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十七夜 その15
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人狼ゲームを行う館内には中央に長方形広いグランドがありそこから取り囲むように階段状に観覧席があった。
そして、グランドには放送室がある方に広い空間が設けられており、その後ろに5つのテントが2列に並んで設置されていた。
将は携帯の入った箱を手にその空間の中間に立ち中に入った全員に
「今から呼ぶ9名以外は全員この空間を取り囲むように座れ」
と告げた。
「参加していない奴も参加者の様子を見て誰が狼で誰が村人かを考えろ! 誰が嘘をつき、誰が本当を言っているのかをだ!!」
全員が敬礼をして「「「はい!」」」と答えた。
その間に翼は放送室へと入りカメラの映像に目を向けた。省吾と由衣は縦長の為に将からは見えにくいと思われる後ろと中間に立ち監視に回ったのである。
将は全員が配置につくのを見て
「水野真一! 三井一哉! 三笠修也! 金森松男! 花村孝太! 堤由美! 神田美也子! 松川翔子! 鈴本治の9名だ!!」
他は観覧席に座れ、と叫んだ。
『急げ!!』
声に全員が慌てて席に座った。
将はチラリと観覧席に座った田中龍之介を一瞥して
「人狼ゲームを知らないものはいるか?」
と全員を見回して聞いた。
それには誰も立たなかった。
将は息を吸い込み
「よし、はじめるぞ」
と告げた。
全員が将を見た。その中で田中龍之介も将に視線を向けていた。
将はその視線を受けて見つめ返し笑みを浮かべると直ぐに前に集まった9人に目を向けた。
「よし、いいか。これから名前を呼んで携帯を渡す。村人は何処にも通じない携帯だ。狼は狼同士とこちら側に通話が出来るので夜のターンの時に誰を仕留めるか報告するように。それから今回は占い師と騎士と狂人が入る。占い師と騎士はこちら側だけに通じる。占い師は誰を占うか、騎士は誰を守るかを知らせるように。渡された人間はテントの1から順に入って携帯を確認するように狼は二人だ」
今から10分後に開始する、それから10分ターンで昼と夜を繰り返す、と告げて
「三井一哉!」
と名を呼んだ。
「急げ!!」
三井一哉はすっと立って将から携帯を受け取った。それから順に名前を呼び、携帯を渡しそれぞれがテントの中に入っていくのを見た。
10時10分になると将は
「よし! 始める!!」
と声をかけた。
それに全員がテントから姿を見せた。観覧席からの視線が刺さる中で暫くの沈黙が流れた。
が、最初に唇を開いたのは堤由美であった。
「私は占い師です」
全員が目を向けた。
慌てて三笠修也が
「ほ、本当か? 信用できないぜ」
と笑った。
金森松男も頷いて
「だよな~。そんなこと言って堤が狼なんじゃないのか?」
と告げた。
堤美由は笑むと
「私、松川巡査を占いました。彼女は村人です」
と告げた。
そして、グランドには放送室がある方に広い空間が設けられており、その後ろに5つのテントが2列に並んで設置されていた。
将は携帯の入った箱を手にその空間の中間に立ち中に入った全員に
「今から呼ぶ9名以外は全員この空間を取り囲むように座れ」
と告げた。
「参加していない奴も参加者の様子を見て誰が狼で誰が村人かを考えろ! 誰が嘘をつき、誰が本当を言っているのかをだ!!」
全員が敬礼をして「「「はい!」」」と答えた。
その間に翼は放送室へと入りカメラの映像に目を向けた。省吾と由衣は縦長の為に将からは見えにくいと思われる後ろと中間に立ち監視に回ったのである。
将は全員が配置につくのを見て
「水野真一! 三井一哉! 三笠修也! 金森松男! 花村孝太! 堤由美! 神田美也子! 松川翔子! 鈴本治の9名だ!!」
他は観覧席に座れ、と叫んだ。
『急げ!!』
声に全員が慌てて席に座った。
将はチラリと観覧席に座った田中龍之介を一瞥して
「人狼ゲームを知らないものはいるか?」
と全員を見回して聞いた。
それには誰も立たなかった。
将は息を吸い込み
「よし、はじめるぞ」
と告げた。
全員が将を見た。その中で田中龍之介も将に視線を向けていた。
将はその視線を受けて見つめ返し笑みを浮かべると直ぐに前に集まった9人に目を向けた。
「よし、いいか。これから名前を呼んで携帯を渡す。村人は何処にも通じない携帯だ。狼は狼同士とこちら側に通話が出来るので夜のターンの時に誰を仕留めるか報告するように。それから今回は占い師と騎士と狂人が入る。占い師と騎士はこちら側だけに通じる。占い師は誰を占うか、騎士は誰を守るかを知らせるように。渡された人間はテントの1から順に入って携帯を確認するように狼は二人だ」
今から10分後に開始する、それから10分ターンで昼と夜を繰り返す、と告げて
「三井一哉!」
と名を呼んだ。
「急げ!!」
三井一哉はすっと立って将から携帯を受け取った。それから順に名前を呼び、携帯を渡しそれぞれがテントの中に入っていくのを見た。
10時10分になると将は
「よし! 始める!!」
と声をかけた。
それに全員がテントから姿を見せた。観覧席からの視線が刺さる中で暫くの沈黙が流れた。
が、最初に唇を開いたのは堤由美であった。
「私は占い師です」
全員が目を向けた。
慌てて三笠修也が
「ほ、本当か? 信用できないぜ」
と笑った。
金森松男も頷いて
「だよな~。そんなこと言って堤が狼なんじゃないのか?」
と告げた。
堤美由は笑むと
「私、松川巡査を占いました。彼女は村人です」
と告げた。
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