38 / 61
38
しおりを挟む
今度はゴーグル自体に宝石の様にキラキラした小石が取り付けられた。「上物やで」と言いながら、ウジョーさんは得意げだ。彼の採った魔石だろうか。
「……どないなっとんねん。これが、加護か?」
ゴーグル越しでも分かるくらい、眉間に皺が寄った。ウジョーさんの声は若干怒りを含んで聞こえた。
「多分そうだと思います。何が見えたんですか?」
「気分悪いかも知らんけど言うで。これは呪いや。こんなん加護やなんて、ちゃんちゃらおかしい」
「呪い?」
「死恐怖症耐性ってアホか。こんなん、よっぽど本人が望んで、職業柄どうしても要る時ぐらいしか身につけへんぞ。死が怖ない様にするっちゅう事は、なんかあれば死ね言われてる様なもんやろ。カリンの事なんやと思てんねん」
「はぁ」
「色々鈍麻もついてる。ストレス耐性あがっとるやろ。普通なら躊躇する事に気がつかへん。そんなん人格歪めてる様なもんやで」
「そうなんですか?」
「ほら、ショック受けとらへん」
全く受けてない事はない。ただ、確かに自分でも何か昔の自分とは違うなと思う事はあった。
「まぁ、俺がひっぺがせるもんでもないし、無理矢理外したらどうなるか分からん。他に気になるんは……、内部破壊耐性と再生がほぼカンストしてるんと……、なんで色香耐性まであんねん。サンダーランドの貴族か一部の聖獣くらいしか持っとらへんスキルやん」
「それは、友達のナルさんと言う人がサンダーランド家の人だからかも知れません」
「ああ、なるほど。仲良いんや?」
「それなりに」
「ほーん」
パッとウジョーさんはゴーグルを外した。さっきの小石は心なしかさっきより小さくなっている。
「まぁ、こんなもんや。あんまりやると宝石が無うなってまうし」
「こんな便利な物があるんですね」
「貴族さん達は魔具あんまり使わへんからな。平民は魔具と魔石で魔法の代わりにしとる。魔石は高いから、ここまでのん持っとんのはほんの一部や。魔石買うてまで使っとたらすぐ破産になるわ」
「すごーい」
「せやろ?」
「さってと」と言って、ウジョーさんは立ち上がった。
「さっさと魔石見つけよか。カリンにも数要るし」
「すみません」
「いや、ええねん。魔石言うても売れるんは純度が高い透明なやつや。純度が低いとゴミが出る。魔具の燃料に使えへんし、値段も安い。純度が低い小石は置いといても純度が悪いまま大きいなるだけやねん。カリンが使いまくっても全然オッケーや」
そして、彼はすぐ横の木を揺らすとバラバラと石が降ってきた。
「コレが魔石」
「そんな簡単に?」
「見てみぃ、全部灰色や。これ全部魔力も少ない。ええか?大きゅうて透明なんあったら、布で掴んで回収するんやで」
「はい」
試しに手で灰色のに触れると、ポロっと崩れて無くなった。本当に含まれてる量が少ないらしい。
ウジョーさんは木に登って揺すったり、棒を使って器用に落としていっている。見たところ透明な物はほとんどなく、合っても極小。そっと掴んで袋に入れはするけれど、実入りは良くなさそう。
「最近ええのあんまり無いねん。お陰で危険をおかしてこのテリトリーまで来たわけやけど、ここも減っとるな。カリンが主と交渉してくれたさかい、コソコソやらんで済んで助かるわ」
確かにこんだけ大暴れしてたら、熊にも襲われるだろう。うるさすぎて。
小さい動物達は迷惑そうに逃げていっている。
『騒がせてすまない。透き通る魔石、純度の高い魔石を探している。見た事はないか?』
『最近は水の中にできる様になった。マナが濃くて重くて沈む。暴れるのは勘弁願う』
『分かった。すまなかった』
試しに迷惑そうな顔をしているリスっぽい子に聞いてみた。逃げ惑わないこの胆力。小型だけど、やはりただの動物じゃ無くて聖獣の子でしたね。会話がスムーズだった。
「ウジョーさん。純度の高い魔石ですけど!」
「見つかったか?!」
「いえ、そこのリスさんが最近は池の中にできてるって言ってます」
どしーん、と音を立ててウジョーさんは木から落ちてきた。
「だ、大丈夫ですか?お怪我は?」
「怪我?怪我なんてなんぼのもんじゃい!それよか、カリン、今の話ほんまか?」
「はい、マナが濃くて重くて沈むって」
「行くで!」
ぴゃっと先程私達が来た方向にウジョーさんは消えていった。え、置いてかれた?熊は大丈夫でも他にも猛獣とかいるんじゃ?
待ってぇぇえ!
はぐれるかと思ったが、ウジョーさんはなぎ倒し気味で駆け抜けたらしく、即席の獣道かできていたので簡単に元の池に辿り着けた。そこにはウジョーさんの抜け殻が落ちていて、本体はどうやら池の中。
「とったどー!」
拳大の宝石の様な魔石をウジョーさんは掲げた。
「うおっと。カリン、パス!」
「はい!」
水中は流石に素手なので、触っていると溶けていく。投げてよこされ、それを私が布で受け取り収納する。ほいっほいっと投げてこられて、あっという間に袋はぱんぱん。
「大量やー!」
いくらゴーグルをかけていても、水中でこれほど透明な石なら見つけられない様な気がするが、ウジョーさんには簡単だった様だ。どうなってるんだろう。
「おっしゃ、おっしゃ」
ザバァっと水から上がると、彼は服を着ていなかった。秘すべき場所とご対面。
「薪とってきます!」
「おう、ありがとさー、ん?」
見てしまった。いけないものを見てしまった。ウジョーさんは完全に私を男だと思ってるから仕方ないけど!……忘れよう。
しかし、薪は急いで集める。もう少し山手に行くと雪が積もっている様な気候で、池の水は冷たかった。風邪をひかれては大変だ。
戻るとウジョーさんもちゃんと服は着ていて、それでも髪はまだ濡れていた。
「火を起こしますね。魔石頂いたので、着火くらいなら問題ないので」
「おおきにー」
寒いのかフルフル震えながらも、ニンマリ笑っている彼の目にはお金のマークが見える。通貨単位は円ではないが。
「……カリン、このまま俺と手ぇ組まへん?結構ええ生活でけるで?」
「皆が心配しています。それに、やらないといけない事もあるので」
「えー、カリンさーん、命かけて街まで行くのやめよぉやぁ」
ぶぅぶぅ口を尖らせてもダメです。
「まぁ、真面目な話、あんな呪いかけられたんやし、戻るんはやめた方がええと思うんやけど」
「でも、あれが無ければ魔王は倒せないんじゃないですか?」
「魔王、なぁ。おると思うんか?」
「え?」
「せやから、ほんまに人の心につけ入って怨嗟振り撒く様な魔王、いるんやろか?誰も見た事あらへん。歴代の勇者御一行も力は削いでも対面した事はない。おまけに怨嗟は魔王の専売特許でも無い。俺はあんまり信じてへんのよね」
魔王は……、いない。そんな事あり得るのだろうか?
