忘れられし被害者・二見華子 その人生と殺人事件について

テレビ ＭＨＫ 五月二十九日午後九時のニュース

２３．テレビ ＭＨＫ 五月二十九日午後九時のニュース

　菱沼市藤崎町で起きた連続殺人事件について、菱沼警察署は五月二十九日午後六時十七分、二見華子容疑者（二十八歳）を殺人、ならびに死体遺棄、死体損壊、詐欺の容疑で逮捕しました。

　二見容疑者は、五月二十三日から五月二十七日にかけて発生した連続殺人事件の最初の被害者として、菱沼警察署が捜査していましたが、その後の捜査で最初の遺体は二見容疑者ではなく、別人の女性であったことが分かりました。

　女性の身元は不明。
　二十代から三十代。
　身長は百五十八センチ、痩せ型。
　黒髪のショートカットで、他には身元が分かるものをなにも持っておらず、警察では情報の提供を呼びかけています。

　二見容疑者は、五月二十一日に身元不明の女性を殺害したあと、自分に見せかけるために、自分の卒業アルバムの写真を遺体に画鋲で貼り付け、自分の母子手帳を持たせるなどした模様です。

　その後、容疑者は五月二十五日に、藤崎町内で中学校時代の同級生だった芥川瀬奈さんを殺害し、続いて、中学校時代に容疑者の国語を担当していた教師の乙原光昭さん、さらに、知人だった岩下久美さん、宮地理人さん、篠原みどりさん、父親の蜂谷康三さんを次々と殺害したとされています。

　また二見容疑者は、母親の二見淳子さんが六年前に死亡したことを知りながら死亡届を出さず、親の死亡を隠して老齢年金を不正受給した詐欺の容疑と、二見淳子さんの遺体を火葬せずどこかへ隠した容疑もかけられています。

　警察はこれら複数の容疑についての、容疑者の認否を明らかにしていません。
　日本中を震撼させた連続殺人事件について、事件の真相の解明が期待されています。