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アイスキャンディー
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インターフォンが鳴って玄関を開けると阿木は「一昨日ぶりです。」と少しふざけた様子で入ってきた。そして靴を揃えて手を洗いに行った。要所要所で育ちの良さが出ている。
「彰良さん何してたんですか?なんかいい匂い。」
「昼メシ食べながら映画観てた。」
阿木は俺の横に座ると「チャーハンや!いいなぁ。」と言った。「もしかして昼飯まだやった?」と聞くと「食べてきましたけど…」と言って口を開けた。食べさせろってことね…。阿木の口元にチャーハンを乗せたスプーンを持っていくとパクっと食べて「うまい!」と声を上げた。
「もう少しだけフライパンに余ってるけど食う?」
「食う!」
食べ終えると阿木は黙って俯いた。何かを切り出そうとソワソワしている感じだ。阿木がいつもと違って少しソワソワしているのは入ってきた時から感じていた。そういうことを期待して来ているわけだし当然か。けれど生憎俺は今そういう気分からはかなり遠いところにいた。
「阿木、なんかゲームする?」
「うーん、今はいいです。」
「……。」
どうしようか考えた結果、とりあえず何か食わせるってところに辿り着いた。
「阿木、アイスいらん?」
「…彰良さんが食べるなら僕も欲しいです。」
やっぱり食い物には食いついてきた。
「アイスキャンディーやけどいい?ソーダかレモン。」
「はい、じゃあソーダで。」
俺はレモンとソーダのアイスを持って阿木の横に座り、ソーダを阿木へ渡した。
「彰良さんってレモン味好きなんすね。この前のガムもレモンやったし。」
「確かにそうやったな。刺激を求めてるのかもな。」
「刺激…」
俺は何やら考え込んでいる阿木に「この前みたいなことしたい?」と聞くと「したいっす…」と言った。じゃあ、と「そのアイス使ってさ、俺をその気にさせてみてよ。」というと阿木の表情は固まった。
「え?どうやってですか?」
「俺にやり方を委ねんの?」
「だってどうしたらいいか分かんないっすもん。」
阿木は本当にどうしたらいいか分からないって顔をしている。仕事の時はなんでも容量よくこなす阿木のそういう顔は何ていうかかわいい。俺は「分かった。ごめん。」と彼の頭を撫でた。少しだけそういう気になった。けれど甘やかすのは趣味じゃない。
「じゃあさ、阿木…俺が棒持っとくから舌だけ使って舐めてよ。これ全部舐めきったらやってあげる。」
ソーダのアイスを阿木の手から取り上げる。阿木は少し嫌そうな顔をしたが言われたとおりにアイスを舐め始めた。阿木は下から上に舌を這わせる。溶けたアイスが下に落ちないように。
「舌冷たいです。」
「知らんよ。阿木がやってることやろ?まぁ、でも噛むの無しで口の中に入れるのはいいよ。」
阿木はアイスキャンディーを口の中にずぼっと入れて少し溶けて細くなったアイスに舌を這わせながら口から出した。なんかめっちゃエロいな。
「阿木、手疲れたわ。」
手を下ろすと阿木はちゃんと四つん這いになってアイスを舐め続けている。ちょっかいを出したくなってアイスを咥える阿木の耳の中に指を入れた。阿木はアイスを咥えたまま「ハㇷ…ハㇷ…」と息をする。指を少し動かすと「アァ…」と言って口から溶けたアイスだか涎だかを垂らした。
「おい、こぼすなよ。」
「ちょっと…じゃあ邪魔しないでくださいよ。」
「悪いな。もう時間切れ。」
俺は残りのアイスを棒から抜き取り口の中に入れた。そして阿木の顔を両手で押さえてそのまま口に移した。冷たいアイスが溶けていく感覚を味わい、阿木の柔らかい舌に自分の舌を絡ませる。阿木は「んんっはぁ、はぁんん」と息をするのに必死なようだ。こいつキスしたことないんかな…。唾液を絡ませて更に舌を絡ませる。両手の指を阿木の耳の中に入れると「ああっんはぁ、んあ」と更に高い声がでた。それが恥ずかしかったのか俺の指を耳から出そうと俺の手を掴んできたが全然力が入っていない。耳に入れた指を抜き差しすると「アッ」と声を上げ暫くして阿木の身体がビクンビクンと2度大きく跳ねた。俺が阿木から離れると阿木は後に倒れて肩で息をしながら股間を手で押さえた。
「どうした?もしかしてイッた?」
阿木は腕で顔を隠しながら頷いた。彼のパンツの中を確認すると確かに白い精液がついている。
「お前すげーな。」
「…。」
「おい、勝手にイッといて賢者タイムなんなよ。」
「すみません。違います!違います!」
「キス初めてやった?」
「キスっていうか全部初めてですよ。」
「マジ?」
「マジですって。もう、やばかった…あと多分僕めっちゃ耳弱いかもです。」
「そやな、じゃあ俺ちょっとタバコ吸ってくるわ。お前もパンツ洗ってその辺干しとけよ。気持ち悪いやろ?」
「ごめんなさい…。なんかします!僕も。彰良さんがしてほしいこと。」
「何してくれんの?」
「う~ん…なんでも…言ってくれれば…。」
「…じゃあ今度お前の尻開発しようぜ。」
「尻……。」
「ウソウソ、まぁ何か考えとくわ。」
「彰良さん何してたんですか?なんかいい匂い。」
「昼メシ食べながら映画観てた。」
阿木は俺の横に座ると「チャーハンや!いいなぁ。」と言った。「もしかして昼飯まだやった?」と聞くと「食べてきましたけど…」と言って口を開けた。食べさせろってことね…。阿木の口元にチャーハンを乗せたスプーンを持っていくとパクっと食べて「うまい!」と声を上げた。
「もう少しだけフライパンに余ってるけど食う?」
「食う!」
食べ終えると阿木は黙って俯いた。何かを切り出そうとソワソワしている感じだ。阿木がいつもと違って少しソワソワしているのは入ってきた時から感じていた。そういうことを期待して来ているわけだし当然か。けれど生憎俺は今そういう気分からはかなり遠いところにいた。
「阿木、なんかゲームする?」
「うーん、今はいいです。」
「……。」
どうしようか考えた結果、とりあえず何か食わせるってところに辿り着いた。
「阿木、アイスいらん?」
「…彰良さんが食べるなら僕も欲しいです。」
やっぱり食い物には食いついてきた。
「アイスキャンディーやけどいい?ソーダかレモン。」
「はい、じゃあソーダで。」
俺はレモンとソーダのアイスを持って阿木の横に座り、ソーダを阿木へ渡した。
「彰良さんってレモン味好きなんすね。この前のガムもレモンやったし。」
「確かにそうやったな。刺激を求めてるのかもな。」
「刺激…」
俺は何やら考え込んでいる阿木に「この前みたいなことしたい?」と聞くと「したいっす…」と言った。じゃあ、と「そのアイス使ってさ、俺をその気にさせてみてよ。」というと阿木の表情は固まった。
「え?どうやってですか?」
「俺にやり方を委ねんの?」
「だってどうしたらいいか分かんないっすもん。」
阿木は本当にどうしたらいいか分からないって顔をしている。仕事の時はなんでも容量よくこなす阿木のそういう顔は何ていうかかわいい。俺は「分かった。ごめん。」と彼の頭を撫でた。少しだけそういう気になった。けれど甘やかすのは趣味じゃない。
「じゃあさ、阿木…俺が棒持っとくから舌だけ使って舐めてよ。これ全部舐めきったらやってあげる。」
ソーダのアイスを阿木の手から取り上げる。阿木は少し嫌そうな顔をしたが言われたとおりにアイスを舐め始めた。阿木は下から上に舌を這わせる。溶けたアイスが下に落ちないように。
「舌冷たいです。」
「知らんよ。阿木がやってることやろ?まぁ、でも噛むの無しで口の中に入れるのはいいよ。」
阿木はアイスキャンディーを口の中にずぼっと入れて少し溶けて細くなったアイスに舌を這わせながら口から出した。なんかめっちゃエロいな。
「阿木、手疲れたわ。」
手を下ろすと阿木はちゃんと四つん這いになってアイスを舐め続けている。ちょっかいを出したくなってアイスを咥える阿木の耳の中に指を入れた。阿木はアイスを咥えたまま「ハㇷ…ハㇷ…」と息をする。指を少し動かすと「アァ…」と言って口から溶けたアイスだか涎だかを垂らした。
「おい、こぼすなよ。」
「ちょっと…じゃあ邪魔しないでくださいよ。」
「悪いな。もう時間切れ。」
俺は残りのアイスを棒から抜き取り口の中に入れた。そして阿木の顔を両手で押さえてそのまま口に移した。冷たいアイスが溶けていく感覚を味わい、阿木の柔らかい舌に自分の舌を絡ませる。阿木は「んんっはぁ、はぁんん」と息をするのに必死なようだ。こいつキスしたことないんかな…。唾液を絡ませて更に舌を絡ませる。両手の指を阿木の耳の中に入れると「ああっんはぁ、んあ」と更に高い声がでた。それが恥ずかしかったのか俺の指を耳から出そうと俺の手を掴んできたが全然力が入っていない。耳に入れた指を抜き差しすると「アッ」と声を上げ暫くして阿木の身体がビクンビクンと2度大きく跳ねた。俺が阿木から離れると阿木は後に倒れて肩で息をしながら股間を手で押さえた。
「どうした?もしかしてイッた?」
阿木は腕で顔を隠しながら頷いた。彼のパンツの中を確認すると確かに白い精液がついている。
「お前すげーな。」
「…。」
「おい、勝手にイッといて賢者タイムなんなよ。」
「すみません。違います!違います!」
「キス初めてやった?」
「キスっていうか全部初めてですよ。」
「マジ?」
「マジですって。もう、やばかった…あと多分僕めっちゃ耳弱いかもです。」
「そやな、じゃあ俺ちょっとタバコ吸ってくるわ。お前もパンツ洗ってその辺干しとけよ。気持ち悪いやろ?」
「ごめんなさい…。なんかします!僕も。彰良さんがしてほしいこと。」
「何してくれんの?」
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