16 / 61
お邪魔します
しおりを挟む
お城の上には、索冥やそれ以外でも乗り入れる人がいるのだろう。空から出入りするために、ぽっかりと玄関の様な入り口があった。
人払いがされているのでお出迎えなどは無かったけれど、通る廊下の手の入れ方からかなりの数の使用人は居そうだった。
案内された客用の部屋と思しき部屋には、真新しい女性物の服や寝巻きや化粧品等がセットされており、手洗いの水は適度な温度に保たれていて、直前まで念入りに準備されていたことが伺える。
「本来でしたら主人の部屋にご案内したく存じますが」
「ううん、ここが良いよ。何から何まで気遣ってくれてありがとう」
またまた目を見張る様な表情になったので、もはやこれはナルさんの癖らしい。
鏡台には白銀の様な素材の仮面が置いてあり、それを装着してみると、つけてない様な軽さだった。シンプルなデザインに、金色の小さな飾りがひとつだけ付いた物で、それでいて美しい造形だった。
「城の者にはカリン様にお声掛けはしない様に、そして全ては見ない物として伝えてあります。ご不便が有ればお申し付け頂ければご準備させて頂きます。それから、万一城の中で名を尋ねられる様な事がありましたら、貴族の印を見せて『ナルニッサの』とお伝え下さい。来客は予定しておりませんが、急な事もありますので」
「凄く助かる。それに凄いね。これ、ありがたい。でも、この髪じゃバレてしまうかも」
仮面は目の辺りだけで口元は覆って居なかった。服を女性物にしても、髪型で怪しさ満点になりそう。
「明朝そちらの問題については対処できるかと思います。それでは私は控えの部屋におりますので、ごゆるりとお寛ぎください」
礼をとって下がろうとするナルさんの襟首を捕まえる。
「控えの部屋って?」
「こちらの部屋の隣に作りつけてある、付き人用の休憩室です」
ちらっと目が泳いだのを私は見逃しませんよ。付き人の部屋なら声を掛ければすぐ聞こえる様な作りになっているハズ。それはちょっと勘弁して欲しい。
件の控えの部屋の戸を開けると、違う意味で驚いた。部屋は意外と広い。声は直接聞こえない様に配慮されていて、ベルで呼べる形になっていた。しかし、それよりなにより、
「わーい!」
アンズが私グッズの山に飛び込んで行った。
等身大私パネル、ぬいぐるみ、ブランケット……。いや、むしろ下の身分を称するなら持ってる方が不遜な様な。
「っ、主人の使令とは言え、乱暴な扱いはっ!」
焦るナルさんの襟首をもう一度捕まえる。
「これはどういう?」
「美しき物を側に置きたいという哀れな下僕の本能でございます」
「その認知の歪みはどうにかならない?」
「とんでもない。我が君はお美しい。仮面を召されている姿もお美しいですが、滞在時はずっと仮面をお召しになるので、やはり本来のお姿で心を潤したく存じます」
忠誠を誓うというのは、げにおそろしや。
「……グッズを手放してもらうのは無理?」
「そんな……」
ナルさんの目が若干潤む……。どうして私が良心を痛めなきゃならないのよ。
「ナルさんの前では仮面を外すし、外してる時はどれだけ見てても怒んないから、とかじゃダメ?」
ナルさんは固まった。
「……それでは、こちらはアンズ殿に差し上げます」
「やったー!」
結果、私が滞在する部屋が私のグッズまみれという地獄に相成りました。
明けて翌日、目覚めと同時にナルさんとご対面。
「え、なんで?え、おはよう?あれ?」
「アンズ殿に許可をいただき、お目覚めのご用意をさせて頂きました。メイドに任せる訳にも参りませんでしたので」
混乱が徐々に収まって、ファイさんとのやりとりが思い出された。
そう言えばのそう言えば、こちらで貴族は朝の支度云々全てをメイドさんに任せる物でした。私は違う世界出身で、リオネット様の計らいで最低限しか手を出さない様にしてもらってるだけだった。
「ありがとうございます。しかし、私は朝の支度は自分でやりたいので、明日からはお気遣い無く……」
「お気遣いなど、女神の安らかなる寝顔はどの様な褒美にも勝ります」
「やっぱり今すぐ自分でさせてもらえるかな?」
両手で押し出す様に部屋からナルさんを排除しようとしたその時、白灰の様な髪色の人がいきなり現れた。長い髪とその髪と同一の長いローブ、けれど肌の色や面立ちは雅な佳人ながら、こちらでは見た事が無かったモンゴロイドの特徴を持っていた。
「急がれますな。まずは御髪を装う事が先でござい」
この声は知ってる。まさかと驚いた私に、その人は鏡を手渡した。
「ご覧なれ」
変わらないベリーショートの髪に、その人がそっと触れ、それから仮面の飾りに触れた。鏡の中の飾りが淡くピンクゴールドに変わると同時に髪の色が白銀に変わり、床につく長さまで伸びた。
「ええ?」
「索冥の術にござい」
「にゃー!」
人の姿になった索冥からの説明に今度はアンズが驚いた。
「なんで?どうして人間の姿なのー?」
「アンズ殿にも可能なはずなれば、おもとを育てた者に教わらなかったのだろうか」
「そんなの知らなかったー。育ててくれたニーサマのとこは途中で家出したのー」
ふむ、とどこから出したのか扇子で口元を押さえて索冥は考え込んだ。
「カリン様が宜しければ、少しアンズ殿をお借り受けしたい。アンズ殿の能力、我が見定めようぞ」
「行く行く行きたい。お願いにゃー」とモフモフが言うのに、私に止めるすべはない。
朝食も部屋に持ってきてもらってるし、そもそもナルさんだって実家ならやる事もあるだろうしで、皆さん部屋からご遠慮頂いた。
さて、服と髪をなんとかしなければ。
部屋に置いてあるあれやこれやで、ナルさんの恋人風乙女でありながら、そのまま森も散策できるファッションを作るのに悪戦苦闘する。
非公式な滞在だから、晩餐会や舞踏会は無くカジュアルで大丈夫と聞いていた。
ズボンの裾をたくし上げる様に折って、その上にドレスを着る。そのドレスも動きやすくかつフォルムは闘技場の時と近い物を選ぶ。元々ホワッとした服が戦闘服なので、そこまで難しくも無かった。
長すぎる髪も編み込んで短めに抑えつつ、縄みたいにはならない様に風を入れて……、やはり索冥の魔法か何からしく、重さはかなり軽く絡まらず、なのにほつれにくいという謎の形状を維持してくれた。ストールをかぶる様にして、全体のフォルムを戦闘時の時に近づけ、ストール中にはダガーとマインゴーシュを忍ばせる。前回の試合で使った物では無く、更に一回り小型でかつ折れにくい物をアッサム様からとファイさんを介して頂いていた。
どうにか日が1番高くなる前に形にできたのだけれど、今度はアンズが帰ってこない。使令はアンズしか居ないし、ナルさんは私の指示通りに仕事をしてるらしく控えの部屋には居なかった。
しばらくご厄介になるんだから、と私は仮面をつけて城を探検する事にした。
人払いがされているのでお出迎えなどは無かったけれど、通る廊下の手の入れ方からかなりの数の使用人は居そうだった。
案内された客用の部屋と思しき部屋には、真新しい女性物の服や寝巻きや化粧品等がセットされており、手洗いの水は適度な温度に保たれていて、直前まで念入りに準備されていたことが伺える。
「本来でしたら主人の部屋にご案内したく存じますが」
「ううん、ここが良いよ。何から何まで気遣ってくれてありがとう」
またまた目を見張る様な表情になったので、もはやこれはナルさんの癖らしい。
鏡台には白銀の様な素材の仮面が置いてあり、それを装着してみると、つけてない様な軽さだった。シンプルなデザインに、金色の小さな飾りがひとつだけ付いた物で、それでいて美しい造形だった。
「城の者にはカリン様にお声掛けはしない様に、そして全ては見ない物として伝えてあります。ご不便が有ればお申し付け頂ければご準備させて頂きます。それから、万一城の中で名を尋ねられる様な事がありましたら、貴族の印を見せて『ナルニッサの』とお伝え下さい。来客は予定しておりませんが、急な事もありますので」
「凄く助かる。それに凄いね。これ、ありがたい。でも、この髪じゃバレてしまうかも」
仮面は目の辺りだけで口元は覆って居なかった。服を女性物にしても、髪型で怪しさ満点になりそう。
「明朝そちらの問題については対処できるかと思います。それでは私は控えの部屋におりますので、ごゆるりとお寛ぎください」
礼をとって下がろうとするナルさんの襟首を捕まえる。
「控えの部屋って?」
「こちらの部屋の隣に作りつけてある、付き人用の休憩室です」
ちらっと目が泳いだのを私は見逃しませんよ。付き人の部屋なら声を掛ければすぐ聞こえる様な作りになっているハズ。それはちょっと勘弁して欲しい。
件の控えの部屋の戸を開けると、違う意味で驚いた。部屋は意外と広い。声は直接聞こえない様に配慮されていて、ベルで呼べる形になっていた。しかし、それよりなにより、
「わーい!」
アンズが私グッズの山に飛び込んで行った。
等身大私パネル、ぬいぐるみ、ブランケット……。いや、むしろ下の身分を称するなら持ってる方が不遜な様な。
「っ、主人の使令とは言え、乱暴な扱いはっ!」
焦るナルさんの襟首をもう一度捕まえる。
「これはどういう?」
「美しき物を側に置きたいという哀れな下僕の本能でございます」
「その認知の歪みはどうにかならない?」
「とんでもない。我が君はお美しい。仮面を召されている姿もお美しいですが、滞在時はずっと仮面をお召しになるので、やはり本来のお姿で心を潤したく存じます」
忠誠を誓うというのは、げにおそろしや。
「……グッズを手放してもらうのは無理?」
「そんな……」
ナルさんの目が若干潤む……。どうして私が良心を痛めなきゃならないのよ。
「ナルさんの前では仮面を外すし、外してる時はどれだけ見てても怒んないから、とかじゃダメ?」
ナルさんは固まった。
「……それでは、こちらはアンズ殿に差し上げます」
「やったー!」
結果、私が滞在する部屋が私のグッズまみれという地獄に相成りました。
明けて翌日、目覚めと同時にナルさんとご対面。
「え、なんで?え、おはよう?あれ?」
「アンズ殿に許可をいただき、お目覚めのご用意をさせて頂きました。メイドに任せる訳にも参りませんでしたので」
混乱が徐々に収まって、ファイさんとのやりとりが思い出された。
そう言えばのそう言えば、こちらで貴族は朝の支度云々全てをメイドさんに任せる物でした。私は違う世界出身で、リオネット様の計らいで最低限しか手を出さない様にしてもらってるだけだった。
「ありがとうございます。しかし、私は朝の支度は自分でやりたいので、明日からはお気遣い無く……」
「お気遣いなど、女神の安らかなる寝顔はどの様な褒美にも勝ります」
「やっぱり今すぐ自分でさせてもらえるかな?」
両手で押し出す様に部屋からナルさんを排除しようとしたその時、白灰の様な髪色の人がいきなり現れた。長い髪とその髪と同一の長いローブ、けれど肌の色や面立ちは雅な佳人ながら、こちらでは見た事が無かったモンゴロイドの特徴を持っていた。
「急がれますな。まずは御髪を装う事が先でござい」
この声は知ってる。まさかと驚いた私に、その人は鏡を手渡した。
「ご覧なれ」
変わらないベリーショートの髪に、その人がそっと触れ、それから仮面の飾りに触れた。鏡の中の飾りが淡くピンクゴールドに変わると同時に髪の色が白銀に変わり、床につく長さまで伸びた。
「ええ?」
「索冥の術にござい」
「にゃー!」
人の姿になった索冥からの説明に今度はアンズが驚いた。
「なんで?どうして人間の姿なのー?」
「アンズ殿にも可能なはずなれば、おもとを育てた者に教わらなかったのだろうか」
「そんなの知らなかったー。育ててくれたニーサマのとこは途中で家出したのー」
ふむ、とどこから出したのか扇子で口元を押さえて索冥は考え込んだ。
「カリン様が宜しければ、少しアンズ殿をお借り受けしたい。アンズ殿の能力、我が見定めようぞ」
「行く行く行きたい。お願いにゃー」とモフモフが言うのに、私に止めるすべはない。
朝食も部屋に持ってきてもらってるし、そもそもナルさんだって実家ならやる事もあるだろうしで、皆さん部屋からご遠慮頂いた。
さて、服と髪をなんとかしなければ。
部屋に置いてあるあれやこれやで、ナルさんの恋人風乙女でありながら、そのまま森も散策できるファッションを作るのに悪戦苦闘する。
非公式な滞在だから、晩餐会や舞踏会は無くカジュアルで大丈夫と聞いていた。
ズボンの裾をたくし上げる様に折って、その上にドレスを着る。そのドレスも動きやすくかつフォルムは闘技場の時と近い物を選ぶ。元々ホワッとした服が戦闘服なので、そこまで難しくも無かった。
長すぎる髪も編み込んで短めに抑えつつ、縄みたいにはならない様に風を入れて……、やはり索冥の魔法か何からしく、重さはかなり軽く絡まらず、なのにほつれにくいという謎の形状を維持してくれた。ストールをかぶる様にして、全体のフォルムを戦闘時の時に近づけ、ストール中にはダガーとマインゴーシュを忍ばせる。前回の試合で使った物では無く、更に一回り小型でかつ折れにくい物をアッサム様からとファイさんを介して頂いていた。
どうにか日が1番高くなる前に形にできたのだけれど、今度はアンズが帰ってこない。使令はアンズしか居ないし、ナルさんは私の指示通りに仕事をしてるらしく控えの部屋には居なかった。
しばらくご厄介になるんだから、と私は仮面をつけて城を探検する事にした。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
猫に転生したらご主人様に溺愛されるようになりました
あべ鈴峰
恋愛
気がつけば 異世界転生。
どんな風に生まれ変わったのかと期待したのに なぜか猫に転生。 人間でなかったのは残念だが、それでも構わないと気持ちを切り替えて猫ライフを満喫しようとした。しかし、転生先は森の中、食べ物も満足に食べてず、寂しさと飢えでなげやりに なって居るところに 物音が。
巻き込まれ召喚された上、性別を間違えられたのでそのまま生活することにしました。
蒼霧雪枷
恋愛
勇者として異世界に召喚されチート無双、からのハーレム落ち。ここ最近はそんな話ばっか読んでるきがする引きこもりな俺、18歳。
此度どうやら、件の異世界召喚とやらに"巻き込まれた"らしい。
召喚した彼らは「男の勇者」に用があるらしいので、俺は巻き込まれた一般人だと確信する。
だって俺、一応女だもの。
勿論元の世界に帰れないお約束も聞き、やはり性別を間違われているようなので…
ならば男として新たな人生片道切符を切ってやろうじゃねぇの?
って、ちょっと待て。俺は一般人Aでいいんだ、そんなオマケが実はチート持ってました展開は望んでねぇ!!
ついでに、恋愛フラグも要りません!!!
性別を間違われた男勝りな男装少女が、王弟殿下と友人になり、とある俺様何様騎士様を引っ掻き回し、勇者から全力逃走する話。
──────────
突発的に書きたくなって書いた産物。
会話文の量が極端だったりする。読みにくかったらすみません。
他の小説の更新まだかよこの野郎って方がいたら言ってくださいその通りですごめんなさい。
4/1 お気に入り登録数50突破記念ssを投稿してすぐに100越えるもんだからそっと笑ってる。ありがたい限りです。
4/4 通知先輩が仕事してくれずに感想来てたの知りませんでした(死滅)とても嬉しくて語彙力が消えた。突破記念はもうワケわかんなくなってる。
4/20 無事完結いたしました!気まぐれにオマケを投げることもあるかも知れませんが、ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
4/25 オマケ、始めました。え、早い?投稿頻度は少ないからいいかなってさっき思い立ちました。突発的に始めたから、オマケも突発的でいいよね。
21.8/30 完全完結しました。今後更新することはございません。ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる