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<エピローグ>
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ずっと望んでた。
彼女と、こういうふうになることを。
触れたかった唇、触れたかった髪、触れたかった耳たぶ。
それらを思うがままにしながら、俺は彼女の体内で律動を繰り返していた。
シティホテルにはコンドームなど置いていない、そんな単純なことすら失念していた。
格好をつけず、最初からラブホにすればよかったのだ。シャワーも風呂も一緒に入れたのに。
「ああ・・・・・宮田さん・・・・・・」
「賢太郎、です。萌絵さん」
「ううん、萌絵、って呼んで。耳元で。お願い」
「萌絵・・・・・・素敵だ。愛してる」
「わたしも・・・・・・ずっと、こうして欲しかったの・・・・・・」
ベージュの下着は、俺が思っていたよりもずっと素晴らしい身体を隠していた。
乳首を吸いすぎて、痛いと怒られた。中に射精してしまって、また怒られた。
でも、どんなことでも良かった。彼女の声が聞けて、彼女の反応があれば、俺は嬉しかった。
なんだかんだ、萌絵さんは優しい。二度目の射精も、やっぱり膣内に出してしまった。
「やっと萌絵の、ベージュの下着が見られたなあ」
「あ、そうだ、それ」
二度目の射精をして、俺達はルームサービスを頼んだ。
だが手を付けず、ずっとベッドでバスローブの上から萌絵の胸を揉んでいた。
「なんで分かったんですか?あの時」
「そりゃまあ、男の勘、で」
「本当のことを言って下さい」
「まあ、見えちゃったから」
あの日。
俺は無断でトイレに行き、病室で転んだ。
萌絵が気づいて助けて起こしてくれたが、その際にちらっと胸の隙間が見えてしまったのだ。
えっ、と顔を赤くする。
「もう!あんな一大事に、そんなところを見てたんですか!?信じられない」
「だって見えちゃったし、まあ、見たかったんだけど」
「すごくびっくりしたんですよ!病状が悪くなったらどうしよう、って」
「はは。ごめんなさい」
オムレツを食べると、3回戦目に突入する。
ここ数日間、オナニーする気力も起こらなかった。だから精子はたっぷりと溜まっていたようで、何度だってできる気がした。
「だめ、宮田さん、そこはだめ、そこされるとだめ」
「萌絵・・・・・・最高だ」
以前付き合っていた彼女は、正常位しかやらせてくれなかった。フェラも嫌がるし、気持ち悪い、と言われた。
萌絵はどんな行為も受け入れてくれた。俺はベッド縁に腰掛けて萌絵を上に乗せ、机に突っ伏させて背後から貫き、四つん這いにさせて犬同士の交尾のように交わった。
3回目となれば、経験の少ない俺にも余裕ができた。長く、深くストロークを押し込み、萌絵の膣内を心ゆくまで味わった。
彼女の素肌を、クリトリスを、腰のくびれを、俺は堪能した。
しかし、いずれ限界はやってくる。
萌絵の長い脚が俺の腰に絡みつき、優雅な腕が背中に巻き付いて、俺は激しく唇と舌を絡め合いながら、3回目の精を彼女の中へ放った。
「赤ちゃん、できちゃうかな」
「責任とってもらいますからね。・・・・・・生理重いんで、ピル飲んでますから。たぶん大丈夫」
「そっか。良かった」
「良くないです。今まで、着けないでしたことなかったのに」
時計を見ると、時刻は18時を過ぎていた。
携帯も切ってある。もう誰も、俺達の邪魔はできない。
「行かなくて良かったんですか?」
「これが俺の答えですから」
この日の選択を後悔するような日が、いつか来るのだろうか。
いや、ない。俺は断言できる。今日という日は人生で最高の日だった。
「舞さんに合わせる顔がありません」
「もう会わないかもしれませんね」
「2回くらい、一緒におでかけしたんですよ。先週」
「そ、そうだったんですか」
辻村とすぐに別れる気はない、帰り際に萌絵はそう言った。
「でも、浮気はしたくないから、ちゃんと決めます」
「俺、恨まれるかなあ。辻村に」
「亮くんのことだから、あんまり深く考えないかもですよ」
「はは。そうですね」
翌日。
俺は社長室へ呼び出され、小一時間ほど激しく叱責を受けた。
連絡もせずにすっぽかすなど、ビジネスの世界でやっていけるのか、そう怒られ続けた。
だが、最後に社長は俺に言った。
「宮田、これがお前の選択、なんだな」
「はい」
「後悔はしていないか」
「していません」
「うむ。・・・・・・いい顔をしている。いい男になったな」
「はい!」
では失礼します、と俺は散々怒られた社長室を出た。
「あー、ところで、宮田」
「はい?」
「今日の午後、来客がある。・・・・・・元坂社長と、その秘書、だそうだ。君も同席したまえ」
うぐ。
昼ごはんは食べられそうになかった。
まあいいか。
