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十七夜 その5
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桐谷世羅は座りながら両手を組み合わせると
「それで情報技術企画課の若手警察官が『事故』で意識不明と聞きましたが」
と告げた。
松山丈二は厳しい表情で
「そちらについては本当の事故なのか……そうでないのかを既に調べております」
と答えた。
桐谷世羅は「なるほど」と答え、少し考えると
「できれば、我々が来た理由を情報技術企画課と警察学校と管理している警務課の方には説明したいと思っています」
と告げた。
将はそれを聞きチラリと桐谷世羅を見た。警務課と警察学校に関しては新人警察官対象なので無関係と言うわけではないので説明をしても何ら問題はない。
だが。
だが。
「情報技術企画課は福井にするという裏の事情だから本当はしない方が良いと思うんだけど」
だが敢えてそれをするということには理由があるのだろう、と将は判断して沈黙を守った。
同じことを思ったのだろう松山丈二も少し思案するように沈黙を守ったが
「わかりました」
と言い
「三日後に場を設けましょう」
と答えた。
そして小さな声で
「……自身として不甲斐ないと臍を噛む思いです」
と呟いた。
「それで情報技術企画課の若手警察官が『事故』で意識不明と聞きましたが」
と告げた。
松山丈二は厳しい表情で
「そちらについては本当の事故なのか……そうでないのかを既に調べております」
と答えた。
桐谷世羅は「なるほど」と答え、少し考えると
「できれば、我々が来た理由を情報技術企画課と警察学校と管理している警務課の方には説明したいと思っています」
と告げた。
将はそれを聞きチラリと桐谷世羅を見た。警務課と警察学校に関しては新人警察官対象なので無関係と言うわけではないので説明をしても何ら問題はない。
だが。
だが。
「情報技術企画課は福井にするという裏の事情だから本当はしない方が良いと思うんだけど」
だが敢えてそれをするということには理由があるのだろう、と将は判断して沈黙を守った。
同じことを思ったのだろう松山丈二も少し思案するように沈黙を守ったが
「わかりました」
と言い
「三日後に場を設けましょう」
と答えた。
そして小さな声で
「……自身として不甲斐ないと臍を噛む思いです」
と呟いた。
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