「クラリス陛下とお話しして、ですけど、いると、思います」
クラリス女王陛下の憂いた顔が浮かぶ。本当に魔王がいなければどんなに良いか。
「ただ、もし魔王自体はいなくても魔王討伐に出れば空気中のマナが減って怨嗟が減るのは確かです。自然現象かも知れないけれど、行く価値はあると思います」
「ほーん。ま、そこまで言うなら頑張りよし」
ウジョーさんは怨嗟にはあまり興味がない様だった。
「……どないなっとんねん。これが、加護か?」
ゴーグル越しでも分かるくらい、眉間に皺が寄った。ウジョーさんの声は若干怒りを含んで聞こえた。
「多分そうだと思います。何が見えたんですか?」
「気分悪いかも知らんけど言うで。これは呪いや。こんなん加護やなんて、ちゃんちゃらおかしい」
「呪い?」
「死恐怖症耐性ってアホか。こんなん、よっぽど本人が望んで、職業柄どうしても要る時ぐらいしか身につけへんぞ。死が怖ない様にするっちゅう事は、なんかあれば死ね言われてる様なもんやろ。カリンの事なんやと思てんねん」
「はぁ」
「色々鈍麻もついてる。ストレス耐性あがっとるやろ。普通なら躊躇する事に気がつかへん。そんなん人格歪めてる様なもんやで」
「そうなんですか?」
「ほら、ショック受けとらへん」
全く受けてない事はない。ただ、確かに自分でも何か昔の自分とは違うなと思う事はあった。
「まぁ、俺がひっぺがせるもんでもないし、無理矢理外したらどうなるか分からん。他に気になるんは……、内部破壊耐性と再生がほぼカンストしてるんと……、なんで色香耐性まであんねん。サンダーランドの貴族か一部の聖獣くらいしか持っとらへんスキルやん」
「それは、友達のナルさんと言う人がサンダーランド家の人だからかも知れません」
「ああ、なるほど。仲良いんや?」
「それなりに」
「ほーん」
パッとウジョーさんはゴーグルを外した。さっきの小石は心なしかさっきより小さくなっている。
「まぁ、こんなもんや。あんまりやると宝石が無うなってまうし」
「こんな便利な物があるんですね」
「貴族さん達は魔具あんまり使わへんからな。平民は魔具と魔石で魔法の代わりにしとる。魔石は高いから、ここまでのん持っとんのはほんの一部や。魔石買うてまで使っとたらすぐ破産になるわ」
「すごーい」
「せやろ?」
「さってと」と言って、ウジョーさんは立ち上がった。
「さっさと魔石見つけよか。カリンにも数要るし」
「すみません」
「いや、ええねん。魔石言うても売れるんは純度が高い透明なやつや。純度が低いとゴミが出る。魔具の燃料に使えへんし、値段も安い。純度が低い小石は置いといても純度が悪いまま大きいなるだけやねん。カリンが使いまくっても全然オッケーや」
そして、彼はすぐ横の木を揺らすとバラバラと石が降ってきた。
「コレが魔石」
「そんな簡単に?」
「見てみぃ、全部灰色や。これ全部魔力も少ない。ええか?大きゅうて透明なんあったら、布で掴んで回収するんやで」
「はい」
試しに手で灰色のに触れると、ポロっと崩れて無くなった。本当に含まれてる量が少ないらしい。
ウジョーさんは木に登って揺すったり、棒を使って器用に落としていっている。見たところ透明な物はほとんどなく、合っても極小。そっと掴んで袋に入れはするけれど、実入りは良くなさそう。
「最近ええのあんまり無いねん。お陰で危険をおかしてこのテリトリーまで来たわけやけど、ここも減っとるな。カリンが主と交渉してくれたさかい、コソコソやらんで済んで助かるわ」
確かにこんだけ大暴れしてたら、熊にも襲われるだろう。うるさすぎて。
小さい動物達は迷惑そうに逃げていっている。
『騒がせてすまない。透き通る魔石、純度の高い魔石を探している。見た事はないか?』
『最近は水の中にできる様になった。マナが濃くて重くて沈む。暴れるのは勘弁願う』
『分かった。すまなかった』
試しに迷惑そうな顔をしているリスっぽい子に聞いてみた。逃げ惑わないこの胆力。小型だけど、やはりただの動物じゃ無くて聖獣の子でしたね。会話がスムーズだった。
「ウジョーさん。純度の高い魔石ですけど!」
「見つかったか?!」
「いえ、そこのリスさんが最近は池の中にできてるって言ってます」
どしーん、と音を立ててウジョーさんは木から落ちてきた。
「だ、大丈夫ですか?お怪我は?」
「怪我?怪我なんてなんぼのもんじゃい!それよか、カリン、今の話ほんまか?」
「はい、マナが濃くて重くて沈むって」
「行くで!」
ぴゃっと先程私達が来た方向にウジョーさんは消えていった。え、置いてかれた?熊は大丈夫でも他にも猛獣とかいるんじゃ?
