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プロローグ
しおりを挟むガツン。
頭を殴られたような衝撃、とはこういう事だろうか。
「これ、今のカノジョの高梨萌絵(たかなし もえ)ちゃん。どーすか?カワイイっしょ?」
後輩、辻村のスマホに写っていた女性は、眩暈がするほどの綺麗さだった。
まさにどストレート。可愛いと美人が混ざった、やや美人寄り。
居酒屋で鼻高々な後輩野郎は、へへ、と鼻の下を伸ばしていた。
「で、でもさ、こういうのって加工で」
「いやそれが、実物のがもっと可愛いんスよ!胸もデカいし」
うぐぐ。
俺に対する精神的ダメージが高まる。
今の出会い系って、こういう子がザクザクいるのか。
「け、けどさあ。思わせぶりで、なかなかやらせてくれなくてあとで壺とか印鑑とか」
「いやいや、会って3日でハメさせてくれたっスよ。新人看護師らしくて、なんか欲求不満だったみたいで。もう最高っス」
ぐはあっ。
俺は今日最高のダメージを心に受けた。
こんな可愛い巨乳エロ看護師さんがいて、辻村みたいなチャラアホ野郎と。
俺、宮田賢太郎は世の不条理を呪った。
「だからあ、センパイもアプリ入れた方がいいっスよ!カノジョなんてすぐっスよ。センパイ背高いしスペック高いし、ツラいいっスからすぐっスよ。ま、俺ほどじゃないっスけど」
うしし、と笑う辻村。
俺は焼き鳥に伸ばした手を引っ込め、軽く頭をハタいてやった。
まあ確かにこいつ、ツラはいいんだよなあ。アホだけど。
「で、で、いまもっと巨乳でカワイイ子とアポ取ってるんス!登録しとけば入れ食いっスよ!」
「そんな可愛いカノジョがいるんなら、大事にしろよ」
「いやいや、俺はもっとビッグになる男っスから!セフレの数人は常にいないとね」
やっぱこいつはアホだ。
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