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十七夜 その4
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平岡政春が駐在員として働いているのだ。つまり、内部組織犯罪対策二課が既に動いているということである。
将は肩越しに桐谷世羅を見て視線の先に目を向けると目を見開いた。平岡政春が駐在員としていたのである。彼は知らぬ間柄ではない。
だが、平岡政春は将たちに目を向けたものの全く一般人と同じ様にすっと視線を他に向けた。つまり、知らぬふりをするということなのだろう。
将もそれをすぐに理解すると
「課長、ここをまっすぐです」
と足を進めた。
桐谷世羅はふっと笑むと
「そうか」
と答え、歩き出した。
翼も省吾も由衣も周囲を見回しながら駅前から真っ直ぐビルやレストランが並ぶ通りを将を先頭に進んだ。福井県警本部は福井県庁の隣にあり駅からは徒歩5分ほどで辿り着く福井城堀に掛かる橋を渡ると直ぐ左手にあった。
六階建ての建物で将は中へと入り入口近くにいた警察官に声を掛けた。
「県警本部長室はどちらですか?」
言って敬礼すると
「警察庁から来た東大路将であります」
と告げた。
それに警察官の男性は敬礼すると
「ああ、お聞きしております」
と言うと
「こちらへ」
とエレベータに5人を案内して最上階にある本部長室へと連れて行った。
福井県警本部長である松山丈二が待っており入ってきた将たちを見て敬礼をした。
「ようこそ、お待ちしておりました」
そう言ってソファに座るように勧め桐谷世羅を始め将たちが座ると机の上の書類を手に向かい合うように座り
「もうお分かりだと思いますが、このデータは改ざん後のデータです」
と告げた。
桐谷世羅は頷いて受け取り将に渡した。
将は頷いて受け取った。
改ざん後と言うことは狼が紛れているという可能性が高いということである。翼も黙って頷いた。
将は肩越しに桐谷世羅を見て視線の先に目を向けると目を見開いた。平岡政春が駐在員としていたのである。彼は知らぬ間柄ではない。
だが、平岡政春は将たちに目を向けたものの全く一般人と同じ様にすっと視線を他に向けた。つまり、知らぬふりをするということなのだろう。
将もそれをすぐに理解すると
「課長、ここをまっすぐです」
と足を進めた。
桐谷世羅はふっと笑むと
「そうか」
と答え、歩き出した。
翼も省吾も由衣も周囲を見回しながら駅前から真っ直ぐビルやレストランが並ぶ通りを将を先頭に進んだ。福井県警本部は福井県庁の隣にあり駅からは徒歩5分ほどで辿り着く福井城堀に掛かる橋を渡ると直ぐ左手にあった。
六階建ての建物で将は中へと入り入口近くにいた警察官に声を掛けた。
「県警本部長室はどちらですか?」
言って敬礼すると
「警察庁から来た東大路将であります」
と告げた。
それに警察官の男性は敬礼すると
「ああ、お聞きしております」
と言うと
「こちらへ」
とエレベータに5人を案内して最上階にある本部長室へと連れて行った。
福井県警本部長である松山丈二が待っており入ってきた将たちを見て敬礼をした。
「ようこそ、お待ちしておりました」
そう言ってソファに座るように勧め桐谷世羅を始め将たちが座ると机の上の書類を手に向かい合うように座り
「もうお分かりだと思いますが、このデータは改ざん後のデータです」
と告げた。
桐谷世羅は頷いて受け取り将に渡した。
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改ざん後と言うことは狼が紛れているという可能性が高いということである。翼も黙って頷いた。
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