後輩のカノジョ

るふぃーあ

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<入院5日目>

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<入院5日目>

翌日。

「あ、あの、昨日は失礼しました」

ぴょこん、と頭が下がる。
元坂嬢だ。どうやらひとりということは、爺社長なり、うちの社長からの叱責はないらしい。

「昨日はその、なんでもしますって言ったのに、宮田さんも困ってるって言ってたのに。・・・・・・ごめんなさい」
「いえ」

無理なことを言った、と反省はしている。

「それで、あの、私はそういう、なんでいうか、男の人とかの、経験がなくって。おじいちゃ・・・・・・お爺様が、ふさわしい相手はワシが選んでやるからって」

なぬ、処女なのか。
やはり箱入りのようだ。

「で、色々調べたんですが、これが良いって、検索して、探して買ってきました」

元坂嬢が取り出した物体に、俺はつい笑いそうになった。
男性用の自慰用器具。TENGAだ。

「あの、使い方を読んだのですが、よく分からない部分もあって。うまくいかなかったら、ごめんなさい」

包装を外し、失礼します、とトランクスのスリットを探る。
が。

「あ、あれ?」

昨日とは違う形状に、TENGAを左手にした元坂嬢はマゴマゴしていた。

・・・・・・このお嬢様。
ひょっとして、男が勃起することも知らないんだろうか。

ふにゃちんをしきりに入れようとして、途方に暮れている。

「あの、入りませんが」
「入りませんね」
「どうしてでしょうか。昨日はあんなに大きかったのに」
「手で握って下さい」
「・・・・・・えっ」
「強すぎず、弱すぎず。・・・・・・壊れ物を扱うように、そっとしてやって下さい。とてもデリケートなんです」
「そ、そうだったんですか。男性の、その、ここは、すぐ大きくなるものだと」

やわやわ、とちんこが手のひらに包まれる。
それだけで半勃ちになるが、まだまだTENGAに差し込まれるには至らない。

「に、握ってみました」
「少しずつ上下にこすって下さい。ゆっくり、ですよ」
「こ、こう、でしょうか」

コス。
コスコス。

下手くそながら、やはり女子の手でコスられると、だんだんと反応してくる。
フル勃起したモノを見て、元坂嬢は目を丸くした。

「す、すごい」
「じゃ、TENGAをそこへかぶせて」
「はい」

ズボ、と飲み込まれ、ゆっくりと上下運動が開始された。
冷たくてあまり気持ち良くない。

「ど、どうですか?」
「・・・・・・なんか、あんまり気持ちよくない」
「どうすればいいんでしょうか」

そうだなあ。

「ブラチラして」
「え?」
「ブラ。見せて」

元坂嬢は仕事用のスーツ姿、紺色のジャケットに白いブラウス、紺のスカートスーツ。

「ど、どうすれば」
「ブラウスを持ち上げて」
「こ、こうでしょうか」

おずおず、と持ち上げる。
最初に小さなおへそ、意外としっかりした腹筋が顕になっていく。

そして・・・・・・
淡いブルーのスポブラ。爽やかで良いチョイスだ。だがエロさは乏しい。ついでに膨らみも乏しい。

うーん、惜しいなあ。
この「嫌々させられてる感」はすごくいいので、ブラが見えた瞬間に噴火してもおかしくなかったが。

やっぱり物足りない。

「どうでしょう」
「次、パンティ見せて」
「えっ、ええええっ!?」

さすがにない、と思ったか、元坂嬢はTENGAを動かす手を止めた。
が、ここまで来たら、と思い直したのか、両手でおずおずとスカートを持ち上げ始めた。

折れそうな細い脚、隙間の空いた絶対領域。
持ち上げられていくスカートの水平線の向こうに、ブラと同じ、ブルーのショーツが見えた。

「も、もっと」
「は、はい」

ほぼ顕になる。
もういい。これで抜ける。

「う、動かして。TENGA」
「はい」

スカートを片手で持ち上げたまま、元坂嬢はTENGAを再度動かし始めた。
いける、もういける、あと少しで_____

「宮田さーん、検温の時間ですよー」

やば。
左手で布団を持ち上げ、TENGAごと隠した。

オバサンの看護師さんが入ってきた。

「はい、体温計です。・・・・・・あ、ご面会でしたか」
「お、お邪魔しております」

あわてて着衣を直した元坂嬢。なんとかバレなかったようだ。



くそう。
検温の時間に面会制限時間が来て、結局元坂嬢は帰ってしまった。
あれさえなければ、バッチリ抜けていたものを。

だが、ギリギリで良かったのかもしれない。さすがに精液がドピュドピュしているところへオバサン看護師さんが来たら、俺の精神が折れる。

「宮田さん、清拭ですよー」

お。
高梨さんの声。

「今日は準夜勤務でしたか」
「はい。日勤で清拭できなかったと聞いたので」

今日は手術日だったらしく、日勤のオバサン看護師は忙しそうに清拭タオルだけ置いていき、背中など満足に拭けなかった。
背中や左脇付近を拭いてもらうと、すっきりした。

「どうもありがとうございます」
「いえいえ。・・・・・・昨日は変なこと言っちゃって、ごめんなさい」

高梨さんが頭を下げる。

「全然。俺で良ければ、いつでも」
「ふふ。ありがとうございます」

当然、という顔で、高梨さんはトランクスに手をかけた。

「あ」
「どうしました?」
「いや、今日はそこは、いいですから」
「ふふ。遠慮しなくてもいいですよ。清潔にしておかないと」

だめだ。そこはだめだ。
だってついさっきまで、そこはTENGAでしごきにシゴかれて_____

高梨さんの手が、勃起したペニスを握った。
途端、暴発した。

びゅるるるるるうううううっ!

