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マスオ、勇者を迎え撃つ5
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身体が動かない。
ぎぎ、と頭を動かし、声の主を見つめる。
白河サキ。
「マスオくん」
「・・・・・・」
「どこにいるんだろう、って心配してた。・・・・・・マスオくん、なんだよね?」
「・・・・・・違う」
つい、答えてしまった。
何も言わなければ、その必要すらなかったのに。
「ね、マスオくん、なんでしょ?あのゴブリン洞窟で最初に戦った時、白河さん、って呼ぶ声が聞こえたもの」
「そ、そんな名前は、知らな______」
「マ、マスオ、だと!?」
「そんな」
斧タカヒコが、ナオヤが、アカネが、地面に倒れたまま頭を持ち上げた。
マスオを睨みつける。
「そんな、はずは」
「間違いないよ。さっきナオヤくんたちと喋ってたときに笑った仕草、マスオくんにそっくりだったから」
仕草。
そんなものまで、彼女は覚えていてくれたのだろうか。
たかがマスオの、学校で一番矮小な存在のことを。
「しら」
知らない、と言おうとして、マスオは異変に気づいた。
自分の目から、涙が流れていた。
「・・・・・・かわ、さん」
誰かに、認めて欲しかった。
誰かに、自分の存在を覚えていて欲しかった。
それが白河サキであったことが、マスオには自分でも驚くほど、信じられないほど嬉しかった。
「マスオくん」
白河サキが、ゆっくりと近寄ってきた。手を伸ばしてきた。無防備で。
「・・・・・・寄るな」
「白河!」
「サキ!危険だ!」
「だいじょうぶ。・・・・・・マスオくん、わたしのこと、覚えていてくれた?白河サキ、です」
知っていた。
覚えていた。
誰よりも。クラスの、学年の、いや学校中の。
いや世界中で。
この世で一番美しい宝石のことを、忘れるわけがなかった。
「・・・・・・」
「心配してたんだよ?元気かなって。まさか、モンスターに転生してたとは思わなかったけど」
「・・・・・・」
「ずっと、マスオくんのことを探してたから」
「・・・・・・」
「魔法、痛みで混乱させる魔法とかかけて、ごめんね?」
「・・・・・・それが、戦うってことだから」
小さな白い手が、そっとマスオの手を握った。
びく、と震えたが、振り払おうとは思わなかった。
「ね、マスオくん、もうやめよ?こんなの。同じクラスメイト同士で争うの、良くないよ」
「・・・・・・」
「色々とお互いに思うところはあるけど、ちゃんと話し合えば、きっと分かりあえるよ。みんな、元は友達同士だもん」
「・・・・・・違う」
「え?」
「俺に友達なんていない。いるのは敵だ。お前らは全員、俺の敵だ」
「違うよ」
ふわっ。
頬に何か、柔らかいものが触れた。
それがキスだ、と分かるまで、数秒かかった。
「わたしは友達だよ。マスオくんの」
「・・・・・・違う」
「ううん、違わない。ね、覚えてる?1年の最初の頃、購買で3年生の怖い人に絡まれて、困ってたわたしを助けてくれたこと」
覚えている。
ずっと。はっきりと。
(白河さんも、覚えていてくれたんだ)
高校2年間でたった1回きりの、彼女とのエピソード。
もうとっくに忘れられたのだと、マスオは思いこんでいた。
助けたというより、ただ白河サキを助けたくて、囲んでいた3年生達に闇雲にぶつかっていって、体育館の裏へ連れて行かれて。
ボコボコにされている間に、いつの間にか白河サキがいなくなっただけの話なのだが。
「あの時のこと、ずっと謝らなきゃって、お礼言わなきゃって思ってたの。でも、いざマスオくんの顔を見ると言い出せなくって」
「・・・・・・」
「ありがとう。あの時とても怖くって、ただ逃げ出しちゃった自分が恥ずかしかった。翌日、マスオくん、殴られたみたいな顔になってて、ごめんね?心の中で謝ってたの。ほんと、ごめん。自分が恥ずかしいよ。ちゃんと言えなくて」
「・・・・・・」
「そして、もう一度お願いします。みんなを助けて下さい。どうか、わたしの大切な友人たちを、救って」
「・・・・・・もう、手遅れだ」
「そんなことないよ。これ以上争いたくないの。お願い、これ以上、もう誰も殺したりしないで。苦しめたりしないで」
「・・・・・・」
全員が、マスオのことを見つめていた。
ナオヤが、斧タカヒコが、槍マサヒトが、アカネが、その他全員が。
「ほ、ほんとうに、マスオ、なのか?」
「し、信じられない」
「こんなに強いなんて」
ナオヤが、ゆっくりと起き上がった。
「本当に、マスオ、なんだな」
「・・・・・・だったら、どうだって言うんだ」
「驚いたけど、マスオなら俺たちの仲間だ。一緒に手を取り合って、この世界で共に生き抜こう」
ナオヤが手袋を抜き取り、右手を差し出す。
清々しい笑顔で。
マスオはその手を眺め、うつむいた。
「・・・・・・もう、大勢殺した」
「ああ」
「カリセンも、後方部隊の連中も、皆殺しにしたんだぞ」
「そうだな。色々と折り合いをつけなければならないことがある。・・・・・・だけど、それはそっちも同じだろ?」
そうだ。
最初の友人であるゴブリン、そしてゴブリナ。あいつらを殺したのはこいつらだ。
マスオの最初の「城」であった、あのゴブリン洞窟を襲い、マスオの子どもたちを皆殺しにしたのも。
言葉が分からないゴブリン兵たちや、十分に理解しているとは言い難いハイゴブリンやハイオーガたちも、マーサルヴァや他のダークエルフたちも、マスオたちが話すのをじっと眺めていた。
今さら、一緒に手を取り合って、なんてできっこない。
こいつらはどうするっていうんだ。
「俺たちのところに来い、マスオ」
ナオヤが笑みを浮かべた。
その裏にはなにもない、そうマスオには思えた。
「うん。みんなで一緒に、この世界で生き抜こうよ。いつか元の世界に変える方法を探して、ね」
白河サキも、握った手にぎゅっと力を込めた。
小さく、白い手。
その手に触れることを、かつてどれだけ望んだことか。
「・・・・・・だけど」
俺は、同級生の女たちを、次々と。
マスオが喉元まで上がってきた言葉を、サキは受け止めた。
「大丈夫だよ、マスオくん」
「・・・・・・」
「みんな、ちゃんと分かってくれるよ。マスオくんだって必死だったんだよね?この世界で、生きるために」
「・・・・・・ああ」
「ちゃんと話をすれば分かりあえる。わたしも、ナオヤくんとも、他のみんなも」
「ああ」
ナオヤはサキの隣に並んだ。
「今までのことや、モンスターだってのは戸惑うだろうけど、俺たちと一緒なら大丈夫だ。きっとうまく_____」
ぐぼっ。
激しい痛みと共に、何かが、背中から胸へと貫通するのをマスオは感じた。
ぎぎ、と頭を動かし、声の主を見つめる。
白河サキ。
「マスオくん」
「・・・・・・」
「どこにいるんだろう、って心配してた。・・・・・・マスオくん、なんだよね?」
「・・・・・・違う」
つい、答えてしまった。
何も言わなければ、その必要すらなかったのに。
「ね、マスオくん、なんでしょ?あのゴブリン洞窟で最初に戦った時、白河さん、って呼ぶ声が聞こえたもの」
「そ、そんな名前は、知らな______」
「マ、マスオ、だと!?」
「そんな」
斧タカヒコが、ナオヤが、アカネが、地面に倒れたまま頭を持ち上げた。
マスオを睨みつける。
「そんな、はずは」
「間違いないよ。さっきナオヤくんたちと喋ってたときに笑った仕草、マスオくんにそっくりだったから」
仕草。
そんなものまで、彼女は覚えていてくれたのだろうか。
たかがマスオの、学校で一番矮小な存在のことを。
「しら」
知らない、と言おうとして、マスオは異変に気づいた。
自分の目から、涙が流れていた。
「・・・・・・かわ、さん」
誰かに、認めて欲しかった。
誰かに、自分の存在を覚えていて欲しかった。
それが白河サキであったことが、マスオには自分でも驚くほど、信じられないほど嬉しかった。
「マスオくん」
白河サキが、ゆっくりと近寄ってきた。手を伸ばしてきた。無防備で。
「・・・・・・寄るな」
「白河!」
「サキ!危険だ!」
「だいじょうぶ。・・・・・・マスオくん、わたしのこと、覚えていてくれた?白河サキ、です」
知っていた。
覚えていた。
誰よりも。クラスの、学年の、いや学校中の。
いや世界中で。
この世で一番美しい宝石のことを、忘れるわけがなかった。
「・・・・・・」
「心配してたんだよ?元気かなって。まさか、モンスターに転生してたとは思わなかったけど」
「・・・・・・」
「ずっと、マスオくんのことを探してたから」
「・・・・・・」
「魔法、痛みで混乱させる魔法とかかけて、ごめんね?」
「・・・・・・それが、戦うってことだから」
小さな白い手が、そっとマスオの手を握った。
びく、と震えたが、振り払おうとは思わなかった。
