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20《アッサム視点》
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怨嗟の広がっている範囲は1キロ程だ。サンダーランド領、特にこの領の都は恐ろしく訓練が行き届いているため、魔力が一定以上あり、怨嗟耐性を持ち強い自我を保っている者は自主避難している。そして怨嗟を範囲を取り囲む様に聖職者達が白魔法で浄化しているが……
「流石に多すぎねぇか?」
いつもの人口密度を考えても、予想より発露している者が多すぎる。耐性のある衛兵は白魔道士の近くで防御しか出来ず、積極的に発露した者の意識を失わせる程の手が足りない。この街には黒魔道士は少なく配置されているから、そちらもあまり期待できない。
「これは……」
ようやく城主のナルニッサと使令の索冥が現れた。直ぐに陣形通り背中合わせで三点に位置を取る。
ナルニッサはその特殊な血筋から、人型を取れる程の使令を持っているので、こういう時は流石に羨ましく思う。
「おせぇよ」
「すまない」
手刀で怨嗟に罹った民の意識を落としていきながら、リオンはまだかと少し焦った。この場所に自領で開発した魔具を用いた浄化装置が今日届く手筈になっていた。浄化と銘打ってるが、その装置を中心に怨嗟が起きるのを弾く装置だ。他都市にはすでに配置されており、弾かれた怨嗟は確かにここに集まりやすくはなっていたが、リオンの計算ではまだ起きない、もしくは起きても小規模だとは言っていた。
「これも計算内か?」
「恐らくな」
民衆から一旦距離を取って、ナルニッサと背中同士が触れ、その距離でナルニッサが聞いてくる。知らねえよ、と返すより気持ち的にはナルニッサの読みの方が正しく思える。
索冥は民の足を掬うように風を操っている。そこに突撃する者の襟首を掴みながら、リオンの考えを読み解く。
『今回の実験が上手くいけば、怨嗟が王都の貴族街で発生するように配置しましょうか』
リオンは嬉しそうに地形と装置の配置を考えていた。
貴族街はお抱え白魔道士がいるだけでなく、諸侯も魔力は平民より高い。王都の兵や白魔道士も期待できる上、最悪女王陛下の力で浄化も出来る。辺鄙な街で騒動が起きるより、ずっと民のためにはなる。
もちろん、サンダーランド以外の諸侯や女王陛下には浄化装置としてしか知らせておらず、怨嗟がどこかに集まる事になるのかは漏らしてはいない。そんな状況なら尚更リオンが集まった怨嗟の発露を見たいと思う方が自然だろう。
そもそも、実験とか口にしていたしな。
来るとしたら上空からか?まぁ、ゆっくりと見渡す時間はねぇし、どうせ……
「お待たせしました。なかなか壮観ですね」
折り重なるように倒れて積み重なってる民。それを踏みつけるようにしながら怨嗟で自我を失い襲ってくる民達、どう見ても地獄だろうが。
「どうかしましたか?こちらの装置があれば一度発露した者も範囲内では再度発露する事はないので、手遅れだと非難される程では無いかと思ったのですが?」
って初めから遅れてこの惨状を見る気まんまんじゃねーか。
「……とりあえず、カリンを連れてこなかったのは正解だ」
カリンには耐性が色々付いているはずだが、今の状態は流血ごとでは無い。リオンが飄々としているのがその証左で、加護が働かない可能性がある。そうなると彼女は病むかもしれない。どんなに強かだと思っていても、ナルニッサやリオンや女王陛下の様な特殊な人間以外は、いつ心が侵されても不思議では無い。
浄化魔法を使うための場所をナルニッサと作る。ずっと無表情で淡々とこなしていたナルニッサは、何故か切なげな悲しげな表情になっている?