「きゃっ!」

とめどなく放出される白濁液が、一部高梨さんの顔にかかってしまった。
ううう。

「す、すみません!あの、どうしても溜まってて」

何を言ってるんだ、と思ったが、言い訳にあたふたしてしまった。
高梨さんは驚いた顔をしていたが、ふふ、と笑った。

「いいんですよ。宮田さんも若いですから」
「本当にごめんなさい。高梨さんの手に握られて、って思ったら」
「え?」
「いやその、自分右利きなんで、左じゃ、うまく処理できなくて」

しどろもどろ。

「じゃ、最後まで出さなきゃ、ですね」
「え?」

高梨さんの手が、また俺を握った。
慣れた手付きで、そっと上下にシゴく。

ああ。
もうなんというか、幸せだ。

ああ。
ああ。ああ。

高梨さんが、しごいてくれている。俺のペニスを。じっと見つめている。
亀頭、幹、玉袋、裏筋と、少しずつ場所を変えてマッサージしてくれる。
ああ。もう死ぬ。死ねる。

どぴゅ。
どぴゅ。どぴゅ。どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ。

「・・・・・・すごーくいっぱい、出ましたね」
「まあ、溜まってたんで。あと骨折する前も、あんま余裕がなくて」
「すっきりしましたか?」
「メチャメチャすっきりしました」

これがヘルスなら、もう毎週でも通ってしまうだろう。
高梨さんは蒸しタオルで精液も含め、全部を綺麗に拭ってくれた。

「勤務が終わったら、また顔出しますね」

そう言うと、ナース服で去っていった。



ノックの音。
待ち焦がれていた音。

「こんばんわ」
「ども」
「起きてらっしゃいます?」
「ええ」

ずっと待っていた声。
天使のような、涼やかな声。

もう気持ちは隠しきれない。

「勤務、終わりましたか?」
「ええ。記録がだいぶ残ってて、時間がかかりました」
「お疲れ様でした」

冗談抜きで、看護師さんは大変な仕事だと思う。
嘔吐や下痢、もっと汚いものも片付けなければならない。

「今日はありがとうございました。あの、顔にもかけてしまって」
「顔射、ですね」
「ええ。知ってたんですか」
「以前の彼氏が、AVが好きで」

こんな可愛い顔で顔射とかAVとか言われると、ドキッとしてしまう。

「もう来てくれなかったらどうしよう、とか思ってました」
「ちゃんと顔も洗ってきましたから、大丈夫ですよ。まあ、びっくりはしましたけど」

夜の私服姿。
やはり、私服も素敵だ。

「ありがとうございます」
「あ、口に出てました」
「宮田さん、すごく率直な方ですね。そういうの、私は好きですよ」
「本当のことを言えば、高梨さんは俺の醜さに呆れてしまいますよ。俺、後輩の彼女だって分かってても、高梨さんがすごく魅力的に見えるんです。手でもっとして欲しい、あるいは口でもして欲しいとか思ってるような人間ですから」
「あはは。率直すぎますね。・・・・・・でも、いいですよ」
「え?」

そっと、布団がはねのけられ、手が股間へと伸びる。
さっきの、手袋をしていたのとは違う感触。生の手の感触が、俺の股間を包んだ。

「た、たかなし、さん」
「萌絵、って呼んでくれますか?」
「も、もえ、さん」

そそり立てるように玉袋が握られ、手の中で揉み転がされ、裏スジを爪がカリカリとこする。
親指と人差し指が、張り詰めた亀頭をぐにゅぐにゅとつまみ、転がす。

「ふふ。誰かに喜んでもらうの、好きなんです」

耳元で囁かれ、俺の理性はもう崩壊寸前だ。

「口でしても、いいですか?」
「お、お願いします」

この可愛らしい口に、俺のペニスが入るのか。本当に。
本当にいいのか。

ぬる、と暖かな感触が、ペニスの先端を包んだ。
高梨さんの口の中だ。

「うお」

ああ。もう腰がトロけそうだ。
ちろちろ、と舌先が先端を舐めている。
と、ずぼ、っと口の中へ、それも喉の奥へと飲み込まれた。頭が上下に動き、じゅぶ、じゅぶ、と音を立てて俺のペニスを吸い込む。

もうだめだ。

「で、出ます」
「たかなしさん、もえさん」
「も、もう、出します!」

びゅっ!
びゅうううっ!びゅっ!びゅっ!びゅるううううううっっ!

高梨さんの口の中に、俺の精液がほとばしる。
彼女はそれをすべて受け止め、最後に幹の中に残った液体も吸い出してくれた。もう完璧だ。

「ふふ、いっぱい出ましたね。昼もあんなに出したのに」
「い、いままで、人生で最高の瞬間です」
「あはは。大袈裟ですね。でも嬉しいです。喜んでもらえて」
「スマホに撮っとけば、人生の宝になったのになあ」
「それは駄目ですよ。さすがにSNSとか怖いですから」

ペニスを拭いてくれる。
病衣もトランクスも直してもらった。

「高梨さん、あの」
「萌絵」
「萌絵さん、もう言っちゃいますけど、骨折が治ったらデートしてくれませんか?俺、最後までしたいです。あなたと」
「それは・・・・・・やっぱり駄目です。亮くんに悪いから」
「あいつ、どうせ他の出会い系サイトの女に手を出してるんです。俺と」
「分かってます。・・・・・・でも、やっぱり彼氏だから、最後は裏切れないです」

だから、これで最初で最後ですよ。おやすみなさい。
そう言うと、高梨さんは部屋を出ていった。
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