「ね、マスオくん、もうやめよ?こんなの。同じクラスメイト同士で争うの、良くないよ」
「・・・・・・」
「色々とお互いに思うところはあるけど、ちゃんと話し合えば、きっと分かりあえるよ。みんな、元は友達同士だもん」
「・・・・・・違う」
「え?」
「俺に友達なんていない。いるのは敵だ。お前らは全員、俺の敵だ」
「違うよ」
ふわっ。
頬に何か、柔らかいものが触れた。
それがキスだ、と分かるまで、数秒かかった。
「わたしは友達だよ。マスオくんの」
「・・・・・・違う」
「ううん、違わない。ね、覚えてる?1年の最初の頃、購買で3年生の怖い人に絡まれて、困ってたわたしを助けてくれたこと」
覚えている。
ずっと。はっきりと。
(白河さんも、覚えていてくれたんだ)
高校2年間でたった1回きりの、彼女とのエピソード。
もうとっくに忘れられたのだと、マスオは思いこんでいた。
助けたというより、ただ白河サキを助けたくて、囲んでいた3年生達に闇雲にぶつかっていって、体育館の裏へ連れて行かれて。
ボコボコにされている間に、いつの間にか白河サキがいなくなっただけの話なのだが。
「あの時のこと、ずっと謝らなきゃって、お礼言わなきゃって思ってたの。でも、いざマスオくんの顔を見ると言い出せなくって」
「・・・・・・」
「ありがとう。あの時とても怖くって、ただ逃げ出しちゃった自分が恥ずかしかった。翌日、マスオくん、殴られたみたいな顔になってて、ごめんね?心の中で謝ってたの。ほんと、ごめん。自分が恥ずかしいよ。ちゃんと言えなくて」
「・・・・・・」
「そして、もう一度お願いします。みんなを助けて下さい。どうか、わたしの大切な友人たちを、救って」
「・・・・・・もう、手遅れだ」
「そんなことないよ。これ以上争いたくないの。お願い、これ以上、もう誰も殺したりしないで。苦しめたりしないで」
「・・・・・・」
全員が、マスオのことを見つめていた。
ナオヤが、斧タカヒコが、槍マサヒトが、アカネが、その他全員が。
「ほ、ほんとうに、マスオ、なのか?」
「し、信じられない」
「こんなに強いなんて」
ナオヤが、ゆっくりと起き上がった。
「本当に、マスオ、なんだな」
「・・・・・・だったら、どうだって言うんだ」
「驚いたけど、マスオなら俺たちの仲間だ。一緒に手を取り合って、この世界で共に生き抜こう」
ナオヤが手袋を抜き取り、右手を差し出す。
清々しい笑顔で。
マスオはその手を眺め、うつむいた。
「・・・・・・もう、大勢殺した」
「ああ」
「カリセンも、後方部隊の連中も、皆殺しにしたんだぞ」
「そうだな。色々と折り合いをつけなければならないことがある。・・・・・・だけど、それはそっちも同じだろ?」
そうだ。
最初の友人であるゴブリン、そしてゴブリナ。あいつらを殺したのはこいつらだ。
マスオの最初の「城」であった、あのゴブリン洞窟を襲い、マスオの子どもたちを皆殺しにしたのも。
言葉が分からないゴブリン兵たちや、十分に理解しているとは言い難いハイゴブリンやハイオーガたちも、マーサルヴァや他のダークエルフたちも、マスオたちが話すのをじっと眺めていた。
今さら、一緒に手を取り合って、なんてできっこない。
こいつらはどうするっていうんだ。
「俺たちのところに来い、マスオ」
ナオヤが笑みを浮かべた。
その裏にはなにもない、そうマスオには思えた。
「うん。みんなで一緒に、この世界で生き抜こうよ。いつか元の世界に変える方法を探して、ね」
白河サキも、握った手にぎゅっと力を込めた。
小さく、白い手。
その手に触れることを、かつてどれだけ望んだことか。
「・・・・・・だけど」
俺は、同級生の女たちを、次々と。
マスオが喉元まで上がってきた言葉を、サキは受け止めた。
「大丈夫だよ、マスオくん」
「・・・・・・」
「みんな、ちゃんと分かってくれるよ。マスオくんだって必死だったんだよね?この世界で、生きるために」
「・・・・・・ああ」
「ちゃんと話をすれば分かりあえる。わたしも、ナオヤくんとも、他のみんなも」
「ああ」
ナオヤはサキの隣に並んだ。
「今までのことや、モンスターだってのは戸惑うだろうけど、俺たちと一緒なら大丈夫だ。きっとうまく_____」
ぐぼっ。
激しい痛みと共に、何かが、背中から胸へと貫通するのをマスオは感じた。
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