「いえ、連れて来ましたよ」
「はぁ?」
どこだ?と見回す前に、足下の異変に気がついた。見渡す民達よりずっと外側から水が流れ込んできて、10センチほど水没し始めていた。
しかしそれは、俺やナルニッサやリオンの半径1メートルまでしか来なかった。しかも、地形関係なしに所々水没していない穴もある。なんらかの黒魔法である事は明白だった。
「これは?」
呟くナルニッサは目を見開いた。こいつがここまで興味のある顔をするのは、俺が初めて剣で打ちまかした時と己の姿を鏡で見てる時位なのに。
ピシッという音がして、一気にその水が凍った。靴ごと凍った者が多く、そうでないものも次々と転ぶ。氷は自然に凍った時のように滑らかで、表面は少し濡れたままだった。この上を滑らずに歩こうと思えば魔法を使うしか無い。怨嗟にやられたレベルの民達には回避不可能だ。
「リオネット様!準備は?」
「カリンに、アンズ?!」
アンズに乗ったカリンが凄い速さでこちらに飛んできた。
「ええ、時間を稼いでくれたおかげで浄化を始められます」
興味深げに民達を観察していたリオンは、深刻な表情に切り替わる。いや、時間稼ぎは不要だろう。リオンの浄化はほぼ無詠唱並のスピードなんだから。
「リオネット様、ご気分は大丈夫なんですか?こんな人が倒れている様な」
そこかしこの惨状を空中から見ていたせいか、彼女は少なからずショックは受けている様だ。けれど、それより目の前のリオンに全く不要な心配をしている。
「ええ。ありがたい事に血は流れていない。すぐに全力で救って差し上げられる。アッサム達のおかげです」
うぉい。
「……それに、カリンのおかげですね。流石カリン」
「いいえ!そんな!リオネット様の指示が的確だったので!ところで、アッサム様、顔色悪そうですが、大丈夫ですか?」
心なしか儚げに微笑むリオンの演技力に反応すらできん。
「リオンの指示とやらを聞いてもいいか?」
「?あ、はい。まず怨嗟の範囲をぐるっとアンズに乗って確認して、白魔道士達を巻き込まない様に水で満たして凍らせる。隙間を開けて膨張しても滑らかにするのと、表面は濡らす事。これで動きは止められる。その5分の時間で付近の浄化の準備をされるって聞きました」
それは、わざわざカリンの印象をこの街の者に印象づけるためとしか思えない。何故だ?しかも、圧倒的な黒魔術の力を見せつける事になる。最近この街では珍しく英雄譚、それもカリンの物が流行っていたが、あれも関係あるのか?
「あの?」
「いや、大丈夫だ。リオン、頼む」
言うまでもなく、神々しい光にリオンは包まれた。美しさすら感じる光景は、神か救世主の様な清廉さを感じる。
光は全体に広がり、それはすぐに収束した。そして、リオンは手早く事前に開けておいた石畳の下に浄化装置を設置し、保護魔法をかけた。これで、理論上、発露した者も再びかかる事はほとんどなくなる。
民達の目に光が灯り、怨嗟が抜けきったことが分かった。己のしでかした事を覚えている者もいるらしく、ガタガタと震えている。
「流石に寒いよ、ね」
カリンは片手で水を全て消し去り、温風で柔らかく民達をそれぞれに温めた。全員を一度に、だ。その行為がどれだけ凄いかを理解はしていないが、リオンは満足そうに頷いている。
何が目的だ?
民達は少しざわつきながら、集まってきた。兵士や白魔道士達も驚きの顔で集まってきて……。
「っ我が主人様!」
完全に存在を忘れてたナルニッサがハラハラと涙を流しながら、カリンに叩頭した。
え?
「卑しくもこの下僕は、主人の力を見誤り、畏れ多くも城にお控え遊ばす様進言申し上げました。この無礼、なんとお詫びすれば良いのかっ!」
は?
「えっと、詫びたいならまず立ってくれる?泣かない泣かない。気にしてない。と言うか、この作戦をリオネット様に教えてもらわなきゃナルさんの予想通りだったと思うよ」
ナルさん?
敬愛の念の塊みたいな視線でナルニッサはカリン手を取り、膝をついた。
「我が君は、本当に美しい。眼福で私は天にも昇る心地です」
状態を飲み込んで、そのまま卒倒しそうになった。
「ナルニッサ、まさか、お前の言ってたあの、主人の選定って……」
「いかにも、我が主人はカリン様に定まった」
まじか。まじなのか。どんな訳でそうなった?試合の時は……、まだ初対面だったはずだ。
というか、カリンが女だってこいつ知ってるのか?知ってて選んだのか?100年前のあれをなぞるつもりでも無けりゃ、避けるよな?
おいおいおいと思いながら、だからカリンに似たあのお姫様を連れ出したのかと考えていた自分がいた。深窓の風変わりな姫ならば、魔力が低く軟禁されていたどこかの貴族の姫だろう。それをただ助けただけかもしれない。
馬鹿馬鹿しい考えだ。だがもし彼女がナルニッサの想い人で無ければ、俺は……、俺は?
「流石に多すぎねぇか?」
いつもの人口密度を考えても、予想より発露している者が多すぎる。耐性のある衛兵は白魔道士の近くで防御しか出来ず、積極的に発露した者の意識を失わせる程の手が足りない。この街には黒魔道士は少なく配置されているから、そちらもあまり期待できない。
「これは……」
ようやく城主のナルニッサと使令の索冥が現れた。直ぐに陣形通り背中合わせで三点に位置を取る。
ナルニッサはその特殊な血筋から、人型を取れる程の使令を持っているので、こういう時は流石に羨ましく思う。
「おせぇよ」
「すまない」
手刀で怨嗟に罹った民の意識を落としていきながら、リオンはまだかと少し焦った。この場所に自領で開発した魔具を用いた浄化装置が今日届く手筈になっていた。浄化と銘打ってるが、その装置を中心に怨嗟が起きるのを弾く装置だ。他都市にはすでに配置されており、弾かれた怨嗟は確かにここに集まりやすくはなっていたが、リオンの計算ではまだ起きない、もしくは起きても小規模だとは言っていた。
「これも計算内か?」
「恐らくな」
民衆から一旦距離を取って、ナルニッサと背中同士が触れ、その距離でナルニッサが聞いてくる。知らねえよ、と返すより気持ち的にはナルニッサの読みの方が正しく思える。
索冥は民の足を掬うように風を操っている。そこに突撃する者の襟首を掴みながら、リオンの考えを読み解く。
『今回の実験が上手くいけば、怨嗟が王都の貴族街で発生するように配置しましょうか』
リオンは嬉しそうに地形と装置の配置を考えていた。
貴族街はお抱え白魔道士がいるだけでなく、諸侯も魔力は平民より高い。王都の兵や白魔道士も期待できる上、最悪女王陛下の力で浄化も出来る。辺鄙な街で騒動が起きるより、ずっと民のためにはなる。
もちろん、サンダーランド以外の諸侯や女王陛下には浄化装置としてしか知らせておらず、怨嗟がどこかに集まる事になるのかは漏らしてはいない。そんな状況なら尚更リオンが集まった怨嗟の発露を見たいと思う方が自然だろう。
そもそも、実験とか口にしていたしな。
来るとしたら上空からか?まぁ、ゆっくりと見渡す時間はねぇし、どうせ……
「お待たせしました。なかなか壮観ですね」
折り重なるように倒れて積み重なってる民。それを踏みつけるようにしながら怨嗟で自我を失い襲ってくる民達、どう見ても地獄だろうが。
「どうかしましたか?こちらの装置があれば一度発露した者も範囲内では再度発露する事はないので、手遅れだと非難される程では無いかと思ったのですが?」
って初めから遅れてこの惨状を見る気まんまんじゃねーか。
「……とりあえず、カリンを連れてこなかったのは正解だ」
カリンには耐性が色々付いているはずだが、今の状態は流血ごとでは無い。リオンが飄々としているのがその証左で、加護が働かない可能性がある。そうなると彼女は病むかもしれない。どんなに強かだと思っていても、ナルニッサやリオンや女王陛下の様な特殊な人間以外は、いつ心が侵されても不思議では無い。
浄化魔法を使うための場所をナルニッサと作る。ずっと無表情で淡々とこなしていたナルニッサは、何故か切なげな悲しげな表情になっている?
「いえ、連れて来ましたよ」
「はぁ?」
どこだ?と見回す前に、足下の異変に気がついた。見渡す民達よりずっと外側から水が流れ込んできて、10センチほど水没し始めていた。
しかしそれは、俺やナルニッサやリオンの半径1メートルまでしか来なかった。しかも、地形関係なしに所々水没していない穴もある。なんらかの黒魔法である事は明白だった。
「これは?」
呟くナルニッサは目を見開いた。こいつがここまで興味のある顔をするのは、俺が初めて剣で打ちまかした時と己の姿を鏡で見てる時位なのに。
ピシッという音がして、一気にその水が凍った。靴ごと凍った者が多く、そうでないものも次々と転ぶ。氷は自然に凍った時のように滑らかで、表面は少し濡れたままだった。この上を滑らずに歩こうと思えば魔法を使うしか無い。怨嗟にやられたレベルの民達には回避不可能だ。
「リオネット様!準備は?」
「カリンに、アンズ?!」
アンズに乗ったカリンが凄い速さでこちらに飛んできた。
「ええ、時間を稼いでくれたおかげで浄化を始められます」
興味深げに民達を観察していたリオンは、深刻な表情に切り替わる。いや、時間稼ぎは不要だろう。リオンの浄化はほぼ無詠唱並のスピードなんだから。
「リオネット様、ご気分は大丈夫なんですか?こんな人が倒れている様な」
そこかしこの惨状を空中から見ていたせいか、彼女は少なからずショックは受けている様だ。けれど、それより目の前のリオンに全く不要な心配をしている。
「ええ。ありがたい事に血は流れていない。すぐに全力で救って差し上げられる。アッサム達のおかげです」
うぉい。
「……それに、カリンのおかげですね。流石カリン」
「いいえ!そんな!リオネット様の指示が的確だったので!ところで、アッサム様、顔色悪そうですが、大丈夫ですか?」
心なしか儚げに微笑むリオンの演技力に反応すらできん。
「リオンの指示とやらを聞いてもいいか?」
「?あ、はい。まず怨嗟の範囲をぐるっとアンズに乗って確認して、白魔道士達を巻き込まない様に水で満たして凍らせる。隙間を開けて膨張しても滑らかにするのと、表面は濡らす事。これで動きは止められる。その5分の時間で付近の浄化の準備をされるって聞きました」
それは、わざわざカリンの印象をこの街の者に印象づけるためとしか思えない。何故だ?しかも、圧倒的な黒魔術の力を見せつける事になる。最近この街では珍しく英雄譚、それもカリンの物が流行っていたが、あれも関係あるのか?
「あの?」
「いや、大丈夫だ。リオン、頼む」
言うまでもなく、神々しい光にリオンは包まれた。美しさすら感じる光景は、神か救世主の様な清廉さを感じる。
光は全体に広がり、それはすぐに収束した。そして、リオンは手早く事前に開けておいた石畳の下に浄化装置を設置し、保護魔法をかけた。これで、理論上、発露した者も再びかかる事はほとんどなくなる。
民達の目に光が灯り、怨嗟が抜けきったことが分かった。己のしでかした事を覚えている者もいるらしく、ガタガタと震えている。
「流石に寒いよ、ね」
カリンは片手で水を全て消し去り、温風で柔らかく民達をそれぞれに温めた。全員を一度に、だ。その行為がどれだけ凄いかを理解はしていないが、リオンは満足そうに頷いている。
何が目的だ?
民達は少しざわつきながら、集まってきた。兵士や白魔道士達も驚きの顔で集まってきて……。
「っ我が主人様!」
完全に存在を忘れてたナルニッサがハラハラと涙を流しながら、カリンに叩頭した。
え?
「卑しくもこの下僕は、主人の力を見誤り、畏れ多くも城にお控え遊ばす様進言申し上げました。この無礼、なんとお詫びすれば良いのかっ!」
は?
「えっと、詫びたいならまず立ってくれる?泣かない泣かない。気にしてない。と言うか、この作戦をリオネット様に教えてもらわなきゃナルさんの予想通りだったと思うよ」
ナルさん?
敬愛の念の塊みたいな視線でナルニッサはカリン手を取り、膝をついた。
「我が君は、本当に美しい。眼福で私は天にも昇る心地です」
状態を飲み込んで、そのまま卒倒しそうになった。
「ナルニッサ、まさか、お前の言ってたあの、主人の選定って……」
「いかにも、我が主人はカリン様に定まった」
まじか。まじなのか。どんな訳でそうなった?試合の時は……、まだ初対面だったはずだ。
というか、カリンが女だってこいつ知ってるのか?知ってて選んだのか?100年前のあれをなぞるつもりでも無けりゃ、避けるよな?
おいおいおいと思いながら、だからカリンに似たあのお姫様を連れ出したのかと考えていた自分がいた。深窓の風変わりな姫ならば、魔力が低く軟禁されていたどこかの貴族の姫だろう。それをただ助けただけかもしれない。
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