今晩、萌絵がうちに泊まりに来てくれることになっていた。
夕飯のメニューは当然、チキン南蛮だ。
彼女と、こういうふうになることを。
触れたかった唇、触れたかった髪、触れたかった耳たぶ。
それらを思うがままにしながら、俺は彼女の体内で律動を繰り返していた。
シティホテルにはコンドームなど置いていない、そんな単純なことすら失念していた。
格好をつけず、最初からラブホにすればよかったのだ。シャワーも風呂も一緒に入れたのに。
「ああ・・・・・宮田さん・・・・・・」
「賢太郎、です。萌絵さん」
「ううん、萌絵、って呼んで。耳元で。お願い」
「萌絵・・・・・・素敵だ。愛してる」
「わたしも・・・・・・ずっと、こうして欲しかったの・・・・・・」
ベージュの下着は、俺が思っていたよりもずっと素晴らしい身体を隠していた。
乳首を吸いすぎて、痛いと怒られた。中に射精してしまって、また怒られた。
でも、どんなことでも良かった。彼女の声が聞けて、彼女の反応があれば、俺は嬉しかった。
なんだかんだ、萌絵さんは優しい。二度目の射精も、やっぱり膣内に出してしまった。
「やっと萌絵の、ベージュの下着が見られたなあ」
「あ、そうだ、それ」
二度目の射精をして、俺達はルームサービスを頼んだ。
だが手を付けず、ずっとベッドでバスローブの上から萌絵の胸を揉んでいた。
「なんで分かったんですか?あの時」
「そりゃまあ、男の勘、で」
「本当のことを言って下さい」
「まあ、見えちゃったから」
あの日。
俺は無断でトイレに行き、病室で転んだ。
萌絵が気づいて助けて起こしてくれたが、その際にちらっと胸の隙間が見えてしまったのだ。
えっ、と顔を赤くする。
「もう!あんな一大事に、そんなところを見てたんですか!?信じられない」
「だって見えちゃったし、まあ、見たかったんだけど」
「すごくびっくりしたんですよ!病状が悪くなったらどうしよう、って」
「はは。ごめんなさい」
オムレツを食べると、3回戦目に突入する。
ここ数日間、オナニーする気力も起こらなかった。だから精子はたっぷりと溜まっていたようで、何度だってできる気がした。
「だめ、宮田さん、そこはだめ、そこされるとだめ」
「萌絵・・・・・・最高だ」
以前付き合っていた彼女は、正常位しかやらせてくれなかった。フェラも嫌がるし、気持ち悪い、と言われた。
萌絵はどんな行為も受け入れてくれた。俺はベッド縁に腰掛けて萌絵を上に乗せ、机に突っ伏させて背後から貫き、四つん這いにさせて犬同士の交尾のように交わった。
3回目となれば、経験の少ない俺にも余裕ができた。長く、深くストロークを押し込み、萌絵の膣内を心ゆくまで味わった。
彼女の素肌を、クリトリスを、腰のくびれを、俺は堪能した。
しかし、いずれ限界はやってくる。
萌絵の長い脚が俺の腰に絡みつき、優雅な腕が背中に巻き付いて、俺は激しく唇と舌を絡め合いながら、3回目の精を彼女の中へ放った。
「赤ちゃん、できちゃうかな」
「責任とってもらいますからね。・・・・・・生理重いんで、ピル飲んでますから。たぶん大丈夫」
「そっか。良かった」
「良くないです。今まで、着けないでしたことなかったのに」
時計を見ると、時刻は18時を過ぎていた。
携帯も切ってある。もう誰も、俺達の邪魔はできない。
「行かなくて良かったんですか?」
「これが俺の答えですから」
この日の選択を後悔するような日が、いつか来るのだろうか。
いや、ない。俺は断言できる。今日という日は人生で最高の日だった。
「舞さんに合わせる顔がありません」
「もう会わないかもしれませんね」
「2回くらい、一緒におでかけしたんですよ。先週」
「そ、そうだったんですか」
辻村とすぐに別れる気はない、帰り際に萌絵はそう言った。
「でも、浮気はしたくないから、ちゃんと決めます」
「俺、恨まれるかなあ。辻村に」
「亮くんのことだから、あんまり深く考えないかもですよ」
「はは。そうですね」
翌日。
俺は社長室へ呼び出され、小一時間ほど激しく叱責を受けた。
連絡もせずにすっぽかすなど、ビジネスの世界でやっていけるのか、そう怒られ続けた。
だが、最後に社長は俺に言った。
「宮田、これがお前の選択、なんだな」
「はい」
「後悔はしていないか」
「していません」
「うむ。・・・・・・いい顔をしている。いい男になったな」
「はい!」
では失礼します、と俺は散々怒られた社長室を出た。
「あー、ところで、宮田」
「はい?」
「今日の午後、来客がある。・・・・・・元坂社長と、その秘書、だそうだ。君も同席したまえ」
うぐ。
昼ごはんは食べられそうになかった。
まあいいか。
今晩、萌絵がうちに泊まりに来てくれることになっていた。
夕飯のメニューは当然、チキン南蛮だ。
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