15 / 63
へんそーだ!
しおりを挟む
サンダーランドの領地、都の外の小さな丘にてようやく追いついて、とりあえず人目につかない場所で一旦集合させた。
索冥も早ければアンズも早く、歩けば数日の距離が1時間程度で着いてしまった。アンズは本気ならもっと早く飛べるらしいが、アンズの本気には私の身体が持たない。ガチマッハとか明らかに無理。
索冥も本気では無いから、こちらが索冥達に追いつくと、先導しようと前に出られて声は届かず。目的地近くでナルさんからどの辺りに降りるか聞きに来て、ようやく止める事が出来たのだ。
私の怒りの気配を感じてか、今私の目の前には正座したナルさんがいた。
説明を求めただけなのに、何故か若干彼は嬉しそう。
「目立たない様にって、私言ったんですけど?」
「王都にて手に入れました勝負服でしたが、やはり不遜でしたでしょうか?」
リオネット様の税金対策のアレか。私が思ってたより、ぱっと見のデザインは普通だけど、私の顔と名前はちゃんと入っている。それを着た人を連れて歩く自分を想像するだけで、軽く死ねる。
「それは着ないで。お願いだから」
「やはり、そうですか。絵を描いた者の力不足で実物より劣っているとは思いましたが、それゆえに袖を通す事が出来たので、つい」
なんか言ってるけど聞こえない。とりあえず着ないならなんでも良い。
「しかし、領内でも現在カリン様ブームに沸いていると報告を聞いております。その様な大衆文化は元々好まない土地だったのですが」
沸いてるのは彼の頭の中だけにしておいて欲しかった。
「そんな、どうして……?」
「不思議なことに、私がカリン様を主人として戴いた事は周りの者に知らせてはおりません。主人を定めた事のみ家人に申し伝えました。にも関わらず、自発的にブームが現れたのは恐らく我が君の隠しきれない美しさ故かと……」
私のあれやこれやが勝手に市中に広まった……?
ふと、例のあの人の悪い笑顔が思い浮かぶ。十中八九リオネット様の仕業としか。このままでは他の領地も危ない。
「とにかく、私は目立たずウロウロしたいの。そんなんじゃ困るの!」
罰ゲームハッピをひん剥きなぎら、私が今回お忍びで兄様を探しに大森林に来たことを伝えた。
「育てのお兄様ですか?」
「そう、肌の色が褐色の種族とか聞いたことない?」
「いえ、この領地内はもとより大森林にいるという情報も聞いた事はありません。ただ、エルフ族など、こちらと交流を持たない種族が大森林にはいると言う言い伝えはあります。エルフ自体の容姿とは一致しませんが、我々が未確認の者達が居ないとは言い切れません」
おや、意外と話せるじゃないですか。
「しかし、目立たずとは難しいかと。我が君の溢れる気品と美しさを誤魔化す事は不可能です」
認知の歪みが甚だしい。
「我が城にてご滞在戴けば、まだ街の者達への情報の漏れは最小限になるかも知れませんが……」
「野営でも良いんだけど」
「大森林での野営は危険が伴います。私が付き従うとはいえ、白魔道士不在は避けるべきかと。それと、領内の、町以外での野営も基本的に治安の面から許可制になっており、常には行なっていない者は目立つかと思われます」
認知は歪んでいても、ピンポイントのそこだけ避ければ後は結構論理的。この姿で宿に泊まると秒でバレて大変な事になるだろう。本当に私のハッピ来てる人がゴロゴロいるレベルで流行ってるならだけど。
「へんそーだ!」
アンズが嬉しそうに腕を振り上げだ。
「へんそー?」
「カリン、兄様に見つけてもらうなら、昔の格好の方が良いよ!僕、あれ好き!」
「昔の格好……とは?」
確か、女だってバレてはいけなかったような?リオネット様やアッサム様に迷惑をかけるのは本意ではない。
「私の育った地方では、髪を伸ばしたり丁度こちらの女性の様な格好を子供の時にしてたの!」
「……女性の……様な?」
苦しい。言い訳が苦し過ぎる。
ナルさんは神妙に考え込んでいる様だった。
「もしくは勧進帳スタイルでも良いと思う!」
「かんじんちょう、ですか?」
女性と言うワードから引き離す為に、思いつきで粗筋を説明した。説明すればする程、不審さが増すのは何故かしら。
軽く思案してから、ナルさんは申し訳なさそうに口を開いた。
「流石に我が君を打つ事は致しかねます。それに我が一族は折檻を是とは致しませんので、些か不自然になるかと」
誤魔化す事に集中しすぎて、思いつきでもひどい事を言ってしまったかも知れない。ナルさんの一族は強く正しく美しくが信条だったはず、それならこの提案は侮辱とも取れる。
「ごめん!発言を取り消す。思いつきでもサンダーランド全体を貶める様な発言だったね。ごめんなさい」
ナルさんは一瞬何かを言いかけて、口をつぐんだ。そしてまた、私のことを穴が開きそうな位見つめてくる。怒った?
「……承知いたしました。御無礼を働いてもよろしいなら、私の愛しき方としてお連れしましょう」
「愛しきっ?!」
「愛する人、と言う意味では深く敬愛しておりますので嘘でもありません。また、婚前にお連れする場合は名を伏せる事が一般的ですので、家の者も外には漏らしません」
ふざけてる……、表情では無さそう。
「一般的、と言えるくらいには貴族の間ではよくある事なの?」
「はい、内々の恋人、婚約を済ませてはいないけれど両家の許可のある間柄であったり、政治的に公にすると障りのある間柄の交友などでは仮面を召した状態でお招きする事もあります」
「交友の方にしてもらえたりしない?」
「恐れ入りますが、私があなたと対等に振る舞える自信がありません。また、師弟関係や先生と生徒と言う関係も難しいのです」
「私の方が若いからね」
「いえ、若年の者が教える立場になる事はありますが、私の立場上必要な事において、私より秀でていると言える方は我が君以外にはおりませんので」
当然と言う風で話す彼は、尊大でも自信を覗かせるでもなく、ただ単に己が秀でてる事に疑いが無い感じで……やはりナルシスト?
「私は交友関係狭いんだけど、アッサム様やリオネット様、女王陛下とかその道で秀でてる人もいるから、言い切れるのが少し意外」
「私は特性が騎士ですので、白魔道士のリオネット殿や女王陛下と求められる事が違います。アッシャーはただの原石ですので……、個人的には彼の努力は美しく、技量も彼の方が上ですが、それは私より彼が優れている訳でないのです。貴族の常識としては、私がアッシャーを師とする事はあり得ません」
そんなもん?勇者の格付けが上でもライバルとかだから?と疑問に思ったけれど、今は日が沈み前に中に入りたいので、これ以上尋ねる事は控えた。
ともかく、ナルさんは鳥の使令に言伝を持たせて準備をし、私は索冥の背中に乗せられて空をかけて入城した。
索冥も早ければアンズも早く、歩けば数日の距離が1時間程度で着いてしまった。アンズは本気ならもっと早く飛べるらしいが、アンズの本気には私の身体が持たない。ガチマッハとか明らかに無理。
索冥も本気では無いから、こちらが索冥達に追いつくと、先導しようと前に出られて声は届かず。目的地近くでナルさんからどの辺りに降りるか聞きに来て、ようやく止める事が出来たのだ。
私の怒りの気配を感じてか、今私の目の前には正座したナルさんがいた。
説明を求めただけなのに、何故か若干彼は嬉しそう。
「目立たない様にって、私言ったんですけど?」
「王都にて手に入れました勝負服でしたが、やはり不遜でしたでしょうか?」
リオネット様の税金対策のアレか。私が思ってたより、ぱっと見のデザインは普通だけど、私の顔と名前はちゃんと入っている。それを着た人を連れて歩く自分を想像するだけで、軽く死ねる。
「それは着ないで。お願いだから」
「やはり、そうですか。絵を描いた者の力不足で実物より劣っているとは思いましたが、それゆえに袖を通す事が出来たので、つい」
なんか言ってるけど聞こえない。とりあえず着ないならなんでも良い。
「しかし、領内でも現在カリン様ブームに沸いていると報告を聞いております。その様な大衆文化は元々好まない土地だったのですが」
沸いてるのは彼の頭の中だけにしておいて欲しかった。
「そんな、どうして……?」
「不思議なことに、私がカリン様を主人として戴いた事は周りの者に知らせてはおりません。主人を定めた事のみ家人に申し伝えました。にも関わらず、自発的にブームが現れたのは恐らく我が君の隠しきれない美しさ故かと……」
私のあれやこれやが勝手に市中に広まった……?
ふと、例のあの人の悪い笑顔が思い浮かぶ。十中八九リオネット様の仕業としか。このままでは他の領地も危ない。
「とにかく、私は目立たずウロウロしたいの。そんなんじゃ困るの!」
罰ゲームハッピをひん剥きなぎら、私が今回お忍びで兄様を探しに大森林に来たことを伝えた。
「育てのお兄様ですか?」
「そう、肌の色が褐色の種族とか聞いたことない?」
「いえ、この領地内はもとより大森林にいるという情報も聞いた事はありません。ただ、エルフ族など、こちらと交流を持たない種族が大森林にはいると言う言い伝えはあります。エルフ自体の容姿とは一致しませんが、我々が未確認の者達が居ないとは言い切れません」
おや、意外と話せるじゃないですか。
「しかし、目立たずとは難しいかと。我が君の溢れる気品と美しさを誤魔化す事は不可能です」
認知の歪みが甚だしい。
「我が城にてご滞在戴けば、まだ街の者達への情報の漏れは最小限になるかも知れませんが……」
「野営でも良いんだけど」
「大森林での野営は危険が伴います。私が付き従うとはいえ、白魔道士不在は避けるべきかと。それと、領内の、町以外での野営も基本的に治安の面から許可制になっており、常には行なっていない者は目立つかと思われます」
認知は歪んでいても、ピンポイントのそこだけ避ければ後は結構論理的。この姿で宿に泊まると秒でバレて大変な事になるだろう。本当に私のハッピ来てる人がゴロゴロいるレベルで流行ってるならだけど。
「へんそーだ!」
アンズが嬉しそうに腕を振り上げだ。
「へんそー?」
「カリン、兄様に見つけてもらうなら、昔の格好の方が良いよ!僕、あれ好き!」
「昔の格好……とは?」
確か、女だってバレてはいけなかったような?リオネット様やアッサム様に迷惑をかけるのは本意ではない。
「私の育った地方では、髪を伸ばしたり丁度こちらの女性の様な格好を子供の時にしてたの!」
「……女性の……様な?」
苦しい。言い訳が苦し過ぎる。
ナルさんは神妙に考え込んでいる様だった。
「もしくは勧進帳スタイルでも良いと思う!」
「かんじんちょう、ですか?」
女性と言うワードから引き離す為に、思いつきで粗筋を説明した。説明すればする程、不審さが増すのは何故かしら。
軽く思案してから、ナルさんは申し訳なさそうに口を開いた。
「流石に我が君を打つ事は致しかねます。それに我が一族は折檻を是とは致しませんので、些か不自然になるかと」
誤魔化す事に集中しすぎて、思いつきでもひどい事を言ってしまったかも知れない。ナルさんの一族は強く正しく美しくが信条だったはず、それならこの提案は侮辱とも取れる。
「ごめん!発言を取り消す。思いつきでもサンダーランド全体を貶める様な発言だったね。ごめんなさい」
ナルさんは一瞬何かを言いかけて、口をつぐんだ。そしてまた、私のことを穴が開きそうな位見つめてくる。怒った?
「……承知いたしました。御無礼を働いてもよろしいなら、私の愛しき方としてお連れしましょう」
「愛しきっ?!」
「愛する人、と言う意味では深く敬愛しておりますので嘘でもありません。また、婚前にお連れする場合は名を伏せる事が一般的ですので、家の者も外には漏らしません」
ふざけてる……、表情では無さそう。
「一般的、と言えるくらいには貴族の間ではよくある事なの?」
「はい、内々の恋人、婚約を済ませてはいないけれど両家の許可のある間柄であったり、政治的に公にすると障りのある間柄の交友などでは仮面を召した状態でお招きする事もあります」
「交友の方にしてもらえたりしない?」
「恐れ入りますが、私があなたと対等に振る舞える自信がありません。また、師弟関係や先生と生徒と言う関係も難しいのです」
「私の方が若いからね」
「いえ、若年の者が教える立場になる事はありますが、私の立場上必要な事において、私より秀でていると言える方は我が君以外にはおりませんので」
当然と言う風で話す彼は、尊大でも自信を覗かせるでもなく、ただ単に己が秀でてる事に疑いが無い感じで……やはりナルシスト?
「私は交友関係狭いんだけど、アッサム様やリオネット様、女王陛下とかその道で秀でてる人もいるから、言い切れるのが少し意外」
「私は特性が騎士ですので、白魔道士のリオネット殿や女王陛下と求められる事が違います。アッシャーはただの原石ですので……、個人的には彼の努力は美しく、技量も彼の方が上ですが、それは私より彼が優れている訳でないのです。貴族の常識としては、私がアッシャーを師とする事はあり得ません」
そんなもん?勇者の格付けが上でもライバルとかだから?と疑問に思ったけれど、今は日が沈み前に中に入りたいので、これ以上尋ねる事は控えた。
ともかく、ナルさんは鳥の使令に言伝を持たせて準備をし、私は索冥の背中に乗せられて空をかけて入城した。
0
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
お金目的で王子様に近づいたら、いつの間にか外堀埋められて逃げられなくなっていた……
木野ダック
恋愛
いよいよ食卓が茹でジャガイモ一色で飾られることになった日の朝。貧乏伯爵令嬢ミラ・オーフェルは、決意する。
恋人を作ろう!と。
そして、お金を恵んでもらおう!と。
ターゲットは、おあつらえむきに中庭で読書を楽しむ王子様。
捨て身になった私は、無謀にも無縁の王子様に告白する。勿論、ダメ元。無理だろうなぁって思ったその返事は、まさかの快諾で……?
聞けば、王子にも事情があるみたい!
それならWINWINな関係で丁度良いよね……って思ってたはずなのに!
まさかの狙いは私だった⁉︎
ちょっと浅薄な貧乏令嬢と、狂愛一途な完璧王子の追いかけっこ恋愛譚。
※王子がストーカー気質なので、苦手な方はご注意いただければ幸いです。
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる