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3 アルバイトの先輩 岩下久美《いわしたくみ》の話
9.アルバイトの先輩 岩下久美《いわしたくみ》の話 ①
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(録音開始)
はい、いらっしゃいませ!
なんですか?
取材? 新聞の?
へえ、このお店も有名になりましたねえ。
ちょっと前にテレビで取り上げられたからですかねえ。
違う?
お店じゃなくて、あたしに取材?
新聞記者さんが、あたしになんの取材ですか。
いまちょっと忙しいんですけれどね。
見ての通り、お昼どきはうちの店、混むんですよ。
分かりませんかね? 定食屋のお昼は戦争なんです。
だから取材をするなら、お昼が済んでからにしてくれないと。
それくらい常識でしょうが。あなた、それでも新聞記者?
いい会社にいても、こんなことも分からないようじゃねえ。
だいたい、あたしになんの取材なんだか。
二見華子? 誰ですか、それは。
昔、あたしが働いていたファミレスのバイトの子?
誰だったかしら。
本当に思い出せない。
けれど、まあ、とにかく、お昼が終わってから相手しますからね。
それでいいでしょう。
それまでちょっと、外で待っていてね。
はい、それじゃあね!
はあ……。
ああ、疲れた。
もう五十にもなると、本当に立ち仕事がしんどくて。
取材でしたね。
ええ、いいですよ。
二見華子さんね。
……ええ。
さっきは思い出せなかったけれど、言われてからね、思い出してきたよ。
昔、あたしがアルバイトしていたファミリーレストランね。
『ドイフル』っていう、ごく普通のファミレスね。
菱沼市の外れ、県道沿いにあったお店でね。
いまもまだ、あるはずよ、そのファミレス。
あたしはやめちゃったけれどね。旦那の転職に合わせて引っ越したんで、そのときにね。
でも当時は確かにそこで働いていました。そこで二見華子さんが入ってきましたよ。新人としてね。
でもそれも、もう十年以上前のこと。
二見華子さんが働いていたのも、せいぜい何ヶ月か。
半年、もたなかったんじゃない?
それがなんで、いまになって。
はい? 死んだ? 亡くなったの、あの子が!?
はあ、そう。どうして、また。
そんな死に方?
画鋲で、中学時代のアルバムの写真を?
え、ええ……? そう。それは……知らなかったわ。
ふうん。
若いのにねえ。
そんな死に方をねえ。
でもねえ。
まあ、あの二見華子さんはねえ。
正直、ええ、ちょっと納得の末路というかねえ。
どういう子だったか知りたい?
ええ、ええ。おたくはその取材のために来たんでしょうからね。
覚えていることは、答えさせてもらいますよ。
二見華子さんについて、ね。
まあ、本音でいえば、礼儀について、だらしない子だったってことだね。
二見華子さんが、『ドイフル』に入ってきたのはいまから十二年前だね。
まだあたしが三十代後半で、二見華子さんのほうは、あれはそのとき、まだ十六歳だったはずよね。
そうよ。まだ中学出たて。
高校一年生で、初めてのアルバイトだっていうのよ。
しかも、高校のほうではアルバイトが禁止されているのに、働こうっていうの。
なんでも、別れた父親から振り込まれる養育費を、母親が自分勝手に使っちゃうから、家計が火の車だっていうのね。母親には、高校に通う電車代まで使い込まれた、って。だから自分で働くしかない。母親も、泣きながら「ごめんなさい。華子、働いて。ダメな母親でごめんね」って頼んできたらしいんだけどね。
あたし、それを聞いたとき、嫌な予感がしてね。
店長に、そんな子を雇うなって言ったんですよ。
だって、そのファミレスってけっこう激務だったのよ。
二見華子さんが入ったのは、夕方から夜までの時間帯だったけれど、忙しくてね。
そんなところに、高校生なんて入れるな。まして校則で禁止されているバイトをしようだなんて、あとあと、トラブルになりそうじゃない。だからやめろって言ったんだけどね。あの店長が、女の子には甘くてねえ。けっきょく採用しちゃったの。
どうもねえ。
この採用についちゃ、もしかして店長、あの二見華子さんとデキてたんじゃないかってあたし、いまでも思っているのね。まさかって思う? 十六歳の子が、大人の店長と付き合うなんて、って普通は考えるわよね。
けれどね、二見華子さんって、そういうひとだったもの。
本当よ。
まあ、いいわ。
つまりね、二見華子さんについては、あたしは最初から良い印象もってなかったのね。
でもね、入ってきた以上は後輩。
ええ、ちゃんと面倒見ましたよ。仕事をイチからジュウまで教えてね。
手取り足取り。これでも面倒見はいいほうだと思っているのよ、あたし。
けれど、あの子はまるでものにならなくてね。
仕事もミスばかり。オーダーは間違えるし、あいさつはできないし、あれはダメなバイトだったね。
しかも、それどころじゃなくてね。
そう、十六歳の小娘のくせに、男をたらしこむことだけは妙にうまかったよ。
そうね、バイト初日からそんな感じだったわね。
最初から妙に明るくて、
「おはようございまぁす」
なんて、間延びしたしゃべり方でね。
いきなり、店長の側に行って、
「今日からよろしくお願いしまぁす」
ペコペコして、しななんかを作っちゃってね。
それから、あたしのことを無視して、他のバイトのところに行くのよ。
向かう先は、決まって男。そうね、大学生くらいのバイトの子に媚びを売るようにしてね。
「なにも分からないんで、教えてくださぁい」
なんてね。
そのくせ、あたしにはろくに挨拶もしないでね。
なんなんだ、この女は。そう思ったわよ。当然でしょ?
見た目は決して美形じゃないのよ。
中途半端な長さの髪を、ろくに整えもしないで、しかもすごい天然パーマ。
目は一重で、男には色目を使うくせに、女相手にはいつだってやぶにらみ。
私服だってひどいものだったわ。
制服のブレザーか、汚らしい赤のジャージでよく来るの。
学生ならありがちな格好でしょうけれど、二見華子さんのはどうしてか、いつもヨレヨレでね。みずぼらしい感じだったわ。それなのに男漁りだけはいっちょ前にしようっていうんだから、呆れた娘だったわね。
それとね、あの子ね。
自慢がひどかったわね。
そう、あの子、母親と別れた父親が、医者だったらしいのよ。
「わたしぃ、お父さんがお医者様なんですよぉ。両親が離婚しなかったら、いまごろは病院の娘だったのにぃ」
なんて、偉そうにおしゃべりしていたの。
「だからかなぁ。お父さんが頭いいから、わたしも勉強できるのかな。わたしぃ、いま光京女子学園に通っているんですけれどぉ、偏差値けっこう高いんですよぉ」
仕事はろくにできないくせに、親自慢、学歴自慢はすごいのね。
聞いていて恥ずかしくなるくらいだったわ。
うちの娘も、じつは二見華子さんと同じ年齢でね。
そのとき、高校一年生だったけれど、とてもそんな話し方はしない子よ。
ええ、自分の娘は、ああいうふうにならなくて、本当によかった。教育に成功したと思ったくらいだもの。
しかも、自慢はまだ終わらないの。
モテ自慢というのか。いかに自分が男に言い寄られたかをみんなにアピールするの。
「中学のころにぃ、男の先生に告白されたんですよ。あれには参りましたよねぇ、あはははは」
そのしゃべり方。
その笑い方。
いやらしい!
十六歳で立派なメスって感じだったわね。
うんざりするわ。ああ、思い出したら腹が立ってきた。
ええ、あんな子、死んで当然よ。
どうせ、今回も男がらみで殺されたんじゃないかしら。
ええ、そうよ。
二見華子さん、中学のころに、先生に口説かれたって言っていたわよ。
嬉しそうに、みんなに言いふらしていたわ。
だから、今回の事件。
もしかして、その中学時代の教師が犯人だったりするんじゃない?
はい、いらっしゃいませ!
なんですか?
取材? 新聞の?
へえ、このお店も有名になりましたねえ。
ちょっと前にテレビで取り上げられたからですかねえ。
違う?
お店じゃなくて、あたしに取材?
新聞記者さんが、あたしになんの取材ですか。
いまちょっと忙しいんですけれどね。
見ての通り、お昼どきはうちの店、混むんですよ。
分かりませんかね? 定食屋のお昼は戦争なんです。
だから取材をするなら、お昼が済んでからにしてくれないと。
それくらい常識でしょうが。あなた、それでも新聞記者?
いい会社にいても、こんなことも分からないようじゃねえ。
だいたい、あたしになんの取材なんだか。
二見華子? 誰ですか、それは。
昔、あたしが働いていたファミレスのバイトの子?
誰だったかしら。
本当に思い出せない。
けれど、まあ、とにかく、お昼が終わってから相手しますからね。
それでいいでしょう。
それまでちょっと、外で待っていてね。
はい、それじゃあね!
はあ……。
ああ、疲れた。
もう五十にもなると、本当に立ち仕事がしんどくて。
取材でしたね。
ええ、いいですよ。
二見華子さんね。
……ええ。
さっきは思い出せなかったけれど、言われてからね、思い出してきたよ。
昔、あたしがアルバイトしていたファミリーレストランね。
『ドイフル』っていう、ごく普通のファミレスね。
菱沼市の外れ、県道沿いにあったお店でね。
いまもまだ、あるはずよ、そのファミレス。
あたしはやめちゃったけれどね。旦那の転職に合わせて引っ越したんで、そのときにね。
でも当時は確かにそこで働いていました。そこで二見華子さんが入ってきましたよ。新人としてね。
でもそれも、もう十年以上前のこと。
二見華子さんが働いていたのも、せいぜい何ヶ月か。
半年、もたなかったんじゃない?
それがなんで、いまになって。
はい? 死んだ? 亡くなったの、あの子が!?
はあ、そう。どうして、また。
そんな死に方?
画鋲で、中学時代のアルバムの写真を?
え、ええ……? そう。それは……知らなかったわ。
ふうん。
若いのにねえ。
そんな死に方をねえ。
でもねえ。
まあ、あの二見華子さんはねえ。
正直、ええ、ちょっと納得の末路というかねえ。
どういう子だったか知りたい?
ええ、ええ。おたくはその取材のために来たんでしょうからね。
覚えていることは、答えさせてもらいますよ。
二見華子さんについて、ね。
まあ、本音でいえば、礼儀について、だらしない子だったってことだね。
二見華子さんが、『ドイフル』に入ってきたのはいまから十二年前だね。
まだあたしが三十代後半で、二見華子さんのほうは、あれはそのとき、まだ十六歳だったはずよね。
そうよ。まだ中学出たて。
高校一年生で、初めてのアルバイトだっていうのよ。
しかも、高校のほうではアルバイトが禁止されているのに、働こうっていうの。
なんでも、別れた父親から振り込まれる養育費を、母親が自分勝手に使っちゃうから、家計が火の車だっていうのね。母親には、高校に通う電車代まで使い込まれた、って。だから自分で働くしかない。母親も、泣きながら「ごめんなさい。華子、働いて。ダメな母親でごめんね」って頼んできたらしいんだけどね。
あたし、それを聞いたとき、嫌な予感がしてね。
店長に、そんな子を雇うなって言ったんですよ。
だって、そのファミレスってけっこう激務だったのよ。
二見華子さんが入ったのは、夕方から夜までの時間帯だったけれど、忙しくてね。
そんなところに、高校生なんて入れるな。まして校則で禁止されているバイトをしようだなんて、あとあと、トラブルになりそうじゃない。だからやめろって言ったんだけどね。あの店長が、女の子には甘くてねえ。けっきょく採用しちゃったの。
どうもねえ。