待ってぇぇえ!
はぐれるかと思ったが、ウジョーさんはなぎ倒し気味で駆け抜けたらしく、即席の獣道かできていたので簡単に元の池に辿り着けた。そこにはウジョーさんの抜け殻が落ちていて、本体はどうやら池の中。
「とったどー!」
拳大の宝石の様な魔石をウジョーさんは掲げた。
「うおっと。カリン、パス!」
「はい!」
水中は流石に素手なので、触っていると溶けていく。投げてよこされ、それを私が布で受け取り収納する。ほいっほいっと投げてこられて、あっという間に袋はぱんぱん。
「大量やー!」
いくらゴーグルをかけていても、水中でこれほど透明な石なら見つけられない様な気がするが、ウジョーさんには簡単だった様だ。どうなってるんだろう。
「おっしゃ、おっしゃ」
ザバァっと水から上がると、彼は服を着ていなかった。秘すべき場所とご対面。
「薪とってきます!」
「おう、ありがとさー、ん?」
見てしまった。いけないものを見てしまった。ウジョーさんは完全に私を男だと思ってるから仕方ないけど!……忘れよう。
しかし、薪は急いで集める。もう少し山手に行くと雪が積もっている様な気候で、池の水は冷たかった。風邪をひかれては大変だ。
戻るとウジョーさんもちゃんと服は着ていて、それでも髪はまだ濡れていた。
「火を起こしますね。魔石頂いたので、着火くらいなら問題ないので」
「おおきにー」
寒いのかフルフル震えながらも、ニンマリ笑っている彼の目にはお金のマークが見える。通貨単位は円ではないが。
「……カリン、このまま俺と手ぇ組まへん?結構ええ生活でけるで?」
「皆が心配しています。それに、やらないといけない事もあるので」
「えー、カリンさーん、命かけて街まで行くのやめよぉやぁ」
ぶぅぶぅ口を尖らせてもダメです。
「まぁ、真面目な話、あんな呪いかけられたんやし、戻るんはやめた方がええと思うんやけど」
「でも、あれが無ければ魔王は倒せないんじゃないですか?」
「魔王、なぁ。おると思うんか?」
「え?」
「せやから、ほんまに人の心につけ入って怨嗟振り撒く様な魔王、いるんやろか?誰も見た事あらへん。歴代の勇者御一行も力は削いでも対面した事はない。おまけに怨嗟は魔王の専売特許でも無い。俺はあんまり信じてへんのよね」
魔王は……、いない。そんな事あり得るのだろうか?
「クラリス陛下とお話しして、ですけど、いると、思います」
クラリス女王陛下の憂いた顔が浮かぶ。本当に魔王がいなければどんなに良いか。
「ただ、もし魔王自体はいなくても魔王討伐に出れば空気中のマナが減って怨嗟が減るのは確かです。自然現象かも知れないけれど、行く価値はあると思います」
「ほーん。ま、そこまで言うなら頑張りよし」
ウジョーさんは怨嗟にはあまり興味がない様だった。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です
オレンジ方解石
恋愛
結婚式の最中に、夫に他の女と逃げられた花嫁、水瀬透子。
離婚届けを出す直前に事故で瀕死となった彼女は、異世界の女神から『妾と取り引きするなら、助けてやろう』と持ちかけられる。
異世界の《世界樹》の《種》を宿す《仮枝》となった透子は、女神の世界に連れて行かれ、二年を過ごすこととなった。
そこは男女比が8対1という偏った世界であり、女性が《四気神》と呼ばれる守護者に守られる世界。
女神とはぐれた透子は、そこで美形の青年、紅霞に助けられるが……。
※追記の追記を少し直しました。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
二回目の異世界では見た目で勇者判定くらいました。ところで私は女です。お供は犬っぽいナルシストです。
吉瀬
恋愛
10歳で異世界を訪れたカリン。元の世界に帰されたが、異世界に残した兄を想い16歳で再び異世界に戻った。
しかし、戻った場所は聖女召喚の儀の真っ最中。誤解が誤解を呼んで、男性しかなれない勇者見習いに認定されてしまいました。
ところで私は女です。
致し方なく出た勇者の格付の大会で、訳あり名門貴族で若干ナルシストのナルさんが下僕になりました。
私は下僕を持つ趣味はありません。
「『この豚野郎』とお呼びください」ってなんだそれ。
ナルさんは豚じゃなくてむしろ犬だ!
√ナルニッサ
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
異世界で婚活を ~頑張った結果、狼獣人の旦那様を手に入れたけど、なかなか安寧には程遠い~
リコピン
恋愛
前世、会社勤務のかたわら婚活に情熱を燃やしていたクロエ。生まれ変わった異世界では幼馴染の婚約者がいたものの、婚約を破棄されてしまい、またもや婚活をすることに。一風変わった集団お見合いで出会ったのは、その場に似合わぬ一匹狼風の男性。(…って本当に狼獣人!?)うっかり惚れた相手が生きる世界の違う男性だったため、番(つがい)やら発情期やらに怯え、翻弄されながらも、クロエは幸せな結婚生活を目指す。
シリアス―★☆☆☆☆
コメディ―★★★★☆
ラブ♡♡―★★★★☆
ざまぁ∀―★★☆☆☆
※匂わす程度ですが、性的表現があるのでR15にしています。TLやラブエッチ的な表現はありません。
※このお話に出てくる集団お見合いの風習はフィクションです。
※四章+後日談+番外編になります。
三年間片思いしていた同級生に振られたら、年上の綺麗なお姉さんにロックオンされた話
羽瀬川ルフレ
恋愛
高校三年間、ずっと一人の女の子に片思いをしていた主人公・汐見颯太は、高校卒業を目前にして片思いの相手である同級生の神戸花音に二回目の告白をする。しかし、花音の答えは二年前と同じく「ごめんなさい」。
今回の告白もうまくいかなかったら今度こそ花音のことを諦めるつもりだった颯太は、今度こそ彼女に対する未練を完全に断ち切ることにする。
そして数か月後、大学生になった颯太は人生初のアルバイトもはじめ、充実した毎日を過ごしていた。そんな彼はアルバイト先で出会った常連客の大鳥居彩華と少しずつ仲良くなり、いつの間にか九歳も年上の彩華を恋愛対象として意識し始めていた。
自分なんかを相手にしてくれるはずがないと思いながらもダメ元で彩華をデートに誘ってみた颯太は、意外にもあっさりとOKの返事をもらって嬉しさに舞い上がる。
楽しかった彩華との初デートが終わり、いよいよ彩華への正式な告白のタイミングを検討しはじめた颯太のところに、予想外の人物からのメッセージが届いていた。メッセージの送り主は颯太と同じ大学に進学したものの、ほとんど顔を合わせることもなくなっていた花音だった。
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
おいしいご飯をいただいたので~虐げられて育ったわたしですが魔法使いの番に選ばれ大切にされています~
通木遼平
恋愛
この国には魔法使いと呼ばれる種族がいる。この世界にある魔力を糧に生きる彼らは魔力と魔法以外には基本的に無関心だが、特別な魔力を持つ人間が傍にいるとより強い力を得ることができるため、特に相性のいい相手を番として迎え共に暮らしていた。
家族から虐げられて育ったシルファはそんな魔法使いの番に選ばれたことで魔法使いルガディアークと穏やかでしあわせな日々を送っていた。ところがある日、二人の元に魔法使いと番の交流を目的とした夜会の招待状が届き……。
※他のサイトにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる