現させていく。
それに下から勢い良く突きあげられて宙を舞うジラルドと咄嗟に足で蹴り上げて後ろに飛んだコルクの姿がぼくの眼に映り一瞬にして優勢に見せた状況が劣勢に変わった事に驚きを隠せない。
ただジラルドは空中で姿勢を正すと地面に槍を突き刺して着地すると、後ろから獣のような方向を上げたクロウが氷柱を拳で砕いて行きアキラさんへの道を作り上げた。
その三人の姿を見てぼくはAランクの冒険者と栄花騎士団最高幹部の力量差を改めて理解する事になった。
最近は2カ月前と違って彼女目当てで来る人も減り穏やかな日々が続いていたから珍しいく感じてしまう。
珍しいなと思いつつ様子見を見る為に家から出て見るとそこにはダートとコルクがいてそれ以外には見覚えのある二人がいた。
確か……あの赤い髪の人はジラルドで獣人族の方はクロウだった筈、過去に治療したから覚えているけど正直名前と見た目以外は深く関わった記憶が無いからどうでも良くて覚えてない。
取り合えず皆を迎えに行ってあげた方がいいかな……。
「でね?私のレースが最近一緒に町に行ってくれる事になってね?楽しい事が増えて来たの」
「ほんとダーは、あれの話になるとほんと元気やなぁ……そう思わん?レース」
「……いつぼくがダートの物になったのかはわからないけど確かにぼくと一緒に町に行くようになってから今迄以上に明るくなった気がするね」
「え?レースっ!?……あのね、さっきのは違うの何ていうかねえっと……、コーちゃん!いるなら教えてよ!」
「ごめんって!余りに良い顔して自慢するもんだからついつい弄りたくなってもうたんよ!」
ダートがどうしたのか顔を真っ赤にして慌ててコルクの事を両手で叩いているけど微笑ましいから見守る事にする。
そんなぼくの事を見て苦笑いをしているクロウと、一部始終を見て何かを悟ったような顔をしているジラルドがぼくに向かって手を振りながら近づいて来た
「レース、久しぶりだなっ!それにしても何ていうか……愛されてんなぁ」
「愛されてるってぼくとダートはそんな関係じゃないよ?」
「照れるなって!いやぁ羨ましいねぇ!」
「……何が羨ましいの?」
「え?お前……それマジで言ってんの?」
まるで信じられない者を見たかのような顔をして距離を取るジラルドを見てこっちも何とも言えない気持ちになる。
一緒に暮らしていたら距離感が近くなるのは当然だしそれが若い男女となれば確かにそんな風に思われてもしょうがないとは思う。
それにぼくは確かにダートに好意を抱いているけどこの気持ちを彼女に伝える気はない、何れ元の世界に帰ってしまい居なくなってしまうかもしれない人に伝えても空しい結果になるだけだ。
「何ていうか、久しぶりに会って思うけどレースって他人に興味無さ過ぎるよなぁ……」
「ぼくにとって大事な人なら覚える努力はするけど、そうでも無い人の事まで一々覚えてるのは正直疲れるだけだよ」
「言いたい事は分かるけどよ……ん?待てよ……俺とクロウの事を覚えてるって事は俺達の事は大事な人って事かいやぁっ!嬉しいなぁ」
「君からそんな風に思われているとは思わなかったな……これは悪くない」
明確には大事な患者だった人って意味で覚えているのだけれど、それを言ってしまうと彼等の機嫌が悪くなってしまうだろうから黙っていよう。
それにしてもぼくの肩に腕を乗せ嬉しそうに肩を組んでいるジラルドや、僅かに口元をほころばせている二人の気持ちを受け取った方がいい気がする。
でも隣ではじゃれあっているダートとコルクに、こっちでは男同士で肩を組み合って騒いでいるという何とも言えない現状に何なんだろうなこれっていう疑問が浮かんで来るけど、それよりも気になる事としたらどうして彼等がここに来たのだろうか……、取り合えず疑問に思ったら聞いてみた方がいいか。
「そういえば聞きたいんですけど、ジラルドやクロウはどうしてぼくの家に来たの?」
「やっべ忘れてたわ、俺達さアキラって言う栄花騎士団の奴に会いに来たんだけど、今っているか?」
「それならあっちの氷で出来たかまくらの中にいるよ?」
「おっ!まじかぁ、それなら早速行かせて貰うわ……用件終わったら俺達は帰るからまた今度な!」
ジラルドはそういうとアキラさんの建てたかまくらの中に入って行く。
あの人に用事があるっていったい何なんだろうかと思っているとぼくの疑問に答えるようにクロウが教えてくれる。
「その人物と以前Aランク昇格試験時に戦う機会があってな、当時は負けてしまったが今回この町にいる事が分かってリベンジをしに来たという事だな」
「それにうちも付き合おう思ってな?ほらうちらって元3人組やろ?本来の力を出すならうちもいた方がええと思ってな?って事でちょい家の前の敷地借りるでー」
ダートとじゃれあっていた筈のコルクがぼくの前に現れると笑顔でそう言うと二人でアキラさんの元へ歩いて行く。
そう言えば三人で組んでいたのは知っていたけど、実際に戦ったりしているところは見た事無かったな……参考になるかもしれないから見させて貰おう。
「レース、そう言う事らしいから私達は戦いを観させて貰おう?」
「そうだね。ぼくもちょうどその方が良いと思ってたところだよ」
暫くしてかまくらの中から4人が出て来てそれぞれが武器を構え始める。
アキラさんの方は最初から本気なのか心器の刀を手にしており、ジラルドの方は何処から取り出したのか見た事の無い形をした槍を構えていつでも前に飛び出せるように準備していてぼくから見ると隙が無い。
クロウは拳を構えてじりじりと距離を詰めていて、コルクに関しては短剣を片手に持ってその場に立っているだけで構えてるのかと言われたら微妙だ。
ぼく達はと言うと診療所の待合室から簡易的な椅子を持ってきて座って観戦する準備をしていた。
「リベンジは理解したが私に勝てたら心器の使い方を教えろというのは面白い冗談だな、貴様らでは勝つ事は無理だ」
「そんなのやってみないと分かんないぞっと!」
ジラルドがそういうと槍の先端が高速で回転を始めて火属性の魔力を通しているのか全体を炎が覆っていき【紅の魔槍】となった。
そして態勢を低くしたと思うと一筋の紅い閃光を残して消えた……、それと同時にコルクの姿も消えたと思うと魔術で作り上げた幻影と共にアキラさんの背後から切りかかる。
「成程、一瞬にして三方向から攻められたら並みの戦士なら避ける事は出来ないだろうが……」
……アキラさんは刀を地面に突き差すと周囲に氷柱を出現させていく。
それに下から勢い良く突きあげられて宙を舞うジラルドと咄嗟に足で蹴り上げて後ろに飛んだコルクの姿がぼくの眼に映り一瞬にして優勢に見せた状況が劣勢に変わった事に驚きを隠せない。
ただジラルドは空中で姿勢を正すと地面に槍を突き刺して着地すると、後ろから獣のような方向を上げたクロウが氷柱を拳で砕いて行きアキラさんへの道を作り上げた。
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