この採用についちゃ、もしかして店長、あの二見華子さんとデキてたんじゃないかってあたし、いまでも思っているのね。まさかって思う? 十六歳の子が、大人の店長と付き合うなんて、って普通は考えるわよね。
けれどね、二見華子さんって、そういうひとだったもの。
本当よ。
まあ、いいわ。
つまりね、二見華子さんについては、あたしは最初から良い印象もってなかったのね。
でもね、入ってきた以上は後輩。
ええ、ちゃんと面倒見ましたよ。仕事をイチからジュウまで教えてね。
手取り足取り。これでも面倒見はいいほうだと思っているのよ、あたし。
けれど、あの子はまるでものにならなくてね。
仕事もミスばかり。オーダーは間違えるし、あいさつはできないし、あれはダメなバイトだったね。
しかも、それどころじゃなくてね。
そう、十六歳の小娘のくせに、男をたらしこむことだけは妙にうまかったよ。
そうね、バイト初日からそんな感じだったわね。
最初から妙に明るくて、
「おはようございまぁす」
なんて、間延びしたしゃべり方でね。
いきなり、店長の側に行って、
「今日からよろしくお願いしまぁす」
ペコペコして、しななんかを作っちゃってね。
それから、あたしのことを無視して、他のバイトのところに行くのよ。
向かう先は、決まって男。そうね、大学生くらいのバイトの子に媚びを売るようにしてね。
「なにも分からないんで、教えてくださぁい」
なんてね。
そのくせ、あたしにはろくに挨拶もしないでね。
なんなんだ、この女は。そう思ったわよ。当然でしょ?
見た目は決して美形じゃないのよ。
中途半端な長さの髪を、ろくに整えもしないで、しかもすごい天然パーマ。
目は一重で、男には色目を使うくせに、女相手にはいつだってやぶにらみ。
私服だってひどいものだったわ。
制服のブレザーか、汚らしい赤のジャージでよく来るの。
学生ならありがちな格好でしょうけれど、二見華子さんのはどうしてか、いつもヨレヨレでね。みずぼらしい感じだったわ。それなのに男漁りだけはいっちょ前にしようっていうんだから、呆れた娘だったわね。
それとね、あの子ね。
自慢がひどかったわね。
そう、あの子、母親と別れた父親が、医者だったらしいのよ。
「わたしぃ、お父さんがお医者様なんですよぉ。両親が離婚しなかったら、いまごろは病院の娘だったのにぃ」
なんて、偉そうにおしゃべりしていたの。
「だからかなぁ。お父さんが頭いいから、わたしも勉強できるのかな。わたしぃ、いま光京女子学園に通っているんですけれどぉ、偏差値けっこう高いんですよぉ」
仕事はろくにできないくせに、親自慢、学歴自慢はすごいのね。
聞いていて恥ずかしくなるくらいだったわ。
うちの娘も、じつは二見華子さんと同じ年齢でね。
そのとき、高校一年生だったけれど、とてもそんな話し方はしない子よ。
ええ、自分の娘は、ああいうふうにならなくて、本当によかった。教育に成功したと思ったくらいだもの。
しかも、自慢はまだ終わらないの。
モテ自慢というのか。いかに自分が男に言い寄られたかをみんなにアピールするの。
「中学のころにぃ、男の先生に告白されたんですよ。あれには参りましたよねぇ、あはははは」
そのしゃべり方。
その笑い方。
いやらしい!
十六歳で立派なメスって感じだったわね。
うんざりするわ。ああ、思い出したら腹が立ってきた。
ええ、あんな子、死んで当然よ。
どうせ、今回も男がらみで殺されたんじゃないかしら。
ええ、そうよ。
二見華子さん、中学のころに、先生に口説かれたって言っていたわよ。
嬉しそうに、みんなに言いふらしていたわ。
だから、今回の事件。
もしかして、その中学時代の教師が犯人だったりするんじゃない?
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