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マスオ、王国を築く1
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翌朝、マスオはふたたび廃墟となったゴブリン洞窟、その奥のコボルド洞窟へと向かった。
大きく息を吸い込む。
「グルルルォォォォォォーーーーーーーッ!」
マスオが叫ぶと、声が洞窟中へと響き渡った。
いくつも曲がった坑道の、その奥へと。
「キイ?」
「キイ!キイキイ!」
「キャン!キャンキャン!キャン!」
あちこちから声が響いてきた。
やはり、ゴブリンやコボルドたちは逃げ延びていたのだ。あの兵士たちの襲撃から。
奴らはここを殲滅に来たわけではない。ただマスオを倒しに来たのだ。
大勢死者も出たし、深追いはしなかったのだろう。
「ぱぱ」
「ぱぱ、ぱぱ」
(こいつら、生きていたのか)
それは狼たちに乗り、兵士を奇襲させたハイゴブリンたちだった。
ライカンの姿へと戻る。
「お前たち、生きていたのか」
「うん、ママが、隠れろって」
「そうか」
たったの5匹。それだけだ。
だが、今は言葉を解す部下が1匹いるだけでもありがたい。
「生き残ったゴブリンとコボルドを集め、街へと連れて行け」
「うん、わかったよパパ」
「このオーガの子たちも連れて行くんだ。仲良くしろ」
「はい」
子オーガたちを連れて行かせる。幸い、子オーガもまだ幼く、体格的には上回っていたがハイゴブリンたちを襲ったりはしなかった。同じマスオの子供だ、ということを理解しているのか。
次に、オーガ村の様子を見に行くと、雌狼たちは30匹ほどを出産した後だった。
残念ながらワーウルフは生まれないらしい。母体が狼なら、やはり生まれるのは狼だけのようだ。
だが、生まれた子は白銀の毛をしたシルバーウルフたちだった。灰色ウルフよりも強いしありがたい。
マスオに従う母体は8匹なのでさほど大量には産まれないが、一度に3-4匹ほど産んでいた。この調子で数を増やしていこう。
オーガ村の牧場は健在で、そのまま使えそうだ。
羊や牛もたくさんいるし、食料供給源になるだろう。
(これでも少ないが、いないよりずっとマシだ)
一足先に街へ戻ると、ハイゴブリンたちに率いられたゴブリン、コボルド、子オーガたちがゾロゾロとやってきた。
住民のいなくなった家に勝手に入っていく。
ここを根城に、もっとゴブリンたちを増やさねばならない。
(他に、もっと部下を増やせないか)
街を占領してしばらくすると、ゴブリンとコボルドたちは破壊された住居を再建し、残された工房を使って武器を、防具を生産し始めた。
残った僅かなハイゴブリンたち、そしてそいつらとつるんでいる間に覚えたらしく、言葉を理解するようになった小オーガ、ハイオーガと呼ぼうか。そいつらがコボルドたちにうまく指示をしているようだ。
(やはりハイゴブリンは役立つな。もっと産ませるか)
戦力的にはワーウルフとワーベアに期待するが、こいつらはすぐに生まれないし、数も望みにくい。もっと即戦力が欲しかった。
そして蜘蛛だ。
街の中では蜘蛛が繁殖できないな、そう思っていたが、街の地下には下水道が張り巡らされていて、そこに産みつけるのが良さそうだった。巨大なラットや虫がたくさん棲みついていて、エサ代わりに良さそうだ。下水道の天井へ産卵しておく。
さて、次はどうするか。
マスオは町長の屋敷の上から、洞窟に続く第二の「王国」を見下ろした。
(やはり、知的生命体を増やさないとな)
前回の敗北を思い浮かべる。
勇者ナオヤに敗北したのは、ひとえにマスオの慢心と詰めの甘さによるものだ。自らを鍛えねばならない。
だが同時に、組織のナンバー2が不在であることもマスオは痛感していた。全てをマスオが管理し、指示し、戦力を整え、いざ勇者との対決となったら最前線に立つ、これではマスオの負担が重すぎる。
やはり優秀なナンバー2が必要不可欠だ、そうマスオは思った。
だがどうやって?
元同級生たちに頼るつもりはなかった。あいつらはいざとなったら裏切る可能性があるし、ナオヤたちに立ち向かうなど不可能だろう。戦闘時の指揮なども無理だろうし、戦力になり得ない。
しかし、この世界の住民で他に頼りになるものに心当たりがないことも確かだった。ヒメグマは信頼しており、窮地を救ってくれたことに対して多大な恩義もあるが、一軍を率いる将たる器ではない。
そのような存在がいないわけではなかった。ボスオーガやコボルドキング、ワーベアの男など、マスオの前に立ちはだかった強力な敵は幾人も存在した。
問題は、どうやってそういう存在を見つけ出し、支配し、自分を主人と崇め、服従させるかということだ。
(人間以外で、知的活動を行っているものはどのくらいいるのだろうか)
少なくとも、ゴブリンやコボルドより知能の高い生き物でないと、戦力として計算できない。
マスオはミッテルンの戦力化を進めつつ、支配下におくことができる生き物を求めて何度か樹海へと足を運んだ。
最初は狼の姿で走ったものの、グリフォンの翼でひとっ飛びした方が遥かに早かった。ただし腹はとても減った。効率的にはイマイチだ、そうマスオは思った。
樹海の上を飛び回ると、テリトリーを侵してしまったらしく、別のグリフォンが舞い上がってきた。キュエエエッ、とけたたましい声で威嚇し、クチバシを鳴らす。
(こいつ、俺に勝てると思っているのか)
以前はあれほど苦戦したグリフォンだが、今のマスオはグリフォンの力に加え、レイスの力も取り込んだ存在だ。並のグリフォンよりひと回り以上も大きい。
だが自分こそ最強、と本能で思い込む魔獣にそんな判断はつかないらしく、威嚇だけでなく体当たりで自らのテリトリーから追い出そうとぶつかってきた。
(力の差を思い知らせてやる)
マスオが体当たりを喰らわせると、グリフォンはいとも容易く体勢を崩し、ふらふらと高度を下げた。
その頭部を鉤爪でがっしりと掴み上げ、急降下して放り投げた。グリフォンは樹海の森の中へ墜落し、地面に激突した。
「キュ、キュエエエッ!?」
なおもヨタヨタと舞い上がってきた。
圧倒的な力の差を見せられて、それでも闘志を失わない姿は見事だ。さすがは誇り高き、樹海最強の魔獣だけある。
だがな。
マスオは再度グリフォンへ襲い掛かると、その巨体を何度もぶつけてやった。
(オラ、オラオラオラオラァ!)
覆しようの無い、圧倒的な体格の差。
もはや戦いにもならない、物理的な差だけで相手をゴミ扱いできるという感覚に、マスオは覚えがあった。
(こいつは、以前の俺だ)
散々マスオを虐め、いびり続けたガタイのいい同級生が何人かいた。
廊下や教室、体育の時間などわざとぶつかってきて、よろめくマスオを見て散々笑っていた。
あいつらが感じていた快感は、きっとこういうものだったんだろう。絶対に逆転しようのない、支配的な戦力差。安全な場所から一方的に嬲りものにするという快感。
(この世は、強い奴が全てだ)
圧倒的な暴力。それが全てに優先するルールだ。
かつてのマスオはそんな単純なことも知らず、ただ相手を恨みがましく睨んでいただけだった。なんて無力だったんだ、と自分を嘲りたくなる。
大きく息を吸い込む。
「グルルルォォォォォォーーーーーーーッ!」
マスオが叫ぶと、声が洞窟中へと響き渡った。
いくつも曲がった坑道の、その奥へと。
「キイ?」
「キイ!キイキイ!」
「キャン!キャンキャン!キャン!」
あちこちから声が響いてきた。
やはり、ゴブリンやコボルドたちは逃げ延びていたのだ。あの兵士たちの襲撃から。
奴らはここを殲滅に来たわけではない。ただマスオを倒しに来たのだ。
大勢死者も出たし、深追いはしなかったのだろう。
「ぱぱ」
「ぱぱ、ぱぱ」
(こいつら、生きていたのか)
それは狼たちに乗り、兵士を奇襲させたハイゴブリンたちだった。
ライカンの姿へと戻る。
「お前たち、生きていたのか」
「うん、ママが、隠れろって」
「そうか」
たったの5匹。それだけだ。
だが、今は言葉を解す部下が1匹いるだけでもありがたい。
「生き残ったゴブリンとコボルドを集め、街へと連れて行け」
「うん、わかったよパパ」
「このオーガの子たちも連れて行くんだ。仲良くしろ」
「はい」
子オーガたちを連れて行かせる。幸い、子オーガもまだ幼く、体格的には上回っていたがハイゴブリンたちを襲ったりはしなかった。同じマスオの子供だ、ということを理解しているのか。
次に、オーガ村の様子を見に行くと、雌狼たちは30匹ほどを出産した後だった。
残念ながらワーウルフは生まれないらしい。母体が狼なら、やはり生まれるのは狼だけのようだ。
だが、生まれた子は白銀の毛をしたシルバーウルフたちだった。灰色ウルフよりも強いしありがたい。
マスオに従う母体は8匹なのでさほど大量には産まれないが、一度に3-4匹ほど産んでいた。この調子で数を増やしていこう。
オーガ村の牧場は健在で、そのまま使えそうだ。
羊や牛もたくさんいるし、食料供給源になるだろう。
(これでも少ないが、いないよりずっとマシだ)
一足先に街へ戻ると、ハイゴブリンたちに率いられたゴブリン、コボルド、子オーガたちがゾロゾロとやってきた。
住民のいなくなった家に勝手に入っていく。
ここを根城に、もっとゴブリンたちを増やさねばならない。
(他に、もっと部下を増やせないか)
街を占領してしばらくすると、ゴブリンとコボルドたちは破壊された住居を再建し、残された工房を使って武器を、防具を生産し始めた。
残った僅かなハイゴブリンたち、そしてそいつらとつるんでいる間に覚えたらしく、言葉を理解するようになった小オーガ、ハイオーガと呼ぼうか。そいつらがコボルドたちにうまく指示をしているようだ。
(やはりハイゴブリンは役立つな。もっと産ませるか)
戦力的にはワーウルフとワーベアに期待するが、こいつらはすぐに生まれないし、数も望みにくい。もっと即戦力が欲しかった。
そして蜘蛛だ。
街の中では蜘蛛が繁殖できないな、そう思っていたが、街の地下には下水道が張り巡らされていて、そこに産みつけるのが良さそうだった。巨大なラットや虫がたくさん棲みついていて、エサ代わりに良さそうだ。下水道の天井へ産卵しておく。
さて、次はどうするか。
マスオは町長の屋敷の上から、洞窟に続く第二の「王国」を見下ろした。
(やはり、知的生命体を増やさないとな)
前回の敗北を思い浮かべる。
勇者ナオヤに敗北したのは、ひとえにマスオの慢心と詰めの甘さによるものだ。自らを鍛えねばならない。
だが同時に、組織のナンバー2が不在であることもマスオは痛感していた。全てをマスオが管理し、指示し、戦力を整え、いざ勇者との対決となったら最前線に立つ、これではマスオの負担が重すぎる。
やはり優秀なナンバー2が必要不可欠だ、そうマスオは思った。
だがどうやって?
元同級生たちに頼るつもりはなかった。あいつらはいざとなったら裏切る可能性があるし、ナオヤたちに立ち向かうなど不可能だろう。戦闘時の指揮なども無理だろうし、戦力になり得ない。
しかし、この世界の住民で他に頼りになるものに心当たりがないことも確かだった。ヒメグマは信頼しており、窮地を救ってくれたことに対して多大な恩義もあるが、一軍を率いる将たる器ではない。
そのような存在がいないわけではなかった。ボスオーガやコボルドキング、ワーベアの男など、マスオの前に立ちはだかった強力な敵は幾人も存在した。
問題は、どうやってそういう存在を見つけ出し、支配し、自分を主人と崇め、服従させるかということだ。
(人間以外で、知的活動を行っているものはどのくらいいるのだろうか)
少なくとも、ゴブリンやコボルドより知能の高い生き物でないと、戦力として計算できない。
マスオはミッテルンの戦力化を進めつつ、支配下におくことができる生き物を求めて何度か樹海へと足を運んだ。
最初は狼の姿で走ったものの、グリフォンの翼でひとっ飛びした方が遥かに早かった。ただし腹はとても減った。効率的にはイマイチだ、そうマスオは思った。
樹海の上を飛び回ると、テリトリーを侵してしまったらしく、別のグリフォンが舞い上がってきた。キュエエエッ、とけたたましい声で威嚇し、クチバシを鳴らす。
(こいつ、俺に勝てると思っているのか)
以前はあれほど苦戦したグリフォンだが、今のマスオはグリフォンの力に加え、レイスの力も取り込んだ存在だ。並のグリフォンよりひと回り以上も大きい。
だが自分こそ最強、と本能で思い込む魔獣にそんな判断はつかないらしく、威嚇だけでなく体当たりで自らのテリトリーから追い出そうとぶつかってきた。
(力の差を思い知らせてやる)
マスオが体当たりを喰らわせると、グリフォンはいとも容易く体勢を崩し、ふらふらと高度を下げた。
その頭部を鉤爪でがっしりと掴み上げ、急降下して放り投げた。グリフォンは樹海の森の中へ墜落し、地面に激突した。
「キュ、キュエエエッ!?」
なおもヨタヨタと舞い上がってきた。
圧倒的な力の差を見せられて、それでも闘志を失わない姿は見事だ。さすがは誇り高き、樹海最強の魔獣だけある。
だがな。
マスオは再度グリフォンへ襲い掛かると、その巨体を何度もぶつけてやった。
(オラ、オラオラオラオラァ!)
覆しようの無い、圧倒的な体格の差。
もはや戦いにもならない、物理的な差だけで相手をゴミ扱いできるという感覚に、マスオは覚えがあった。
(こいつは、以前の俺だ)
散々マスオを虐め、いびり続けたガタイのいい同級生が何人かいた。
廊下や教室、体育の時間などわざとぶつかってきて、よろめくマスオを見て散々笑っていた。
あいつらが感じていた快感は、きっとこういうものだったんだろう。絶対に逆転しようのない、支配的な戦力差。安全な場所から一方的に嬲りものにするという快感。
(この世は、強い奴が全てだ)
圧倒的な暴力。それが全てに優先するルールだ。
かつてのマスオはそんな単純なことも知らず、ただ相手を恨みがましく睨んでいただけだった。なんて無力だったんだ、と自分を嘲りたくなる。
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