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16 ほれ薬?
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熱めの湯を浴びていたので、夜風が気持ちいい。塩気があってベタつく感覚にも慣れてきっていて、海上の方がやはり落ち着くと思った。
「今日はお疲れ様でした。ご契約おめでとうございます。私が仕事を取れるのはいつになることやら……」
甲板の端までいって、手すりから身を乗り出して下を見た。この一帯は色鮮やかな魚がいて癒される。煌びやかなカジノで少々疲れた目を休めたい。
不意に後ろからリードさんに抱きしめられた。
「大丈夫です。落ちませんよ?」
落ちても溺れはしないのに、と戸惑う私の耳にリードさんは囁く。
「サヤ、船、降りな?」
「え?」
「船降りてよ。それで、女の子になって僕のお嫁さんになって」
「ええっ?!」
耳にキスをされて、ゾクゾクっと感じた。嫌な感覚ではなくて、むしろ……。
「でも、船を降りたら私出来る事無いですし、それにリードさんは船に乗ったままでしょう?」
「宿の方で働けば、いいよ。番になればエラスノだって辞めなくていいし、僕もしょっちゅう逢いに行く。頑張って独り立ちして、陸で生活できるようにするから……」
首筋に沿ってキスが降りてきた。経験がある彼は、どうすれば気持ち良いのかをその頭脳で弾きだしているのだろう。
何かが高まりそうで、ヤバイ感じがする。がっちり、ホールドされてて、抵抗する術がわからない。
「嫌、ですっ!女の人になったらっ、嫌われちゃうっ!」
女の人になったからって、追放はされないだろう。でも、みんな、特にアルバートさんと私の関係は変わってしまう。首を這っていたリードさんの動きが止まった。
「……ごめん。サヤにそんな声出させたかった訳じゃないんだ……」
解放されて振り向くと、リードさんは少し離れてしょんぼりと立っていた。片腕を抱く様にしている彼は少し小さく見える。
「何があったんですか?今日の依頼?」
風向きが変わってリードさんが香水の様な物をつけている事が分かった。どこかで嗅いだような甘い香り……エウディさんだ。エウディさんから頂くものはこの香りがしている。
「実は……」
「リード」
少し躊躇ってから、ようやく話出そうとしたリードさんの声をクロノさんが遮るようにして、現れた。
穏やかな笑みだけれど、違和感。リードさんが話すのを止めた?
「大丈夫です。今度の依頼にサヤは参加しません」
「参加、しないの?」
「ええ、参加させません。まだサヤには無理ですから」
明らかにリードさんはホッとした表情に変わった。
「今度の依頼とは、リードさんのですか?」
「ええ。リード主体ですが、依頼の遂行にはエラスノ全体で対応します。しかし、この度の依頼は戦闘が含まれるので、サヤにはその間船を降りてもらいます」
「船を?」
「はい。守りながら、と言うのは少し難しいので」
「あの、その間私は何をすれば……?」
「お勉強、ですね」
スッとクロノさんは近づいて、私の耳と首の後ろを手で拭った。
「エラスノの宿で手伝いをしてもらいながら、この世界の常識を学んでもらいます。ひと月はかからない短い間ですが、期待していますよ」
「わかり、ました」
宿屋。みんなの好物を学べる場所だ。それにアルバートさんに散々言われてきた事も学べる。
仕事から外されるのは悔しさを感じるけれど、足手まといになる方が嫌だった。
「帝都は近い。明日の昼にはデイノに紹介します。今晩のうちに必要な物はまとめておいでください。船は沈まない程度の仕事ですから、使わない物は置いていても構いませんよ」
船が沈むような依頼もあるのかと驚いたが、二人とも特に気にしていないようだった。ただ、クロノさんの笑みに小さな違和感だけ残った。
次の朝、少し早めに起きてきたリードさんに昨晩の事を謝られた。香りは昨日より少し弱いけれど、私には強くてクラクラする。
「その香水はどうされたのですか?」
リードさんが香水を買うとは思えない。
「え、あ、気づいた?こらは、その、ねえさんにもらったんだ」
「エウディさん、ですか?」
こっくり頷いた彼は……照れている?
「おはよーさん。あ?リード、お前、何色気付いとんねん」
「おはようございます」
「い、色気付くって!」
「それ、エウディからもろたヤツやろ?リラックス効果あるとか言う」
「え?リラックス?」
「おお、リラックスしすぎて寝むうなんねん、俺。仕事中は堪忍な」
大欠伸してアルバートさんは食堂に入って行った。
「リラックス……」
「おはようございます。今日はリードも早起きですね」
「クロノさん、おはようございます」
困惑しているリードさんはクロノさんを捨て犬のような目で見つめた。
「どうかしたのですか?」
「クロノさんも、この香水ねぇさんからもらった?」
「ええ、よく分かりましたね。他人と仲良くなれる香水とは不思議です。私もほんの少しつけていますが、分かるほどでは無いように気をつけていたつもりなのですが」
「あああー、やっぱりー」
「リードさんは……どんな香水だと?」
なぜかエウディさんの説明が違う。そして、リードさんはその事について泣きそうになっている。
「好きな人をその気にさせる香りって……」
惚れ薬的な?
「リードさん、私は香水は頂いてないですが、エウディさんからのプレゼントはこの香りがしています。多分エウディさんの好みの香りだと……」
「エウディに、振り向いてもらえる香水という事ですね」
「だから、昨日上手くいかなかったのか……」
しょんぼりしながらもとんでも無いことをリードさんは漏らした。そんないかがわしい物を使おうとしたリードさんには特別刺激的なオムレツをプレゼントだ。
食後、片付けを済ませるとやる事は無くなってしまった。いつもなら、仕事を見学している時間帯だけど、昨日発作が出かけたせいかアルバートさんは二度寝しに行ってしまったし、リードさんとは少し冷却期間を置きたい。消去法で操舵室にいるクロノさんの手伝いに向かった。
「もうすぐ着くのですから、荷物のまとめなどしていれば良いんですよ?」
「それも済ませました。何かお手伝いをと思ったのですが……」
穏やかな航路で手は足りていそうだ。それに、練習をさせてもらう程の時間は無い。けれど、ほんの少し、クロノさんの反応が冷たく感じられた。
「では、おしゃべりに付き合ってください。ここからは離れられませんが、暇を持て余していたので」
そう言えば以前力を使うと眠くなると聞いた事が有った。代わりに航行はできないが、疲労が溜まって眠気を感じているのかも知れない。それで機嫌が悪いのかも、と思うと確かに眠気を紛らわすには丁度良かったかな?
手招きされて近づくとひょいと膝に乗せられた。レーダーと自動操縦のチェック以外に動きは無いので、確かに邪魔にはなりませんが。
「あの、なぜ膝の上なのでしょうか?」
「なぜでしょうか?少し癒されたい気分だったのかもしれませんね」
そう言いながら頭を撫でられた。スキンシップ過多すぎないか。自分が無性でなければ男女どちらでもセクハラになりそうだ。
「船ではペット飼えないですからね」
「飼おうと思えば飼えますよ。けれど、私、動物にも植物にも嫌われてしまうので」
そう言えば、ディモル捕縛の際も毎回クロノさんだけは威嚇されていたような。
「懐いてくれるのはエラスノのメンバーと利害関係者くらいでしょうか……」
「そう言えば昨日も女の子を勧められていましたね」
「……おや、聞こえていましたか」
「ええ、妻に叱られるって仰ってた少し驚きました。……あの、方便ですよね?」
「ええ、方便。嘘ですね」
だよね、と思って笑いかけようとした。
「エウディは叱ったりしてくれません。彼女と結婚の際、遊びはお互い束縛しないと約束させられました」
「え?」
「エウディが妻だと、言っていませんでしたか?」
「聞いて、無いです」
エウディさんが、妻?奥さん?
「それは……そうでしたか。驚かせてしまいましたね。うっかりしてました」
「うっかりってそんな……」
そんな、約束させられたって事はクロノさんからエウディさんを妻にしたいと思ったって事だ。それなのに、他の人、私に思わせぶりな事し過ぎじゃないですか。
そう抗議したいのに、喉の奥が絡まるようでうまく言えない。それから、何故か胸の奥が締まった感じがする……
「すみません。除け者にするつもりは無かったのですが」
そう言って、クロノさんは私の髪にキスをした。
「今日はお疲れ様でした。ご契約おめでとうございます。私が仕事を取れるのはいつになることやら……」
甲板の端までいって、手すりから身を乗り出して下を見た。この一帯は色鮮やかな魚がいて癒される。煌びやかなカジノで少々疲れた目を休めたい。
不意に後ろからリードさんに抱きしめられた。
「大丈夫です。落ちませんよ?」
落ちても溺れはしないのに、と戸惑う私の耳にリードさんは囁く。
「サヤ、船、降りな?」
「え?」
「船降りてよ。それで、女の子になって僕のお嫁さんになって」
「ええっ?!」
耳にキスをされて、ゾクゾクっと感じた。嫌な感覚ではなくて、むしろ……。
「でも、船を降りたら私出来る事無いですし、それにリードさんは船に乗ったままでしょう?」
「宿の方で働けば、いいよ。番になればエラスノだって辞めなくていいし、僕もしょっちゅう逢いに行く。頑張って独り立ちして、陸で生活できるようにするから……」
首筋に沿ってキスが降りてきた。経験がある彼は、どうすれば気持ち良いのかをその頭脳で弾きだしているのだろう。
何かが高まりそうで、ヤバイ感じがする。がっちり、ホールドされてて、抵抗する術がわからない。
「嫌、ですっ!女の人になったらっ、嫌われちゃうっ!」
女の人になったからって、追放はされないだろう。でも、みんな、特にアルバートさんと私の関係は変わってしまう。首を這っていたリードさんの動きが止まった。
「……ごめん。サヤにそんな声出させたかった訳じゃないんだ……」
解放されて振り向くと、リードさんは少し離れてしょんぼりと立っていた。片腕を抱く様にしている彼は少し小さく見える。
「何があったんですか?今日の依頼?」
風向きが変わってリードさんが香水の様な物をつけている事が分かった。どこかで嗅いだような甘い香り……エウディさんだ。エウディさんから頂くものはこの香りがしている。
「実は……」
「リード」
少し躊躇ってから、ようやく話出そうとしたリードさんの声をクロノさんが遮るようにして、現れた。
穏やかな笑みだけれど、違和感。リードさんが話すのを止めた?
「大丈夫です。今度の依頼にサヤは参加しません」
「参加、しないの?」
「ええ、参加させません。まだサヤには無理ですから」
明らかにリードさんはホッとした表情に変わった。
「今度の依頼とは、リードさんのですか?」
「ええ。リード主体ですが、依頼の遂行にはエラスノ全体で対応します。しかし、この度の依頼は戦闘が含まれるので、サヤにはその間船を降りてもらいます」
「船を?」
「はい。守りながら、と言うのは少し難しいので」
「あの、その間私は何をすれば……?」
「お勉強、ですね」
スッとクロノさんは近づいて、私の耳と首の後ろを手で拭った。
「エラスノの宿で手伝いをしてもらいながら、この世界の常識を学んでもらいます。ひと月はかからない短い間ですが、期待していますよ」
「わかり、ました」
宿屋。みんなの好物を学べる場所だ。それにアルバートさんに散々言われてきた事も学べる。
仕事から外されるのは悔しさを感じるけれど、足手まといになる方が嫌だった。
「帝都は近い。明日の昼にはデイノに紹介します。今晩のうちに必要な物はまとめておいでください。船は沈まない程度の仕事ですから、使わない物は置いていても構いませんよ」
船が沈むような依頼もあるのかと驚いたが、二人とも特に気にしていないようだった。ただ、クロノさんの笑みに小さな違和感だけ残った。
次の朝、少し早めに起きてきたリードさんに昨晩の事を謝られた。香りは昨日より少し弱いけれど、私には強くてクラクラする。
「その香水はどうされたのですか?」
リードさんが香水を買うとは思えない。
「え、あ、気づいた?こらは、その、ねえさんにもらったんだ」
「エウディさん、ですか?」
こっくり頷いた彼は……照れている?
「おはよーさん。あ?リード、お前、何色気付いとんねん」
「おはようございます」
「い、色気付くって!」
「それ、エウディからもろたヤツやろ?リラックス効果あるとか言う」
「え?リラックス?」
「おお、リラックスしすぎて寝むうなんねん、俺。仕事中は堪忍な」
大欠伸してアルバートさんは食堂に入って行った。
「リラックス……」
「おはようございます。今日はリードも早起きですね」
「クロノさん、おはようございます」
困惑しているリードさんはクロノさんを捨て犬のような目で見つめた。
「どうかしたのですか?」
「クロノさんも、この香水ねぇさんからもらった?」
「ええ、よく分かりましたね。他人と仲良くなれる香水とは不思議です。私もほんの少しつけていますが、分かるほどでは無いように気をつけていたつもりなのですが」
「あああー、やっぱりー」
「リードさんは……どんな香水だと?」
なぜかエウディさんの説明が違う。そして、リードさんはその事について泣きそうになっている。
「好きな人をその気にさせる香りって……」
惚れ薬的な?
「リードさん、私は香水は頂いてないですが、エウディさんからのプレゼントはこの香りがしています。多分エウディさんの好みの香りだと……」
「エウディに、振り向いてもらえる香水という事ですね」
「だから、昨日上手くいかなかったのか……」
しょんぼりしながらもとんでも無いことをリードさんは漏らした。そんないかがわしい物を使おうとしたリードさんには特別刺激的なオムレツをプレゼントだ。
食後、片付けを済ませるとやる事は無くなってしまった。いつもなら、仕事を見学している時間帯だけど、昨日発作が出かけたせいかアルバートさんは二度寝しに行ってしまったし、リードさんとは少し冷却期間を置きたい。消去法で操舵室にいるクロノさんの手伝いに向かった。
「もうすぐ着くのですから、荷物のまとめなどしていれば良いんですよ?」
「それも済ませました。何かお手伝いをと思ったのですが……」
穏やかな航路で手は足りていそうだ。それに、練習をさせてもらう程の時間は無い。けれど、ほんの少し、クロノさんの反応が冷たく感じられた。
「では、おしゃべりに付き合ってください。ここからは離れられませんが、暇を持て余していたので」
そう言えば以前力を使うと眠くなると聞いた事が有った。代わりに航行はできないが、疲労が溜まって眠気を感じているのかも知れない。それで機嫌が悪いのかも、と思うと確かに眠気を紛らわすには丁度良かったかな?
手招きされて近づくとひょいと膝に乗せられた。レーダーと自動操縦のチェック以外に動きは無いので、確かに邪魔にはなりませんが。
「あの、なぜ膝の上なのでしょうか?」
「なぜでしょうか?少し癒されたい気分だったのかもしれませんね」
そう言いながら頭を撫でられた。スキンシップ過多すぎないか。自分が無性でなければ男女どちらでもセクハラになりそうだ。
「船ではペット飼えないですからね」
「飼おうと思えば飼えますよ。けれど、私、動物にも植物にも嫌われてしまうので」
そう言えば、ディモル捕縛の際も毎回クロノさんだけは威嚇されていたような。
「懐いてくれるのはエラスノのメンバーと利害関係者くらいでしょうか……」
「そう言えば昨日も女の子を勧められていましたね」
「……おや、聞こえていましたか」
「ええ、妻に叱られるって仰ってた少し驚きました。……あの、方便ですよね?」
「ええ、方便。嘘ですね」
だよね、と思って笑いかけようとした。
「エウディは叱ったりしてくれません。彼女と結婚の際、遊びはお互い束縛しないと約束させられました」
「え?」
「エウディが妻だと、言っていませんでしたか?」
「聞いて、無いです」
エウディさんが、妻?奥さん?
「それは……そうでしたか。驚かせてしまいましたね。うっかりしてました」
「うっかりってそんな……」
そんな、約束させられたって事はクロノさんからエウディさんを妻にしたいと思ったって事だ。それなのに、他の人、私に思わせぶりな事し過ぎじゃないですか。
そう抗議したいのに、喉の奥が絡まるようでうまく言えない。それから、何故か胸の奥が締まった感じがする……
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