16 / 53
過去に遡って……
第9話
しおりを挟む
まぁ、やり直しをして良いのかと思い悩んで数日経過しても人はお腹が空いたらご飯を食べて眠くなったら眠る。
最初の人生で……
『マリス、君は頑張り過ぎてしまうから疲れたり辛い事があったらゆっくり休むんだよ』
と言われた事を今でもちゃんと覚えている。
だから暫くの間は怠惰な生活をしても許されると思う。
けど……食事の時以外部屋から出てこなくなってしまった私を心配したお父様が、色々と気遣ってくれるけど、事情を話したら間違いなく再び殺されてしまうだろうから話す事は出来ない。
ならお母様に話すのはどうなのかなって思うけど、あの人は凄い家族思いで優しい人だから心労をかけたくない。
それにお姉様の事を思って毎日祈りを捧げている人なのに、そこで私の状況を伝えてしまったら間違いなく精神を病んで倒れてしまうかも……
「あの……マリスお嬢様、今お時間宜しいでしょうか」
コン、コンとドアがノックされたかと思うと外から声が聞こえる。
私専属のメイドの優しい声だ……多分、私がこうやって部屋に篭もる前にケーキを食べながらお願いした事を調べてくれたのかも……。
私が今信頼出来るのは彼女だけだから全てを話す事は出来なかったけど、このお屋敷の何処かに魔族と繋がりがある人物がいるかもしれない。
最初はいつものごっこ遊びだと思われたみたいだけど、何度か必死にお願いし続けたら何かを察してくれたみたいで……笑顔で協力してくれた。
「えぇ、大丈夫よ」
「……失礼致します」
音を立てずにドアを開けると、そのままスッと中に入り静かに閉める。
その身のこなしは熟練の盗賊みたいに感じて……メイドになる前は何をしていた人なのかなって思うけど、協力してくれるなら過去の経緯何て気にする程では無いと思う。
だって……私に甘えて良いって言ってくれた人が悪い人だとは思えないから
「調べた結果ですが……特にこれと使用人の中には言って怪しい者はいませんでしたね」
「使用人の中にはという事は、もしかして……やはりお父様が?」
「いえ、探りを入れてはみたのですが……そのような事は無さそうでしたので、違うと思います」
「……私の考えすぎだったのかしら」
「いえ、そんな事は無いと思いますよ?だって私はマリスお嬢様の事を信じていますもの」
信じてくれるのは嬉しいけど、どうしてそこまでしてくれるのか……。
今の私は年齢的には6歳位だった筈、普通の大人だったら子供が周囲の関心を抱くために悪ふざけをしていると思われてもしょうがないのに。
「ありがとう……えっと、あの」
「……?」
名前を言おうとして気づいた。
私はこの人の名前を知らない、いや……精確にはこのお屋敷の中ではお父様とお母様、居なくなったしまったお姉様の名前しか知らない。
執事の事は、執事を呼んで欲しいと言ったら誰かが来てくれたし、メイドに至っては『そこのメイド、私の専属を呼んで来てくれないかしら?』と言えば直ぐに来てくれた。
だから……以前の私は名前を知る気も無ければ機会も無かった。
あぁ、今になって思うけど、名前を知ろうとも覚えようともせずにいる我が儘し放題な生意気な小娘が、傍若無人の限りを尽くしていたら出て行かれてもしょうがないと改めて思い反省する。
でも……幼い頃からの付き合いなのに、今更名前を教えて欲しい何て言っていいものだろうか。
この人に嫌われたらどうしよう、それで出て行ってしまったら私はどうすればいい。
このお屋敷で唯一信頼がおける彼女がいなくなってしまったら、私は誰を頼って誰に心を許せばいいの?、そう思うと怖くなる。
「ん?あぁ……ステラですよ、マリスお嬢様……私の名前はステラです」
「……え?」
「名前を呼ぼうしてくれたのでしょう?、お嬢様は幼いのに本当に変わりましたね……今まで使用人の名前を聞こうとも覚えようともしなかったのに」
「それは……その、すいませんでした」
「いえ、初めて出会った当初は『あなたがあたちのせんじょくメイドなのにぇ!一生をきゃけて、あたちにつくちしゅうせいをちかいなさい!』何て、したっ足らずに言い出すものですから、あの時は微笑ましくて笑うのを必死に堪えたり、その後も『あにゃたの名前にきょうにはにゃいわ!せんじょくメイドでじゅう……えっと、じゅ、じゅうぶん?よ!』と一生懸命考えた言葉を思い出して言うのも可愛かったですよ」
え?何それ私覚えてない、多分物心つく前の事だろうけど……少しも記憶にない。
そもそも名前を知らないんじゃなくて、最初から名前を聞こうとすらしてなかったじゃない……、それって凄い失礼じゃない?って思う。
でも……貴族社会において使用人の名前を覚えるよりも、有力貴族達の名前を憶える方が大事な事だから、他の貴族でもこれが普通だ。
むしろこうやって、名前を知ろうとしている行動の方が異常だ。
ただ……そうだったとしても、私の事を大事に思ってくれているこの人の事を私は知りたいし、大事にしたい。
「そ、そんな事覚えてないわ!あなたは私の専属メイドなのよ!?……夜になったら家に帰ってしまうけれど、それ以外は私の為に実の子供と同じように接しなさい!」
「えぇ、えぇ……分かってますよ、我が儘なマリスお嬢様」
「我が儘は余計ですわ!、それに私がこの屋敷で唯一信頼出来るのはステラ、あなただけですもの……」
「それも分かっておりますよ……、だから私に任せてくださいね?後は唯一調べてない方を、数日掛けて調査してみます」
「……ん?唯一調べてない方ですか?それはいったい誰なのかしら?」
思わずステラに聞き返すと、そっと部屋の扉を開けて廊下に顔を出し何やら周囲を見渡したり、耳に手を当てて周囲の音を聞く仕草をして警戒を始める。
そして暫くした後、私の隣に近づき顔を耳元に近づけたかと思うと『マリスお嬢様のお母様である、アデレードお嬢様でございます』と小さな声で囁く。
「……え?」
「あの方は日々、居なくなったダート様の身を案じて自室にて祈りを捧げておりますが……時折屋敷を出てはこの国では手に入らない貴重な呪術に必要な品々を何処からか持ち帰っているようで……、なので調べる価値があると思います」
「……お母様の事を疑いたくないけれど分かったわ、でもくれぐれも危ない真似や無理はしないでね?」
「えぇ、勿論承知の上です……では早速行ってまいりますね」
そう言ってステラが私の部屋を出て行ってから、何日の月日が経過しただろうか。
最初は調べるのに忙しいのだろうなと思っていたけれど、暫くして彼女は突然メイドを辞めて故郷に帰ったと何故か、お母様の専属メイドから教えられた。
そんな事は無い、私のメイドが私を置いて何処かに行く何て事は絶対にない、そう思って自分の部屋を飛び出しそのままお屋敷を出て、小さい体に鞭を打ちながら陽が沈む行く街へと続く街道を走る。
そして辺りが完全に暗くなり、道に迷った私は……何かに躓き転んでしまう。
何に躓いたのか確認する為に後ろを振り向くとそこには、樹に寄り掛かるようにして眠る、腹部を赤く染め上げて身体が虫の苗床となり朽ち果てつつあるステラの姿だった。
最初の人生で……
『マリス、君は頑張り過ぎてしまうから疲れたり辛い事があったらゆっくり休むんだよ』
と言われた事を今でもちゃんと覚えている。
だから暫くの間は怠惰な生活をしても許されると思う。
けど……食事の時以外部屋から出てこなくなってしまった私を心配したお父様が、色々と気遣ってくれるけど、事情を話したら間違いなく再び殺されてしまうだろうから話す事は出来ない。
ならお母様に話すのはどうなのかなって思うけど、あの人は凄い家族思いで優しい人だから心労をかけたくない。
それにお姉様の事を思って毎日祈りを捧げている人なのに、そこで私の状況を伝えてしまったら間違いなく精神を病んで倒れてしまうかも……
「あの……マリスお嬢様、今お時間宜しいでしょうか」
コン、コンとドアがノックされたかと思うと外から声が聞こえる。
私専属のメイドの優しい声だ……多分、私がこうやって部屋に篭もる前にケーキを食べながらお願いした事を調べてくれたのかも……。
私が今信頼出来るのは彼女だけだから全てを話す事は出来なかったけど、このお屋敷の何処かに魔族と繋がりがある人物がいるかもしれない。
最初はいつものごっこ遊びだと思われたみたいだけど、何度か必死にお願いし続けたら何かを察してくれたみたいで……笑顔で協力してくれた。
「えぇ、大丈夫よ」
「……失礼致します」
音を立てずにドアを開けると、そのままスッと中に入り静かに閉める。
その身のこなしは熟練の盗賊みたいに感じて……メイドになる前は何をしていた人なのかなって思うけど、協力してくれるなら過去の経緯何て気にする程では無いと思う。
だって……私に甘えて良いって言ってくれた人が悪い人だとは思えないから
「調べた結果ですが……特にこれと使用人の中には言って怪しい者はいませんでしたね」
「使用人の中にはという事は、もしかして……やはりお父様が?」
「いえ、探りを入れてはみたのですが……そのような事は無さそうでしたので、違うと思います」
「……私の考えすぎだったのかしら」
「いえ、そんな事は無いと思いますよ?だって私はマリスお嬢様の事を信じていますもの」
信じてくれるのは嬉しいけど、どうしてそこまでしてくれるのか……。
今の私は年齢的には6歳位だった筈、普通の大人だったら子供が周囲の関心を抱くために悪ふざけをしていると思われてもしょうがないのに。
「ありがとう……えっと、あの」
「……?」
名前を言おうとして気づいた。
私はこの人の名前を知らない、いや……精確にはこのお屋敷の中ではお父様とお母様、居なくなったしまったお姉様の名前しか知らない。
執事の事は、執事を呼んで欲しいと言ったら誰かが来てくれたし、メイドに至っては『そこのメイド、私の専属を呼んで来てくれないかしら?』と言えば直ぐに来てくれた。
だから……以前の私は名前を知る気も無ければ機会も無かった。
あぁ、今になって思うけど、名前を知ろうとも覚えようともせずにいる我が儘し放題な生意気な小娘が、傍若無人の限りを尽くしていたら出て行かれてもしょうがないと改めて思い反省する。
でも……幼い頃からの付き合いなのに、今更名前を教えて欲しい何て言っていいものだろうか。
この人に嫌われたらどうしよう、それで出て行ってしまったら私はどうすればいい。
このお屋敷で唯一信頼がおける彼女がいなくなってしまったら、私は誰を頼って誰に心を許せばいいの?、そう思うと怖くなる。
「ん?あぁ……ステラですよ、マリスお嬢様……私の名前はステラです」
「……え?」
「名前を呼ぼうしてくれたのでしょう?、お嬢様は幼いのに本当に変わりましたね……今まで使用人の名前を聞こうとも覚えようともしなかったのに」
「それは……その、すいませんでした」
「いえ、初めて出会った当初は『あなたがあたちのせんじょくメイドなのにぇ!一生をきゃけて、あたちにつくちしゅうせいをちかいなさい!』何て、したっ足らずに言い出すものですから、あの時は微笑ましくて笑うのを必死に堪えたり、その後も『あにゃたの名前にきょうにはにゃいわ!せんじょくメイドでじゅう……えっと、じゅ、じゅうぶん?よ!』と一生懸命考えた言葉を思い出して言うのも可愛かったですよ」
え?何それ私覚えてない、多分物心つく前の事だろうけど……少しも記憶にない。
そもそも名前を知らないんじゃなくて、最初から名前を聞こうとすらしてなかったじゃない……、それって凄い失礼じゃない?って思う。
でも……貴族社会において使用人の名前を覚えるよりも、有力貴族達の名前を憶える方が大事な事だから、他の貴族でもこれが普通だ。
むしろこうやって、名前を知ろうとしている行動の方が異常だ。
ただ……そうだったとしても、私の事を大事に思ってくれているこの人の事を私は知りたいし、大事にしたい。
「そ、そんな事覚えてないわ!あなたは私の専属メイドなのよ!?……夜になったら家に帰ってしまうけれど、それ以外は私の為に実の子供と同じように接しなさい!」
「えぇ、えぇ……分かってますよ、我が儘なマリスお嬢様」
「我が儘は余計ですわ!、それに私がこの屋敷で唯一信頼出来るのはステラ、あなただけですもの……」
「それも分かっておりますよ……、だから私に任せてくださいね?後は唯一調べてない方を、数日掛けて調査してみます」
「……ん?唯一調べてない方ですか?それはいったい誰なのかしら?」
思わずステラに聞き返すと、そっと部屋の扉を開けて廊下に顔を出し何やら周囲を見渡したり、耳に手を当てて周囲の音を聞く仕草をして警戒を始める。
そして暫くした後、私の隣に近づき顔を耳元に近づけたかと思うと『マリスお嬢様のお母様である、アデレードお嬢様でございます』と小さな声で囁く。
「……え?」
「あの方は日々、居なくなったダート様の身を案じて自室にて祈りを捧げておりますが……時折屋敷を出てはこの国では手に入らない貴重な呪術に必要な品々を何処からか持ち帰っているようで……、なので調べる価値があると思います」
「……お母様の事を疑いたくないけれど分かったわ、でもくれぐれも危ない真似や無理はしないでね?」
「えぇ、勿論承知の上です……では早速行ってまいりますね」
そう言ってステラが私の部屋を出て行ってから、何日の月日が経過しただろうか。
最初は調べるのに忙しいのだろうなと思っていたけれど、暫くして彼女は突然メイドを辞めて故郷に帰ったと何故か、お母様の専属メイドから教えられた。
そんな事は無い、私のメイドが私を置いて何処かに行く何て事は絶対にない、そう思って自分の部屋を飛び出しそのままお屋敷を出て、小さい体に鞭を打ちながら陽が沈む行く街へと続く街道を走る。
そして辺りが完全に暗くなり、道に迷った私は……何かに躓き転んでしまう。
何に躓いたのか確認する為に後ろを振り向くとそこには、樹に寄り掛かるようにして眠る、腹部を赤く染め上げて身体が虫の苗床となり朽ち果てつつあるステラの姿だった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
だってお義姉様が
砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。
ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると……
他サイトでも掲載中。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【短編】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ、赤ちゃんが生まれる。
誕生を祝いに、領地から父の辺境伯が訪ねてくるのを心待ちにしているアリシア。
でも、夫と赤髪メイドのメリッサが口づけを交わしているのを見てしまう。
「なぜ、メリッサもお腹に赤ちゃんがいるの!?」
アリシアは夫の愛を疑う。
小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる