29 / 63
29 ちう
しおりを挟む
アッシャーが人を殺している?
「まさか」
「私が知る限りは1人ですが、実際、幾人手にかけたのかは知りません」
「それは怨嗟にやられてしまった人、ですか?」
「いえ、そうでは無いようです。私と出会う前。もっと言うと、原石として養子に入る前ですね」
アッシャーの住んでいた村で、それはどう言う意味があったのか。
「なぜ……?」
「それを知るのが貴女の近道でしょう、仮面の君」
そうだった。もし理由を、例えば食べるためとか事故だったとか、それをリオネット様から聞いてもアッシャーは救われない。それにしても、
「リオネット様って意地悪ですよね」
過保護で優しいかと思えば、突き放すような冷たさを持つ時もある。その全ては気分というより、もっと計算された物に思える。
「それは心外」
「ナルさんが忠誠誓った時も、100年前に恋愛沙汰になった事教えてくれませんでしたし」
「カリンはナルニッサに恋愛感情を?」
「無いです。でも、それは今現在の話で、人の心は本人にも思い通りにいかないから分からないじゃ無いですか」
「ならば、それを知っていても仕方ないでしょう?それに、もしカリンがナルニッサを好きになったとしても問題ありません」
「どうして?」
何となく横並びで立っていたリオネット様は、私に向かい合った。そして、右耳のすぐ側に顔を近づけた。
「もし、カリンにナルニッサへの恋愛感情が宿りそうになれば、その時は貴女が私以外考えられないようにするまで、ですから」
は?
囁くように甘い声を出されて、目が点になった。
「リオネット様、からかうのはよしてください」
「大真面目なんですけどね」
「へー」
「おや、つれない」
「流石に、それには引っかかりません」
「残念。もっと直接的な方が宜しいですか?」
「え?」
ぐいっと顔を上げさせられたと思うと、口に感触があった。
ちゅっ
「え?」
屈むようにした彼は私にキスをした。
「な?」
「キスを迫られたら目は閉じるものです」
は?
「私のファーストキスがぁぁぁっ!」
「しかもムードも無い」
やれやれとため息を吐くリオネット様を見て、ぶちんと何かが切れた。
身体が勝手に動き、基礎武術で習った型の通りリオネット様の襟首を締め上げたる。
「カリン、苦しいです」
「何てことしてくれたんですか?何てことしでかしてくれたんですか!」
ブンブンと振ったが、流石に身長差があり持ち上げる事は出来無かった。
「カリンは、もう少し自覚を持った方が良いですね。隙がありすぎます」
「自覚?自覚って何?!」
「こちらでは家族内でも養子は婚姻を結べます。絵本でお知らせしておいたと思いますが」
「私は男なんでしょー!?」
「こんなに可愛らしいのに、いつまでも男だと通せるとでも?種々の事情が片付けば、正式に身分を養女に変えることは難しく無い。それまでは、虫がつかないように可愛い弟でいてくださいね」
意地悪腹黒笑顔だから、本気だとは思えないがっ!
「ひどい、です。私のファーストキス……」
「……と言うわけでは無いんですけどね」
ほらやっぱり!本日大活躍の私の涙腺により、リオネット様は両手を挙げて、苦笑いした。からかうための嘘にしては酷すぎる!
「さて、とりあえず隙があるのはよろしく無い。これからはお気をつけください」
「言われなくても!」
私は一歩下がったけれど、手足の長いリオネット様の方がリーチは長い。余裕で上から頭をぽんぽんと撫でられてしまった。
「……アッシャー達の打ち合いが終わったようです。恐らく就寝までそれほど時間は無い。お食事はお部屋に運んでありますので、お早めにご準備してくださいね。では、良い夢を」
ぐ、ぐあー、腹立つ!腹立つけど!寝なきゃ!
アンズはまだ走り足りないのか、帰ってこない。このペンダントって魔力……使わないのかな?
魔石が嵌っているなら自動で使える。でもその場合は回数制限がありそうな?
動かなかったら、リオネット様に頼むの……?
とりあえず、やってみよう。それでダメなら、考えよう。アンズが帰ってくるかもしれないし!
メイドさんに、こちらの城での私の部屋に案内してもらい、速攻で食事とお風呂を済ませて、私はベッドに飛び込んだ。
――――――――――――――――――――――――――
ナルニッサは俺には勝てない。だけど、余所事を考える暇は与えてこない。全集中力を持っていかれて、俺の中は綺麗に空っぽになる。
「……相変わらず、バケモノ、だな」
「まぁ、これしか取り柄ねぇしな」
ナルニッサの動きが荒くなり、この時間がもうすぐ終わる事が感じられた。この後は……、夢で彼女に逢うのか。
かつっ。
ほんの少し思考が逸れたのが見透かされて、奴は俺の剣を弾いて飛び込んできた。体勢を立て直そうとして、その時初めて右の軸足に疲労が集中しているのに気がついた。
「遅い!」
「くっ」
押し倒される形で、爪が俺の喉元に突きつけられていた。
「どうした?私に負けるのはかなり久方ぶりだな」
「軸足狙いかよ。今日はちょっと熱すぎねぇか?」
剣士同士としての打ち合いだと、寝技に持ち込む事はしない。相手をクリーチャーだと仮定しているなら、一緒に倒れ込むのは悪手だからだ。つまり、これは俺を疲労させる事だけが目的では無い。
「当然だ。カリン様が泣いていた。けれど理由を聞く事すら許されなかった」
「泣かせた事は悪かったな」
「我が君はアッシャーを理解しようとされている。それは致し方ない事だとは、私も分かっている」
「んじゃ、なんでこうなんだよ」
喉元には爪が触れている。そして、ナルニッサからは殺気が感じられた。とても納得している風ではない。
「……分からない」
「なんだよ、それ。八つ当たりってやつか?」
「八つ当たり、なのだろうか?」
ようやく引いたナルニッサは本人も当惑している様だった。
「獣の血が、前より強く感じられる……」
「本能が強くなり過ぎてんのか。最近カリンに付き合ってるから、芸事……理性を厚くする訓練が減ってるとか?」
「いや、それは早々に感じていたので逆に多く時間は取っている。時間が足りず睡眠を削ったらカリン様に……叱られた」
頬を染めて気まずそうに片手で顔を覆う姿は妙な色気を醸していて、恋でもしている様な表情だ。
「まさか、獣に戻りすぎて発情期が来たとかはねーよな?」
「それは有り得ぬ」
索冥が人化して現れた。
「ナルニッサの始祖に発情期は在らぬ。ゆえにナルニッサにも無い」
「にしても、情緒不安定過ぎじゃね?」
「それに心当たりは無くは無いが、こればかりはナルニッサの問題。我もアッサムも手出しできぬ」
扇子を口元に当ててはいるが、索冥の声には笑が含まれていた。
「そう言う事だ。私の問題は気にするな」
「いや、俺らの生活に実害が……」
「仕方ない。我が一族の秘蔵写真を詫びに譲渡しよう」
「いらねぇよ」
いつになったら、俺がお前ら一族の色香に惑わないと理解するのか。
ぐらっとナルニッサがふらついた。
「どうやら互いに限界の様だ」
「まぁ、スッキリしたぜ。付き合ってくれて、さんきゅ」
「……これくらい大した事無い。気分が塞いでいる自覚があるなら、声をかけろ」
「そうさせてもらう」
ナルニッサと索冥に再び礼を言って、先に部屋に上がらせてもらった。部屋に戻ってシャワーを浴びると、前回リズの結婚式に出た時を思い出した。
「あん時は俺が部屋に篭ってから、リオンがナルニッサを拉致ってきたんだよな」
夜中にも関わらず叩き起こされ明け方までやり合った。そして、助けられたのだ。
だが、あの時と違い今回は気力は萎えた感覚は無かった。
不思議な事に前回感じた空洞感は、今回はない。ただ、カリンに触れられた手がずっと熱を持った様な不思議な感覚がして、気分も落ち着かず堪らなかった。
ナルニッサがいてくれて良かった。帰った時のままの気持ちでは、仮面の姫とは会えなかった。やはり、助けられている。
用意されていた食事を少し摘むと、体は食事を欲していた事がわかった。時計を見ると、意外と時間は経っていなかった。
「まさか」
「私が知る限りは1人ですが、実際、幾人手にかけたのかは知りません」
「それは怨嗟にやられてしまった人、ですか?」
「いえ、そうでは無いようです。私と出会う前。もっと言うと、原石として養子に入る前ですね」
アッシャーの住んでいた村で、それはどう言う意味があったのか。
「なぜ……?」
「それを知るのが貴女の近道でしょう、仮面の君」
そうだった。もし理由を、例えば食べるためとか事故だったとか、それをリオネット様から聞いてもアッシャーは救われない。それにしても、
「リオネット様って意地悪ですよね」
過保護で優しいかと思えば、突き放すような冷たさを持つ時もある。その全ては気分というより、もっと計算された物に思える。
「それは心外」
「ナルさんが忠誠誓った時も、100年前に恋愛沙汰になった事教えてくれませんでしたし」
「カリンはナルニッサに恋愛感情を?」
「無いです。でも、それは今現在の話で、人の心は本人にも思い通りにいかないから分からないじゃ無いですか」
「ならば、それを知っていても仕方ないでしょう?それに、もしカリンがナルニッサを好きになったとしても問題ありません」
「どうして?」
何となく横並びで立っていたリオネット様は、私に向かい合った。そして、右耳のすぐ側に顔を近づけた。
「もし、カリンにナルニッサへの恋愛感情が宿りそうになれば、その時は貴女が私以外考えられないようにするまで、ですから」
は?
囁くように甘い声を出されて、目が点になった。
「リオネット様、からかうのはよしてください」
「大真面目なんですけどね」
「へー」
「おや、つれない」
「流石に、それには引っかかりません」
「残念。もっと直接的な方が宜しいですか?」
「え?」
ぐいっと顔を上げさせられたと思うと、口に感触があった。
ちゅっ
「え?」
屈むようにした彼は私にキスをした。
「な?」
「キスを迫られたら目は閉じるものです」
は?
「私のファーストキスがぁぁぁっ!」
「しかもムードも無い」
やれやれとため息を吐くリオネット様を見て、ぶちんと何かが切れた。
身体が勝手に動き、基礎武術で習った型の通りリオネット様の襟首を締め上げたる。
「カリン、苦しいです」
「何てことしてくれたんですか?何てことしでかしてくれたんですか!」
ブンブンと振ったが、流石に身長差があり持ち上げる事は出来無かった。
「カリンは、もう少し自覚を持った方が良いですね。隙がありすぎます」
「自覚?自覚って何?!」
「こちらでは家族内でも養子は婚姻を結べます。絵本でお知らせしておいたと思いますが」
「私は男なんでしょー!?」
「こんなに可愛らしいのに、いつまでも男だと通せるとでも?種々の事情が片付けば、正式に身分を養女に変えることは難しく無い。それまでは、虫がつかないように可愛い弟でいてくださいね」
意地悪腹黒笑顔だから、本気だとは思えないがっ!
「ひどい、です。私のファーストキス……」
「……と言うわけでは無いんですけどね」
ほらやっぱり!本日大活躍の私の涙腺により、リオネット様は両手を挙げて、苦笑いした。からかうための嘘にしては酷すぎる!
「さて、とりあえず隙があるのはよろしく無い。これからはお気をつけください」
「言われなくても!」
私は一歩下がったけれど、手足の長いリオネット様の方がリーチは長い。余裕で上から頭をぽんぽんと撫でられてしまった。
「……アッシャー達の打ち合いが終わったようです。恐らく就寝までそれほど時間は無い。お食事はお部屋に運んでありますので、お早めにご準備してくださいね。では、良い夢を」
ぐ、ぐあー、腹立つ!腹立つけど!寝なきゃ!
アンズはまだ走り足りないのか、帰ってこない。このペンダントって魔力……使わないのかな?
魔石が嵌っているなら自動で使える。でもその場合は回数制限がありそうな?
動かなかったら、リオネット様に頼むの……?
とりあえず、やってみよう。それでダメなら、考えよう。アンズが帰ってくるかもしれないし!
メイドさんに、こちらの城での私の部屋に案内してもらい、速攻で食事とお風呂を済ませて、私はベッドに飛び込んだ。
――――――――――――――――――――――――――
ナルニッサは俺には勝てない。だけど、余所事を考える暇は与えてこない。全集中力を持っていかれて、俺の中は綺麗に空っぽになる。
「……相変わらず、バケモノ、だな」
「まぁ、これしか取り柄ねぇしな」
ナルニッサの動きが荒くなり、この時間がもうすぐ終わる事が感じられた。この後は……、夢で彼女に逢うのか。
かつっ。
ほんの少し思考が逸れたのが見透かされて、奴は俺の剣を弾いて飛び込んできた。体勢を立て直そうとして、その時初めて右の軸足に疲労が集中しているのに気がついた。
「遅い!」
「くっ」
押し倒される形で、爪が俺の喉元に突きつけられていた。
「どうした?私に負けるのはかなり久方ぶりだな」
「軸足狙いかよ。今日はちょっと熱すぎねぇか?」
剣士同士としての打ち合いだと、寝技に持ち込む事はしない。相手をクリーチャーだと仮定しているなら、一緒に倒れ込むのは悪手だからだ。つまり、これは俺を疲労させる事だけが目的では無い。
「当然だ。カリン様が泣いていた。けれど理由を聞く事すら許されなかった」
「泣かせた事は悪かったな」
「我が君はアッシャーを理解しようとされている。それは致し方ない事だとは、私も分かっている」
「んじゃ、なんでこうなんだよ」
喉元には爪が触れている。そして、ナルニッサからは殺気が感じられた。とても納得している風ではない。
「……分からない」
「なんだよ、それ。八つ当たりってやつか?」
「八つ当たり、なのだろうか?」
ようやく引いたナルニッサは本人も当惑している様だった。
「獣の血が、前より強く感じられる……」
「本能が強くなり過ぎてんのか。最近カリンに付き合ってるから、芸事……理性を厚くする訓練が減ってるとか?」
「いや、それは早々に感じていたので逆に多く時間は取っている。時間が足りず睡眠を削ったらカリン様に……叱られた」
頬を染めて気まずそうに片手で顔を覆う姿は妙な色気を醸していて、恋でもしている様な表情だ。
「まさか、獣に戻りすぎて発情期が来たとかはねーよな?」
「それは有り得ぬ」
索冥が人化して現れた。
「ナルニッサの始祖に発情期は在らぬ。ゆえにナルニッサにも無い」
「にしても、情緒不安定過ぎじゃね?」
「それに心当たりは無くは無いが、こればかりはナルニッサの問題。我もアッサムも手出しできぬ」
扇子を口元に当ててはいるが、索冥の声には笑が含まれていた。
「そう言う事だ。私の問題は気にするな」
「いや、俺らの生活に実害が……」
「仕方ない。我が一族の秘蔵写真を詫びに譲渡しよう」
「いらねぇよ」
いつになったら、俺がお前ら一族の色香に惑わないと理解するのか。
ぐらっとナルニッサがふらついた。
「どうやら互いに限界の様だ」
「まぁ、スッキリしたぜ。付き合ってくれて、さんきゅ」
「……これくらい大した事無い。気分が塞いでいる自覚があるなら、声をかけろ」
「そうさせてもらう」
ナルニッサと索冥に再び礼を言って、先に部屋に上がらせてもらった。部屋に戻ってシャワーを浴びると、前回リズの結婚式に出た時を思い出した。
「あん時は俺が部屋に篭ってから、リオンがナルニッサを拉致ってきたんだよな」
夜中にも関わらず叩き起こされ明け方までやり合った。そして、助けられたのだ。
だが、あの時と違い今回は気力は萎えた感覚は無かった。
不思議な事に前回感じた空洞感は、今回はない。ただ、カリンに触れられた手がずっと熱を持った様な不思議な感覚がして、気分も落ち着かず堪らなかった。
ナルニッサがいてくれて良かった。帰った時のままの気持ちでは、仮面の姫とは会えなかった。やはり、助けられている。
用意されていた食事を少し摘むと、体は食事を欲していた事がわかった。時計を見ると、意外と時間は経っていなかった。
0
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
お金目的で王子様に近づいたら、いつの間にか外堀埋められて逃げられなくなっていた……
木野ダック
恋愛
いよいよ食卓が茹でジャガイモ一色で飾られることになった日の朝。貧乏伯爵令嬢ミラ・オーフェルは、決意する。
恋人を作ろう!と。
そして、お金を恵んでもらおう!と。
ターゲットは、おあつらえむきに中庭で読書を楽しむ王子様。
捨て身になった私は、無謀にも無縁の王子様に告白する。勿論、ダメ元。無理だろうなぁって思ったその返事は、まさかの快諾で……?
聞けば、王子にも事情があるみたい!
それならWINWINな関係で丁度良いよね……って思ってたはずなのに!
まさかの狙いは私だった⁉︎
ちょっと浅薄な貧乏令嬢と、狂愛一途な完璧王子の追いかけっこ恋愛譚。
※王子がストーカー気質なので、苦手な方はご注意いただければ幸いです。
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる