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3 アルバイトの先輩 岩下久美《いわしたくみ》の話
11.アルバイトの先輩 岩下久美《いわしたくみ》の話 ③
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「乙原先生……」
その先生がファミレスに入ってきた瞬間に、二見華子さんの顔色が変わったの。
あれはなんて顔だろうね。とにかく最初は驚いていたわね。
なんであなたがこんなところに、って顔。
まあ、それは当然よね。
中学時代の先生がバイト先に登場したら、誰だって最初は驚くものだわ。
でも、その後の顔が傑作だったわね。
歪みに歪みきった顔。
生気のない顔。
まぶたをピクピクと痙攣させていた。
悲しみにうち震えている表情だったわ。
なぜか。
すぐにピンときたわ。
乙原先生ね、女の子を連れていたの。
それもブレザーを着ていた、中学生の女の子。
いかにも中学生らしい、二つ結びの、あどけない顔をした子でね。
乙原先生は、その女の子と窓際の席に座って、楽しそうに笑っているの。
女の子も、まんざらじゃなさそうに目を細めて、傍から見ていたら恋人同士のようだったわ。
ひどい先生よね。
どういう状況か知らないけれど、男の先生と女子学生が、二人きりでファミレスなんて。
昼間とはいえ、このご時世、褒められた行動じゃなかったと思うわ。あたし、心の中ですごくその先生に腹を立てたもの。
でもねえ。
あたし、悪いけれど、ちょっと愉快だったわ。
教師に言い寄られたとかバイト仲間に自慢していた二見華子さん。
そんな彼女に、言い寄っていたという先生が、いまは別の女の子といかにも楽しげにファミレスにやってきているんだもの。
「二見さん。あれが、例の中学の先生なの?」
あたし、面白くなって、二見華子さんに声をかけたの。
もう、業務連絡しかしない関係になっていたのにね。
二見華子さんの、敗北感むき出しみたいな顔が、もう楽しくて楽しくて。
「そうです」
二見華子さんは、乙原先生と女子生徒のカップルを、一直線に見据えながら、声を震わせていたわ。
尋常ならざる衝撃を、心に受けたのは間違いなかった。
あたし、また面白くなって、
「いいの? 他の女の子と一緒だけど」
「ただ、ファミレスに来ただけみたい、ですから」
「でもあのふたりの笑顔、普通じゃないわよ。ただの先生と生徒の関係じゃない。あんたも見たら分かるでしょう」
こうして思い返すと、あたし、すごく性格が悪いおばさんみたいね。
でもねえ、あたしだって腹が立っていたのよ。
二見華子さんの自慢の多さ、ミスの多さ、男に媚びる性格にね。
だったら、ちょっと嫌味を言うくらい許されるはずよ。
違うかしら? あんただったら、どう思う?
どう思うかって聞いてるのよ。答えなさいよ。
取材には関係ない? いいじゃない、これくらいのおしゃべり、答えてくれても。
冷たいひとなのね、あんた。……ふん。まあいいわ。
乙原先生と女の子は、ますます話が盛り上がっていてね。
なにを話しているかは聞こえなかったけれど、互いにニコニコ顔で。
しまいには、先生のほうが、ふざけたふうに、机の上にあった女の子の手を握ろうとしてね。
その瞬間よ。
修羅、っていうのはああいう顔を言うのかしら。
怒り狂った顔をした二見華子さんが、
「わたし、いってきます」
ぽつりとそう言って。
ツカツカツカと、乙原先生たちのところへ向かったのよ。
ありゃりゃ、と思ったわ。
幸い、店の中には他にお客さんもいなかったから、二見華子さんの異様な空気に、気が付いたひとは誰もいなかったわ。
あたしと、乙原先生と、その女の子以外はね。
「乙原先生」
二見華子さんは、店中に聞こえるような、それは物凄い声音で、
「その子、誰ですか。よくそんな、恥知らずな真似ができますね」
ええ、あれは嫉妬でしょう。
本人は、中学時代の話、終わった過去の恋愛だと言っていたけれどね。
やっぱり、二見華子さんの中では、燻《くすぶ》っていたんじゃないかしら。ふふふ。
そうしたら、乙原先生、キョトンとした顔をしたの。
なに言ってんの、という顔ね。
相手の女の子も、呆然としていたわ。
二見華子さんは、拳を握りしめて、いまにも飛びかかりそうだったわ。
そうなったらさすがに、止めないとまずいけれど。
でもあたしは、まだ遠くから眺めていただけ。
だから、聞こえなかったのね。
そのとき乙原先生が、なにかしゃべったのよ。
相手の子なんか、ちょっとニヤッと笑ってた。
「…………」
二見華子さんは、その言葉、その景色に、衝撃を受けたようだったわ。
それから、二言、三言、なにか先生と会話を交わしていたけれど。
やがて二見華子さんは、くるりと振り返って。
ええ、そのときの二見華子さんの顔。
いま思い出してもぞっとするわ。
病人のようなうつろな目で。
けれども全身からは、憤怒の気迫を感じるの。
あたし、さすがに身動きが取れなかったわ。
声をかけたりしたら、その場で絞め殺されそうだった。
それくらい、おぞましいほどの殺気に満ちていたの。
そのときの、二見華子さんはね。
「殺してやりたい……」
二見華子さんは、いつもの自慢げな顔色は消え失せて、そんな言葉をブツブツつぶやいていたわ。
あたしは、慌てて振り返ったの。
乙原先生と、女の子はどうなったのか。
おしゃべりしていたわ。
ええ、そうよ。普通だったの。
女の子なんか、こっちのほうをチラチラと見ながら、ニタニタしていてね。
ふたりとも、罪悪感とか申し訳なさなんて、微塵も感じられない。
二見華子さんのことなんて忘れたように、メニューを開いて、おしゃべりにご執心だったわ。
「どうして。なんで、わたしばかり、いつも」
二見華子さんは、涙とともに小さくうめいて、それから店の奥へと引っ込んでいったの。
その言葉、どういう意味だったのかしら?
いまだにあたしにも分からないわね。
あたし、さすがに二見華子さんのことが少し気になったんだけれど。
でも、店をカラッポにするわけにはいかないし。
それに、乙原先生が呼び出しブザーを鳴らしたものだから。
とにかく接客をしようと思って、そちらに向かってね。
「ご注文は?」
「シーフードピザと、チョコレートパフェ。それとドリンクバーふたつ」
ドリンクバーを頼むということは、まだしばらくこの店にいるつもりかしら。
たったいま、二見華子さんから、火が噴き出るような非難を浴びせられたはずなのに。
どういう神経をしていたら、このファミレスに長居しようと思うのかしら?
あたし、この乙原先生のことも、なんだか怖くなってね。
でも、勇気を振り絞って尋ねてみたわけよ。
「あの、さっきの子と、なにかあったんですか?」
すると乙原先生、意外そうに。
本当に意外そうな顔をして、
「いや、別に。なにかあったのか、はこっちが聞きたいくらいで」
どういうことかしら?
真昼なのに、ぞっとしたわよ。
こっちが聞きたい、って。明らかにいま、なにかあったじゃないの。
あたしはわけが分からなくなって、それでもいまは仕事中なんだと気持ちを切り替えて、厨房にいる別のバイトの子に、ピザとパフェを作るように伝えたわけよ。
伝えついでに、尋ねたの。
「二見華子さん、どこに行ったか分かる?」
「泣きながら外に出て行きました。どうしたんですか、彼女」
厨房の子が、怪訝そうに尋ねてくるの。
あたし、言ったわよ。
「こっちが聞きたいくらいよ」
偶然だけど、乙原先生と同じセリフを口にしたわね。
その先生がファミレスに入ってきた瞬間に、二見華子さんの顔色が変わったの。
あれはなんて顔だろうね。とにかく最初は驚いていたわね。
なんであなたがこんなところに、って顔。
まあ、それは当然よね。
中学時代の先生がバイト先に登場したら、誰だって最初は驚くものだわ。
でも、その後の顔が傑作だったわね。
歪みに歪みきった顔。
生気のない顔。
まぶたをピクピクと痙攣させていた。
悲しみにうち震えている表情だったわ。
なぜか。
すぐにピンときたわ。
乙原先生ね、女の子を連れていたの。
それもブレザーを着ていた、中学生の女の子。
いかにも中学生らしい、二つ結びの、あどけない顔をした子でね。
乙原先生は、その女の子と窓際の席に座って、楽しそうに笑っているの。
女の子も、まんざらじゃなさそうに目を細めて、傍から見ていたら恋人同士のようだったわ。
ひどい先生よね。
どういう状況か知らないけれど、男の先生と女子学生が、二人きりでファミレスなんて。
昼間とはいえ、このご時世、褒められた行動じゃなかったと思うわ。あたし、心の中ですごくその先生に腹を立てたもの。
でもねえ。
あたし、悪いけれど、ちょっと愉快だったわ。
教師に言い寄られたとかバイト仲間に自慢していた二見華子さん。
そんな彼女に、言い寄っていたという先生が、いまは別の女の子といかにも楽しげにファミレスにやってきているんだもの。
「二見さん。あれが、例の中学の先生なの?」
あたし、面白くなって、二見華子さんに声をかけたの。
もう、業務連絡しかしない関係になっていたのにね。
二見華子さんの、敗北感むき出しみたいな顔が、もう楽しくて楽しくて。
「そうです」
二見華子さんは、乙原先生と女子生徒のカップルを、一直線に見据えながら、声を震わせていたわ。
尋常ならざる衝撃を、心に受けたのは間違いなかった。
あたし、また面白くなって、
「いいの? 他の女の子と一緒だけど」
「ただ、ファミレスに来ただけみたい、ですから」
「でもあのふたりの笑顔、普通じゃないわよ。ただの先生と生徒の関係じゃない。あんたも見たら分かるでしょう」
こうして思い返すと、あたし、すごく性格が悪いおばさんみたいね。
でもねえ、あたしだって腹が立っていたのよ。
二見華子さんの自慢の多さ、ミスの多さ、男に媚びる性格にね。
だったら、ちょっと嫌味を言うくらい許されるはずよ。
違うかしら? あんただったら、どう思う?
どう思うかって聞いてるのよ。答えなさいよ。
取材には関係ない? いいじゃない、これくらいのおしゃべり、答えてくれても。
冷たいひとなのね、あんた。……ふん。まあいいわ。
乙原先生と女の子は、ますます話が盛り上がっていてね。
なにを話しているかは聞こえなかったけれど、互いにニコニコ顔で。
しまいには、先生のほうが、ふざけたふうに、机の上にあった女の子の手を握ろうとしてね。
その瞬間よ。
修羅、っていうのはああいう顔を言うのかしら。
怒り狂った顔をした二見華子さんが、
「わたし、いってきます」
ぽつりとそう言って。
ツカツカツカと、乙原先生たちのところへ向かったのよ。
ありゃりゃ、と思ったわ。
幸い、店の中には他にお客さんもいなかったから、二見華子さんの異様な空気に、気が付いたひとは誰もいなかったわ。
あたしと、乙原先生と、その女の子以外はね。
「乙原先生」
二見華子さんは、店中に聞こえるような、それは物凄い声音で、
「その子、誰ですか。よくそんな、恥知らずな真似ができますね」
ええ、あれは嫉妬でしょう。
本人は、中学時代の話、終わった過去の恋愛だと言っていたけれどね。
やっぱり、二見華子さんの中では、燻《くすぶ》っていたんじゃないかしら。ふふふ。
そうしたら、乙原先生、キョトンとした顔をしたの。
なに言ってんの、という顔ね。
相手の女の子も、呆然としていたわ。
二見華子さんは、拳を握りしめて、いまにも飛びかかりそうだったわ。
そうなったらさすがに、止めないとまずいけれど。
でもあたしは、まだ遠くから眺めていただけ。
だから、聞こえなかったのね。
そのとき乙原先生が、なにかしゃべったのよ。
相手の子なんか、ちょっとニヤッと笑ってた。
「…………」
二見華子さんは、その言葉、その景色に、衝撃を受けたようだったわ。
それから、二言、三言、なにか先生と会話を交わしていたけれど。
やがて二見華子さんは、くるりと振り返って。
ええ、そのときの二見華子さんの顔。
いま思い出してもぞっとするわ。
病人のようなうつろな目で。
けれども全身からは、憤怒の気迫を感じるの。
あたし、さすがに身動きが取れなかったわ。
声をかけたりしたら、その場で絞め殺されそうだった。
それくらい、おぞましいほどの殺気に満ちていたの。
そのときの、二見華子さんはね。
「殺してやりたい……」
二見華子さんは、いつもの自慢げな顔色は消え失せて、そんな言葉をブツブツつぶやいていたわ。
あたしは、慌てて振り返ったの。
乙原先生と、女の子はどうなったのか。
おしゃべりしていたわ。
ええ、そうよ。普通だったの。
女の子なんか、こっちのほうをチラチラと見ながら、ニタニタしていてね。
ふたりとも、罪悪感とか申し訳なさなんて、微塵も感じられない。
二見華子さんのことなんて忘れたように、メニューを開いて、おしゃべりにご執心だったわ。
「どうして。なんで、わたしばかり、いつも」
二見華子さんは、涙とともに小さくうめいて、それから店の奥へと引っ込んでいったの。
その言葉、どういう意味だったのかしら?
いまだにあたしにも分からないわね。
あたし、さすがに二見華子さんのことが少し気になったんだけれど。
でも、店をカラッポにするわけにはいかないし。
それに、乙原先生が呼び出しブザーを鳴らしたものだから。
とにかく接客をしようと思って、そちらに向かってね。
「ご注文は?」
「シーフードピザと、チョコレートパフェ。それとドリンクバーふたつ」
ドリンクバーを頼むということは、まだしばらくこの店にいるつもりかしら。
たったいま、二見華子さんから、火が噴き出るような非難を浴びせられたはずなのに。
どういう神経をしていたら、このファミレスに長居しようと思うのかしら?
あたし、この乙原先生のことも、なんだか怖くなってね。
でも、勇気を振り絞って尋ねてみたわけよ。
「あの、さっきの子と、なにかあったんですか?」
すると乙原先生、意外そうに。
本当に意外そうな顔をして、
「いや、別に。なにかあったのか、はこっちが聞きたいくらいで」
どういうことかしら?
真昼なのに、ぞっとしたわよ。
こっちが聞きたい、って。明らかにいま、なにかあったじゃないの。
あたしはわけが分からなくなって、それでもいまは仕事中なんだと気持ちを切り替えて、厨房にいる別のバイトの子に、ピザとパフェを作るように伝えたわけよ。
伝えついでに、尋ねたの。
「二見華子さん、どこに行ったか分かる?」
「泣きながら外に出て行きました。どうしたんですか、彼女」
厨房の子が、怪訝そうに尋ねてくるの。
あたし、言ったわよ。
「こっちが聞きたいくらいよ」
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