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十七夜 その12
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桐谷世羅は「そうだ」と答え
「この篠塚春樹と言う人物はサイバー警察局の辻翔太警部と同期で知り合いだったらしい。事故にあう少し前に佐賀県警でのデータ改ざんの話になり確認したら話したいことがあると言ってその直後に事故にあったらしい」
と告げた。
将は驚きながら
「それがデータ改ざんをして組織の人間を潜り込ませる事件に気付いたことの口封じ……そう考えて」
と告げた。
桐谷世羅は頷いた。
由衣は不意に
「しかし、この書類をよく手に入れられましたね」
と告げた。
桐谷世羅はにやりと笑って
「まあ、それは秘密だ」
と言い
「そういうことで気を引き締めて動いてくれ」
と告げた。
全員が敬礼をした。
将は省吾と由衣に
「警務部を通さずにこちらで全て手配することにした方がいいな」
と告げた。
二人とも頷いた。
桐谷世羅はその日の夜にホテルを出ると福井駅からかなり離れた幾久公園へと姿を見せていた。そこに福井警察署幾久交番に勤務する駐在員が姿を見せた。
「これ、助かった。それから新人警察官の中に田中龍之介という住所がでたらめで小学校が間違っている奴がいる。その事を県警本部長と警務課長と情報技術企画課長にそいつを含めて警狼ゲームをすると告げる。二日後の10時だ」
その人物は笑みを浮かべると
「感謝する」
と袋を受け取って敬礼をした。
二人は背を向けて歩き出すと闇の中へと消え去った。
二日後、将は福井県営体育館の中を翼と歩きながら不意に視線を窓へと向けた。二人のいる二階から見下ろすグランドではテントの設置作業が行われ、新人警察官が待機する二階の観客席の左右奥手前にもカメラの設置がされていた。
翼は将の横に進み
「気になるか?」
と聞いた。
時刻は10時15分だ。今まさに桐谷世羅が県警本部長と警務部警務課長と警務部情報技術企画課長と狸と狐の化かし合いをしているのだ。
将は息を吐き出すと
「まあ、気にはなってる」
と言い
「田中龍之介の耳には目を付けられている事がきっと入るだろうと思うから早々尻尾を出してこないと思うからこっちもそのつもりでしないとな」
と告げた。
「他に仲間がいるかもわからないけど……もう一人の三井が気にかかる」
翼はそれに
「俺的には違う気がする」
とさっぱり答えた。
「あの時はどっちかが嘘の情報を書いてると思ったから二人を上げたんだが……三井の方が正しかったからな」
将は笑むと
「そうか」
と答え足を進めた。
将の心配をよそに桐谷世羅は全新人警察官の身上書を出して
「実はこの身上書の中に『誤記載』された新人警察官がいることが判明しました」
と告げて全員の顔を見た。
「この篠塚春樹と言う人物はサイバー警察局の辻翔太警部と同期で知り合いだったらしい。事故にあう少し前に佐賀県警でのデータ改ざんの話になり確認したら話したいことがあると言ってその直後に事故にあったらしい」
と告げた。
将は驚きながら
「それがデータ改ざんをして組織の人間を潜り込ませる事件に気付いたことの口封じ……そう考えて」
と告げた。
桐谷世羅は頷いた。
由衣は不意に
「しかし、この書類をよく手に入れられましたね」
と告げた。
桐谷世羅はにやりと笑って
「まあ、それは秘密だ」
と言い
「そういうことで気を引き締めて動いてくれ」
と告げた。
全員が敬礼をした。
将は省吾と由衣に
「警務部を通さずにこちらで全て手配することにした方がいいな」
と告げた。
二人とも頷いた。
桐谷世羅はその日の夜にホテルを出ると福井駅からかなり離れた幾久公園へと姿を見せていた。そこに福井警察署幾久交番に勤務する駐在員が姿を見せた。
「これ、助かった。それから新人警察官の中に田中龍之介という住所がでたらめで小学校が間違っている奴がいる。その事を県警本部長と警務課長と情報技術企画課長にそいつを含めて警狼ゲームをすると告げる。二日後の10時だ」
その人物は笑みを浮かべると
「感謝する」
と袋を受け取って敬礼をした。
二人は背を向けて歩き出すと闇の中へと消え去った。
二日後、将は福井県営体育館の中を翼と歩きながら不意に視線を窓へと向けた。二人のいる二階から見下ろすグランドではテントの設置作業が行われ、新人警察官が待機する二階の観客席の左右奥手前にもカメラの設置がされていた。
翼は将の横に進み
「気になるか?」
と聞いた。
時刻は10時15分だ。今まさに桐谷世羅が県警本部長と警務部警務課長と警務部情報技術企画課長と狸と狐の化かし合いをしているのだ。
将は息を吐き出すと
「まあ、気にはなってる」
と言い
「田中龍之介の耳には目を付けられている事がきっと入るだろうと思うから早々尻尾を出してこないと思うからこっちもそのつもりでしないとな」
と告げた。
「他に仲間がいるかもわからないけど……もう一人の三井が気にかかる」
翼はそれに
「俺的には違う気がする」
とさっぱり答えた。
「あの時はどっちかが嘘の情報を書いてると思ったから二人を上げたんだが……三井の方が正しかったからな」
将は笑むと
「そうか」
と答え足を進めた。
将の心配をよそに桐谷世羅は全新人警察官の身上書を出して
「実はこの身上書の中に『誤記載』された新人警察官がいることが判明しました」
と告げて全員の顔を見た。
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