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マスオ、オーガになる2
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マスオはオーガたちが祭りを終え、寝静まるまで待った。
やがてたき火が消え、酒盃を放り出してオーガたちがあちこちででかいイビキを掻き始めた。
長だけは巨大な天幕で眠っているようだ。これも高さ10メートル以上ある、横よりも上に長い巨大なものだ。
マスオはフォレストスパイダーに姿を変え、暗闇に乗じて音もなく天幕へと接近した。
「ヴヴォ?」
一瞬見張りが目を凝らしたが、オーガにゴブリンやコボルドのような暗視能力はない。真っ暗な新月であったことが幸いし、マスオは気取られることなく巨大な天幕へと近づき、その頂へと昇った。
(眠っているな)
牙でそっと穴をあけると、巨大なイビキを掻きながら、数体のオーガが寝そべっているのが見えた。
中央にさきほど見た長、巨体が眠っているのが見えた。
その周囲に4体ものオーガが眠っていた。オーガのメス、オーグレスだな、と巨大な乳腺を見てマスオは思った。
護衛兼お楽しみの相手、ということらしい。いい趣味をしてやがる。
マスオは牙で開けた覗き窓から、するすると糸を垂らした。
首に巻き付き、頭上に引っ張り上げれば。いくら回復力があるオーガとはいえ、窒息死は免れないだろう。
狙い通り、糸はゆっくりとボスオーガの首に向かって垂れ下がっていく。
寝返りを打ったオーガの首に、うまく糸が巻き付いた。
(よし、うまくいった)
マスオは糸を引っ張った。
だが。
「ヴォン!」
ボスオーガがくわっ、と目を覚まし、起き上がる。
首に絡まった糸を、信じられないほどの力でブチブチ、と安々と引き千切った。
(マジか)
あの樹海の中で蜘蛛に襲われた時、この糸をどれだけ引っ張っても、マスオには手も足も出なかった。
そんな丈夫な蜘蛛の糸を、いとも簡単に引きちぎるとは。
(なら、これはどうだ!)
奇襲に失敗したマスオは、天井の穴に身体を挿れると、穴をすり抜けて落下した。
落下中にホブゴブリンに姿を変え、直下にあるキャプテンオーガに向かって、頭上から拳を振り下ろす。
(捕らえた!)
重力に乗ったマスオの拳は、寸分の狂いなくボスオーガの眉間をぶち抜く・・・・・・はずだった。
だが、オーガの巨大な腕が、マスオの拳を弾き返した。
(な、なんてパワーだ)
ホブゴブリンの体重を込めた一撃に屈するどころか、逆に大きく跳ね飛ばした。
「ヴァヴォアアアアアアーーーーッ!」
群れの主、キャプテンオーガは大きく吠えた。護衛のオーグレスが跳ね起きる。
天幕周囲にいたオーガたちも近づいてくる気配がした。
(マズい、逃げられない)
奇襲は完全に失敗だ。そればかりか、逆に天幕内にマスオが閉じ込められ、天幕の外からも包囲される形になってしまった。
ボスに一撃さえ入れられれば。特に、弱点にも思えるあのツノに。
そう考えてボスオーガへ再度突撃するが、起き上がった護衛のオーグレスにすらはね飛ばされる。どうやらホブゴブリンの肉体では、ボスどころかメスのオーガにすら敵わないようだ。
(マジでぶっ殺されるなこれ)
ホブゴブリンでは不利だ。
狼に変身して逃げるか。だが逃げおおせるだろうか。周囲にオーガが迫っている気配が強い。天幕をまくりあげたところに敵が複数いたら、狼の防御力じゃそこでもう一撃でアウトだ。
(蜘蛛で戦うしかない)
マスオは再び、蜘蛛へと変身した。
「ヴォ!?」
突然の変形に、オーガたちが驚く。
どうやら、この世界でも姿形が変形するのは普通じゃないようだ。
マスオは天幕の布、90度を超えるマイナス傾斜を蜘蛛の8本脚で難なくよじ登り、次々と糸を吐いて蜘蛛の巣を作り始めた。
天幕は高さがあるが、横幅はさほど大きくない。蜘蛛の巣を作るには悪くない構造だ。
(えーと、確か縦糸は粘着なし、横糸は粘着、だったか)
キャプテンオーガやオーグレスたちが枕代わりの丸太などを投げつけてくるが、多くは蜘蛛の巣に捕らえられ、残りは躱す。
蜘蛛の巣を形成すると、隙間から粘着糸を何本も投下した。
「ヴェアッ!」
ボスオーガがマスオを指差して叫ぶと、オーグレスたちはマスオが吐いた糸を登り始めた。上に登って戦え、とでも命じたのだろう。
だがそれは逆効果だ。むしろ粘着糸に絡まれ、次々と宙吊りになる。
やがて、天幕の中は丸々、巨大な蜘蛛の巣となった。
「ヴァ!?ヴォ!?」
騒ぎを聞きつけて天幕へと入ってきたオーガたちが、たちまちすだれ状に垂れ下がった糸に絡まる。
怪力を発揮して糸を引き千切るが、マスオはどんどんと糸を吐き続け、物量で天幕を埋め尽くさんと、粘着質の糸をオーガたちにお見舞いし続けた。
一本なら簡単に引き千切ることができる糸でも、2本、3本と巻かれるとそう簡単ではない。
ボスオーガは今や蚕の繭状に糸に巻かれ、オーグレスや加勢のオーガたちも糸に飲み込まれていった。
全員が動けなくなると、マスオは慎重に近づき、牙で麻痺毒を送り込んでいった。回復力の強いオーガだから効き目は低いかもしれない。全員に2回ずつ噛み付いておく。
「ヴェアアアア」
天幕の穴から外を伺うと、まだまだ多くのオーガたちが天幕を取り巻いていた。
入り口で渋滞しているので、ほとんどは中に入れずにいる。
中には天幕を下からめくって入っていくものもいた。マスオは天幕の上から静かに糸を吐き、1匹ずつ絡め取っていく。
天幕の外でウロウロしている個体も、足元にある糸を踏み抜いてしまい、徐々に絡め取られていった。
夜明けまでに、40体近いオーガが繭状に絡め取られて転がった。
全員が麻痺毒に侵されている。
マスオは狼に姿を変え、集落に戻るとゴブリンや狼、コボルドたちを連れ、オーガたちの村へと向かった。
巨大な繭を全員で引っ張り、時間をかけてゴブリン洞窟の中へと運び込む。
ボスオーガにとどめを刺すと、あの魔石が現れた。
どうやら群れの長、あるいは強い個体を倒すと得られやすいようだ、そうマスオは思った。
オーガの赤い魔石を口に入れ、歯が折れそうになりながらも噛み砕く。
ぱああああっ。
マスオの身体が光り輝き、オーガの巨大な姿を取った。
にょっきりと2本の角が額から生えている。
「ヴェ、ヴェアアアアアアアアアアアア!」
やがてたき火が消え、酒盃を放り出してオーガたちがあちこちででかいイビキを掻き始めた。
長だけは巨大な天幕で眠っているようだ。これも高さ10メートル以上ある、横よりも上に長い巨大なものだ。
マスオはフォレストスパイダーに姿を変え、暗闇に乗じて音もなく天幕へと接近した。
「ヴヴォ?」
一瞬見張りが目を凝らしたが、オーガにゴブリンやコボルドのような暗視能力はない。真っ暗な新月であったことが幸いし、マスオは気取られることなく巨大な天幕へと近づき、その頂へと昇った。
(眠っているな)
牙でそっと穴をあけると、巨大なイビキを掻きながら、数体のオーガが寝そべっているのが見えた。
中央にさきほど見た長、巨体が眠っているのが見えた。
その周囲に4体ものオーガが眠っていた。オーガのメス、オーグレスだな、と巨大な乳腺を見てマスオは思った。
護衛兼お楽しみの相手、ということらしい。いい趣味をしてやがる。
マスオは牙で開けた覗き窓から、するすると糸を垂らした。
首に巻き付き、頭上に引っ張り上げれば。いくら回復力があるオーガとはいえ、窒息死は免れないだろう。
狙い通り、糸はゆっくりとボスオーガの首に向かって垂れ下がっていく。
寝返りを打ったオーガの首に、うまく糸が巻き付いた。
(よし、うまくいった)
マスオは糸を引っ張った。
だが。
「ヴォン!」
ボスオーガがくわっ、と目を覚まし、起き上がる。
首に絡まった糸を、信じられないほどの力でブチブチ、と安々と引き千切った。
(マジか)
あの樹海の中で蜘蛛に襲われた時、この糸をどれだけ引っ張っても、マスオには手も足も出なかった。
そんな丈夫な蜘蛛の糸を、いとも簡単に引きちぎるとは。
(なら、これはどうだ!)
奇襲に失敗したマスオは、天井の穴に身体を挿れると、穴をすり抜けて落下した。
落下中にホブゴブリンに姿を変え、直下にあるキャプテンオーガに向かって、頭上から拳を振り下ろす。
(捕らえた!)
重力に乗ったマスオの拳は、寸分の狂いなくボスオーガの眉間をぶち抜く・・・・・・はずだった。
だが、オーガの巨大な腕が、マスオの拳を弾き返した。
(な、なんてパワーだ)
ホブゴブリンの体重を込めた一撃に屈するどころか、逆に大きく跳ね飛ばした。
「ヴァヴォアアアアアアーーーーッ!」
群れの主、キャプテンオーガは大きく吠えた。護衛のオーグレスが跳ね起きる。
天幕周囲にいたオーガたちも近づいてくる気配がした。
(マズい、逃げられない)
奇襲は完全に失敗だ。そればかりか、逆に天幕内にマスオが閉じ込められ、天幕の外からも包囲される形になってしまった。
ボスに一撃さえ入れられれば。特に、弱点にも思えるあのツノに。
そう考えてボスオーガへ再度突撃するが、起き上がった護衛のオーグレスにすらはね飛ばされる。どうやらホブゴブリンの肉体では、ボスどころかメスのオーガにすら敵わないようだ。
(マジでぶっ殺されるなこれ)
ホブゴブリンでは不利だ。
狼に変身して逃げるか。だが逃げおおせるだろうか。周囲にオーガが迫っている気配が強い。天幕をまくりあげたところに敵が複数いたら、狼の防御力じゃそこでもう一撃でアウトだ。
(蜘蛛で戦うしかない)
マスオは再び、蜘蛛へと変身した。
「ヴォ!?」
突然の変形に、オーガたちが驚く。
どうやら、この世界でも姿形が変形するのは普通じゃないようだ。
マスオは天幕の布、90度を超えるマイナス傾斜を蜘蛛の8本脚で難なくよじ登り、次々と糸を吐いて蜘蛛の巣を作り始めた。
天幕は高さがあるが、横幅はさほど大きくない。蜘蛛の巣を作るには悪くない構造だ。
(えーと、確か縦糸は粘着なし、横糸は粘着、だったか)
キャプテンオーガやオーグレスたちが枕代わりの丸太などを投げつけてくるが、多くは蜘蛛の巣に捕らえられ、残りは躱す。
蜘蛛の巣を形成すると、隙間から粘着糸を何本も投下した。
「ヴェアッ!」
ボスオーガがマスオを指差して叫ぶと、オーグレスたちはマスオが吐いた糸を登り始めた。上に登って戦え、とでも命じたのだろう。
だがそれは逆効果だ。むしろ粘着糸に絡まれ、次々と宙吊りになる。
やがて、天幕の中は丸々、巨大な蜘蛛の巣となった。
「ヴァ!?ヴォ!?」
騒ぎを聞きつけて天幕へと入ってきたオーガたちが、たちまちすだれ状に垂れ下がった糸に絡まる。
怪力を発揮して糸を引き千切るが、マスオはどんどんと糸を吐き続け、物量で天幕を埋め尽くさんと、粘着質の糸をオーガたちにお見舞いし続けた。
一本なら簡単に引き千切ることができる糸でも、2本、3本と巻かれるとそう簡単ではない。
ボスオーガは今や蚕の繭状に糸に巻かれ、オーグレスや加勢のオーガたちも糸に飲み込まれていった。
全員が動けなくなると、マスオは慎重に近づき、牙で麻痺毒を送り込んでいった。回復力の強いオーガだから効き目は低いかもしれない。全員に2回ずつ噛み付いておく。
「ヴェアアアア」
天幕の穴から外を伺うと、まだまだ多くのオーガたちが天幕を取り巻いていた。
入り口で渋滞しているので、ほとんどは中に入れずにいる。
中には天幕を下からめくって入っていくものもいた。マスオは天幕の上から静かに糸を吐き、1匹ずつ絡め取っていく。
天幕の外でウロウロしている個体も、足元にある糸を踏み抜いてしまい、徐々に絡め取られていった。
夜明けまでに、40体近いオーガが繭状に絡め取られて転がった。
全員が麻痺毒に侵されている。
マスオは狼に姿を変え、集落に戻るとゴブリンや狼、コボルドたちを連れ、オーガたちの村へと向かった。
巨大な繭を全員で引っ張り、時間をかけてゴブリン洞窟の中へと運び込む。
ボスオーガにとどめを刺すと、あの魔石が現れた。
どうやら群れの長、あるいは強い個体を倒すと得られやすいようだ、そうマスオは思った。
オーガの赤い魔石を口に入れ、歯が折れそうになりながらも噛み砕く。
ぱああああっ。
マスオの身体が光り輝き、オーガの巨大な姿を取った。
にょっきりと2本の角が額から生えている。
「ヴェ、ヴェアアアアアアアアアアアア!」
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